14.冒頭から登場人物を個々では好きになれないが、全体的には悪くない状況になる。 それがリアルなようで、そうでもないようで...まあ作られて良かった映画だとは思う。 【simple】さん [地上波(邦画)] 7点(2019-06-13 20:18:16) |
★13.《ネタバレ》 よかった。 何が良かったって、兄弟愛というか、二人の信頼関係のようなものがよかったし 特に弟が頼りになるキャラだった。 家族モノというより兄弟モノのような気がする。 反面、嫁と親父が口だけでいいとこが少なかったのが残念。 ある障害に対して解決に貢献するほど株が上がるけど、 障害の母数がある程度限られる場合はパイの奪い合いになるので 弟を魅力的なキャラにするための犠牲になったと言えるかも。 【Donatello】さん [DVD(邦画)] 8点(2017-07-22 07:34:50) |
12.《ネタバレ》 なかなか、リアルな映画で良かった。母親が急にボケてしまって、しかも余命1週間とか宣言されたら平静ではいられないだろう。長男妻夫木聡は奥さんが身重なのはわかるが、たいがいな嫁であり、お父さんも全く頼りなく全てを背負ってしまうことになる。仕事もあるのでまさに八方塞がり状態となるが、ここで登場するのがえー加減な弟(池松壮亮)である。登場るがいなや、マイペースな非常識ぶりを見せるのだが、家族の気持ちが沈んで行くにつれて、彼のマイペースで能天気なところが非常なよりどころとなる。弟も頑張ってくれて良いお医者さんもみつかり、とりあえずひと安心といったところか。面白かった。それと、ボケてしまっても若くて滑舌よくハキハキ喋ると、案外判らないものだ。 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-07-19 16:00:43) |
11.《ネタバレ》 だらしの無い見栄っ張りで弱気な父。自閉症気味の長男とマイペースな次男。義理家族に厳しい長男嫁。見離す医者と救う医者。気を使うが所詮他人事な会社の同僚等々、余命宣告を受けた家族とその関係者の物語としてはそれなりのリアリティーというか「あるある感」はあったと思うし役者の演技も総じてよかった。が、認知症で壮絶介護があるわけでもないし、母は基本的に明るくノー天気な人で終わってしまうし、その他悪人がいるわけでもないので話としてはキレイにパッケージされ、盛り上がりもなく終わってしまった印象。世の中もうちょっと世知辛くて、汚くて、厳しいと思うが。教訓としては病院選び・医者選び・セカンドオピニオンは重要って事かな。あとは結婚相手は家族も含めて資産・借金調査をしとけよ。って事か。 |
10.《ネタバレ》 序盤、余りにも話が重過ぎて、気が滅入った。 ラストまで重いままだったら鬱になってたと思うけど、中盤以降は少し希望が見え始めて心が軽くなった。 借金は追い打ちを掛けるような不幸ネタではあるけど、それが逆に吹っ切れる切っ掛けになるというのは、意外とあり得る話なのかも知れない。 家族4人をいい役者でがっちり固めたのが良くも悪くもリアリティを際立たせていたけど、救いのあるラストに癒されました。 脇役ではユースケ・サンタマリアが良いアクセントになってて、いい人なのかクズなのかよくわからない役をやらせたら天下一品だなと改めて感心しました。 鶴見辰吾は登場した途端に美味しいところを全部持って行きそうな臭いがプンプンしてたけど、希望を与えてくれたので感謝しておきます。 あと、義理も人情も無い糞嫁を演じた黒川芽以には好感が持てなくて、転職が決まった途端に改心しても遅いとしか思えなかったけど、そういう設定なんだから仕方ないよね。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-12-23 21:03:15) |
9.《ネタバレ》 いい映画だった。 私はどちらかというと次男タイプなので、周りの人からは能天気であまり何も考えてないように思われています。 でも、本当は色々と考えているんですよって代弁してくれてるみたいでうれしかった。 もちろん、長男の背負っているものはすごいですよ。 でも兄弟二人で真剣に背負っちゃったら疲れちゃいますよ。 一見、バランスの悪い家族が母の病気がきっかけでバランスを取り始める過程がよく描けていた。 【CAPI】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2016-09-26 15:39:36) |
8.《ネタバレ》 最悪な事態にならずに、まずはよかった。そしてこの家族に俊平くん (池松壮亮) がいて本当によかった。彼がいなかったら、ちょっとヤバかったかもね。彼の軽いキャラが、重苦しくて沈没しそうな家族を救っておりました。しかし軽いばかりではなかった、執刀医を探し出した超ファインプレー。 それにしても、家族の連携のよさとは対象的に病院同士の風通しの悪さ、これ何とかならんかね。重病患者の家族にこれほど走り回らせたらあかんだろう、本来なら最初の病院から電話一本かければ済む話だろう、でもこの映画って、これを医療現場の問題提起として伝えようとしている気がする。 映画としては、回想で説明することをせず全て現在進行形で進んでいき、起承転結もわかりやすい。時や人や状況を変えて、映し出される自宅の最寄り駅の光景。とりあえず、前に向かって走り出すお父さん。兄弟が階段を上って見下ろすこの街の風景。母の手術後に、三人が病棟で組んだ涙の円陣。久しぶりに、「家族」を題材にしたよい映画を観た気がする。 なお、家族の難病を機に疎遠だった家族が一致団結して前に進む、これは必ずしも映画に限った話しではない。なぜなら、数年前に私の父が脳梗塞で倒れた時、ほとんど疎遠だった私の家族たちですら集結したからだ。兄とは久しぶりにまともに口をきいた。いつもはおとなしい弟がこんなに頼りになるとは! そんなわけで、本作はとても他人事ではなく感情移入しやすい映画でありました。 ・・あれから父は何とか持ち直し、体は不自由にはなったけど、家族みんなで協力して見つけたバリアフリーの家で、今は何だか嬉しそうだ。 【タケノコ】さん [DVD(邦画)] 9点(2016-08-17 00:04:42) |
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7.《ネタバレ》 原田美枝子のアップに、自分も年取ったなぁと思った。「青春の殺人者」(未見)以来、確実に役者としてのキャリアを積み上げてきた彼女。黒澤明の「乱」でスクリーンで彼女を目にしたときから、演技の巧い人だなぁと思ってた。だけど仮面顔になったのは、個人的には「愛を乞う人」の演技からでは?と睨んでいる(笑)。女性として、やはり納得のいかない役だったのではないか?と思ってる。その彼女が、頭がボケた役をやるなんて・・。久しぶりの鳥肌のたった演技だった。一見、ハッピーエンドに見えるが、妻夫木君役の長男の選択は、間違っていて、これから大変な気がした・・。借金の返済を、外資系の転職で何とかしようなんて。母親の病気に精神的に耐えられなくて、キャバ嬢に走った人が、そうそう上手く事が運ぶとは思えないのだが・・。ラストの妻夫木君のアップはそれを意味してるのかな? 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2015-06-29 00:12:23) |
6.《ネタバレ》 目線ははじめ母:玲子、それが長男:浩介(妻夫木聡)に移って場面によっては次男:俊平(池松壮亮)にまで移る ところがどうして一家の主:克明は例外、彼の目線で動くことはほとんどナイ。すなわち、この期に及んで彼の存在の薄さがかなりフューチャーされる だが頼りない一家の主と決めつけられながらも 妻の玲子には今でも大好きだからと言ってもらえた そこに救いがあった。母に嫌われていない父親であるからして息子達も最終的には家族全員共に一緒に悲運を受け止めることを決心できたのだと思う。観ておくべきだと思うこの日本映画を。ただし自分は一度しか見ない 二度は見たくならない なぜならリアル過ぎて重い。今後の浩介の家計やいかに、浩介と妻の関係やいかに、さらには多額の借金を持つ家庭の子どもとして(既に)ハンディキャップを持って生まれてくる浩介の子どもの運命やらいかに。あと余談ではありますが、女優として地味路線が増えてきた黒川芽以の石井裕也監督作品:出演が嬉しく思えました。なんだったら今回もっと嫌味な嫁の役でもやってもっと目立ってほしかったとか思えましたが そこまで鬼畜だったら浩介君がかわいそう。それに関しちゃ程よい感じで母性本能さらけ出しの女性を上手く演じきれていたかと思います。そして四人だった家族が一人増えて いや、一・五人増えて 五・五人が揃った一室で終えるラストは相当微笑ましかった。そしてなんにせよ 母:玲子(妻:玲子)の命を皆の努力で延ばせたことが最大に素敵な事だった。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2015-05-30 22:26:27) |
5.《ネタバレ》 足を引っ張り合って、苦労して、縁を切れたら楽なのに。家族って面倒くさい! 池松壮亮演ずる軽い弟のキャラクターのおかげで少しは救われていたが、とんでもなくシリアスで重ーいどん詰まりなお話。希望が見えてからも、シリアスなことには変わりないので、最初から最後までシリアスで息苦しかった。 石井裕也監督だから、何だかんだでコメディ仕立てに崩しててきてくれるかとおもいきや、正統派難病ものだった。決して悪い作品ではないが、こういう作品が見たいわけではなかった。流石に大げさな泣かせ映画にせずに、妻夫木君を起用しながら、彼に泣きの演技をさせなかったところは偉いと思う。 【すべから】さん [映画館(邦画)] 6点(2015-03-28 21:07:12) |
4.《ネタバレ》 元気に歩け回れる状態で余命一週間の宣告というのがありえることなのか。 あまりにも都合よく設定されているようにも思える。 その反面、怖いくらいにリアルな部分も。 両家の顔合わせの席で母の異常が発覚した場面はゾッとする。 懸命に正常を装う姿が痛々しくて見ていられない。 長男が入院費の負担を妻に切り出す場面では、妻が敬語を使いながら正論で長男を追い詰めていく様子が印象的。 反論を許さないすごい拒絶感が滲み出ていて、親を守りたい長男の孤立感が浮き彫りに。 この映画では、実際に起こりえることであってほしくないこと、見たくないことが次々と突きつけられる。 家族の突然の余命宣告、入院費や借金の発覚等お金の工面でのいざこざ、いざという時の父親の頼りなさ。 普段偉そうなこと言っていた父が、つまらないことで何度も息子に電話を掛けてくるのには本当にイライラさせられる。 長男役の妻夫木もよかったが、一番冷めてていい加減に見えて実は意外と熱くて純真だった次男を池松壮亮が好演。 原田美枝子は相変わらずの安定感。 以前に『愛を乞う人』でも感心したが、やっぱり演技が巧い。 崩壊状態の家族の再生は手垢のついたテーマで新鮮味はないが、役者がいいのもあって最後まで魅せられる。 【飛鳥】さん [DVD(邦画)] 6点(2015-01-11 22:37:08) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 母の病、頼りない父親、ダメな弟そして嫁のイライラ…と、文字通り妻夫木長男が四面楚歌状態。 ここまで酷くなくとも類似する立場にある身としては、やりきれない思いにさせられました。 何より彼の雰囲気はこの役に大はまり。 やり切れなさがダメ押しのようにガンガンと伝わってきました。 人間、我慢のラインがある一線を超えると笑うしかないんですね。 そして、池松次男であります。彼はポイントポイントで活躍するのですが、普段ちゃらんぽらんなだけにその行動が浮き立って、この演出はズルイです!(褒め言葉です。) また、彼の表情がいいです。妻夫木長男はもちろんですが池松次男の演技も素晴らしい! それからもう一人ズルイ人がいました。鶴見信吾さんです(詳細省略)。もちろん褒め言葉です^^; 一室に「家族」がそろって終わるラストも秀逸。 厳しい現実に直面しているけれども"ハッピーエンド"いうバランスも良かったと思います。 実力派4人を中心としたしっかりした作品…久しぶりにいい邦画を見せていただきました。 【午の若丸】さん [映画館(邦画)] 9点(2014-08-16 18:02:32) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 お調子者の次男、池松壮亮さんが途中からどんどんとその存在感を増して来ます。そして何時しか家族の中心的働きを。 まぁお気楽な立場でおいしい役とは思いましたが、最後病院での彼の姿が母を、家族を思う本音なのではないでしょうか。 【ハチロク】さん [映画館(邦画)] 7点(2014-07-02 15:51:10) |
1.親の痴呆症を扱った映画はめずらしくないが、脳腫瘍が見つかって1週間の命というのにはびっくり、そしてまた1200万円という莫大な借金には驚きを通り越してしまう。こういう危機的な状況になったら、私だったら何もできなくてあきらめてしまうかもしれない。この映画だってごく普通の家族である。父親は行動力はないし、兄は一人で抱え込むタイプで引きこもりになったこともある。弟は気ままな大学生、当の母親は楽天的でいつのまにかサラ金のカードの山、こんなバラバラだった家族が不満を漏らし本音をもらしていくうちに少しずつまとまり必死になっていく、その過程は美談でも何でもなくリアルな現実そのものだ。生まれてくる我が子のことだけしか頭になかった長男の嫁も・・・。感動させようと作られた映画ではなく、家族とは何かを考え、何度もかみしめて味わうような映画だと思う。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 8点(2014-07-02 09:41:27) (良:1票) |