16.《ネタバレ》 このシリーズの中ではマシな方。しかし、当時レギュラーの政と竜に加え、助っ人の壱と参、さらには秀まで引っ張り出しての豪華顔合わせを実現していながら、全然使いこなされていない。というか、前半は仕事人連中がほとんど出てきません。浮気発覚の主水をせんとりつがかばうシーンは想定外のヒットでしたが、その後のお経で台無し、しかもその後のフォローなし。最後の討ち入りは、「チャンバラ映画として」は一流ですが、これってすでに仕事人じゃないでしょ。 【Olias】さん [DVD(邦画)] 6点(2017-09-09 01:55:12) |
15.《ネタバレ》 熱い中村主水を観られる工藤栄一監督の傑作集団時代劇! 最初の30分は少しだれるが、主水が裏路地で刺客たちに襲われるシーンから後は怒涛の展開! 当時、TVの必殺シリーズがぬるくなってしまいガッカリしていたところに、追い詰められる中村主水、帰ってきた秀、次々と死んでいくレギュラー仕事人たちなどハードな展開にビックリし、同時に喝采をあげた。リアルタイムで必殺シリーズを観ていた者しか味わえない醍醐味である! 【ガブ:ポッシブル】さん [映画館(邦画)] 10点(2015-08-23 21:38:35) |
14.前作の不評を受けたスタッフが、ならばこれでどうだと言わんばかりに濃くて苦い味付けに仕上げた時代劇。意気込むのは結構だがこれではもはや、庶民の無念を密かに晴らす暗殺者でも何でもない、新種の殺し合い時代劇になってしまった。スタッフが何を目指しているのかさっぱり解りません。それとこのシリーズの、テレビにも共通している欠点は、配役の出演についていい加減に扱われている事。メインキャストが唐突に出なかったり脈絡無しに新しいキャストが当然の様に存在してたりではストーリーに影響出るし視聴者がついていけません。 【役者の魂】さん [映画館(邦画)] 5点(2015-03-07 05:43:14) |
13.《ネタバレ》 カネに翻弄される人々を描いて凄まじい虚無感。本作は主水たち仕事人の相手が単なる悪人集団と言い切れないところが陰惨さを増加させてますね。幕府に叱責されてるシーン、彼らもまたカネに支配されてるのだという事実。意見の違いが果てしのない殺し合いとなる救いのなさを描写する工藤栄一監督らしい緊張感のある美しいカットと迫力満点の殺陣。敵も味方もみんな死んでしまって終わるではと思いました。クライマックスの殺伐とした展開の果ての主水の必死のぶった斬りは圧巻。 中盤の奉行所に見捨てられ心が折れそうになるもグッと耐えて生き延びる主水、秀との少なくもしっかりとした言葉のやりとりをする主水、女にデレデレな主水、主水の様々な顔を見られて満足。でも一本の映画としては明らかに色々端折りすぎですね。成田三樹夫どーなったのよ?上映時間の問題があるとはいえ勿体無さ過ぎる・・・・・・完全版は絶望的なのでしょうかね。 【マッイヤ~ン】さん [DVD(邦画)] 8点(2015-02-09 20:37:03) |
★12.ここでの評価が結構高かったので鑑賞しました。可も不可もなくです。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2014-09-12 18:37:00) |
11.オープニングから別世界に連れて行ってくれますね。全員がうますぎたのか、配役がすばらしいのか「適材適所」とはまさにこのことでしょう。菅井きんさんのしゃきっとしているところがまた痛快でした!! 【HRM36】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2014-04-11 13:23:19) |
10.《ネタバレ》 公開当事、前作に呆れながらも性懲りも無く劇場に行った。前作を【砂糖と練乳とチョコを混ぜた飲み物】と評したが今度は一転、【渋さ苦さの濃い抹茶】に激変していた。パンフにも「前作の不評を受け、今度は進化の分岐点的映画にした」みたいな事をスタッフが記していたのを覚えているが、何もここまで渋く苦くしなくても、と変貌に戸惑った。私観だが、必殺シリーズは、小さな存在ゆえに踏み躙られた市井人の恨みを密かに晴らす程度の小さな、悲しい、しかし極めて人情味の厚い物語と見ていた。この映画はもう別物。必殺じゃなくて虐殺。小技の参が真っ先に抹消され、華麗に簪さばいてる場合じゃねえ!とばかりに秀が刀持って暴れる姿の違和感の凄まじい事。主水も然り。人生の酸いも甘いも知り尽くして万人を欺いて生きる狡猾さを発揮していた壮年が、小娘にあっさり誑かされたリ、事件の黒幕を私情剥き出しで痛めつける姿、なんというかセコく見える。人間性を強調したテーマだとしてもね。暴力的怖さ、閉塞感、無力感が随所に漂う映画でした。 若干付記……ヤケ酒を煽る主水を暗殺しようと近づく武装集団。これを迎撃したのは単身で素手の壱。『俺が相手だ!かかって来い!!』って…、集団で武装していて逃げる方も逃げる方だが、壱も相当に無茶なやつだと思う(笑)。 若干付記2……『汚名挽回』という間違い言葉、検閲しなかったのね。スタッフ。 【aforkarn】さん [映画館(邦画)] 6点(2010-08-12 14:03:53) |
9.前2作とは打って変わって、ハードボイルドな作品に仕上がっている。まぁ、前2作が酷すぎたという話もあるが・・・ とは言え、闇夜に潜み暗殺を得意とする仕事人集団というイメージとは異なった派手な殺陣には多少違和感を覚える。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-06-08 12:07:03) |
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8.仕事人って、普段は衆目の隙間をぬって仕事をこなす暗殺集団な訳ですから、多勢に弱いのは当たり前で。そこが当たり前のように、「必殺」の醍醐味を殺していますね。いくら「必殺」だからって、その大前提を殺してしまうのは如何なものか。 しかし、さすが工藤栄一。主水らがそれなりに渋く、格好良く、痛快。ちょっと文句もつけにくい作品に仕上がっていました。 蛇足ながら気になったのは、晒された「弐」の首の高さ。高過ぎて誰の首か、それじゃ見えないって!一階にいた仕事人たちからは、特に。 【aksweet】さん [DVD(邦画)] 5点(2009-10-30 02:59:17) |
7.どんどん追い込まれていく主水が渋いです。復讐のための暗殺という感じではなくて、巨大な闇組織と主水一味の全面戦争という感じで後半は派手な戦闘が繰り広げられます。こんなに人を切る主水は珍しいですね。 【ジム】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-06-04 19:17:58) |
6.《ネタバレ》 深作欣二監督の「必殺4 恨みはらします」が面白かったのでこの作品も見てみた。監督は工藤栄一で、彼はテレビシリーズもてがけていたとあって最初はテレビ時代劇のような軽いものに仕上がっているのではと思ったが、全くそんなことはなくハードな展開で映画としてもとても満足のいくものになっている。クライマックスは「十三人の刺客」のような迫力があり、監督の衰えを感じさせない。ただ、テレビシリーズを知らないので主水の仲間たちが次々と殉職してもイマイチ感慨深いものは伝わってこないのが残念といえば残念。いつかテレビシリーズも見てみたい。 【イニシャルK】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2006-07-26 11:14:24) |
5.《ネタバレ》 中村主水にとって、息抜きの場であり、コメディの舞台に成り下がっていた奉行所が、ある出来事をきっかけに、巨大な魔物に変化します。ここでサブタイトルが意味のあるものとなり、緊張感が一気に増していきます。初見当時、後期の必殺シリーズしか知らなかった私にとって、主水の太刀捌きに、驚きかつ、「やっぱり主水は強かったんや」と胸がすいたものでした。ただ惜しむらくは、主水中心の描写が多くなり、他の仕事人のエピソードが割愛されてしまったこと。 資料によれば、カットシーンを含めると3時間程の作品になるそうです。是非とも完全版を見て みたいなぁ 【代書屋】さん [地上波(邦画)] 9点(2006-04-17 23:28:11) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 映画としてはかなり良いです。主水の殺陣も過去のシリーズのようで楽しめました。ただ仕置人という部分が描かれていないのが少し残念です。闇にまぎれて仕置する場面も見たかったです。 【yu-mi】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-10-14 10:38:27) |
3.個人の力では制御できない金の力に主水と仕事人たちがとことん追い詰められ、死者まで出る展開は、テレビではやりたくてもできなかったことを制作者たちが存分に腕を振るった劇場用映画にふさわしいものだと思う。シリーズを通しても、この作品の主水の人間臭さ、真砂屋の手の付けられない巨悪ぶりは有数のもの。拍手を送りたい。 【次郎丸三郎】さん 9点(2004-08-19 00:38:32) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 人気キャラの竜、政、秀の御三家揃い踏み。しかし主水と比べると、まだまだ貫目が足りませんね。裏家業の仲間が次々と殺されていく壮絶な作品。あの主水も絶対絶命の史上最大のピンチに陥ります。劇場版の中では際立ってる傑作。 【ロカホリ】さん 8点(2004-08-14 01:09:13) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 「必殺」の最高傑作。これはテレビドラマの映画化で成功している数少ない作品である。松竹映画なのだが、工藤栄一が監督ということで、実に東映色が強いハードな内容になっている。金融集団が敵ということで、これは現在に通じる部分があり恐怖を身近に感じた。算盤で迫力を出す演出には脱帽である。必殺シリーズの型にはまったストーリー展開では全く無いので、終始緊張感が有り、暗殺集団との戦いも何時誰が死んでもおかしく無いという壮絶なものであった。中村主水がこれ程の立ち回りを見せてくれると誰が想像しただろうか。鶴瓶のさらし首は余りにも強烈で、結局それが一番印象に残った。 【まさサイトー】さん 8点(2004-07-19 03:57:32) (良:2票) |