13.遊戯シリーズ第1弾、なのにいきなり「最も危険」などとブチ上げると、ヒットしてシリーズ化した際に次はどのくらい危険にすればいいのか判らなくなる。という教訓が「あぶない刑事」で活かされたのかどうかはさて置き。 松田優作演じる、一見風采が上がらないものの実は凄腕の、ええと、こういうヒトを何て呼んだらいいんですかね、とにかく一種の仕事人。 そのメカニックと言ってもよい、キレのある動きは、このシリーズの象徴と言ってよいもの。とにかく凄みを感じさせます。 そして独特のカメラ長回し。動きのあるアクションは時に、カメラが写しうる範囲を超えてなお継続し、しかし映像と音は、今展開されている死闘の空気感を如実に伝え続けます。 お金なんかかけられなかったんでしょうけど、あの屋上での闘いなんて、どんな大作にも引けを取らない、名シーンじゃないでしょうか。 【鱗歌】さん [インターネット(邦画)] 8点(2021-07-03 18:42:57) (良:1票) |
12.《ネタバレ》 初期の松田優作といえばなんといっても『遊戯』三部作ということになりますが、思うに『最も危険な遊戯』というタイトルは邦画史に残るカッコよさでしょう。たぶん邦画で初めて44.マグナムを使ったアクションだと思います。当時流行っていたモデルガンをそのまま使っていたんだと思いますが、あの発砲音のチープなところは何とかしてほしかったところです。マグナムだけじゃなく時おり出てくる自虐的なセリフやラストの鉄板腹巻きを観ても、松田優作はこの映画でハリー・キャラハンというかイーストウッドを目指していた感じがします。でもイーストウッドを遥かに凌ぐ身体能力があるので、彼独自のアクション世界が構築されていると思います。彼が病院に忍び込むシークエンスで、見張りの背後の塀に猫みたいに上ってくるシーンがありますが、普通に考えれば音や気配で気づくでしょうが優作ならあり得るんじゃないかと思わせる説得力があります。あと車を延々と走って追いかけるところも、彼なら許されるんじゃないですか。 ストーリーも粗削りというか雑の一言ですが、やっぱ見どころは田坂圭子でしょう。東映の悪いところで女性の描き方はこれまた雑なんですけど、彼女のヌードは眼福でした。本作だけで女優をやめてしまったそうで、調べてみるとその理由については真偽不明の噂がありますが、これだけってのはちょっと残念ですね。 【S&S】さん [映画館(邦画)] 5点(2016-12-07 18:11:34) |
★11.《ネタバレ》 コメディ調に始まり、コメディ調に終わるのだけど、劇中の大半はハードボイルド風アクションで構成されているという、何とも奇妙な一品。
松田優作演じる主人公の鳴海にとって、賭け麻雀で負けてヤクザに殴られたり、ストリップ嬢に振られたりする事こそが日常であり、銃撃戦などは非日常だからこそ、こんな作りにしたのだろうか……とも思ったのですが、主人公の職業は「殺し屋」なのだから、そんな推測も当てはまらないのですよね。 冒頭とラストシーンでの情けない姿と、スタイリッシュに殺しを行う中盤の姿とが、どうしても上手く重ならなくて「殺し屋としての活動は、全て主人公の妄想だったんじゃないか?」と、疑ってしまったくらい。
そんな振れ幅の大きさ、シリアスな演技もコミカルな演技も、格好良く見せられる度量の大きさこそが、俳優松田優作の魅力なのでしょうが、本作は今一つ肌に合わなかったみたいで、残念。 同監督作の「野獣死すべし」では気にならなかった拳銃の発砲音なども、本作では何故か玩具っぽく聞こえてしまったりして、肝心のアクションにも集中出来ず仕舞いでした。
それでも、流石は名優の貫録と言うべきか 「まぁ慌てなさんな、やるったらやりますよ」 「素敵なゲームをありがとう」 等々の台詞を口にするシーンでは、観ていて痺れるものがありましたね。 決めるべきところは、ちゃんと決めてくれる。 観客を裏切ったりはしない映画であると感じました。 【ゆき】さん [DVD(邦画)] 5点(2016-08-07 15:41:12) |
10.《ネタバレ》 ストーリーの破綻ぶりがユーモラスに感じられるのは松田優作の力か。東京の懐かしい景色の連続と共に楽しめた。 【reitengo】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-08-02 10:47:11) |
9.村川透監督、松田優作主演による「遊戯」シリーズ第一作。村川監督って昔見た「あぶない刑事」の劇場版でもけっこうつくりが雑に感じたが、やはり本作もかなり雑な印象で完成度は低いのだけど、とにかく松田優作がカッコよく、久々にアクション俳優としての彼の魅力を堪能できただけで満足。(アクション映画で優作を見るのは中学の頃にテレビで見た「ブラック・レイン」以来のような気が。)荒木一郎に銃を向ける姿などはどことなくターミネーターみたいだ。敵の乗った車を走って追いかけるシーンは「太陽にほえろ!」を連想させていて楽しい。(ジーパンが出てた頃の「太陽にほえろ!」見たことないのについ思い浮かべてしまう。)大野雄二の音楽が「ルパン三世」に似ているというかほとんど「ルパン三世」の劇中音楽そのまんまなような気がしてなんだか途中から本当に「ルパン三世」を見ているかのような錯覚に陥った。ところで柴田恭兵ってどこに出てたのだろう。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-06-29 13:57:38) (良:1票) |
8.ストーリーはかなり雑に思えます。でもお茶目かつクールな松田優作って本当に稀有な存在だと再認識しました。タイトルは興行成績にかなり役に立ったんじゃないかな? 【くろゆり】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-05-01 18:33:34) |
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7.松田優作のユーモア部分と凶暴な部分を無理やり詰め込んだ感じで、ちょっとアンバランスというか極端かな。どっちかに軸をおいた方がスッキリすると思うけど。まあでも役者としての魅力はそれなりに出ていると思います。 キャスト欄にはないですが、柴田恭兵がチョイ役で出てますね。この後同監督で「あぶない刑事」で主演をするわけですが・・・ |
6.この頃の邦画って、ほんと、作りが荒いと思います。しかし、強引な展開ながらも、松田優作の若さで、最後まで引っ張っていく勢いはあっぱれです。冒頭の麻雀のシーンが印象に残っています。 【ジャッカルの目】さん [DVD(邦画)] 5点(2007-12-31 09:47:00) |
5.映画自体に多少古臭さを感じるけれど優作のアクションは素晴らしい。 【アクア】さん 9点(2003-12-23 12:45:39) |
4.松田優作といったら、やっぱり「遊戯」シリーズでしょう。アクション俳優としての彼が最も光る作品。今見るとやりたい放題って感じがしないでもないが、ただただ暗殺者として彼のスタイリッシュな一挙一動を堪能できる映画。 |
3.リアルタイムで見てた人の評価です。優作や阿藤海のキャラが立っていて、すごく面白かったけどな。音楽がルパン3世とほとんど同じだし、当時の日テレ水曜9時のシリーズのファンだったら、まったく違和感無く観れる作品だ。ジャッキーチェンの初期作と2本立てロードショーされていて、みんなジャッキー映画を見にいって、こっちのファンになってた。 |
2.そんなに危険な遊戯じゃなかった(笑)。松田優作は格好良かった。刑事ドラマでも泣きたい! 【もちもちば】さん 5点(2003-07-18 00:47:14) |
1.面白い。面白いけど、濡れ場とかなーんか、無理やり入れてる気がしてね。優作の格好よさでもってる映画って感じ。 【ある】さん 7点(2003-07-14 08:37:55) |