1.《ネタバレ》 なかなか面白かったですね〜。
戦争映画は数あれど、そのほとんどが戦闘シーンやグロテスクな殺しを見せて
戦争の悲惨さを訴えるものが多いけど、本作はそういうんじゃないんですよね。
でも、これほど戦争が嫌だなと感じさせるものはない、そういう作品。
正しいとか正しくないとか、善とか悪とかもうなにもない。
あるのは醜い人間の性だけ。
印象的なシーンは数多くありますけど、個人的にはターニングポイントが
一番ひっかかる。魔女と言われた祖母は二人のことを「雌犬の子供」と
ののしっていて、母は手紙を送ってきていつか必ず会いたいと二人は
思っていたはずなのに、会いに来た時に逆転してるのが面白いね。
まぎれもない地獄なのに、なぜ二人は残ろうと思ったのか。
二人離れ離れになるのが一番つらいと一言っていたのに、
最後、なぜ二人は別々の道を選んだのか。
考えれば考えるほど、心の闇にはまりそうです。