285.《ネタバレ》 【考察・小原乃梨子さんはなぜアパ鍵の吹替をされなかったのか?】僕が昔っから、好きで好きで大好きな声優さんの一人、小原乃梨子さんの訃報が本日飛び込んで来ました。享年88歳との事。謹んで、謹んでご冥福をお祈り致します。自分の世代は、幼少の頃は「のび太」「ドロンジョ様」「バーバパパ」等で、常にテレビからの小原さんのお声と共に成長。思春期になり、多少映画について聞きかじる年頃になると、僕にとって小原さんは「シャーリー・マクレーンの吹替えご担当」として揺るぎない存在となりました。最初は、深夜放送でのワイルダー監督「あなただけ今晩は」。ジャック・レモン担当の愛川欽也氏との掛け合いも息ピッタリで、後で観た字幕版より、この吹き替え版の方が断然面白かった。小原さんはシャーリーのユーモラスな役柄(「何という行き方!」「凡ては夜に始まる」「ハリーの災難」)のみでなく、シリアス演技(「噂の二人」「愛と喝采の日々」)でも、硬軟自由自在柔軟に対応されていて自分の目には、最早シャーリー・マクレーン=小原乃梨子さん同一視という図式が出来上がってしまいました。いやいや、小原さん吹替えなら、ジェーン・フォンダやろ!と仰る方もいらっしゃると思いますが、これだけは異論は認めません!ずいぶん昔にNHK「世界名画劇場」(字幕版)でこの映画を初鑑賞した時、感銘は受けたものの、ああ、これが小原さんとキンキンの吹き替えバージョンで観たらもっともっと面白いんだろうなぁ・・・地上波放映や、DVDが出るたびに期待していたものの。。。結局このコンビでのバージョンを観られる事は一度もなく、、、。本日の訃報を受け、小原さんのWikiを改めて確認したところ、元々その吹き替え版自体存在しないようで・・・。「アパ鍵」前後のシャーリー作品の殆どは小原さん担当なのに・・・・スケジュールの御都合だったのでしょうか・・・?小原さん、本当に本当に長い間お疲れ様でした。悪女ドロンジョ様に憧れ、翻弄されたガキ世代も、今はむさ苦しいオッサンとなりました。でもこれからも貴女のお声を聴くたびに、キモチだけは少年時代に戻れる、そんな気がします。そして僕がいつかそちらへ行く時までに「アパートの鍵貸します」愛川キンキンとの吹替版ヴァージョンを用意して待っていて頂けると嬉しいです。貴女の一ファンより。本当にありがとうございました。 【放浪紳士チャーリー】さん [地上波(字幕)] 8点(2024-07-23 22:17:58) (良:1票) |
284.あまりにもアホくさい内容に驚きました。古典的な名作として名高い作品ですが、時代を超えられなかった作品の典型ですね。 公開当時は名作と評価される作品でも、今見ると常識的にあり得ない言動の数々にびっくりします。 エンターテイメント作品の宿命かも知れませんが余り期待しない方がいいと思います。 【仏向】さん [インターネット(字幕)] 4点(2023-06-25 18:19:22) |
283.予定調和なワリには、ラストの心変わりが唐突でなんだかなあという印象。若きシャーリー・マクレーンはブサカワな感じが魅力的でよかったけど、役柄には共感できないね。 |
282.《ネタバレ》 今作を改めて観ても思うのはその影響力、と言いますか。この作品におけるジャック・レモンの仕事とゆーのは(まあ別に「今作の」彼に限ったコトでもないのかとも思いますが)、実にそこら中でソレを彷彿とさせるモノに出会うなあ、というコトですね。よりフィジカルな喜劇であるチャップリンを別にすれば、「笑い」を志す者がシチュエーション・コメディとして今作以上に観ておくべき作品とゆーのも他にあんまし無いのではないでしょーか(まあこれはもはや、別にお笑いの分野のクリエーターに限るべきコトでもないのかも知れませんケド)。 限り無く「普遍的」な(=時代を超える)クオリティを備える作品だと感じますが、強いて言うなら登場する男どものクズさ加減とゆーのには少しばかり時代を感じる、というトコロですかね。シェルドレイクなんて、今どき例え民間企業でもちょっともう許されないレベルのモラルの無さに思われます。まあコレとて(特に日本では)ここ最近ようやく少し向上しつつある、という部分かとも、つまりごく最近はそう思われるよーになったということなのカモ、とは思いますケドね。 【Yuki2Invy】さん [DVD(字幕)] 9点(2021-10-06 18:05:47) |
281.《ネタバレ》 その昔、明石家さんまがトレンディドラマに出ていたころ、有名な“テニスラケットを使ったパスタ水切り”をそっくり再現というかパクっていました。名優ジャック・レモンの伝説的なパフォーマンスをパロっちゃうとは、さんまというか演出家はいい度胸してるなと感心した思い出があります。 初めて観たとき、「NYってラブホが無いのかよ?」というのが強烈な違和感だった記憶があります。いくら一等地にある部屋だといっても、知り合いが住んでいる部屋に女の子を連れ込みますかね、それも急にムラムラしてきたってわけじゃなく一週間以上前から予約しておくなんてねえ。まあそれを言っちゃあ話が進まないので深くは掘りませんけど、貸しているジャック・レモンも出世のための苦行だと割り切っている俗物キャラなのがイイですね。シャーリー・マクレーンの演じるフラン(ファミリーネームがキューブリックというのが凄い)に関しては、“純情そうに見えるけどヤルことはヤッテいる女”という感じがするし、ほとんど極悪非道といっていい人格の部長に離婚させて後釜に収まろうとするちょっと嫌な女。でも最後の最後で突然目覚めてレモンのもとに飛び込んでゆくラストは、それまでほとんど彼女に感情移入できなかっただけに鮮やかな脚本だと感心します。 言ってみればこのお話しは典型的なシチュエーションコメディなわけですが、そこに微妙なさじ加減でペーソスが味付けされている、まさにジーン・ワイルダーじゃなきゃ撮れないラブコメだと思います。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-08-27 22:14:14) (良:1票) |
280.《ネタバレ》 世間と好みがずれているせいか、特に良い作品とは思えず。 確かに終わり方は、万事解決で、終わり良ければ全て良しとなってはいるが、あまりに唐突過ぎるハッピーエンド。 おまけに、そこに至るまでが苦痛な内容。 世間の汚い話を2時間ずっと見させられたので、見ている間はずっと苦痛だった。 【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 4点(2021-01-05 21:46:15) |
279.《ネタバレ》 ~The Apartment~そのまんま『アパート』。貸室という表現もあるようだ。 バクスターが部屋を貸すのは出世のためだから、金銭は求めない。だから部屋を貸すのは上司だけだし、むしろアルコールやクラッカーを用意するなど抜け目ない。出世するにはこういうゴマの擦り方もあるのか。 バクスターの部屋を4人も利用しているのが驚きだが、この映画の保険会社の名のある登場人物はみんな浮気してる。まったく、どいつもこいつも…会社のクリスマスパーティが描かれるが、あっちこっちでチュッチュチュッチュと…なんて会社だ。 シェルドレイク部長が家を追い出されたように、この当時でもやはり浮気の代償は大きい。それでも、してしまうんだな人間だから。 みんなが一目置く高嶺の花のキューベリック。笑顔も素敵だが、あのエレベーターのボタンの押し方がまた可愛い。そんな彼女も見た目とは裏腹に、結構ドロドロした人生を送っている。彼女には、自分の足を撃ち抜いた話を笑い話に出来るバクスターがどう映っただろうか。 睡眠薬を飲んだフランを助けるドレイファス先生。一番まともで一番真面目な人。こんな人がなぜ、若手社員のバクスターと同じアパートに住んでいるのか?最後バクスターから治療費を受け取らないし、お金目的じゃない本当に良いお医者さんなんだろう。 一方で手近な女性と社内不倫を繰り返し、決まったレストランの決まった席で密会するシェルドレイク。クリスマスに睡眠薬事件があったにも関わらず、大晦日にはまた部屋を貸してくれと頼む。せめて別の機会にするべきだし、少なくともほかのホテルかモーテルとかにするべきじゃないか? バクスターが重役トイレの鍵を渡すシーン。良い人バクスターが初めて見せる静かな怒り。そしてフランとの乾杯とトランプ。 テンポの良さと時代が変わっても不変のテーマ。クリスマスシーズンに見たくなる映画だ。 【K&K】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2020-12-21 01:29:05) |
278.《ネタバレ》 私のように全くモテず、意中の女性とフランクに恋愛話して、その時は笑顔で返してくれるけど 実はその女性はまったく別の男性を思い浮かべて笑顔でいる系の経験豊かな私としては、この作品の ジャック・レモン演じる主人公の非常に単調な生活にスパイスを入れるべくアパートの鍵を貸す副業を 行っているのが何とも感情移入できてしまいます(笑) そんなジャック・レモンの意中の相手となるシャーリー・マクレーン演じるエレベーターガール。 皆に高嶺の花と想われている子に対して、御多分に漏れず好きになっちゃう部分もこれまた共感(笑) しかもこういう可愛い子に限ってだいたい同性に人気のない中身のつまらない男とか既婚者に引っかかる! シャーリー・マクレーンも引っかかる!この展開も実にリアルだ(笑) そんなうだつの上がらない男が、なかばやけっぱちで退職を願い出る!新たな人生を歩みだす! あのいい人代表みたいな男が、実は私の事を想っていて、会社まで辞めちゃったとなったらそれはもう シャーリーは追いかけるしかない!!引っ越し直前のアパートに駆け付けた笑顔の彼女とのトランプ!、 それは奇跡を起こした男の至福の時間!このジャック・レモンは陽気な分だけ対照的に心の孤独さが 増した分だけ、最後の最後で報われるところの達成感がものすごいです。できればもう数分余韻の イチャコラ観たかったけど、十分ステキな作品です。ビリー・ワイルダー作品の当たり作品の多さに脱帽! でも「情婦」「お熱いのがお好き」のほうがずっと好きです(笑) 【まさかずきゅーぶりっく】さん [DVD(字幕)] 8点(2020-09-02 14:03:18) (良:1票) |
277.《ネタバレ》 この時代の映画って登場人物がかっこいい。 部長以外のキャラがなんだかんだでいい人ばかりで温かいのも良い。 ただ、ヒロインがなかなか主人公の思いに答えてあげないのでイライラする。 そういう意味でもラストでいきなり解決して速攻エンドではなく もっと主人公に幸せな時間を与えて欲しかった。 自分の部屋をラブホ替わりに貸すというアイデアは秀逸。 そこから軽いノリでテンポよく話が進行する。 それ以降の流れは今の感覚だとかなりシンプルで王道ザ王道といった感じ。 それ故に安心して観てられる良作。 【Dry-man】さん [インターネット(字幕)] 6点(2019-11-05 23:14:14) |
276.なんとなく緩いラブコメ。シャーリーマクレーンの世間知らずの素人ぽい女の子のかわいらしい雰囲気とジャックレモンのコミカルな演技に引き込まれてしまいます。プロット的には最後は誠実な男にほだされるという昔も今も通じる黄金パターンを貫いている。コンパクトなどの小物や小粋なセリフが洒落ている。主役二人の心の動きをはっきりを解りやすく描いているので万人に通じ愛されるラブコメになっている。 【タッチッチ】さん [DVD(字幕)] 9点(2019-09-19 13:51:47) |
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275.世評は高い作品であるが、個人的には乗れなかった。不倫だから、ダメという考えはもっていないが、何かテンポが悪いように感じた。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 6点(2018-12-24 18:41:41) |
274.《ネタバレ》 良い話だとは思うけど、なんとなく主人公のこともヒロインのことも好きになれず。 ヒロインが不倫ダメ男にベタ惚れなのが受け付けないし、主人公の部屋をラブホ代わりにする処世術にも好感が持てない。 別に綺麗な恋愛だけを観たいってわけでもないんだけど、なんかね。 【Nig】さん [DVD(字幕)] 5点(2018-08-21 02:47:50) |
273.《ネタバレ》 フランがアパートに居座りだしてからが長く感じた。ジェフからバクスターに心が移る経過の描写が必要としても、自殺を図るほど好きだった相手を吹っ切れるだろうか、何かをきっかけにまた不倫男のもとに戻るんじゃないかと不安だった。しかし、バクスターが終盤、身勝手な上司の要求を蹴ったように爽快な場面もあったのでこの点数。 【次郎丸三郎】さん [DVD(字幕)] 6点(2017-12-08 22:21:15) |
★272.ワイルダー作品では個人的には、「情婦」「お熱いのがお好き」ほどではないかな。 しかしストーリー展開はやはり素晴らしい。まだ1回しか見てないので 何回か見たら評価が変わるかもしれませんが。
しかしこの時代にテレビリモコンがあることにびっくり。 【てれってれーR】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-07-17 16:07:22) |
271.うーん、社会風刺としては優れているのは分かりましたが、普通でした。 ビリーワイルダー監督作品だから特別視されているのでは?と疑いたくなるほど。 評価が高いので期待していたんですが、昔の映画はやっぱりあてにできませんね。 ヒロインが可愛らしいのと部長の存在感が半端ないです。 それとコメディー映画らしいのですが、笑えるシーンはほとんどありません。 【mhiro】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-06-03 21:14:02) |
270.《ネタバレ》 この時代も現代もバカな男、女の考えることは同じなんですよね。今観てもネタ的には全く古めかしいとは思わない。上司に次々と部屋を貸して、その間は外でぼーっとしてるのは笑えますが、実際にありそうで。出世を匂わせたり、女性がトラブルを起こしたり、全く持って現代そのままです。非常にコメディーとして面白かった。最後に男気をみせて退社してしまったのは、まー良かったのかな?男にとっては難しい選択肢です。 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-04-28 08:51:30) |
269.もはや現代のトレンド不倫。いつの時代でも同じか。 ちょっと笑えないぞ。あとバカな女は嫌いだ。 |
268.《ネタバレ》 一年の計は元旦にあり。。ということで「今年は年初から映画でも観に行くか」と元日の朝、無理矢理起きて映画館へ向かった。選んだのはリバイバルでやっていた「アパートの鍵貸します」。観客は小生含めて全部で5人(数えた)。皆さんそれぞれお一人で来られていた。元日から同じ映画を観る事を選んだ皆さんと上質な時間を共有できた。 さて、恥ずかしながら小生が当該映画を見るのは今回が初めて。観るまでは勝手なイメージで、いかにも名作然とした、クラシカルな作風かと思っていた。しかし観てみるととってもモダンな作風で、これは当時の最先端を風刺した、トレンディドラマであると感じた。 プロットも、不倫している女の子を好きになってしまう男というまさに現代に(そしてこれからも永遠に)通じる普遍的な物。 ジャック・レモンとシャーリー・マクレーン、そして不倫部長を演じたフレッド・マクマレイそれぞれの演技が見事にハマっていた。 この映画のジャック・レモンを観ていたら、三谷幸喜作品「THE 有頂天ホテル」に出てくる川平慈英演じるボーイを思い出した。 それにしても素敵な邦題ですね。 |
267.《ネタバレ》 多少の時代差は感じてしまうものの、 最初から最後まで非常に気持ちよく鑑賞できる最高のエンターテイメント作品。 気取ったところのない素直な脚本だからこそ、誰もが共感できる洗礼されたラブコメディーに仕上がっている。 ほっこりとした気持ちで画面中央に現れるThe Endの文字を迎えることが出来た。 俳優陣にもあっぱれ。 特にシャリーマクレーンが演出する気が強いけど、どこか脆くて危なげなフランという人物像が素晴らしかった。 彼女が切ない表情を顔に浮かべ中華料理店でジェフと会話するシーンには男として痺れた。 【鈴木】さん [DVD(字幕)] 10点(2016-01-19 01:13:41) |
266.マイ・ベスト・ワイルダーです! B・ワイルダーの映画作品は、 どれも佳作以上の出来で(凡作がほぼなし)、 緻密な脚本作りで有名な監督です。 この『アパートの鍵貸します』は、 1960年アカデミー作品賞を受賞。 ワイルダー監督にとっては、『失われた週末』に続き 2度目のアカデミー作品賞となります。 ワイルダーと生涯7作の映画でタッグを組んだジャック・レモン、 まだほとんど無名新人に近かったシャーリー・マクレーン、 ワイルダーの出世作『深夜の告白』以来の出演となるフレッド・マクマレイ、 この3人の配役も見事としか言いようがありません。 なんといっても、ワイルダー&ダイヤモンドの計算されつくした巧みな脚本ですね!! 登場人物だちの行動範囲は、主人公のアパート、勤め先の保険会社、中華レストランと非常に狭いんですが、 その中で、あの脱帽させる脚本クオリティ・・・!! 他の方もレビューで書かれていますが、 ラストのあの神がかった伏線回収の渦は、 あまりにも上手すぎて涙が出そうになりました!! ワイルダー好きは、鑑賞必至です!! PS. この映画が気に入った方は、 1963年公開の『あなただけ今晩は』もお勧めですよ。 【ぶっちち】さん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2015-11-29 13:15:24) |