16.《ネタバレ》 元はと言えば安易な結婚により夫も娘も不幸にした女の方に問題があるのにそれについての追及はなく、この作品は終始女目線で男が蔑ろにされている。若干暴力的ではあるものの、この時代としては特に問題があるとは思えないし、最終的には妻と娘に出ていかれた男があまりにも哀れ。女性や黒人の自由と自立がテーマと考えれば、それなりの作品ではあるんだろうが、偏りがあるのは否めない。 |
15.テーマはやや単調だが、落ち着いていて、程々に重みがあって、安心できる映画。女性の立場の方が物語に集中できるかもしれない。 チェロはいいな。 【simple】さん [地上波(字幕)] 6点(2017-05-06 22:49:32) |
14.黒人姉妹の存在感が素晴らしい。最後、Tレイはちょっとかわいそうだった。 【noji】さん [地上波(字幕)] 6点(2017-03-19 14:16:40) |
★13.《ネタバレ》 冒頭の展開から「ハックルベリー・フィンの冒険」の女性版のように、二人でアチコチを旅するお話なのかな? という印象を受けていたのですが、ロードムービーではありませんでしたね。 舞台となるのは、主人公が辿り着いた先の、もう一つの家。 自殺、母親殺し、差別など、色々と重苦しいテーマを扱っているのですが、全体的に落ち付いた雰囲気と優しさを備えた、良質な作品だったと思います。
こういった「家出モノ」映画においては、最後は何だかんだで我が家に戻るパターンが多いように思える中で、本作の主人公が「養蜂場に残る」事を選択したのは、大いに納得。 「私には三人の母親がいる」と語るラストのモノローグも、心に響くものがありました。
その一方で、旅立ちのキッカケとなったロザリンの存在意義が、中盤以降は薄まっているように感じられた事。そして主人公の父親が哀れに思えてしまい、どうにも後味が悪くなってしまった事は、残念でしたね。
勿論、後者に対しては、娘に体罰まで加えている以上は自業自得であり、同情などすべきではないとも思うのですが「妻に続いて娘にまで見捨てられてしまった」となると、流石に可哀想。 身勝手で不器用ながらも、本人なりに娘を愛しており「誕生日おめでとう」と呟くシーンなども描かれていただけに、スッキリしないものがありました。 こういった場合に、悪役となる側にも同情すべき点を残しておくバランスは好ましく思っているのですが、どうも今回はそれがマイナスに作用してしまったように感じられます。
主人公が「シュープリームス」について語る小ネタ(話し相手は「ドリームガールズ」に出演したジェニファー・ハドソン)にはクスッとさせられましたし、黒人青年との仄かな恋心が描かれる場面なんかは、とても良かったですね。 作中で人種差別問題が繰り返し提起されていただけに、主人公が偏見を越えて彼に愛情を示してくれた事には、癒されるものがありました。 蜂蜜を男の指から舐め取ってみせるダコタ・ファニングという、ドキッとさせられる絵面が飛び出す辺りなんかも、程好いアクセントになっていたかと思う次第です。 【ゆき】さん [DVD(吹替)] 6点(2016-06-02 14:06:36) |
12.余韻に浸りたくて、DVDのボーナストラックをすべてチェックしました。真冬に凍えそうになりながら撮ったとは思えない「夏、南部」の日差し!雰囲気が最高でした。原作にはもっといろんなエピソードがあるみたいですが、映画でもこれ以上はそげ落とせずにいろいろ盛り込んでしまったのかもしれません。1964年7月という特別な時間を中心にいろんな愛の形を描いたすばらしい作品だと思います。(邦題なんとかしてほしい。。) 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-10-20 13:54:06) |
11.期待してみたせいか思ったほど面白くなかった。 あと自分の意見は少数派だとは思うが、父親が可哀想に思えてしょうがない。 【miso】さん [地上波(字幕)] 4点(2014-08-20 02:15:14) |
10.《ネタバレ》 1964年、公民権法が成立したものの、まだまだ人種差別の病根が色濃く残るアメリカ南部。農場で働く父親と二人で暮らす14歳の少女リリィにはとある秘密があった。それは4歳のときに、銃の扱いを誤って母親を殺してしまったという哀しい過去だった。以来、酒に溺れる父親の暴力に怯えながら暮らしてきたリリィだったが、とうとう我慢の限界を迎え、黒人の使用人ロザリンと共に家を飛び出すことに。ヒッチハイクしながらそんな二人が向かった先は、個性豊かな黒人姉妹たちが営むのどかな養蜂場だった。そしてそこは、リリィの母親が子供時代を過ごした地でもあったのだった――。美しい田園風景が拡がるアメリカの田舎町を舞台に、理不尽な現実に翻弄されながらも必死に生きる市井の人々の姿を瑞々しく描き出すヒューマン・ストーリー。いやー、この監督さん、予想だけどラッセ・ハルストレムの影響をかなり受けてますよね。彼の作風をこよなく愛する自分としては、この田舎の養蜂場を舞台に描き出された詩的で瑞々しい世界観はけっこう堪能できました。特にそれぞれ個性的な黒人姉妹たちの恋や葛藤やトラウマを優しい視線で描き出すこの手腕はなかなかのもの。ただ、ちょっとエピソードを盛り込みすぎてちょっぴりテーマが散漫となってしまったところが残念でしたね。母親を殺してしまったというトラウマを必死に乗り越えようとするリリィの物語なのか、はちみつをこよなく愛する姉妹たちの愛情物語なのか、人種差別と戦う黒人たちの葛藤の物語なのか、どれか一つに軸をしぼって描いた方がもっと良かったと思います。あと、ダコタ・ファニング、確かに美少女ではあると思うんだけど、世間の多くの老若男女に愛されるだろう子供の頃の安達祐実風優等生的美少女なので、残念ながら僕のロリコンレーダーにはそんなに響きませんでした。このころのクロエ・グレース・モレッツが主演してたらもっと点数上がったんだけどねー。クロエちゃんが、黒人青年の指に付いたはちみつをねっとり舐め取るシーンが個人的に見たかったっす(笑)。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-04-20 00:15:18) (笑:1票) |
9.《ネタバレ》 自分的発掘良品って感じで、凄く良かった。 リリィ演じるダコタ・ファニングが可愛いし素晴らしい。 それどころか、他の演者も負けず劣らずで見入ってしまった。 個人的に何か癒され優しい気持ちになれ、明日からまた頑張ろうって気持ちにさせられました。 【ぐうたらパパ】さん [インターネット(字幕)] 9点(2013-06-30 06:23:14) (良:1票) |
|
8.余韻の残る素晴らしい映画。ダコタ・ファニングの演技が凄く上手くて感動します。こういうタイプの映画をもっと見たくなりました。 【キリン】さん [地上波(字幕)] 9点(2013-05-21 04:02:17) |
7.《ネタバレ》 もっと小さい頃からやたら小賢しそうなダコタ・ファニングが私はどうも苦手だったのだが、成長しながらも結局彼女はそんな役どころをきっちりこなしていくらしい。リリィがオーガストに過去を告白するシーンだけは泣けたけれど、それまでずーっと好感持てなくて、正直アンタさえいなければ…!と何度思ったことか・・・。それよりこの映画でなんとも魅力的だったのは、大好きなクイーン・ラティファをはじめ、それぞれにキャラが立ってる黒人三姉妹。ラティファおばさん印のパンケーキ・シロップなんてものが実在していてもおかしくない!それぐらい違和感ないキャスティング(笑) 【lady wolf】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-09-26 15:11:45) (笑:1票) |
6.《ネタバレ》 軸となるのはリリィと母親の関係ですが、それに公民権(黒人差別)の問題がからんだりして、内容的には盛りだくさん。それをうまくまとめていますが、やはりやや散漫という印象はぬぐえません。少女の成長物語に焦点を絞った方がよかったかも。とはいえ、ボートライト姉妹もそれぞれ個性的で魅力があるし、いい映画だと思うので、一応結果オーライということでしょうか? ついでながら、ダコタ・ファニングが安達祐実に見えてしかたがなかった。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-04-23 21:00:48) |
5.ダコタ・ファニングの演技が良すぎて逆に違和感を感じます。こんな雰囲気の映画はしばらく見なかったと思います。10年くらい前の映画っぽいですね。もっと増えてくれればいいと思います。 【色鉛筆】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-06-13 16:14:41) |
4.ダコタ、大人になったなぁ・・・。でも、いい映画です。 【たれぞ~1号】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-12-20 16:58:10) |
3.《ネタバレ》 1時間45分、全ての登場人物に壮絶なドラマが描かれているのは素晴らしいが、それだけに散漫なものにしか感じられないのが残念。 一番重要なのは、リリィと父親の関係ではないだろうか? 父親は一見暴力的だが、妙なところで娘想いのセリフを口に出すから、本当に愛しているのかイマイチわからない。 父親は娘を愛していたのか、それとも、去って行った妻の代わりを娘におしつけていたのだろうか? 黒人公民権、白人娘と黒人女たちの共同生活という環境だけで、観賞中、私にはたとえ幸福なシーンがあっても絶望的な予感しか浮かばずにいた。 養蜂場での仕事が、映画にどんな影響をもたらしているのか私にはピンとこなかったことも挙げられる。 この映画って、5夜連続テレビドラマにでもしないと、上手く描くことができないと思う。 タイトル(邦題)のセンスは最低だと思う。 【クロエ】さん [DVD(吹替)] 6点(2009-12-07 02:55:42) (良:1票) |
2.美少女に成長したダコタ・ファニングを堪能できるだけで、この映画には価値がある。内容はよくあるヒューマンドラマだが、クィーン・ラティファをはじめとする大人の女優陣がいい味を出している。 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-09-10 23:47:47) |
1.《ネタバレ》 時は1964年。アメリカで公民権法が制定された頃。リリィという14歳の少女が母親の死に責任を感じ、父ともうまくいかず、自分の中で両親から愛されていたのかという疑問が膨らみ、姉のように仲が良かった黒人の家政婦と家を飛び出し、「愛」について学び成長していく過程が優しく描かれた佳作。そんな多感な思春期の女の子を演じた天才子役、ダコタの爽やかな好演が印象に残ります。また、彼女と家政婦が家を飛び出し駆け込んだ黒人の3姉妹が営む養蜂場。この3姉妹が個性豊かで素晴らしかった。母のように優しく大らかで姉御肌の長女オーガスト、気が強く自立心が強い次女ジューン、繊細で傷つきやすい三女メイ(名前の付け方が渡る世間は鬼ばかり風でちょっと可笑しかったです)や養蜂場で働く黒人の青年男性とリリィとの関係を通して公民権法が制定されたとはいえまだまだ地位の低かった黒人の自立、女性の自立、そして少女の自立が優しく爽やかに描かれ、登場人物が皆本当に魅力的な映画でした。 【とらや】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-05-03 11:39:47) (良:1票) |