1.復讐モノの映画は多数あれど、ここまで復讐者を応援してしまう映画もなかなか無いのではないか。
主人公の宮本は映画の冒頭から大怪我を負っており、物語が進むに従ってその顛末が明かされていく事となるのだが、その描き方が上手くグイグイとこの熱血心溢れる宮本という男に惹き付けられていく。
そして、敵がこれまた強い。ラグビー選手である。
ひ弱な只のサラリーマンである宮本に敵うはずが無いだろう。
一旦は負けたもののリベンジを誓う宮本が、山籠りをしたり、ジムに通うというのならまだ納得できるが、会社はちゃんと出勤するという真面目な日本のサラリーマンの鏡。仕事の合間に筋トレをしたりしてるだけである。おいおいそんなんで大丈夫か?
恐らく観ている人全員がそう思ったであろう第2ラウンド。
結果は秘密であるが、とにかく凄いバトルシーンだったとだけは言っておこう。
登場人物が皆バカなのか?という程に熱血というかテンションが高くて、息苦しくなっちゃったし、なんかもう最終的には笑っちゃった。敢えてそうしてるんだろうけど、勢いが凄すぎて考える余地がないというか、主張が激し過ぎてちょっと付いて行けなかった。
とは言え、池松壮亮のファンとしてはこれ以上ないくらいに彼の魅力が爆発していたので大満足だった。