21.《ネタバレ》 危機からの脱出ものの分野において出色の臨場感。大変恐ろしい思いをしました。早い展開と緊張を煽るキレキレのカメラワーク。隠れてる隙間から敵の様子を窺う画ヅラっておっかないですねえ。 主人公らをごく普通の一般企業の家庭人にした設定が共感を呼びます。O・ウィルソンは風貌からして一般人(に近い)ですし、一度自分で起業した会社が失敗して勤め人になったというバックグラウンドからしてエールを送りたくなります。 暴徒の狙いが外国人であることを察し、やがて最大標的が己の所属する企業であると知る。しかも顔バレ。これは恐い。逃げるにしても幼い娘二人と妻を抱えての移動、しかも娘ちゃん水着だし。主人公に突然降りかかる理不尽な暴力。彼、気配りの人なんですよ。縁もない途上国で暮らすことになった家族を励ますべくホテルでも陽気に振る舞い、初対面の協力者(ケニー・ロジャース好き)のつまんない冗談にも付き合う。ガンバレお父さん、と泣けます。 まるで悪鬼のようなアジア人暴徒の描写とかピアース・ブロスナンのかっこ良すぎな最期とか、まあ米国製の娯楽映画だなーという感じはあるけれど、政情不安の国に起こり得る混沌ぶりはドキュメンタリーレベルにも感じるリアルさでした。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2024-01-17 16:31:27) |
20.《ネタバレ》 子役二人の心のケアはなされているのか心配になった殺戮描写オンパレード。少ない出番ながら銃撃描写は流石007ピアース・ブロスナン。そしてCIAとしての彼の語りに現在のスリランカと中国を見るところで荒唐無稽な話でないのが不気味です。 |
19.政治ネタかと思ったらパニックものだった。が、緊張感が継続するのでそれなりに楽しめる。子供はカワイイんだが、イライラもして定番のスパイスに。ピアーズブロスナンは何かウラがあるだろうとは思ったが、こういうことだったとは。でもこれは今や中国が一体一路でやっていることであり、それはそれで結構リアル。という意味ではあながち荒唐無稽でもなく、暗に中国批判になっているようにも思える。 |
18.《ネタバレ》 シリアス且つリアリティある状況設定に対して、展開は思いのほか『ご都合主義』が目立ちます。ハリウッドの娯楽アクション映画のノリと大差ありません。少々アンバランスな印象を受けました。もっとも、そうでもしないとこの危機を乗り切るのは絶望的で、原題『NO ESCAPE』に偽りはありません。 主人公(お父さん)はよくやったと思います。「相手の10歩先を行く」の判断はまさに的確で、何度も絶体絶命のピンチを切り抜けました。いち早く状況を把握し、さらに腹を括れた事が功を奏しました。見事な判断力と行動力です。ただし、そんな優秀な主人公をもってしても、この状況を自力で打開する事は叶わなかったでしょう。最後は運。そして助けてくれる人。最善を尽くした者にだけ、彼らは救いの手を差し伸べてくれるのかもしれません。そうです。これは『ご都合主義』ではなく『必然の奇跡』と呼びましょうか。 もし異国でこのようなクーデターに巻き込まれたら、間違いなく助かりません。それはもうハッキリと自覚しました。政情が安定しているって本当に有難い。そもそもお家大好き人間である私の、外国旅行への意欲がますます遠ざかるうう・・・。 【目隠シスト】さん [インターネット(吹替)] 7点(2020-12-25 18:47:13) |
17.この手のファミリーアドベンチャーでは、子供はピンチの元になったりトラブルの元になったりと作劇上便利に使われるわけなんですが、この映画は特にそれが顕著でさすがにちょっとイライラします。空気読まないのが子供…とはいえ、さすがにちょっとこれはってレベル。 ファミリー物にしてはかなり緊迫感があり殺伐としてるんですが、おそらくそれは監督がホラー畑の人だからでしょう。 ホラーの作風でファミリーアドベンチャーを撮るとこうなる、という事でしょうか。 いやそもそもファミリーアドベンチャーじゃないという可能性もありますが…でも家から離れた山や川でいろんなトラブルに見舞われてそれを家族で乗り越えていくってのが多い中、この映画ではそれが海外の街中になってるだけですからきっとファミリーアドベンチャーです、うん。 あとピアースブロスナンのキャスティングはネタですよね。 【あばれて万歳】さん [地上波(吹替)] 6点(2020-06-18 14:36:09) |
16.《ネタバレ》 最後、入国を拒否していたベトナムに強引に入ったので、もう一波乱あるのかと思ってしまった。かつて一家の祖国アメリカと泥沼の戦争をした国を、いわば救世主に設定したのは何か意図があるのかな? 昔ならアジア人の暴徒側を一方的な悪として描きそうだけど、この映画では、元はといえば白人国家に非があることを登場人物に語らせており、そこのところはちょっと時代を感じさせました。 【LEFTWING】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-05-10 03:27:04) |
15.《ネタバレ》 あまり期待してなかったけど終始ハラハラできる良作だった。 自分があの状況になったらパニックになって真っ先に殺されるな。 ただでさえ慣れない海外では精神的プレッシャーがあるのに 暴徒が同国人を皆殺しにしていくのは恐ろしいな。 あと結局007はやっぱり007だったのだろうか。 【Dry-man】さん [インターネット(字幕)] 6点(2019-08-05 19:58:24) |
14.クーデターというよりゾンビ映画に近い。アジアの途上国での野蛮人からの執拗な襲撃を知性と家族の絆で次々と乗り切っていく。家族の愛があれば何でもできると思わせてくれようとしているのは伝わってきますが。 【ProPace】さん [地上波(吹替)] 3点(2018-08-08 22:10:47) |
13.絶体絶命の状況を脱して、また同じように...と続く映画。 話は単純だが緊張感が続く。 【simple】さん [地上波(吹替)] 6点(2018-08-08 21:03:16) |
12.《ネタバレ》 いやあ~確かにここで皆さんがおっしゃる通り、主人公一家が武装して暴徒化した民衆から徒手空拳でひたすら逃げるだけのプロットなのですが、次から次へと絶望的状況が続き、まさに息つく暇なく最後まで見てしまったという感じでした。普通なら鬱陶しい途中のCMになんか救われたような気分になってしましました。 現実にアルジェリアのプラント施設やダッカのレストランで日本人がテロにあった現実を知るだけに、決して絵空事ではなく世界のどこでも起こりうる話で、並みのホラー映画よりもよっぽど恐ろしい映画でした。あの家族はあの後普通の生活に戻ることができるのでしょうか。 映画の中でピアス・ブロスナンが触れていましたが、災難にあったアメリカ人家族には同情してしまいますが、しかし先の大戦で超大国となったアメリカが世界各地で自国の利益と自国企業の利権を守るために行ってきた数々の蛮行を考えると、民衆=悪、と単純化できないところもあると感じました。 それにしても米国の映画やドラマは現実の地名などを平気で使うのだが、最初の飛行機の行き先を示す地図や文字、逃げ込む先がベトナムであることなどから、具体的国名は言わないものの舞台はカンボジアであることが明らか。その方が観る側にとってはリアリティがあってよいのですが、果たしてクレームとか出なかったのでしょうか。それとも何でもかんでも架空の名称でしか表さない日本の制作側が気にしすぎなのでしょうか。 【キムリン】さん [地上波(吹替)] 6点(2018-08-03 23:50:28) |
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11.《ネタバレ》 知名度は低いがなかなかの完成度。退屈は無し。社会的要素も含まれたクーデターによる人間パニック。 いちばん恐いのはゾンビでも怪獣でもない、生きた暴徒(人間)だよ。 2人の夫婦に幼い娘2人というユニットも良い、逃走劇が困難を極める。ただのカップルなら展開がありきたりになりそうだからね。 ベトナムへ逃げたってことは舞台はカンボジアか? |
★10.《ネタバレ》 Netflixで原語字幕鑑賞。原題はNo escape。前の方の投稿にもあるようにB旧映画のにおいがしますが、意外に面白い。途中にはこのような映画では定番の?な部分もありますが(子供を隣のビルに放り投げる、Pブロスナンあっさり死亡、主人公肺を撃たれても、気胸・肺出血にもならず生き延びれる)、それはそれで楽しめた気がする。100分だが、もう少し短くしても後味すっきりという気もする。それから子供たちも生き延びれて本当に良かったが、絶対PTSDになってて普通の生活に戻れないっしょ、という感想しかわかない。 【おさとわ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2017-07-10 15:27:57) |
9.《ネタバレ》 欧米の大企業に対する反発から起こる、とあるアジアの国のクーデター。そこに居合わせた家族が巻き込まれるサスペンス。外国人を殺害することを目的に追ってくる暴徒たちから逃げる、ただそれだけの設定だが、緊張感が途切れるとこがなく一気にみせる。P・ブロスナンは旨みのある役で、存在感残しています。 【カワウソの聞耳】さん [インターネット(字幕)] 6点(2017-04-30 10:18:02) |
8.《ネタバレ》 最初から最後まで、休むことなくドキドキ、ハラハラの逃走劇。 そういえば、3年前にタイ行った時は大規模デモがあった直後のため、高速道路であんなカッコした人たちがトラックの荷台に10人ぐらい乗って走っていたのを思い出し、 あそこがこんな状況になったら確かにやばいななんて思いながら見ました。 この映画の面白いのは、反撃がほぼなしでとにかく逃げる。子連れで逃げる。というところ。 たいていの映画はだいたい、どこかに子供を置いて、またはどこかで子供と離れてしまい、親が必死に反撃しながら助かる道を探すという感じなのだが、 子供と一緒に、いつも抱いて逃げるため、まあ、なにもできずにひたすら逃げるという感じになる。 また、途中途中でいいだすおしっこだ、ぬいぐるみだの子供のセリフで、イラっとしてしまうが、まあ、子供ってそんなもんだからねえ。 というわけで、最後まで十分楽しめる映画でした。 【シネマファン55号】さん [インターネット(吹替)] 8点(2017-01-31 14:39:05) |
7.《ネタバレ》 ああわわわわぁぁぁ、ヤバイヤバイマジでシャレになってねーー、これは緊張感・危機感はんぱないっす。キャスティングにオーウェン・ウィルソンとピアース・ブロスナンという手堅いメンツ。個人的にオーウェンは好きな人やな~、この人の普通っぽい雰囲気(笑)がとっても良い、で、の、ピアース・ブロスナンの安定感は最高、あー助かった感これまたはんぱないw。こういう状況によーーく似合ってる人だなぁ。しかし、まさかの展開が!!! はぁぁぁ、疲れたな~~ 。久々ドキドキものでゴザイマシタハイ 、 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-10-12 13:59:33) |
6.コワ!コワすぎ!もう映画のほとんどドキドキしっぱなし。耐えられへんほどドキドキしてもーた。幼い娘二人をもつ家族が南アジアのとある国の街でクーデターに遭遇し、外国人が次々殺される最中、逃避行する映画。ホテルの部屋にいて、隣の部屋とか反乱軍に皆殺しにされてる状況で、もうね、怖くて怖くて。序盤ですら、この怖さ。俺、この映画、耐えられるのか?と心配になってきたよ。まさに、観てる自分が、そんな状況になってる感覚になちゃって、下手なホラーより数倍も怖い。しかも、一人ならまだしも、奥さんもいるし、幼い娘が2人もいるんやで、どないすんねんこの状況。結婚して家族がいる人は観ない方がいいかも、心臓に悪いわ。もう怖くて、逆に終わりまでの時間が気になっちゃって、やばい所を脱出しても、まだ時間あるやん、まだやばいことあるんやと何回も絶望的になってしまった。怖い体験したい方はオススメかも。 【なにわ君】さん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2016-09-22 17:05:59) |
5.《ネタバレ》 ただただ絶望しか感じない。クーデターは怖すぎる。あそこまで味方っていないもんなのかね。 【ぷるとっぷ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-08-28 17:02:46) |
4.《ネタバレ》 コメディアンのオーウェン・ウィルソン主演ということで裏をかいてシリアス系の重い話で攻めて来るのかと思ったが、見ているとどうにもご都合主義が目に付き真面目に見ていられない。現地人はランボー怒りの脱出を思わせるステレオタイプな東南アジア人に描かれ見ている側の緊張感を殺いでいく。この手のドラマは好きなのでそれなりに楽しんでは見れたが期待していたのとはかなり違った。 【Robbie】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-08-16 18:16:38) |
3.《ネタバレ》 外国人は皆殺しだ――。東南アジア某国。転職を機に、愛する妻とまだ幼い2人の娘と共にこの地に赴任してきたジャック。11時間にも及ぶフライトを終え、会社が用意した高級ホテルの一室にチェックインした彼らは、新たな地で人生の再スタートを切るはずだった。だが、翌日、ジャックは街の異変をすぐに感じ取る。中断されたままのテレビ、いつまで経っても接続されないネット、街を忙しなく行き交う軍部隊、不穏な住民たち…。やがて、〝彼ら〟がジャックの目の前に現れるのだった。鉈やピストル、軽機関銃で武装し、外国人抹殺を叫ぶ血走った目の暴徒たちが…。すぐさま家族と共に脱出を図るジャックだったが、街は一夜のうちに彼らに占拠されていた。はたしてジャックたち家族は無事に国外へと脱出できるのか?パッケージやキャスティングからいかにもB級感ぷんぷんのそんな本作なのですが、ピアーズ・ブロズナンが出ているということで今回鑑賞してみました。冒頭こそ、これぞアジアでございと言わんばかりののっぺりとしたカメラワーク、無意味なスローモーションの多用等々先が思いやられていたのですが、暴徒と警官隊が暴動を起こしてからはもう畳み掛けるように続くアクションシーンの連続にけっこう惹き込まれて観ている自分がいました。何をするか分からない残虐非道な暴徒たちが暴れまわる中、幼い2人の娘と共に決死の覚悟で逃げ惑う主人公に素直にハラハラドキドキ。救援に来たと思いきやいきなり銃を乱射してくるヘリコプターの襲撃に始まり、隣のビルに乗り移るために娘を無理やり放り投げたり、家族と一緒に死体に隠れて敵を遣り過ごしたり、変装して小さなバイクに乗り込んだ彼らが群集が暴れまくる夜の街に繰り出したり……。と、なかなかハードなアクションの連続で観客をぐいぐい惹き込む展開はなかなかのもの。「これは思わぬ掘り出し物かも!?」と思いながら観ていたのですが、後半息切れしたのか、アクションが幾分かスケールダウンしてしまったのが残念でした。特に僕は、P・ブロズナン演じるCIA職員ハモンドの薄っぺらさが気になりました。国際政治の裏舞台で常に死と隣り合わせで生きてきたスパイはもっと冷徹であってしかるべき。それが、「俺たちのせいだから君たち家族を全力で助けてやる」と命まで投げ打って主人公家族を救出するというのはさすがに甘すぎやしませんか。このハモンドの行動にもう少し説得力を持たせてほしかった。と、そこらへんが気になりましたが、それでも娯楽作としては充分水準に達していたと思います。第三世界を舞台にした、重厚な軍事アクションとして観て損はないでしょう。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 6点(2016-08-10 23:31:37) |
2.《ネタバレ》 出た!クーデター!…って政治的な感じかと思いきや想像以上のヤバさがそこに合った。 言葉も通じない、文字もわからない、状況さえ掴めない。そんなよくわからないアジアの異国で追ってくる奴らは話なんて1ミリも聞く気も無い奴ら。外国人なら問答無用で殺しちゃう。 こっちにゃ妻も娘二人を連れて逃げなきゃいかんのだ。もうとにかく逃げても逃げても先が見えない逃げられない。 強くもないパパがとにかく知恵を凝らして敵を避けて行く逃亡劇は息が詰まりそうな出来映えです。 そんでもって本来頼りになりそうなピアース・ブロスナンさんの登場。やはり彼の存在感、安心感は溜まりません。だから死んだ時の絶望感もひとしお。 って、この人も毎度毎度役柄が殺しのプロみたいな役ばっかりですね。もうちょっと変わり種かと期待しましたがやっぱり彼に期待されているのは007のような役なんでしょうか。 スピード感ある逃亡劇もラスト、パパもママもとにかく顔が怖いです。子を全力で守る時人間はまさしく獣になりますね。最高です。 最初から最後まで嫌な予感と最悪な出来事が起こりそうな雰囲気たっぷりの最高にヒリヒリした作品でした。 【えすえふ】さん [ブルーレイ(吹替)] 6点(2016-07-31 13:08:53) |