43.《ネタバレ》 先に評価を言いますと、まぎれもない傑作です。
ハリウッド版も含めて、ゴジラ映画はそれなりに見てきましたが、
これほど良かったものはありませんでした。
初めて映画館で同じ映画を2回見ました。
以下、個人的に良かった点を挙げます。
●人間ストーリー
今までのゴジラ映画を全て凌駕していると思います。
琴線に触れる部分が多々あり、ジーンとくるシーンもあり、
もし、ゴジラが登場していなくても成立するくらい良い話でした。
敷島は、いろいろなトラウマを克服して自分の戦争を終わらせることが出来た。
典子は可愛いし、芯が通っていて、敷島の力になってくれた。
明子も可愛い。けど、途中、可哀そうだった・・・
でも、最後は良かったね。やっと、本当の家族になれそう。
また、各脇役の人もそれぞれ良い役どころでした。
(特に整備士の橘)
●ゴジラ関連ストーリー
時代設定が良かった。
この時代設定があったからこそ、ゴジラと旧帝国海軍との闘いが可能になり、
まさにこういうのを見たかったという感じで、リアルさ迫力半端なかったです。
開始すぐに巨大化前のゴジラが暴れるシーンも迫力があり良かった。
核実験後の巨大化したゴジラは天災のようにやってきて破壊しつくし、
まさに悪魔の所業ですが、これが、ゴジラの本質だと思います。
●VFX
ホントにすごかった。
戦後の街並みがリアルに再現されており、こういう映像で
話が進んでいくだけで非日常感があり、ワクワク感が半端なかったです。
ハリウッドに見劣りしない映像と迫力で、海での戦いが本当に斬新でリアルでした。
また、ゴジラ映画にはなくてはならない放射熱線は、これは反則レベルという威力で、
すさまじい迫力(音、エフェクト)でした。
●ゴジラ
ゴジラの造形、咆哮は、カッコよく、恐ろしく、まさしくGODZILLAではなくゴジラという感じです。
また、今までゴジラが火力に対して不死身である理由はほぼスルーされていた
と思いますが、今回、その理由がわかる演出もあり納得できました。
●できれば・・・
・もう少しゴジラに陸上で暴れてもらいたかった。
・最後、明子も一緒に「お母ちゃんー」と言って抱きついてもらいたかった。
細かい点では、いろいろあるとは思いますが、はっきり言って誤差範囲です。
文句なしの10点です。(本当はそれ以上の点を付けたいです)