28.《ネタバレ》 モンスター映画として見たら肩透かしを食らう、危険地域からの脱出がメインの映画。主人公にあまり共感が持てないところが残念。特にモンスターを出さなくても、音や雰囲気などそれっぽい演出があれば成立するので、安っぽいモンスターはいらなかったかも。 【北狐】さん [インターネット(字幕)] 6点(2024-08-17 22:22:56) |
27.《ネタバレ》 タイトルやポスターから怪獣映画と理解しつつ観始めると、次第にあれ?っという違和感を感じて行き、中盤で実は社会派作品?それともヒューマンドラマ?と思い始め、終盤では怪獣が出ているのに怪獣映画ということを忘れさせてくれるという風変わりな作品。結論から言えば、大いに気に入りました。 低予算作品ということが前面に出ていますが(製作者の意図するところではないでしょうけれど)、そんなことは微塵も感じさせない作り込みだと思います。廃墟や残骸はCGなのか実写なのか私の理解力では判別できないカットが大半ですし、登場人物もドキュメンタリー的な作りが幸いして演技がどうのこうのというようには受け止めずに済みました。 怪獣たちの平和的な光景を間近に目撃したことで、自分の中に溜りに溜まっていたものがフッと吐き出されて思わず抱き合う二人。安易と言えば安易ですが、観る側もフッと力が抜けてホッとするエンディングです。如何にも続編あり的なブラックアウトは微妙ですが。 SF怪獣モノではないという前提で、丁度良い尺、解り易いストーリーの佳作。7点献上します。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [インターネット(字幕)] 7点(2023-06-15 11:29:39) |
26.《ネタバレ》 なんとなく『クローバーフィールド』を思い出します。 ちょっとドキュメンタリーチックな作風と、この映画独特の緊張感がクセになりますね。 空爆の後。兵器や車両の残骸。廃墟。その見せ方が絶妙で、エイリアンを見せていないのに、エイリアンの存在を確かに感じさせます。 現地でスクープを狙うカメラマンと、新聞社の社長の娘。この2人が危険地帯となったメキシコからアメリカへと脱出するだけの話。ストーリをシンプルにしたが故に、その臨場感と緊張がリアルに伝わってきます。 列車で空港に向かうも、途中で線路が破壊されていて、来た道を戻っていく列車。仕方なく徒歩で港へ向かう二人。 なんとか無事に港に到着し、アメリカ行き最終便のフェリーのチケットを入手。 ところが馬鹿な主人公が馬鹿なミスでパスポートを盗まれ、最終便に乗れなくなる始末。仕方なく大変危険な陸路でアメリカへ。 この徐々に状況が悪くなっていく感じがたまらなくドキドキします。 エイリアンにまだ襲われてもいないのに、こんなにドキドキさせてくれる映画はなかなかない。 このまま最後までエイリアンを出さないパターンもありうるか?と思っていたら、終盤は3回もエイリアンと遭遇。 しかも3回目、つまりラストはメキシコではなく安全なはずのアメリカでの遭遇です。 やっとアメリカに着いて一安心かと思いきや、あれ、おかしい、国境に誰もいない・・・。 いやー、アメリカ本土にも地球外生命体の侵略が始まっているという展開には恐れ入ります。 これを制作費130万で作ったなんて、天才としかいいようがないです。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 8点(2021-07-15 03:42:00) (良:1票) |
25.《ネタバレ》 あのモンスターは昔の火星人のイメージでしょうかね 空飛んでるんやからアメリカとの国境の壁は意味がないだろう 最初の兵隊の鼻歌といい川をさかのぼっていく場面は 地獄の黙示禄の影響を受けているのか 【草のつるぎ】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2020-02-18 15:28:26) |
24.《ネタバレ》 トム・クルーズ版『宇宙戦争』と瓜二つの体裁。イチ民間人によるミクロな視点で、地球外生命体による地球侵略という極めてマクロな事象を捉えます。刻一刻と悪化する情勢、不確かな情報。紛争地帯に赴いた外国人が感じるであろう恐怖と緊張感の再現はお見事で、抜群の臨場感を味わえました。パニック・サスペンスとしての醍醐味は十二分です。刺激的な展開を排除しているため娯楽性は低いものの(この点は前述の『宇宙戦争』とは正反対)、その分リアリティは高いと言えます。ただし人物造形は楽観的でした。鑑定もせぬまま宝石の価値を認めたり、ちゃんと契約通りに主人公たちを護衛したり。人が良いことで。既に社会規範は失われているはずなのに、高い倫理観を示すメキシコの人々。正直ホントかなあと。このある種の“ご都合主義”は、本作の裏テーマに直結すると理解すれば納得です。それはアメリカ政治体制批判。メキシコ国境の壁とか、民間人を犠牲にした空爆とか、割とあからさまです。『SF』の金看板は裏テーマを覆い隠す事を目的とした迷彩、何なら『タイタニック』的ラブロマンスも煙幕かもしれません。いずれにしても“地球外生命体による地球侵略の恐怖を描いたSF映画”を期待すると裏切られた気持ちになってしまうと思われます。最後に地球外生命体について。人類を支配しようとか、地球を乗っ取ろうなどという敵意(意思)は感じられません。そもそも高い知性を有するワケでも無さそう。劇中のナビゲート通り『大きな電気クラゲ』『外来の野生生物』との扱いが妥当でしょう。肉食かどうかさえ怪しいもの。危険地帯にあっても人々が避難しないのは、経済的理由もさることながら、彼らを『敵』ではなく『野生生物』と認識しているからでは。何せ巨大な化け物より、空爆の方が恐ろしいんですから。そういう意味では『モンスターズ』のタイトルも意味深長なのであります。 【目隠シスト】さん [インターネット(吹替)] 7点(2019-10-05 22:59:42) (良:2票) |
23.《ネタバレ》 以前テレ東でやってるのを途中からなんとなくみたのが印象深く残っていて、自分の中では今日まで名作扱いだったものの、今回改めて全編通してみてみたら微妙でがっかり。女性を避難させるための大事な日の前日に、酒に溺れて知らない女抱いてパスポート盗まれる大馬鹿野郎がどうなろうが知ったこっちゃないって感じ。ここの場面からこの映画に対する興味はほぼ無くなりましたね。主人公に全く共感出来ないのは映画として致命的。 【映画大好きっ子】さん [地上波(吹替)] 4点(2017-10-27 01:37:43) (良:1票) |
22.《ネタバレ》 タイトルだけ見てありがちB級モンスター映画かと思いきや全然違う内容でびっくり。 最近流行りの?低予算ながら安っぽく見せないタイプのSF風映画でした。 冒頭「え、これ面白そうじゃない?」と期待させてくれるんですよ、うん期待。 見せ方うまいんでしょうね。全然安っぽくないし、いかにも面白そうで、ほんと期待させてくれるんですよ でも… そこから最後まで緊迫感の全くないだらだらとしたロードムービー状態。 こういう状況なのに主人公たちに緊迫感が全然ないんですな。ある意味世界観的にそれがリアルなのかもしんないけど。 「最後のフェリーでこれを逃すと後がない」とか言ってるのに、酒飲んで女連れ込んでグースかねていろいろ盗まれたりしてる状態で「おまアホだろ」としか見てて思わないわけです。 そしてそれが最後までだらだら続くっていう。ひどいよ! 話も面白くないわけですが、もっと致命的なのはキャラクター造形。 とにかく主人公達に致命的に魅力がなさすぎるのが大問題。 女性の方はルックスがいいだけまだ許せますが、男の方だよ、男の方。 お前とっとと死んでいいよってくらいどうしようもない奴でこんな連中のだらだらした逃避行を見せられても…ぶっちゃけきついです。 ほとんど出てこないモンスターですが、ラストクライマックス的に出てきたと思うとなぜかモンスターのラブシーンとかもうどうなの? ラストも全く持ってどうという事もなく最初から最後まで「面白くなりそうなのに全く面白くない」ままだらだらと終わっていく、残念な映画でありました。 【あばれて万歳】さん [地上波(吹替)] 4点(2017-10-20 15:46:05) (良:2票) |
21.《ネタバレ》 SF映画だと思うとちょっと退屈な展開だが、女優さんが魅力的だと、たいしたことない映画でも、最後まで見れちゃう典型的なロードムービー。しかし、ワルキューレの騎行ってことは、あの二人は…。ハッピーエンドじゃないところが残念なところ。 【木村一号】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-11-20 21:17:31) |
20.低予算特有の”見せない”演出ここに極まれり。 「モンスターズ」というタイトルなのにモンスター殆ど出てきません。男女のどうでもいい逃避行がひたすらダラダラと展開される(ここがこの映画のメイン部分になります) 驚いたのが、全編を通してモンスターに襲われる直接的な描写が無い事。これじゃあ恐怖感が全く伝わってこないので致命的だと思います。 【ヴレア】さん [地上波(字幕)] 1点(2016-11-03 18:40:21) |
19.《ネタバレ》 モンスターズ2の予告が面白そうだったので、だったらパート1から観ようとこれを観ました。確かにこの映画、怪物パニック映画としてはかなり異色でした。モンスターや、パニック的な映像はかなり少ないので、途中、普通のダラダラした戦地逃避行モノを観てる感じです。ただ、普通なら、こんな映画、モンスター映画じゃないって感じで、テンションダダ下がりなんですけど、これは普通に最後まで集中して観れました。低予算のわりには、映像が綺麗だし、低予算な感じが全然しないほど、舞台のリアルさもあって、しかも、登場シーンの少ないモンスターが逆に、そのリアルさに拍車をかけ、いざ出てくると、おおって感じで集中して観てしまい、悪くない気分にさせてくれました。オチの、私達、ヤベーもん見ちゃったので、とりあえず欲情しとこ感も、なんかわかる気がします。映画の出だしの伏線が終わりに繋がってるのでもなるほどと納得。でもストーリー自体、そんなに面白いもんと感じなかったのがちょっと残念かな。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 5点(2016-08-22 12:50:27) (良:1票) |
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18.なんか妙にオモシロかったんですけれども。オモシロさの理由の1つは、これはまあ、ギャレス・エドワーズ監督がこの後抜擢された『ごじら』を先に観ちゃったから、でして。ああ、本作の色んなネタが流用されてたのね、と。怪獣による破壊の跡の描写とか、光る怪獣のタマゴとか、怪獣同士のラブラブシーン♡だとか。しかし、怪獣の直接的な描写よりも、怪獣が暴れた後の廃墟が主に描かれ、主人公の行く手に(あ、この作品、一種のロードムービーです)それが次々に現れて、具体的にそこで何があったのかはワカランけどとにかくロクでもないことが起こったんだなあ、そういうロクでもない状況の中に今、いるんだなあ、ってことはとてもよく伝わってきます。そう、コレって、『地獄の黙示録』みたい。冒頭で口ずさまれるワルキューレの騎行までもが『地獄の黙示録』と関係しているとは言いませんけれども、あの何とも得体の知れぬ気持ち悪い雰囲気、よく似てます(船で移動し始めたら、特に)。 で、主人公のふたりは怪獣が跋扈するメキシコからアメリカへ無事に逃げ切れるのか、一見そういうオハナシなのですが、さにあらず、というか、「結局、逃げるところなんて無いやんか」「逃げても大していいコトなんか無いやんか」「要するに逃げなくてもいいやんか」みたいな、現代社会の生きにくさをそのまま投影したような身も蓋もない感じが、かえって妙にシックリきたりして。 あと、いかにも低予算であることを謳い文句にして紹介されがちな作品ですが(実際、低予算なんでしょうけれど)、決して安っぽさを感じさせないのは、やはり見せ方のうまさでしょう。 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-01-13 22:40:44) |
★17.素晴らしいアイデアの詰った映画である事は確かな作品。 それはそうなんだけど、どうだろう。やはりもう少し面白くして欲しかった。
生活に密着した怪物は新しく、徐々に侵食される地球。 攻撃すればするほど、殲滅より程遠くなっていくさまはいろいろと考えさせられる、 となかなか深みのある映画。監督も細心を重ねて作っている事がよくわかる。
ただコレという面白さがなかった。普通の町並みに化け物の巣があったり、 いきなり襲われたりどれも、身を乗り出したくなるほど興味が惹かれるのに、 消化不良のまま物語が進んでしまい、とかく残念。
もっと予算があれば、と思わせるには十分な技術を見せていただきましたが、 次はきっちりとカタルシスを与えていただきたい。 【病気の犬】さん [DVD(字幕)] 5点(2015-12-26 15:04:38) |
16.間のとり方、視線をめぐるドラマ、ミクロからマクロへの視点の移行。絶対的な物への恐怖。それを前にしたときの絶望を超えた“人間”という生物としての強者への憧れ、尊敬。どれをとっても素晴らしいし、無駄がなく、とてつもなく見ごたえがあった。 個人的には、黒沢清のホラーやスピルバーグのモンスター映画のような緊張感、カメラワーク、演出を感じたし、ラストシーンには未知との遭遇のラストを重ね合わせてしまうぐらい感動した。 【ちゃじじ】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-08-25 18:09:28) |
15.あー、退屈。最後に出てきた点滅するタコ宇宙人に殺意すら感じる。 【真尋】さん [DVD(吹替)] 1点(2014-10-19 23:38:48) |
14.《ネタバレ》 全く予想外の内容でした。タコみたいな宇宙怪獣?もほとんど出番はなく、単に男女2人の緊張感に欠けるロードムービーでした。後で知ったけど、この制作費では怪獣映画なんて作れっこないですね。実際は「米軍は爆撃をやめろ」「NASAは衛星落下の責任を取れ」と言うメキシコ側の怒りだけが見える作品でした。 【ぴのづか】さん [地上波(吹替)] 4点(2014-08-13 23:08:52) |
13.《ネタバレ》 想像してたパニック映画とは違い、ドキドキ、わくわく、嬉しいと悲しいがまったくない、退屈なロードムービーだった。 エイリアン関連はあくまで興味を引くためのツールとしか見えず、この世界観がなければ描けないドラマにはどうして思えないので、得点はどうしても辛くならざるを得ない。 もう少し、恐怖、緊張感、悲壮感を演出できていたならと思う。 【Hiro】さん [DVD(字幕)] 3点(2014-03-02 05:32:58) |
12.なんとも美しい余韻の残る映画。 新しい手法はないようだが、感触がいたって新鮮。 下手な手振れや3Dを使わず、低予算でここまでに魅せるとは。 素材の力で勝負したシンプルな料理のよう。間違いなく一流品。 B級映画だと思って観たら、思わず感動した。 珍味である食材を王道食材である映像美とストーリーとをミックスして、軽く塩をふった感じ。 はたしてこれに10点はどうかとも思うが、後味的には間違いなく傑作。 ただし、この手の通好みの作品であり、思慮深さも必要。 僕みたいに頭の中メルヘンな人におすすめしたい映画。 【おでんの卵】さん [DVD(字幕)] 10点(2013-05-19 21:47:20) (良:1票) |
11.非常にきれいにまとまっていて好感が持てます。筋はないと言えばないのですが、ある人はアメリカ文明と未開の文明の差と言い、資本主義社会への警鐘とでも言いたいのかもしれません。単純に男女のロードムービーとしてはアリかなと思います。なかなかの良作です。 【たかちゃん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-02-10 14:57:12) |
10.《ネタバレ》 主観映像ものもそろそろ新鮮さが薄れてきたなと思われだした今日このごろ、これでは力のいれどころを「非日常の日常を記録していく視線」に傾注した。映画としては、こっちのほうが本道かもしれない。映像はすでにモンスターが暴威を振るったあとが主になり、それが「記録映像」のリアリティを生んでいる。廃墟となったビル、転覆している貨車、木に刺さった車、などが描かれ、それに壁の落書きやテレビのアニメなどが補強する。戦闘機の残骸を運んでいる地元民、おそらく貴重な金属資源なのだろう。非日常が日常になっている環境を丁寧に作り上げていく前半に唸った。地元の人たちの顔もいい、地図を見せてくれた太ったおばさん、フェリーの切符売り、などなど。戦時下の日常を記録していくジャーナリストの視線に徹する。でもそれだけで通すのは冒険すぎ、ラストにはいかにもモンスターものの場面を置くが、それはサービスと思おう。「宇宙戦争」の火星人に東宝のドゴラが混ざったような造形で美しい。サスペンスよりミステリアスな雰囲気狙いのシーン、スローテンポの緊張がいい。その後の結末は実は冒頭に提示されていたことが、口ずさまれる「ワルキューレの騎行」によって知らされる。アメリカの国境に「万里の長城」を建設しているのは、あれは「テロへの備え」を強調してはよそへのミサイル攻撃を繰り返していることへの皮肉か、ふわふわ漂う今回の宇宙生物に無効なのは分かってそうなものだ、と自己分析してるのかと思ったら、これイギリス映画なのか。なーるほど。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-02-09 10:04:29) (良:1票) |
9.《ネタバレ》 そもそもタイトルの付け方を間違った作品。「モンスターズ」なんてタイトルを付けられたら、どれだけ低予算な映画だとしても、やはりエイリアンとの逃走劇のようなものを期待してしまうのに、その内容は駄目男と我が儘女のどこにでもあるロードムービー。肝心の〝モンスター〟はほとんど出てこず、しかもそのフォルムはかなり古臭いタコ星人もどき。恋愛映画をメインにエイリアンを取り入れた映画として観ても、その出来はあまりにも酷いと言わざるを得ない。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 3点(2012-09-20 14:53:38) |