★22.《ネタバレ》 主題歌がスネオヘアーで、主演が神木隆之介という、自分好みな布陣だったので観賞。
個人的には「声優」という印象が強い神木隆之介なのですが「子役」としても、そして「美少年」としても卓越した存在なのだと、本作によって思い知らされましたね。 時代設定が1980年という事もあり、作中では半ズボンばかり穿いているのですが、そのフトモモが眩しくて、妖しい色気すら感じちゃったくらい。 小説などで出てくる「絶世の美少年」「天使のように愛らしい子」って、現実にも存在するんだと、彼に教えてもらったような気がします。 スネオヘアーに関しても、本来は「男女の恋愛映画」に似合いそうな曲が多いのに、父子愛を描いた本作に寄り添った曲として「ストライク」を完成させているのが、お見事でした。
で、肝心の映画本編はというと…… 良くも悪くも王道な作りであり、優等生的な一品。 際立った短所も無いんだけど、その分だけ面白みに欠けるというか……結局(神木くんが可愛い)って印象が、一番色濃く残る作品になってる気がします。
まぁ「ロッキー」(1976年)を観れば(スタローン恰好良いな)と思うし「レスラー」(2008年)を観れば(ミッキー・ロークも恰好良いな)と思う。 でもって「チャンプ」(1931年&1979年)の二作を観れば(どっちの子役も可愛いな)って思う訳だから、本作も「神木くんの可愛さを満喫する映画」と定義しても、全然悪くないんですけどね。 それでも(物足りない)(惜しい)と考えてしまうのは、それだけ観賞中に期待しちゃったというか…… 上述の傑作に並べたかも知れない可能性を、本作に感じたゆえなのかも。
そんな「可能性」の一つとして、特に着目したいのが、母親のビデオテープの件。 普通なら、こういう物語開始時点で亡くなってる母親って「完璧な存在」として扱っても、全く問題無いと思うんですよね。 でも本作に関しては、そうじゃない。 主人公の一雄から見ても、母は「いつも優しかった訳じゃない」「時々、ボクの事を打ったりした」という存在。 だからこそ一雄は、そんな母が優しい笑顔を見せた運動会のテープを、何かに縋るように大切にしていたんだって分かる形になっており、その事に凄くグッと来ちゃったんです。
口は悪いけど、実は善人というマネージャーも良い味を出しており、自分としては彼に助演男優賞を進呈したくなったくらい。 空手チャンピオンと戦う事になった一雄の父、下田牛之助(恐らく上田馬之助がモデル)を心配し「試合の当日になったら、病院に駆け込め。後のトラブルは、儂が処理する」と言ってくれる場面なんかは、特に好き。 それでいて、いざ試合当日になったら「儂は信じとるぞ」「お前が最強やて」という熱い台詞を吐き、試合後には誰より勝利を喜んでくれるんだから、たまんなかったです。
その他「煙草のようにガムを渡す場面が印象的」とか「廃バスを秘密基地にしてる少年達って設定に、ワクワクさせられる」とか、良い部分も多いんだけど…… 全体的に見ると「不満点」「気になる箇所」も目に付いたりするのが、実にもどかしい。
一番目立つのが、劇中でレスラーを辞めてしまう松山の描き方であり、これは如何にも拙くて、映画全体の完成度を下げていたように思えます。 酔って泣きながら「お前にプロレスの何が分かるんだ!」と訴え、それが感動的な場面として描かれてるんだけど、そうは言われても劇中にて「松山が如何にプロレスを愛しているか、人生を捧げてきたか」が描かれてないんだから、説得力が無いんですよね。 典型的な「唐突に出てくる泣かし所」って感じであり、こういう場面を挟みたいのであれば、ちゃんと事前に布石を打っておくべきかと。 それはタイトルになってる「バックドロップ」に関しても、また然り。 最後の試合にて、一発逆転の決着に繋げたいのであれば、事前に「牛之助の得意技」として、入念に描いておくべきだったと思います。
本当、こういう映画を観た後だと(映画を評価するって、難しいな……)と、しみじみ感じちゃいますね。 そもそも「主題歌がスネオヘアー」「主演が神木隆之介」って時点で、もう「好きな映画」になっちゃう訳だから、惚れた弱みというか、まともな判断なんか出来っこないんです。
そんな訳で、もしもスネオヘアーに興味が無く、神木くんを可愛いとも思わない人が観たら、結構厳しい出来かも知れません。 でも、自分と同じように(スネオヘアーの曲が好き)(神木くんって可愛いよね)と感じる人には、映画の後日談となる「ストライク」のPVとセットでオススメしたくなる…… そんな一品でありました。 【ゆき】さん [DVD(邦画)] 7点(2023-02-09 22:20:02) (良:1票) |
21.うっすい脚本だなぁ。プロレスの熱さは伝わってこないしラストの予定調和も納得いかない。いやあんたそれだと死ぬだろ。 【とま】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2014-07-05 19:28:35) |
20.《ネタバレ》 プロレスそのものに対する突っ込んだ描写が少ないので、親子関係がどう進行していっても説得力がない。ラストも予定調和にしか見えません。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2011-12-10 21:12:54) |
19.《ネタバレ》 よくある根性もの。 ただ、下町や懐かしさが感じられて全体の雰囲気としてはいい。 【朴モグタン】さん [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 4点(2011-10-20 00:57:10) |
18.《ネタバレ》 男のくせにチョメチョメチョメ。子供のくせしてチョメチョメチョメ。なんでそんなに色っぽいんだ神木隆之介。真っ白な足がにょきっと。ちょっとドギマギしてしまった。ほんと美少年ですね。 ところで宇梶。今回、あなたの勝負パンツにセンスを感じた。真っ黒けのブリーフ一丁の姿は往年のアントキノ猪木を真似しただけなのかと思いきや、、左ケツのところにバックプリントで〝牛〟の一文字だ。なかなかセンスがよろしい。極信空手を相手に何発殴られようが、何発顔面ヒットしていようが立っている姿にはドンびき以上の何ものでもなかったのだが、まあ仕方がなかろう 話の設定上、バックドロップを放つまでは終わるに終われなかった脚本だったわけだから。まあ許そう。 しかし、三人(だけ?)の為に決戦挑んでいたのか? あなたのおとっつぁんてば、TVの前でかな~りショックを受けてたぞー。(≧∇≦)アハハ! 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-09-28 23:46:22) (良:1票)(笑:1票) |
17.《ネタバレ》 こういう映画には弱くて。映画と分かっていても、最後は泣きました。子どもの端正な顔がこの映画を引き締めていると思います。そしてあの独特な構造の下宿屋も。絵になるあんな場所をよく見つけてきたもんだ。セットかなあ?住人の人情話もいい絵でとれてますし。とにかくとても心温まりました。こういう下町も今では減っているだろうなぁ。試合のシーンはマンガ「1・2の三四郎」でも凄まじいバックドロップが出てきますが、ここでも一発で決めてしまいます。でもよく殴られっぱなしであんな体力残っていたもんだ。やはり息子の姿が親父に最後の力をふり絞らせたのでしょう。いい映画でした。余談ですがプロレスの映画では観たくてしょうがないのが「カリフォルニアドールズ」。早くDVD化してほしい。 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-06-01 14:51:30) (良:1票) |
16.《ネタバレ》 一雄君が自宅から試合会場に駆け付けるまでの時間調整のためか、最後の試合はぐたぐたと長すぎる。あのやられ方は、いい加減にレフェリーストップだよな。取りあえず、お父さんが無事帰ってきてよかったです。しかし、下田牛之助という名前はなんと絶妙なことか。。。 【リニア】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-01-10 00:49:10) (良:1票) |
15.《ネタバレ》 先ずこういった設定で勝ってしまうという成り行きには否定的なので減点。 そして、父親の気持ちもわかるが、先ずコミュニケーションをとろうという姿勢(気持ちをぶつける)が重要であって、それで駄目だったから態度で示すという展開をさせるべき。 態度で示したら通じたなんてのは願望止まりの内容で、根本的問題と対峙していない。 【カラバ侯爵】さん [地上波(邦画)] 3点(2007-11-25 21:54:52) |
14.《ネタバレ》 ボクサーものの映画は良くありますが、プロレスラーやその家族の映画って伝記物を除けばそんなにないですよね・・・・・。この作品の時代にまさにプロレス好きだったので、非常に懐かしさを感じましたね。本気で、プロレスこそが最強の格闘技だと信じていましたからね・・・・。あの、ラストの異種格闘技戦なんて内容や結果は違いますけど、猪木対ウィリーを思い起こさせますからね(試合会場には「極真」の大きな文字が!)。もう、本当に当時の空気が一瞬甦った感じでしたね。 ただ、試合前のマイクパフォーマンスはちょっと狙いすぎでしたね(まあ、その後の南方英二のツッコミは絶妙でしたがw)。 関西を舞台にしたのも中々良かったと思います。笑って泣けて、ノスタルジーに浸れて・・・・楽しい映画でした。 【TM】さん [地上波(邦画)] 8点(2007-09-27 18:35:16) (良:2票) |
13.短いからかよくまとまっている。 ほろりとくる場面もあってなかなか良い。 宇梶さんがいい味出してます。 レンタル屋で見つけたら、是非鑑賞してください! 【T橋.COM】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-08-07 01:26:48) |
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12.宇梶っていい役者だなあと改めて感じました。ただ最後の試合長引かせすぎじゃないかな?やられてもやられても立ちあがってくる様ってのはヒーローの見せ場でもあるんだけどね。いい場面なだけに気になってしまいました。プロレスなんだからしょうがないという人もいるかもしれませんが、あの試合はガチでしょう? 【ライトニングボルト】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-07-03 10:57:03) |
11.K-1にはない、不思議な魅力がプロレスにはあります。ルール無用の戦いだから、観ていて胸が熱くなる。映画と思って観てみたけど、宇梶さんだからこそ感情移入できたところがあった。お父さんは子供よりも優れていなければ、というプレッシャーは少なからずあると思う。お父さんの生き様を見て、子供がかっこ悪いお父さんを誇りに思う描き方は感動できました。お母さんの愛情と違い、お父さんの愛情の表現って、非常に難しいと思う。変にインテリぶったお父さんよりも、いつもそばにいてくれるお父さんのほうが一番いいんだなぁ。いま、学校の先生に無理難題を言うPTAが増えているけど、過保護を親の愛情と勘違いしないでほしい。お金や暮らしやすさだけでは愛情は子供には伝わらないものだと思う。昭和50年代だったので、なおさら懐かしくなり、なかなか見応えのある映画だった。 |
10.プロレスで家族を必死に養ってきた父と父の職業を嫌う息子が歩み寄っていく終盤の流れは感動した。しかし全体的にはのんびりとした感じや時たまかかる音楽がB級映画ぽさを出していたりと何かと地味な印象を受けた。神木くんの息子(一雄)役への起用は吉とも凶ともでてる。真面目で品行方正な印象を与える神木くんは、プロレス中心の環境で育った子としてはしっくりこない。でも父に反発する息子という繊細な部分はよく出ていた。その辺のバランスがとても難しいと感じた。 【こまごま】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-01-27 20:11:05) |
9.猪木、馬場が全盛の古き良きプロレス界を思い出させてくれる父子ムービー。神木君演ずる主人公と宇梶演ずるプロレスラーの父の親子愛が見物。誇りをかけて異種格闘技戦に挑む父の生き様を見て欲しい。 【カイル・枕クラン】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-09-18 00:43:39) |
8.プロレスラーの父と小学生の息子の葛藤と和解を描く、ベッタベタの浪花の人情物語。ストーリーやキャラクター設定がホントに直球勝負なので、これだと、ある程度プロレスに思い入れのある人か、親子の人情モノが特別大好きな人でないと楽しめないと思います。しかし出演者達の演技と、クライマックスの試合会場をちゃんとエキストラで埋めたことにより、映画は一段上質に仕上がってました。神木隆之介君は相変わらずの達者振りですけど、宇梶剛士がこんなに上手かったとは知りませんでした。同じプロレス映画でも、「MASK DE 41」より遥かにマトモな映画です、5点献上。 【sayzin】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2006-08-21 00:02:25) |
7.プロレスというのは特殊なジャンルの娯楽です。スポーツであり、格闘技であり、見世物であり、しかしこれらのどれでもないのが「プロレス」。団体もファンも専門マスコミも一体となってジャンルを形成し守っています。野球やサッカーなどのメジャーなスポーツとは明らかに違います。そのためプロレス関係者は、一般メディアのプロレスの扱いに敏感です。バカにしたような、蔑んだような表現には拒否反応を起こします。しかし、この作品にはプロレスを扱うことに対する製作者の真摯な姿勢が見て取れました。舞台は1980年。現在より、プロレスは庶民娯楽としての位置づけが高く、レギュラーでゴールデンのテレビ放送があった時代です。舞台となる「新世界プロレス」はもちろん架空の団体ですが、テレビ局がスポンサーに付いていない弱小独立団体の悲哀を上手く表現しています。(プロレス団体の主な収入は、チケット・グッズ販売などの興行収入とテレビ放送による収入で、中でもテレビ放送の有無が団体の生命線になります。放送料収入もさることながら、テレビによる一般層への認知が非常に大切なのです。)本作では、プロレスの日の当たらない部分を実に丁寧に、また配慮を持って描いているのが分かります。プロレスを愛する人ならば、一般人にプロレスをバカにされた時の前座レスラーの心の叫び、空手家との決戦前に主人公がリング上でアピールした言葉に胸が詰まると思います。また、本作は父と子の物語でもあります。普段、自分の職業が原因で子供にイヤな思いをさせている、また母親を亡くして苦労をかけていることで子供に負い目を感じている主人公。戦う姿を見せることでしか、子供に何もしてやれないプロレスラーの、いや父親の姿がそこにあります。満身創痍の主人公が、リング上から息子を見つけた時に見せる表情には、ベタだと思いつつも、涙が止められません。泥臭く、貧乏くさく、人間臭いプロレスと父と子の物語。プロレスを知らない方にもぜひ見ていただきたいです。ちなみにファン向けの小ネタも随所に見られ(ホステス役の女子レスラー、黒板の日直の名前、教室に張られたクラス目標、決戦会場の矛盾点、等々)、もちろんプロレスファンの皆さんにもお薦めできます。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-05-23 17:48:45) (良:1票) |
6.私には,品がないつまらない作品に感じました。無駄に長いなぁと思います。ちょと期 待はずれでした。Vシネマレベルです。 【たかちゃん】さん [DVD(邦画)] 2点(2006-04-27 23:13:41) |
5.原作者が試写会でボロ泣きしたらしいですね。その情報を聞いて「火垂るの墓の野坂昭如じゃあるまいし、中島らものシニカルさの欠片もないやん」とちょこっとガッカリしたものの、あ~確かにエエ話なんである。中島らもに「ロッキー」の脚本書いてもらったらこんなんになんのかもなぁ。(ならないよ!)舞台が僕んちの近所や!っていうのも結構ウレシイもんですね。ロケ地は全然ちゃいましたケド。大阪市平野区って、まぁマイナーなトコロを…おぉ!名誉平野区民(勝手に授与)の笑福亭鶴瓶も友情出演。プラス1点。 【aksweet】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-01-19 22:27:06) |
4.《ネタバレ》 内容はいまいちなんだけど宇梶剛士と子役の(得に焼肉屋の子供)演技で救われた気がします。しかしあれだけ殴られ蹴られても何度も立ち上げる展開には引いた。 |
3.なんだかんだ言ってもワタクシは基本的にベタで泣ける映画が好きだ。んでもってぶきっちょでちょっと情けないお父さんが頑張る話もかなり好きだ。「お父さんのバックドロップ」・・・タイトルだけでちょっとウルッと来るではないか(え?来ない?おかしい・・・)。しかも亡くなったお母さん役が奥貫薫で配給がシネカノン・・・と来れば、もうこれは観るしかな~い!まあストーリーはほぼ予想できるけど、それでいいのだ。スネオヘアーのエンディングテーマは爽やかだし、最後に現れるお父さんのでっかいパンツと一雄の小さいパンツが並んで干されているイラストが、何とも微笑ましい。お父さんの描写にもっと力を入れて欲しいとか、ベタベタな「ディープ・オーサカ」を見せて欲しかったとか、文句がないわけではないけれど李監督の今後の活躍に期待を込めて8点。 【ぐるぐる】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-04-22 17:37:26) |