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ルックバック

[ルックバック]
2024年上映時間:58分
平均点:7.69 / 10(Review 26人) (点数分布表示)
公開開始日(2024-06-28) (公開中)
ドラマアニメ青春もの漫画の映画化
新規登録(2024-07-04)【Cinecdocke】さん
タイトル情報更新(2024-07-13)【Cinecdocke】さん
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河合優実藤野
吉田美月喜京本
森川智之4コマ漫画の男性
坂本真綾4コマ漫画の女性
作曲アントニン・ドヴォルザークSymphony No.9 in E minor, "From the New World"
製作エイベックス・ピクチャーズ「ルックバック」製作委員会
集英社「ルックバック」製作委員会
配給エイベックス・ピクチャーズ
あらすじ
小学4年生の藤野は学生新聞で4コマ漫画を連載していた。クラスメートから絶賛を受けていた彼女は、ある日、一緒に掲載されることになった不登校の同級生・京本の4コマに愕然とさせられる。漫画を通じて、ライバルとして、尊敬する師として、互いの背中を追い続け、技術を磨いていく関係になった二人は高校卒業後、それぞれの道を歩み始めるがその矢先に…。『チェンソーマン』の藤本タツキ原作の読切漫画を劇場用アニメ化した中編。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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【クチコミ・感想】

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12
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26.セリフ少なくても絵だけで心揺さぶられた。京本との出会いシーンは秀逸。もっとボリュームあっても良かった。
Yoshiさん [インターネット(邦画)] 7点(2024-12-09 20:48:36)★《新規》★
25.《ネタバレ》 元の原作はネットで読んでたことがありました。でも最後どうなるかとかは明確に覚えてなかったです。元の原作漫画自体がとても良く出来ててめっちゃ感動した、てことは覚えていたので鑑賞前からすでに高評価は間違いなしだったけど、本当にそうだった。てか原作漫画読まずにこのアニメだけ観てたらもっと違った感動だったんだろうな~...まあでも本当に素晴らしい作品です。

とにかく主人公藤野の心境の変化が本当に素晴らしい。自分より絵の上手い京本の存在を知って努力し始める。しかし努力しても適わないと努力を諦める。しかしその京本から実は先生と崇められていたことを知りまた努力し始める。それも二人で...。この一連の流れが思春期の時期とリンクしてより一層そこに、青春。としての輝きを放つ。漫画制作という傍からはじみ~に見える世界なのにとてもキラキラと輝いて見える。二人の、二人だけの世界が本当に純粋で美しい。だからこそその京本が、離れ離れでも存在していた京本が、突然この世界から消えてしまう喪失感は、心を半分もぎ取られたみたいでいたたまれない。藤野が外の世界に連れ出した自分のせいだと責めるけど、そうしないと息をすることさえままならない。悲しすぎるけどそれでも京本が昔描いた4コマ漫画を読んで、漫画の魅力を、自分が漫画が好きだということを、二人で歩んできたあの大切な日々を、思い起こさせてくれる。言葉や台詞はなくとも表情だけで心境の変化を表現して見せてくれる演出には本当に脱帽です。素晴らしすぎます。

藤野が小学生の時に描く4コマ漫画が、いかにも小学生が描きそうな漫画すぎてその内容がもう優勝です(笑)
Dream kerokeroさん [インターネット(邦画)] 7点(2024-12-02 17:18:05)
24.《ネタバレ》 雪国の雰囲気が出ていた。漫画家になっていく様子がわかった。登場人物を絞っているのがよかった。日本のアニメはすぐ人を殺す。主人公級キャラの死を扱えば感動的な話になるとでも。もう、そういうのを卒業してほしい。
ほとはらさん [インターネット(邦画)] 5点(2024-12-01 17:47:57)
23.刺さる人には
刺さりっぱなし

分からない人には
きっと分からない

控えめに言って
最高
ぐりこさん [インターネット(邦画)] 10点(2024-11-29 19:58:22)
22.《ネタバレ》 物語そのものには私自身はそこまで感銘を受けませんでしたが、藤野が机で漫画を描いている時の少し傾いた姿勢はリアリティがあるなって思いました。あと、エンディングでガラスに四コマの台紙を貼って時間が経っていくシーンもとても印象的でした。
珈琲時間さん [インターネット(字幕)] 6点(2024-11-26 16:13:40)
21.《ネタバレ》 見終わった今、率直にいうと気持ちをもてあそばれてしまった感じです。好きなシーンはたくさんある。京本(天才)に認められたことが分かった藤野(秀才)がスキップしながら帰るシーン。お互いの能力を信じ合える13歳の二人。町に出て、賞金で豪遊(5000円)するシーンとか、ほんとにうらやましいなあと思いました。しかし。■進む道が分かれた二人は、必ずまたどこかで出会うのだと想像していましたが、こんな別れですか。前半がすばらしかったから、”あのとき出会わなければ良かった二人”なんて妄想は、ワタシにはあり得ないんだけどなあ。■なにかもっと深い覚悟がありそうな作品ですが、ワタシにはこの点です。【追記】「京本死んだの、アレ、ワタシのせいじゃん」。なんという傲慢な。京本の主体性を踏みにじる言葉。ここをどう理解したらいいのかわからないのです。藤野には、京本に対しては畏れのようなものを持っていて欲しいのだ。
なたねさん [インターネット(邦画)] 5点(2024-11-24 20:26:36)(良:1票)
20.《ネタバレ》 1時間くらいの作品なので
ネタバレなしでいきなり視聴して欲しい作品ですね。

なので、鑑賞してから見て欲しい口コミになりますが

自分も小さい頃漫画を描いていたので響くものがかなりありました
自分のアイデンティティである漫画への情熱を掛けても
勝てなかった相手が実は自分を尊敬していた

ってことを知ったあの感情は分かるなぁ。

とにかく絵を書くことが大好きな二人の物語ですが
監督の押山清高さんの情熱が映画のように情熱投入された作品でもあります。

監督やキャラデザだけでなく
作品中の半分のカットの原画や動画もやっちゃうって
並の情熱じゃ成立しない作品だと思います。

良いものみたなー
シネマレビュー管理人さん [インターネット(邦画)] 8点(2024-11-17 11:32:11)
19.良い青春で良い人間ドラマだね。
何を書いても野暮になっちゃうけど、志を共にした仲間ってのはやっぱりいいな。
アニメ作品としても良い出来で、映像で感情を表現しようとする姿勢というか、
きっと漫画では表現できなかったであろう点をアニメ・映像で表現していて無駄な部分なく感情の押し付けもなく、良いアニメでした。
Keytusさん [インターネット(邦画)] 7点(2024-11-17 04:03:57)
18.わずか58分という短い尺に凝縮された青春の輝き、そしてクリエイターとして生きることの覚悟と矜持。喜びの苦悩が入り交じる狂気の世界で、光と闇は共存し、互いがその輪郭を際立たせるために存在していることを雄弁に伝える極めて濃い58分間。
Amazonプライムで配信されたばかりの本作を満を持して観て、思わず2回連続で鑑賞してしまった。初めの58分間では整理がつかなかった、というよりも、作品世界から抜け出せず“ループ”してしまったという感覚が強い。

この夏、劇場での鑑賞を見送ってしまったことを激しく後悔した。しかし、その一方で、配信鑑賞だからこそ衝動的に2周目の鑑賞に至れたことも、また幸福だったと思える。
映画を観終えた深夜、感情の整理が追いつかぬまま、手中のスマホで原作漫画を注文した。そして、原作を読んで、この映画がなぜ58分という短い時間の中に収められたのか、その意図を深く理解した。
映画世界同様、漫画世界もまた、濃縮された密度とソリッドな描写で構成された表現だった。このタイトな映画が、原作漫画が伝える物語と、登場人物たちの心象風景を丁寧に汲み取り、そのすべてを表現しきったものであったことを、思い知った。

雪深い田舎町で出会った二人の若きクリエイター(藤野と京本)が、小さな世界の中で互いに肩を寄せ合い、互いの才能を補い伸ばし合い、広い世界への「道」を開いていく様は、藤子不二雄Aの「まんが道」を彷彿とさせる。この物語は、令和の時代に生まれたもう一つの「まんが道」とも言えるだろう。
短くシンプルな物語でありながら、その解釈や捉え方、揺れ動く感情の在り方は、無限に広がる。きっと鑑賞者一人ひとりの経験や価値観、生きてきた時代や環境、その他その人を象る様々な要因によって、この映画や彼女たちから受ける心象は大きく変わるだろう。

初鑑賞から一週間が経ち、私自身の感情においても様々な思いが駆け巡り、今なお作品世界から抜け出しきれずにいる。
あくまでも現時点で、私の心の中で帰着したものは、本作の作者自身の根幹に存在するのであろうクリエイターとしての覚悟、漫画家としての矜持だった。

作中でプロ漫画家となった主人公(藤野)は、掛け替えのないかつてのパートナー(京本)の喪失に伴い、多大な罪悪感に苛まれると同時に、クリエイターとしての存在意義を見失いそうになる。
そんな藤野の元に、異なる世界線から送られてきた一つの4コマ漫画が届く。それは、これまで“ストーリー”を紡ぎ出すことはなかった京本が、初めて生み出した“ストーリー”だった。
そのまるで自分自身の漫画の作風を模したような軽妙な4コマ漫画『背中を見て』が伝えるものは、本当は代わりなんて存在するはずものなかったかつてのパートナーからのメッセージであり、同時にこれからも生き続け、描き続けなければならない自分自身への叱咤でもあったように見えた。

小学校の卒業式のあの日、もし彼女の部屋の前まで行かなければ、思いつきのまま4コマ漫画を描いたりしなければ……。
主人公の部屋に飾られていた映画「バタフライ・エフェクト」のポスターが象徴するかのように、「もしあのときこうしていたら」という悔恨は尽きない。

それでも、それでもだ。
辛いことも、苦しいことも、悲しいことも、そのすべてを“糧”にしろ、そして“ネタ”にしろ。
「そして、どうか、どうか藤野ちゃんの漫画を描き続けて」
そんな京本の声が聞こえてくるようだった。

空白の4コマを窓に貼り付け、狂気の世界で、再び終わりなき創作活動に向き合う主人公の背中には、そんな声なき声に対する、プロ漫画家としての覚悟が滲み出ていた。



自室から抜け出せず、唯一絵を描き続けることでしかアイデンティティを見出だせなかった少女時代の京本にとって、ふいに届いた4コマ漫画は“救い”であり、それを生み出していた同級生の作者は、紛うことなき「神様」だった。
彼女は、最初から最後までその背中を見続け、世界を広げ、幸福な時間を生きた。(絶対にそうだと信じたい)
冒頭とラストにおいて、時間をかけて映し出される主人公の背中を“見続ける”カットは、彼女の視線そのものだったのかもしれない。
鉄腕麗人さん [インターネット(邦画)] 10点(2024-11-16 07:16:06)
17.《ネタバレ》 キラキラと流れるような切なくて美しい映画。
音楽がとても印象に残った。

「藤野が暴漢から救ってくれたけど実は背中に凶器が刺さっていた」
この4コマ漫画の存在は何なのか?
悲劇を予知した4コマ漫画なのか?
ここがよく理解できず。
にじばぶさん [インターネット(邦画)] 7点(2024-11-15 23:04:34)
16.キンコンカンコン♪ キンコンカンコン♪ 10点満点!!! (「ギフテッド」以来 6年ぶりの10点!) 泣きました..3回 泣きました..さらに エンドロールでも 涙..よかったです~ 心に刺さりました..押山清高 監督 ただものじゃない..演出 編集が 一級品! 画が語ります、画が語ってくるんです..作画も上手い!! カメラアングルも 映像表現も アニメ描写も すばらしい! そもそも この物語を アニメ化するっていう センスが すばらし~い!! アニメから また 傑作が生まれました..押山監督! ありがとう!! ハマる人は ハマると思います~ オススメ!!
コナンが一番さん [インターネット(邦画)] 10点(2024-11-11 23:19:35)
15.短いが印象的な作品。それぞれのモチーフはポイントを絞って描かれるので密度が濃い。
好きなことはいくらでも集中が持続する、それはつまり絶対的な量を確保出来るということ。才能はそこにある。
simpleさん [インターネット(邦画)] 6点(2024-11-09 11:36:39)
14.原作は田んぼの雨のシーンのところまでしかなぜか読んでいなかったので、結末は知らずに鑑賞。多少音楽がうるせーとは感じてしまう場面もあったが、雨のシーンは原作のあの何とも言えない静止画が最高オブ最高なのだけど、これはこれで映画ならではの良さが爆発してるんだよなぁ、、短尺の中で本当に色々な感情を体験できました。感謝!
ヴァリストンさん [映画館(邦画)] 10点(2024-09-16 01:46:34)
13.《ネタバレ》 あの事件を思い起こさせる話ですね。とても悲しい映画でした。
よしふみさん [映画館(邦画)] 8点(2024-09-14 20:17:24)
12.《ネタバレ》 周りで評判が良かったので仕事帰りに観に行ってみました、アニメ映画を映画館で観るなんていつぶりだろう…。原作は未読です。
面白かったです、特に序盤から終盤に入るまでは素晴らしかったです。出会いと別れ。描くことが好きだったはずなのに、泣きながら描いても追いつけない相手がいること、などなどなんだかノスタルジック。平成初期ぐらいの感じかなぁ、なんて考えながら観ていました。終盤、唐突に悲しみポイントが訪れますが、これ本当に必要な描写だったんですかね。なんか安易な気がして、ちょっと冷めてしまったかな。映画館内ではファンの方も多いのか、この辺りで大泣きの人もいましたが…。とにかく、間を見せてくれる感じとか、言葉で説明しすぎ無い感じとか、とっても良かったんで、一層もったいないなぁと。
はりねずみさん [映画館(邦画)] 7点(2024-09-04 21:26:30)(良:1票)
11.《ネタバレ》 ◇「なぜ、描くのか」に対して、本作では「描きたいから」「あなたのその顔が見たいから」という二つの動機を示しているように思います。その二つが揃う幸福について、表現・表情豊かに、でも淡々と最低限のセリフで進められます。◇どんな創作でも仕事でも、「やりたい」ことが見つかってそれを尊重してくれたり、喜んでくれる人がいるのは、本当に幸福だと感じました。
◇そしてまた、その幸福を理不尽に奪われることがあることも。自分にはどうしようもないことに心が支配されてしまいそうになりますが、それをまた救ったのも「創作」の世界でした。◇鑑賞後に原作を購読。原作は映画よりももっと研ぎ澄まされたコマ割りで、説明少なに話が展開されていました。最近はタイパが好まれ、説明過多の表現が好まれますが、そういう作品は見た後すぐに忘れてしまうことも多いように思います。こういった作品の方が、自分の心にいくつもの引っ掛かりが残る気がします。ありがとうございました。
ハクリキコさん [映画館(邦画)] 8点(2024-09-01 15:57:52)
10.《ネタバレ》  1時間ほどの小品作品。
「またね!」の後の畦道での溢れ出る喜び表現、いいですね。
 凶刃の後、出会わなければ良かったと思っても、結局二人は出会って投稿する未来しか想像できない。
 京本はその瞬間まで充実した人生を送れていた。背景しか描けていなかったのにストーリーのある4コマを描けるようになった。
そんなもの残されたら目の前に貼ってしまう気持ち分かりますね。
 つくづく、京アニの犯人は許せません。
ぶん☆さん [映画館(邦画)] 6点(2024-08-03 22:57:29)
9.《ネタバレ》 原作は読んでいません。主役2人の関係性に違和感があり、素直に映画を見ていられませんでした。しかも、友人であったのに、失ってみて何に気付けたのでしょうか?好きなことへのひたむきさと頑張りの描き方は、すごく良いものを感じられたので、少し残念でした。
shoukanさん [映画館(邦画)] 6点(2024-08-03 22:42:25)
8.《ネタバレ》  観るかどうか迷ってたのですがネット上の評判が非常に良かったのとタイミングが合って視聴。
 原作も最初のWeb版で読んで、当時非常に評判良くて、たしかに良作と思うけど自分はそこまでかなあって印象で詳細は忘れてました。

 映像は素晴らしいクォリティで音楽も良くて、若干ノスタルジックな曲が感動を押しつけがましく押し付けてる感じがしてどうかとも思ったんですけど、要所要所のブラックなオチの4コマ漫画のキレがすさまじくて実にうまいなあと思いました。

 例の事件に触発された描写については雑誌掲載時にその改変がネット上で紛糾してたのが映画では元の表現に戻ってて良かったと思うんですけど、本作はその事件に触発されたとはいえそこが主題ではないと思ってたので、個人的にはどっちでも良いかなという感じでした。

 で、映画を観て思い出したのですが本作が良作ではあるけど個人的にはあんまり刺さらなかったのは、本作って「いじめっ子視点の贖罪物語」かなあって思ってしまったからで、映画を観てもその認識は変わりませんでした。最近だと、有名人が「昔はやんちゃなことをしてしまったことがある」的な違法スレスレな悪事を武勇伝みたいに語るのがメチャメチャ叩かれたりしていますが、やってることはそれと変わらんかと(あくまで私の個人的な印象ですが)。

 重要なのは主人公が、ののせこそが絵の天才で一生かけてもその技量に追いつけないと思っていて、にもかかわらずののせが引きこもりで表に出られないのを利用して漫画の背景を手伝わせて、背景描いてるだけなのは大したことないと貶め、ののせが独り立ちして絵の勉強をしようとしたのを邪魔したということへの嫉妬心と罪悪感を、普通創作家コンビの話だと歳を取った後に、実は君こそが天才と思っていた悔しいから絶対言いたくなかったんだけど、とか告白するんですけど、本作では相手が亡くなってしまったので一生告白できなくなって、でも向こうにとっては自分こそが漫画の天才だと言ってずっと応援してくれてたので今も漫画描いてるみたいな話で、結局最後まで

「君こそが天才なんだ」

とか一言も言えずに終わるので、それが実にいじめっ子の贖罪話だなあって感じるわけです(誰しもなにがしか罪悪感のいくつかは抱えているものなのでそこが味わい深い所ではありますが話としては100点満点中80点には届くかもしれんけど決して100点にはならないよなあみたいな)。

 そんなところでした。
simさん [映画館(邦画)] 7点(2024-07-27 13:47:57)(良:1票)
7.《ネタバレ》  原作マンガはごくごく私的な物語として描かれていると思うの。作者の個人的な気持ち、感情の発露。そしてそれは京都アニメーションの事件をなんとか自分の中で消化して昇華して(もちろん、しきれないのでしょうけれど)って作者の葛藤があって。

 だけどそれをアニメ映画として企業と多くの人の手を経た作品にするとなるとニュアンスに違いが生じてきてしまうと思うのね。商品としてパッケージングされ公開されるものへと移行してゆく、そこに個人的にどうにもこうにも割り切れなさが生まれてしまうの。良かった、感動しました、で消費して完結していいモノなの?っていう。アレはまだ全然終わってないのに、終わり様もないのに。

 アニメとしては良く出来た作品よね。原作にほぼ忠実な映像化だし、キャラの心情に寄り添う、その細やかな表現に心が動かされるわ。でもこれはあくまで藤野の物語。京本の「もしも」の物語はあくまで藤野を救済し一歩を踏み出すための存在。京本に訪れる理不尽な出来事を打ち消すモノではなくて。
 そしてだけどアタシは藤野ではなくて京本に心を寄せていた。と言うか京本の物語としてしか捉えられなかった。ので、そこに閉じ込められたわ。塞がった感覚ね。そこにあるのはただ藤野を見送る視点。閉ざされた未来。

 京都アニメーションの事件を経て、でもそこから先に進んでいる人たちがいるわ。新作も生まれているし、そこから離れて新たな進化を続けている人もいて。
 だけど勿論それぞれに疵と痛みを抱えているのでしょうし、そこから先に進めなかったり、消化も昇華もできなかったり、立ち止まったままだったりって人も存在していて、それを否定はできないわよね。

 アタシにはまだこれを商品として消費するのは無理だったわ。そして多分ずっと無理ね。
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 6点(2024-07-18 16:07:25)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 26人
平均点数 7.69点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
527.69%
6519.23%
7726.92%
8415.38%
913.85%
10726.92%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review1人
2 ストーリー評価 8.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review1人
4 音楽評価 7.00点 Review1人
5 感泣評価 6.00点 Review1人
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