5.バブル時代の作品ではあるが、あまり華やかさはない。あらためて振り返るとこういう時代だったのかなと思わせられる。日本の家族を描く題材としては悪くないが(監督・脚本の人は山田洋次を師としているようなのでちょっと『家族』を意識しているようにも思える)、少々盛り上がりに欠ける。もうちょっと工夫すれば面白い作品になりえたと思うが。清水美砂には存在感があった。 |
★4.日本の年末の風物詩ともいえる「帰省ラッシュ」が大望の映画化・・・って、いったい誰が見るんだ?こんなの。
「渋滞」というタイトルから緩慢な密室劇のようなストーリーを想像していたが、本作から伝わってくるのはむしろ「動」のイメージ。あちらからこちらへの「通過」に作品の力点が置かれている。
「帰りたいのに帰れない」。そこはリンボのような薄く引き伸ばされた中間地帯を思わせる。様々な思いを乗せて夜のグラデーションの中をひた走る車が幻想的だ。
日本人なら誰もが感じる大晦日から正月にかけての神聖な空気がよくあらわれていると思う。しかしまあ、外国人がこの映画を見てもさっぱりわかんないんじゃないかな。 【月の】さん [地上波(邦画)] 6点(2016-01-10 23:27:51) |
3.主人公の家族構成は30~40代の夫婦に小学生の子供2人。少子化が進んだとはいえ、今でも核家族の典型です。帰省ラッシュの渋滞に巻き込まれてイライラ。必然的に起こる夫婦げんか。どこかで観たような光景です。というか、自分もしょっちゅう経験しました。自分は子供の立場でしたが、子供にとって親がけんか(とまで行かなくても気まずい感じ)は本当にイヤなものです。わざわざ別の話題を振ってみたり、変に愛想よくしたり、親が仲良くするために結構気を使ったものです(笑)。自分が当時の親と同じ年齢、立場なってみるとその頃の親の心情が分かってきます。会社では当然ストレスが溜まる。家に帰れば小さい子供。これまたストレスの種。結局そのはけ口は奥さんになります。もちろん普段は怒鳴り散らしたりしません。そんなこと出来るもんですか(苦笑)。でも渋滞なら、旅行という“非日常”なら、そりゃ荒い言葉のひとつも出ます。でもこれはとても健全なこと。けんかが出来るのは対等な証拠。いい意味での甘えがあります。夫婦としての機能を果たしていたのだと気付きます。そんなよくある光景を切り取ったのが本作。一言でいえば「渋滞に巻きこまれて大変でした」というお話ですが、ロードムービー的にもいろいろな出来事があり、他人の人生の機微が垣間見られて面白いです。田舎で子供の帰りを待ちわびる、年老いた親の切なさも伝わってきます。派手なお話ではないですし、台詞にもチープさがありますが、自分の伴侶や家族のことを思いやるきっかけにはなると思います。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-07-05 19:06:31) |
2.ショーケン一家が帰省するお話。大渋滞でトラブル発生!なかなか着かない彼らを待つ父母が印象的で、っていうか私の好きな岡田英次だったからそう思ったのかも。出番少ないけど、バーのかたせ梨乃も超ええオンナです。//このロケは実際年末の渋滞時に行ったそうです。この頃黒木しゃんは旦那さんと恋愛中でシアワセ度が微妙に演技に出てしまい、ショーケンから大怒られで、、と確かエッセイで読んだ気がいたします。いまや撮影場の姫様、考えられませんです。 【かーすけ】さん 4点(2004-01-18 21:47:45) |
1.初々しかった黒木瞳が見られるくらいが、唯一のポイントか? そのあたりに注目してみると、もしかしたら「ひょっとしたらひょっとする」かもしれません。 【おばちゃん】さん [ビデオ(邦画)] 4点(2004-01-18 20:04:43) |