15.《ネタバレ》 不本意ながら家業を継がなければならない(ついでに結婚も諦めなければならない)男が、妻の支えにより仕事にやりがいを見出していくという話で、現代でもありそうな話ではあるが、封建制ならではの制約により古きよき日本の面影を感じる所はある。ただし、ちょっと話が古臭いし、ラストの家出も必要なのか?というかヤリスギなんじゃ?という疑問もある。主演男女もちょっとミスキャストではあるかな。 |
14.時代劇は毎回何か新しいことを教えられるので、大変興味深いです。そろばん侍も面白かったのですが、こちらでは加賀藩の饗応料理をもっとみたかったです。騒動とは別のところを日々生きて、藩を支えた人々がいて、あの盛衰があったのですね。上達が早すぎたり、食材をもっと詳しく教えてほしいと思ったのと、現代風にアレンジしすぎたていがあるので5点にさせていただきました。 エンディングの歌はXです! 【HRM36】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2020-03-07 10:27:14) |
13.タイトルでこう言っていながら、「献立」が全然出てこないし、調理のディテールも撮られていない。台所においては、それっぽくばたばた人が動いているだけで、調理人の所作、仕草、動作、そして食材や器具の一つ一つが、全然尊重されていない。また、脚本での台詞はことごとく現代語ばかりなので、そもそも時代劇ではないし、したがって出てくる人は「武士」でもない。もちろん、そんな中で役者に演技をしろというのは無理な話です。一体どこを見ろというのでしょうか。さらに加えて、あきれるほど最悪なエンディングテーマが、制作側のやる気のなさを象徴しています。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 1点(2018-04-29 01:28:38) (良:1票) |
★12.春が自分の身分と、安信の内に思う気持ちを考えて、身を引くところがいいですね。 これぞ内助の功とう作品でした。。 エンディング曲が残念。作品と合ってなかった・・・・。 何度観てもエンディング曲が酷すぎる。 気色悪い。 作品の余韻が台無しである・・・。 【へまち】さん [DVD(字幕)] 9点(2017-11-30 18:49:55) (良:1票) |
11.《ネタバレ》 もっと料理に焦点を当てた映画かと思ったが、そうでもなく、中盤以降の加賀騒動のくだりは、完全な中だるみ。 ここをバッサリ切って90分でまとめれば、もっとまともな映画になったと思う。 ただ、西田敏行の役のなりきり度合いはすごいなぁと只々感嘆。さすが名役者です。 一方、上戸彩は上戸彩のまま…時代劇の中で浮いている。 江戸時代に現代女性がタイムスリップしたようで、この映画には合わないです。 あと、あのエンディングの歌は何? 時代劇には不似合いな【ねちゃっこい歌】…。もっと爽やかに終わって欲しいですね。 【はりねずみ】さん [DVD(邦画)] 4点(2016-10-10 21:27:30) |
10.《ネタバレ》 「武士の一分」、「武士の家計簿」に続く松竹「武士の〇〇」シリーズ第3作。(勝手に命名。)「武士の家計簿」と同じく加賀藩が舞台で、「そろばん侍」に対して「包丁侍」を描くというところは「武士の家計簿」の二番煎じかと思うものの、分かりやすくまとまった映画になっていて思ったより良かった。脚本に山田洋次監督が関わらない朝原雄三監督の映画としては初めての映画になり、朝原監督の手がけた「釣りバカ日誌」シリーズがあまり面白くない作品が多かった(最後の二本は未見。)ために期待してなかった面もあったのだが、演出も丁寧でとくに文句はない。ただ、加賀騒動が起こってからの後半の展開はよく分からない部分やもう少し掘り下げたほうがよかったのではと思う部分も多かったのは残念。それでもあくまでホームドラマとしての体裁を崩さずに、主人公夫婦の人生を描いていて、ラストシーンも晴れ晴れとしているので個人的にはあまり気にならない。あえて気になることを言えばエンドロールに流れる主題歌が本作のような人情時代劇にはあまりにも現代的すぎてまったく合っておらず、ものすごく浮いているのはなんとかしてほしかった。ところで、こういう料理を題材にした作品で鹿賀丈史を見ると「料理の鉄人」を思い出してしまう。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 6点(2016-02-24 18:14:33) (良:1票) |
9.《ネタバレ》 笑いあり涙ありで特に深刻な破綻もなく、良質の娯楽映画と思われる。不満があったのは、いいタイミングで父親が倒れるなど若干の都合良さがあったことと、ラストに再度土下座が出なかったこと程度だった。そのほかエンディングの曲がどこか無関係なところから持って来たような感じだったが、これは聞かなかったことにすれば済むことである。 ところで、料理人が地場の食材を掘り起こして回るというのは当時からあったことなのか、あるいは現在の加賀料理の中に劇中の大名料理がどの程度受け継がれているかといったことはよくわからない。饗応料理の考証などは別にして、実際のところかなりの創作部分が含まれているのだろうが、ただし舟木家が実在の武家であることは間違いないらしい。 武士というからには武を尊ぶのは当然としても、一方では社会の秩序と安定を維持する責任を負った社会階層という面もある。特に江戸時代ともなれば一人ひとりが“公”の心を持ち、それぞれが己のなすべきことを考える、というのも武士の本質をなしていたのではないかと想像され、その手段は剣術ばかりでないはずだという考えも容易に導かれる。御家騒動の一方の首領が単なる悪役ではなく、やはり藩のあるべき姿を考えていたというのは出来過ぎな気もするが、それでこそ終盤に「武士」と「献立」をちゃんと結びつけた台詞が出て来たわけで、出来過ぎではあるが感動的な場面だった。 続いてラストも舟木家の安泰を見通す形で終わっており(最後の地蔵は子宝祈願と思われる)、大名家も一介の武家も、料理を通じて未来へのつながりを残す形になっていた。これも出来過ぎという気はするが、全体としてまとまりのいいお話になっていたのは間違いない。 なおキャストも豪華で申し分ないが、個人的好みとしてはやはり主演女優の存在が映画全体の価値を上げている。江戸の料理屋の娘ならもっと“おきゃん”(時代劇用語)な場面があってもよかっただろうが、今回は武家の妻らしく健気でしおらしい様子も出ていてよかった。こんな可愛い嫁さんに古狸はないだろう、と劇中の親爺と同じ気分になる。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 7点(2015-05-25 19:55:29) (良:1票) |
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8.頭使わないで見れる作品かと思ったら、1時間くらいたって、凄く下手くそなナレーションが入り、なんだかよくわかない話になってしまった。 侍を中心に置けばいいのに、無理して女房役の上戸彩を主役にしたから、話がつまんなくなったんだと思う。 映画のハイライトは全然上戸彩出てこないし……。 【クロエ】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-05-16 13:29:53) |
7.久しぶりに日本の良き文化・美を堪能できる作品に出会いました。時代は移れども、こういった作品を廃れることなく作り続けていってほしいものです。 【ケンジ】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-12-24 23:30:18) |
6.《ネタバレ》 江戸時代の加賀藩に仕えた台所方とその妻、実在の人物だそうな。中盤から加賀騒動で少々きな臭くなるものの、全体的としてはハートフルで起伏があるので最後まで飽きずに観れた。あえて言うなら主役である春が断り続けていた再婚を決心したシーンや暗殺計画を聞かされて刀を隠すところなど性格や心情をもう少し深く掘り下げて描いてもよかったはず。主役の二人は若さ故にしっくりこない感はあるものの難しい役どころを一所懸命に演じていた。他のかたも言及してるようにラストの曲は全く合っておらず、流れた瞬間に作品の余韻が消えてしまうのが残念。あと近年はナレーションで声だけのお仕事が多かった緒形直人を久々に拝見しました。 【時計仕掛けの俺んち】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-10-30 22:58:56) |
5.いや~ 面白おかしく、ちょっとふざけた、コメディタッチの映画かと思ってたら..冒頭から、ず~と シリアスな展開..とても真面目に創られた作品でした..タイトルどおり、料理作りがメインですが、その他のエピソードもいろいろ盛り込まれ、後半は、グッとくるシーンもあり、なかなかの良作..主役の二人も、イイ感じに役にハマってます..思ってた以上の出来に、驚きましたが、十分 楽しむことが出来ました... 【コナンが一番】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-09-13 17:05:48) |
4.《ネタバレ》 『武士の家計簿』『天地明察』など、ここのところ刀に物を言わさない時代劇が、多く作られてしかも皆それなりに面白く、私には嬉しい。 商家の娘から武家の嫁になった料理上手な娘と、料理よりも武芸に執着している料理方の武士の、夫婦の愛情物語が主。江戸時代の料理、特に領主の公式料理方の話が従。武家の料理番というと、『鬼平犯科帳』に登場するねこ殿くらいしか見たことがない。それくらい珍しい着眼点ということなのだろう。 ホントいうと、この主と従の割合が逆に、いやそこまででなくとももうちょっと料理の側に描写を割いても良かったんじゃないかと思う。 主人公の安信の武芸への執着は、そのまま失った想い人への気持ちとなっており、それに相対する形で料理方というものが設定されており、まさしくそれが春なわけだ。 それが、最後に料理と春を選ぶ結末が、実に微笑ましく優しい感動を受ける。 少ない不満点を挙げるならば、加賀の料理、特に饗応料理の底力というか魅力というようなものを、細かに説明するくらいの時間を割いても良かったのではないか。加賀藩の安定を知らしめる、つまりは諍い事からの脱却を意味する宴を、彼らの料理がどのように支え、その料理にどのような意味付けがあったのか、なんて事を魅せて欲しかった気もした。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-07-27 19:19:49) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 安定感のある、しっかりとした映画です。実在の人物と実際の事件を取り扱っているので、ある意味歴史の勉強にもなります。上戸彩も単なるアイドル女優ではなく、強弱をつけるのが難しい役どころを一生懸命に演じていて、とても好感が持てました。男尊女卑の根強かったあの時代に、武家の夫に対して強い態度を示すのは、とても難しかったと思います。ただ一番オイシイところを持っていったのは、鹿賀丈史さんでしょう。争いごとで人が死ぬのを終わらせたい。そう気付かせてくれたのは美味しい料理のおかげかも。もうね、このシーンがこの映画の全てですよ!美味しいものを食べればみな幸せになる。幸せな気分で争いごとをしなくなる。そしてみなハッピーで平和になる。そう受け止めました。いい映画でした。 |
2.《ネタバレ》 最初のお腹グーのシーンから、春と安信が料理対決をするところまでずっとコミカルで楽しく見れたのですが、それ以降は話が重くなります。まぁでも、そういう二人のいきつがあるからこそ最後に愛が深まるのでしょうけど。言うならば、二人は周りの人が出会わせて結婚してるので、実はここで描かれてた結婚生活はお試し期間みたいなもので、ラストの再会からようやく本当の結婚がスタートという感じですね。本作の見どころは当時の料理を忠実に再現していたことと、あとは付随音楽ですかね。音楽だけ聞くと、ヨーロッパっぽい響きなんですけど、それが巧い具合に合ってるんですよね。とても丁寧に作られてて良かったです。でもラストのCharaの主題歌は合ってなかったな(笑) 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2014-07-13 22:45:21) |
1.《ネタバレ》 『武士の家計簿』に続く加賀藩もの第2弾。淡々と役人家族の生活をたどるのみでストーリーがほとんど無かった前作に比べれば、山あり谷ありで話としては面白かったです。とはいえ、全体としては普通の出来かな…。若い俳優高良健吾や上戸彩の所作が時代劇としては若干板についてない感はあるものの、まあまあこぎれいにまとまった感の作品でした。藩の派閥争い(加賀藩は大藩なので、江戸時代を通じて常に権力争いがありましたが)も、前作の絡め方よりは、しっくり来ています。「加賀八家」なんて用語も何の解説もなく出てきましたけども。西田敏行・緒形直人・鹿賀丈史の組み合わせは、往年の大河ドラマ『翔ぶが如く』をちょっと思い出しました。唯一の苦言はエンディング曲。時代劇で、あの内容でCharaは無いのでは…。彼女の歌自体は悪くありませんし、興行的な理由はあるのでしょうが、全くマッチしていませんでした。 【蛇蟇斎狐狸窟】さん [映画館(邦画)] 6点(2013-12-14 18:35:21) (良:1票) |