立ち去った女のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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立ち去った女

[タチサッタオンナ]
The Woman Who Left
(Ang Babaeng Humayo)
2016年フィリピン上映時間:228分
平均点:6.00 / 10(Review 1人) (点数分布表示)
ドラマモノクロ映画
新規登録(2019-05-15)【Cinecdocke】さん
タイトル情報更新(2022-06-27)【Cinecdocke】さん
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監督ラヴ・ディアス
脚本ラヴ・ディアス
撮影ラヴ・ディアス
製作ラヴ・ディアス
編集ラヴ・ディアス
あらすじ
1997年、誘拐が横行するフィリピン。かつて小学校教師をしていたホラシアは無実の罪で30年間服役し、ある日突然釈放される。友人のペドラが罪を自白したというのだ。ペドラは後に自殺し、元恋人のロドリゴが黒幕として関わっていたことを知る。自分を陥れ、家族も人生も滅茶苦茶にされた彼女は復讐の旅路に出る。【怪物的映像作家】と呼ばれるラヴ・ディアスがトルストイにインスパイアされた、贖罪と赦しの物語。ベネチア国際映画祭金獅子賞受賞。
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1.《ネタバレ》 4時間に及ぶ上映時間に、コントラストの強い鮮明なモノクロ映像を固定カメラの長回しで綴る。敢えて劇的な展開を排除し、ゆったりとしたテンポで下手したら何も起こらないまま終わるため、この地点でハリウッドのフォーマットに毒されている人は脱落するだろう。同監督の作品でも5時間~10時間は当たり前で長編ではかなり短い方だが、必要以上の情報量を制限した平易な作りが観る者に思考の余裕を与え、ホラシアの行く末を見届ける。弱き貧者たちに無償の施しを与え、情報源から復讐のチャンスを伺う様はさしずめ『親切なクムジャさん』に近いものを感じる。しかし前述した通り、復讐劇の顛末はあっけない形で幕を閉じ、貧者たちも住む場所を失う。そう、フィリピンの非情な格差社会への怒りと、神なき世界でも失わない人間の尊厳がテーマなのだろう。冒頭と終盤に朗読シーンがあり、ペドラは良心の呵責から声を詰まらせ、ホラシアはその先の希望を求めて去っていく。息子が見つかるとは限らない。地面に散らばった捜索届のように、行き場のない想いを抱えながらも、それでも人生は続く。その失われた時間が重くのしかかる228分。不条理でどうしようもない虚しさが募る一方、貧者との交流を見る限り決して絶望ではないだろう。
Cinecdockeさん [DVD(字幕)] 6点(2019-05-16 19:22:46)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 1人
平均点数 6.00点
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100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
61100.00%
700.00%
800.00%
900.00%
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