364.《ネタバレ》 “SPIDER-MAN 2”大文字か小文字か、悩ましいところです… 前作で「…面白いけど長いなー」って感じましたが、本作は普通に面白かったです。上映時間は長くなっていますが、前作で感じた、重たいメインディッシュの連続感はなく、話の組み立て方にメリハリがあったと思います。 スパイダーマンの独特の動き。前作ではどうも、スローモーションを活用した体捌きが、マトリックスのインパクトに引っ張られたんだろうなぁって印象でしたが、今回きちんと蜘蛛っぽい(=スパイダーマンらしい)動きに磨きがかかってきた印象です。特殊能力が消える&引退を考える。というのはヒーロー物の定番ですね。そんな定番をサム・ライミは、このスパイダーマン・シリーズに上手に落とし込んでいます。 あと監督が好きなコメディ要素も若干増えてます。デイリービューグル新聞社の個性的な面々のやり取りが微笑ましく、なんかず~~っと観てられます。秘書?のブラントが意味深ですが、原作ではピーターの初恋人だったんですね。 懐かしい“スパイダーマンのテーマ”。'67年版スパイダーマンのアニメが存在しない世界で、前作ではエンドロールに入れてましたが、本作では劇中、路上ミュージシャンが歌ってます。思い切った演出ですが、本作はスパイダーマンの決定版だと思っているので、なんか納得してしまうんですよね。 今回多くの人に正体がバレます。電車のNY市民は彼の正体を見なかったことにし、体を張ってスパイダーマンを守ろうとするシーンは胸が熱くなります。そしてMJは彼の正体に納得し、ハリーは驚愕します。続きが気になる展開です。 敵はドクター・オクトパス。アームの中心に太ったオッサンが居るビジュアルは、見た目的に中ボス感が漂うんですが、3部作の真ん中として『次の敵はもっと凄いぞ!?』って割り切ってる感じがして、案外納得してしまいました。そして映画の最後に次の敵が…おぉ、そう来たか!って、凄くテンション上がりました。続き物の真ん中って、あんまり『この続きは次作で!』パターンを入れすぎると、満足感が減って消化不良を起こすんですが、こと本作の終わり方は、適度な満足感と、続きが気になる度合いのブレンディングが巧かったと思います。 最後、川に沈んで大惨事を防げるって理由がイマイチわかりませんでした。どうして??あと、結婚式当日のドタキャンは、ウエディングドレスで駆け出す画的なインパクト(使い古しではあるけど)は良かったけど、特段欠点のない婚約者ジョンに説明もなく、MJが一方的に逃げただけなので、MJ嫌いな人はますます嫌いになったでしょうね…2作続けてノーブラで頑張ってるのに。 【K&K】さん [DVD(字幕)] 7点(2024-10-06 11:35:52) |
363.《ネタバレ》 中盤の暴走電車阻止からの親友に正体がバレ、博士が善の心を取り戻し、グリーンゴブリン2世が動き出すと実にワクワクさせてもらえながら、最後まで足を引っ張るのが御存知顔面偏差値低めのヒロイン。 正体を知ったピーターのもとに危険を承知で告白しに行くが、『キープ』扱いの恋人との結婚式中にその行動にでるのが『2人の男の間で揺れ動く乙女な自分』に酔いしれている感が凄く後味を見事に濁してくれる。 少なくても事件の夜にピーターにもっと食い下がるかキープ君には『好きな人がいる』と言って婚約破棄するならまだしも、結婚式場のセッティングやウェディングドレスを着るまで引っ張りに引っ張った末手紙だけ残してバイバイするというまともな大人の思考を持った人間ならどれだけ他人に迷惑をかけるか分かるはずの行動をやる尻軽自己チュー優柔不断なバカ女のせいで減点2。 ただキープ君からすれば、あんな女と結婚しても絶対離婚する事になりそうだから、バツが付かなくてよかったとも考えられるので、披露宴代だけ裁判でしっかり搾り取ってやってほしい。 【ムラン】さん [インターネット(吹替)] 5点(2022-04-22 15:35:15) |
362.スパイダーマンの魅力たっぷり!と言いたいところだけどよくわかりません。 アクションはスケールアップしてるけど、適役は魅力に欠けますね。 ヒーローものにありがちな大スランプ。ここでもきましたね。 もはやMJとの恋の行方はとうに冷めております。 |
361.《ネタバレ》 テンポがいまいちな気がします。スパイダーマンが覚醒してからは見応えじゅうぶんですが、敵が魅力的じゃないのはもったいない。MJは結婚式当日に逃げ出すという相変わらずのクソっぷりを発揮してくれました。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-08-27 02:29:45) |
360.敵に魅力がない。 ラストは、続編にワクワクさせられた覚えがあります。 【へまち】さん [DVD(字幕)] 4点(2018-01-02 21:32:02) |
★359.最初のスパイダーマンを観たとき書いた感想(H14.5)。
主人公がカッコ良くない! 目玉が目立つ男、トビー・マグワイア。 「サイダーハウス・ルール」と同じ俳優だって。あの映画はホント良かったけど、こんな男だったかなあ。ショックだ。 ヒロインがさらにブサイク。キルスティン・ダンスト。これで20歳だと。 この女優、「チアーズ!」にも出ていた。 「チアーズ!」唯一の欠点が、女子高生の映画なのに若作りのオバサン女優を主人公に起用した点だと思ってたら、なんと当時18歳! ウソだろ。この映画でも、またしても高校生役で登場。 ブサイクな男と女では娯楽映画は成り立たない(ブサイクをテーマにしたコメディなら別)。 逆さになったスパイダーマンとの雨の中のキスシーンは、ロマンチックどころか下品で見ていられない。 映画そのものは、アメリカン・コミックスを実写版にした堂々のB級映画で良いんだけどねえ。
いやあ、ひどい言われようです(って自分で書いたんだけど)。
前作の印象がこんなもんだったんで、スパイダーマン2は見る気はなかったんですが、信頼できる知人から、2はオモシロカッタヨーと言われたんで、見に行きました。
結論。 オモシロカッタ。
監督(サム・ライミ)は、計算づくでこの2人を配役したんだなあと思いました。テーマは、普通の人間がヒーローになった時の苦悩、ですからね。主人公はそこらへんにいる男の子じゃないといかんわけです。ヒロインは、そういう男の子にふさわしい普通の女の子がいい。すこし可愛いぐらいの。そういう意味では今回のダンストは前作に比べれば美人になってたし、ぴったりかな。 でも宇宙飛行士(=超エリート)がカレシ? うーんやっぱり美人と思われてるのかなあ。アメリカ人特有の美的感覚かな。よー分からん。
サム・ライミ監督は、娯楽映画はこういうふうに作るんだというふうに、映画を掌握しきって余裕綽々です。泣かせどころも真面目な会話もアクション場面も自由自在。観客を手玉にとってます。 それだけじゃまだつまらないというので、けっこうあくどいオフザケをやっていて、これがまた嬉しい。こういうのを悪達者というのかな。
エレベーターの中で、スパイダーマンの格好をした主人公と、乗り合わせた乗客との会話。 「そのクールなコスチューム、どこで買った?」 「自分で作ったんだ」 「着心地は」 「チクチクする。股に食い込むし」 う~む。味わい深い。
あるいはダンストと主人公とのキスシーンの、ダンストのドアップ。これは絶対監督が観客を怖がらせようとして、わざとやっているに違いない(予告編でこのシーンを見て見る気なくした人、ここは冗談なんです。本編ではそんなに気になりません…といってもワタシは目をつぶっていて見てません)。車がブッ飛んでくるのは、主人公の心理を物理的に描写しようとしたもの。
最後の悪玉との対決。ワンピース姿で水に濡れたダンストの危機的シーン。お約束だなあ。 おお、わりとセクシーだ(笑)
そういうわけで、このスパイダーマン2は、ハリウッド映画の熟練のつくり手が格好の舞台を与えられ、ぞんぶんに腕をふるったB級娯楽映画です。泣けるし、笑えるし、感動できるし、なかなかの見ものです。ビデオでもいいけど。
あ、念のためにいっておくと、この映画は青春映画です(ナルホド、だから主人公に「サイダーハウス・ルール」のトビー・マグワイアを起用したのか)。アクション映画とは思わない方がいい。そこを間違えると、私の隣の観客のように、一時間で退屈して出ていってしまうことになります。
この、「普通の人間がヒーローになった時の苦悩」というのは、どっかで見たことあるなあと思っていたら、ずいぶん昔、平井一正原作、池上遼一作画の「スパイダーマン」というのがありましたねえ。もう細かい内容は忘れたけど。たぶん映画制作者の誰かはあれ読んでると思う。 そんな馬鹿なと思うかも知れないけれど、日本のコミックの影響はスゴイから。 マトリックス・レヴォリューションズだって、空中戦は大友克洋や鳥山明、ラストシーンはナウシカだったし、監督(ジョエル・シルバー)自らが日本のアニメの影響を語ってましたから。 【Ravenclaw】さん [映画館(字幕)] 8点(2017-12-02 17:52:24) |
358.《ネタバレ》 サム・ライミ3部作の中では1番完成度が高い。 サム・ライミ得意のベタベタなギャグはビシビシ決まるし、泥臭い演出やカメラワークもスパイダーマンの世界観によく合っている。 ヒーローの苦悩からカタルシスへの流れもうまく電車でのアクションは見応えあり。 しかし3部作の中で1番キルスティンの顔がヤバい。 すごく肌荒れしていたり、顔パンパンやったり何があったんやろ。 ただラストの展開はキルスティンじゃなかったら嫌味になるのもまた事実。 【CBパークビュー】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-09-19 00:19:24) (良:1票) |
357.続編なのだけど前作より先に見たせいもあってこちらの方が良かった。クモの糸を自由に操ってビルの間を飛び回るシーンには少なからず驚いたし、オクトパスとの闘いやメリージェーンとの近づ離れずの関係もまずまずでおもしろかった。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-05-06 16:59:29) |
356.前作は初見から大好きでしたが、本作は最初大嫌いでした。主人公はうじうじ悩んでいるし、ヒロインは可愛くないくせに他の男で保険張っといたくせに、最後は捨てて主人公のところに何食わぬ顔して帰って来るし、敵は普通のおっさんですし…ま~見る前に松本人志さんの酷評を見ていたから影響を受けてたんだとも思いますが… でも、年行って見返してみたら良いんですよ。主人公はうじうじ悩むのも分かるし、敵のおっさんは実はカッコイイし。ヒロインは相変わらず腹立ちますが(笑) 電車のシーンは見返す度に泣いてしまいます。前作の橋の所でバスが落ちるのを助けるシーンもそうですが、タブロイド誌に目の敵にされながらも、市民に愛されているのを確認できるのは、ヒーローが報われるようで堪りません。 全て順調に上手く行くだけの映画はつまらないですから、時折いらつくシーンがありながらも楽しめるのが、本当に良い映画なのでしょう。ヒロインはいらつくシーンが多過ぎますが(笑) 【映画の夢】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-06-16 21:43:20) (良:1票) |
355.続編としていい出来だと思う。 新たな敵(タコ男?)も登場して、戦闘シーンもなかなか面白い。主人公の内面も扱っているが、まあ「スパイダーマン」なので、これに過度の期待はかけられないだろう。 【simple】さん [地上波(字幕)] 6点(2016-04-23 21:54:35) |
|
【HRM36】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-06-30 16:57:32) |
353.アメコミ読んでませんが、ストーリーもキャラクターもそのまんまという感じがします。娯楽大作なんでしょうが大人向け仕様を期待するのは無理のようですね。 【ProPace】さん [CS・衛星(吹替)] 5点(2015-05-25 23:54:04) |
352.要するに、変な実験が行われるたびに変な怪人が一匹生まれちゃう、という趣向なんですかね。一作目は、そういう怪人の登場に加え、そもそものスパイダーマン誕生のオハナシやらピーターの人となりやら、とりあえず最初の作品の特権として埋め草的な紹介エピソードには事欠かないので、ソレなりにソレっぽく映画の尺が埋まったのですが、二作目となると、早くもネタが枯渇気味。そこでピーターには失恋などしていただくことになるのだけど、「彼女の面影を胸に秘め悲しみを抱えながら、悪との絶望的な戦いに身を投じる孤独のヒーロー」なんていうシビレる展開はここには微塵も無くって、「失恋したらヒーローとしてもダメダメになっちゃう」というこの軟弱さ。アホ過ぎます。ま、しかし、悲愴感がありゃいいってもんじゃない。あくまでこういう軽いノリの楽しいシリーズなのです。そして、ヒーローだって皆で支えてあげてこそ、活躍できる、という訳ですね。今回の怪人オクトパスも正体はただの中年太りのオヤジですし、あくまで基調はユーモラス。スパイダーマンとオクトパスの戦いには、CGのリアルさばかりではなく、ダークマン風の胡散臭さも感じられて、またそういったところが楽しかったり。 【鱗歌】さん [地上波(吹替)] 7点(2014-11-03 23:32:17) |
【aimihcimuim】さん [DVD(字幕)] 2点(2014-10-04 12:07:29) (笑:1票) |
350.《ネタバレ》 これは、立派な続編ですねえ。前作をふまえての、それぞれの人物の心模様の変化とか進化とかがよく練られていると感じます。ヒーローを続けることに悩む主人公の姿は、進路や人生に悩む普通の人々と同じでなんだか親近感すら抱きます。金髪になったK・ダンストはかなり垢抜けたし(赤毛は似合わなかった!)、敵キャラの気色悪さ、アクションのキレも数段アップ。スパイダーマンの素顔をさらしたのも英断でありましょう。ヒーローの“普通の人”ぶりに心打たれた市民が勇気を奮い起こすといった、副次的な感動も生まれましたし。 【tottoko】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-09-19 00:29:01) |
349.単なるヒーロー映画にとどまらず、主人公の苦悩も織り交ぜて、良く出来た娯楽映画だと思います。 【cogito】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-08-03 15:33:28) |
348.ライミ版3部作の中で一番好きでした。敵もなかなか哀しい男だし、スパイダーマンも今回一番哀しさを出していた様な。 【movie海馬】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-07-21 22:10:50) |
347.主人公の葛藤がそれほど感じられないし、ハリー・オズボーンの感情もちょっと不自然というか過剰にみえる。 【noji】さん [地上波(字幕)] 5点(2013-05-11 18:32:33) |
346.映画館に見に行けばよかったー!!と激しく後悔。。。グリーンゴブリンファンの小星としては、ちょっとだけ、物足りなさも感じました…。今回のツボは、裸にトレンチコートくらい。しかしそれではやはりゴブリンには勝てません。次回のゴブリンジュニアに期待デス!! 【小星】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-02-11 21:12:52) |
345. 主人公のピーター・パーカーがぐちぐちと悩む。正直、結構秀才なんじゃ無いのかあんたはと言う位の科学者の卵だったりしながら、彼女が出来て金持ちの友人が居て、夜な夜なこっそりNYを護っている。そう言う彼がぐちぐち悩んでいるから面白い。 普通の人は、上司が馬鹿で悩んだり、自信のなさに悩んだり、成績で悩んだり、彼女が居なくて悩んだり、友達が居なくて悩んだりとか。とにかくぐちぐち悩んで当たり前というか、悩んで当たり前なのを日々何となく小さな喜びで前進していったりするのだ。 何でもありでも凄く人間的に色々ややこしくて、見ていて不思議と感情移入できてしまうヒーローっていうのがなんともアメコミで、痛々しいスパイダーマン。 いちいち悩むな、とかついつい突っ込んでしまうのだが、仮に彼が全然悩まなかったらはっきり言って私らは完全敗北な訳で、ちょっとIT企業の役員さんなんかに居酒屋で出くわしたくらいのことで敗北を禁じ得ないでいる普通人にとっては、丁度良いダメさを纏ってくれているのだったりする。 なるほど、受け手に優しい痛々しさな訳である。MJがブスなのも、これがもの凄く可愛かったりして見ると突然脇の甘さがなくなってしまって大変だ。ピーターが悩まない、大学生活をエンジョイしてNYでブイブイ活躍してその上可愛い彼女が存在したあげく、金持ちの友達と上手くやれてしまっていたら学年に一人位は居る、勝ち目の無いイケメンで秀才で金持ちになってしまう。コイツの成功談話を聞きたくないから同窓会が嫌だな的な、そんな勢いが付いてしまうから気をつけたい。 色々考えると、ヘンテコで古くさいモチーフを使い回さないといけない老舗アメコミで、アメコミ必殺のめんどくさい主人公で、どうでも良いような事で皆が争って。これで良いんだよな。日常の痛みを彼らも戦ってるような気がして、なんか妙に等身大なんだ。 ここがスーパーマンとの最大の違いか。良く、大雑把で、超能力で何でも解決できて御都合主義でと言うのがアメコミの様に捉えられている節があるけど、それは極端かもしれないが古代の単体スーパーマンというマンガだけだろう。アメコミは世界で一番ぐちぐちと悩むマンガだ。最近はスーパーマンでさえバットマンと言い争いをしてぐちぐちと悩むらしい。 そう言う訳で、この映画は非常にアメコミ然として良い雰囲気で、結構好きだったりする。 【黒猫クック】さん [DVD(吹替)] 7点(2013-01-28 05:19:19) |