★14.《ネタバレ》 刑務所映画が好きで、ジャン=クロード・ヴァン・ダムが好きな自分としては期待しつつ観賞したのですが、それを裏切らない内容でありました。
まず、入所時の主人公が決して強くはない事が意外。 「これはアクション要素を極力排した、シリアスな刑務所物語なのか?」 と思わせて、事実その通りに陰鬱とした展開が続き、中盤にて「スパルカ」の存在が明かされて、一気にアクション映画の色合いが強くなる。 その後のトレーニングシーンは中々に心躍るものがあるし、ヴァン・ダムがヴァン・ダムらしい強さで敵となる囚人達を倒す姿には、大いに満足。 かと思えば終盤には主人公は戦う事を否定し始めて……といった具合に、二転三転する内容が飽きさせなかったですね。 「あれ? 結局どういった映画になるんだ?」 という興味も相まって、先の展開や結末を推理しながら楽しむ事が出来ました。 この構成は主役を演じたのがヴァン・ダムだからこそ、と思えますね。 アクション俳優として抜群の存在感がある彼が主役だからこそ、この映画は一体どちらなんだ? と考えを巡らせる事が出来るという。
また、主人公の妻がレイプされて殺されており、それがトラウマとなって何度も夢に出てくるのですが、そんな妻の姿と重なるように、主人公の同房人には少年期にレイプされた過去があるし、刑務所で仲間となった若い美男子も現在進行形で囚人達にレイプされている、という設定にも感心。 それゆえに、後者の死に衝撃を受けた主人公が「俺はもう看守の言いなりになって戦わない」という宣言に至る流れも理解出来るし、前者と共に脱獄を図る展開にも、自然と応援したくなる気持ちが湧いてきます。 逆に、他の囚人までもが主人公に影響を受けて「スパルカ」を否定する展開には、少々唐突なものを感じたのも事実ですね。 自分としては「これまで数多くの死者が出ていただけに、元々不満も溜まっていたのだ」と解釈しています。
全編に渡って暗い雰囲気が立ち込める映画であり、ラストシーンも解放された喜び、自由を手に入れた達成感などは希薄。 それでも、地獄のような刑務所生活の中でも、最後まで愛する妻が傍にいてくれたし、これからも共にい続けるのだ、と静かに再確認するかのような主人公の姿には、心を打たれるものがありました。 ヴァン・ダム主演映画の中では「その男ヴァン・ダム」と並んで好きな映画となりそうです。 【ゆき】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-04-02 06:44:13) |
13.どうしてもショーシャンクと比較してしまって、あの感動を期待してしまった。 【たこちゅう】さん [地上波(吹替)] 6点(2011-02-15 23:19:56) |
12.《ネタバレ》 テーマがレイプでもないだろうに、扱ってる悲劇ネタがレイプばっかり。でもレイプシーンは無いので、エロとして楽しむのは無理。主人公の嫁さんがレイプ未遂で殺されて、主人公の仲間は毎夜ホモの囚人にレイプされ、主人公のルームメイトは子供の頃にホモにレイプされた傷を負って生きてる。悲劇=レイプ 的な脚本になってる。あと、物語の大半が牢屋の中で繰り広げられ、最後で脱獄に成功する物語は・・・最後に脱獄の爽快感と歓びを表現して、感動の名シーンで終わるのがセオリーだけど、見せ場もなく単調に脱獄して終わる。既に妻も死んだので脱獄しても楽しくないので仕方が無いのだろうか。 |
11.《ネタバレ》 うーーーん…これまたなんとも言い難い作品ですねぇ… ジャン=クロード・ヴァン・ダムの意外に普通っぽい姿(とはいえ十分強いのですけど)がある意味斬新な展開で…途中から見失いかかった自分に気づき、戦わない姿勢を示す姿&同室の冷静で・ある部分は残虐な451が語る意味深なナレーションと共に迎えるエンディングは、ちょっと考えさせられてしまいました。 アクション的には控えめな印象ありますが… まあ、よかったんじゃないかと思いマス 【Kaname】さん [インターネット(字幕)] 5点(2009-03-20 23:32:53) |
10.いつものヴァン・ダム物じゃないことに驚いた。ちゃんとストーリーがあった。 【山椒の実】さん [地上波(吹替)] 6点(2008-09-12 22:31:07) |
9.昔に比べるとずいぶん弱くなったヴァン・ダム。相変わらずスタント使いまくりなのでしょうか?囚人vs囚人っていうのはウォルター・ヒルの「デッドロック」からネタをパクったといわんばかりな感じだし、面白さはもちろん負けてます。1人の男が他の囚人どもうを変えていくというのは何回も見たことある定番な脚本。すっげー事して脱走するんか!?と思ってたけど普通で静かな脱走にちょっと肩透かし。リンゴ・ラムが監督してるから"スパルカ"の描写はまぁよかったんだけど、筋肉の割にそんなに強くないヴァン・ダムにちょっとガッカリな気分です。 |
8.《ネタバレ》 心の支えを失い劣悪な環境の中で人間性を失った者が、己を取り戻し巨悪に挑む姿が闘いを通して描かれています。この筋立て悪くないのですが、各過程において踏み込みが浅く歯痒さの残る作品でした。具体的には、妻との絆、冷酷さの希薄な人間性の欠如ぶり、己を取り戻せた要因、451との絡み、下衆さばかりで卑劣さのない管理者達です。肝心のスパルカも単調で退屈でした。もっと残酷にしろとは言いませんが、攻めと守りとやられっぷりに工夫が欲しかったです。本作の収穫はラストで主役を食っていた451の存在です。鋭い観察眼と的確な状況判断、殺る時はためらいなく殺る姿が参考になりました。 |
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7.私的には「ショーシャンク」と「グリーンマイル」を足して割ったような印象ですが、なかなかよかったです。いた~い残酷なシーンが多いですが、肝心なところで切れるので、ショッキングな光景は見ないで済むのでよかったです。最終的には、悪は罰を受けスッキリと終わります。こういうのを観ると、悪いことはできないなぁ~と思います。 【エディ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-10-13 13:17:37) |
6.悪くはないと思いますが、他人に薦めるほどではないので6点です。 【リーム555】さん 6点(2004-11-01 16:15:49) |
5.ハリウッド必殺の刑務所パターン。 残虐な服役囚・卑劣な看守・金にまみれた(囚人を闘わせて賭け事してる)所長たち・いい奴な黒人・殺される若い囚人の仲間etc・・・、と定石通りの設定になっている。 悪しき刑務所の実体によりバンダムの心は荒んでいき、最後は自暴自棄となり狂ったように闘い始める。本当に意味のある闘いとは・・・、友の助けを借りて本当の悪(刑務所自体)に戦いを挑みます。確かにストーリー自体もマンネリなのだが、この設定はエンターテイメントとして王道なんでしょうね。意外と最後までキチンと見れます。 少しダークなバンダムを見てみるのも悪くないかも知れませんよ。 |
4.《ネタバレ》 今まで数多くのアクション映画に出演してきたヴァン・ダムさんが、戦いの虚しさ、自分を見失うことの恐ろしさみたいなのを語っているようで、ちょっと驚いた。「スパルカ」でまるで「狂った野獣」の如く戦うヴァン・ダムは確かに観ていて痛々しく、そこから救われてホッともした。でも、私はヴァン・ダムさんの回し蹴りが観たかった・・・。いつものヴァン・ダムを期待して観るとちょっとハズすかも知れません。 【macho】さん 7点(2004-06-27 23:41:05) |
3.某ホテルの無料放映で観ました、途中からだったので最初ヴァンダムって分かりませんでした。繰り返し放映してたので最初から見直すと、いつものヴァンダムっぽい映画じゃなかった感じです、悪徳看守、お尻の危機、きっつい独房、等等キーワードだけ抜き出すと、よくある監獄ものですが割と楽しめました。 【ないとれいん】さん 6点(2004-05-27 20:40:29) |
2.《ネタバレ》 ジャン=クロード・ヴァン・ダムの作品はこれが初見なのですが予想どうりの面白さでした。クラヴァヴィ刑務所の恐ろしさや囚人の苦悩などがもの凄く伝わりました。タイトルどうりの地獄を描いていた。看守の血も涙もない姿を見ていると刑務所に何があっても入りたくないと心に誓いました。“スパルカ”というサバイバル・ゲームの様子もリアルでしたし団結して試合放棄するシーンには感動。ラストで脱走後で将軍を始末したシーンは気分がスッキリしました。最後にクラヴァヴィ刑務所の閉鎖を伝える一言でこの映画を見て良かったと感じました。 【マーク・ハント】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2004-04-14 16:23:56) |
1.俺まったく期待してなかってん。これ。B級かなって。でも意外とおもろいやん。これ。ヴァン・ダムの中では一番いいできな方ちゃうかな。監獄物でありきたりやけど、最後まで集中して観れたで。まー脚本に好き嫌いはあるかもしれんけど、理屈ぬきで観たら結構はまれるかも。ヴァン・ダムが最初ちょっと弱いのも意外でよかったで。 【なにわ君】さん 7点(2004-04-02 01:20:30) (良:1票) |