66.大人の寓話。この雰囲気が好きな人は多いと思う。 ただし、少しまだるっこしい感じもあり。感情移入も自分には難しかった。 【simple】さん [インターネット(字幕)] 6点(2024-08-13 21:24:11) |
65.大好物な雰囲気なのはわかりつつ、ちゃんと観たくてずっと逃していました。 高くしていたハードルを超えてくれました! 大人のおとぎ話ですね。 「美女と野獣」や「人魚姫」の例えは他の方からも上がっていましたが、実にデルトロ監督風味の強いアレンジでした。 60年代の設定もいいですね。 昔の映画もフィーチャーしながらのミュージカルシーンも素敵でした。 非常に満足しましたが満点でないのは同監督の「パンズラビリンス」よりは私的に感動を超えなかったので。 【movie海馬】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2024-08-12 17:53:15) |
64.《ネタバレ》 公開から早6年余り。気になっていながら何故か縁がなく、遅れ馳せながらアマプラにて鑑賞しました。そして、そのタイムラグがあってこそ、尚更に現代的な愛が語られる大人のファンタジーとして受け止めました。 全編を通じてフィルターの如くヒロインを覆う緑色。そこに落とし込まれる血の赤、映画館のドアの赤、終盤になって変化するヒロインのカチューシャ(ヘアバンド?)の赤、ラストシーンのヒロインのオーバーコートの赤。更には異形の生物の発する青い光。それぞれに象徴的な色使いの妙ですね。 そして、これもまた全編を通じて細密に描かれる60年代。それは背景であったり大道具小道具であったり映像であったり音楽であったり家族の風景であったり。作り手の拘りの極みと言ったところでしょうか。勿論そこにも象徴的な意味合いがそれぞれに込められている。 異形の生物(個人的には塩水の矛盾はあるものの「半魚人」というより「半両生類」と感じましたが)の造形も素晴らしく、異形でありながら深い人間性が込められ、所作も含め表情豊かに演じられているところには感動すら覚えました。 最初から最後まで大人のファンタジー、大人版「美女と野獣」或いは「人魚姫」として世相を反映しつつ語られる純愛の物語。傑作と称して間違いない作品に9点献上します。 1点マイナスの理由?ラスボス的存在の権力の象徴たる元帥閣下が、無傷のままに物語が終わったことがあまりに現実的でやるせなかったというところでしょうか。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [インターネット(字幕)] 9点(2024-04-03 16:25:38) (良:1票) |
63.《ネタバレ》 いつの時代のどの国のお話なんだろー? って感じではじまるおとぎ話。 おとぎ話というにはちょっと生々しくて、ちょっとグロくて、ちょっとサスペンス。 この妙な緊張感はなんなんでしょ。 なぜか捕獲された半魚人。 なぜかその半魚人を痛めつける人。いったいなんの目的があって痛めつけるのかは不明。詳しい説明はほとんどなく、一方的に映像という情報を与え、『そーゆー状況』というのをただただ受け入れないといけません。 でも面白い。なんか面白い。 なんでこの人がヒロイン?っていういまさんな人が主演なんだけど面白い。 言っちゃあなんだけど、不美人。カラダはキレイ。でも不美人。 この人のヌードやラブシーンがわんさか出てくる。 個人的にはそんなシーンよりも、卵や手話を使った心の交流みたいなものをもっと描いてほしかった気がします。 登場人物個性強し。『この人だれ?』みたいなことはまずないです。 そして誰が欠けてもこの物語は成立しない。みんな良いキャラしています。 まあちょっと博士の最期だけ悲惨すぎて、そこだけどーにかならなかったものかとは思ってしまいます。 隣人も、片思いの相手に冷たくされ仕事がうまくいかないから主人公のお手伝いをしただけ。なんか、そこは最初からヒロインのために動いてほしかった次第です。 純粋なラブストーリーとは言い難いけれど、妙な魅力のある作品。 それにしても指は痛そうだったなぁ…。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 7点(2022-12-26 03:32:50) |
62.不思議な魅力のある作品でした。 怖い作品を想像してたけど、美しいラブストーリーでした。 恋愛対象と認識する人や良き友人と認識する人や貴重な研究対象と認識する人もいる。 いちばん非道な人間が彼を神と認識したのが皮肉だった。 神の起こした奇跡が髪を生やすことだったと思うとよく出来てるね。 美女と野獣を見ていつも思うことだけど、ベルが絶世の美女なので、そりゃ野獣も心を開くよなぁって。 でも、本作のヒロインはそこまで美人ではないし、見た目ではなくて心が通じ合ってる気がして感動的だった。 【もとや】さん [インターネット(吹替)] 7点(2022-09-30 18:50:42) |
61.《ネタバレ》 怪奇映画であり、ハラハラするハードボイルドで。 あれこれ流れる歌や音楽に関しましては、これぞ正当なアメリカンムービーじゃろという気がいたします。されど、バックに流れ出すBGMの中にはチャップリン映画の愛のバラードかのようなメロディーの曲もあり、実はそれが一番耳残りをしています。 一度では飽きず、二度鑑賞いたしました。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-07-19 21:21:03) |
60.どんな映画を面白く思うか、・・やはり好き好きなのだなと思った。 ETの場合は違和感があっても入り込めたのに、この映画の場合はそうではなかった。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2021-05-11 23:07:00) (良:1票) |
59.《ネタバレ》 これ、‶おとぎ話”ですよね。ただし大人向けの、それもクセ強めな。 ‶異種との愛”とはいっても、アカデミー会員らがこんなにも愛のレンジが広いとは驚いた。 わたしは己のおとぎ話分野における感性の限界値が「野獣」まで、と知りました。まあエマ・ワトソン(美女)ではなくサリー・ホーキンスなのはまだ容認できます。が、花やドレスの担う色彩部門が不味そうなゼリーの毒々しい緑色だったり、本来ダンスシーンであるべき二人の交流が水没した室内での交歓というキツイ画ヅラなことにだんだん萎えてきます。何よりどう考えても半魚人のビジュアルが恋愛対象として甚だ難しい。そこら辺のネタバレはラストシーンで明らかになるのですが、まあそりゃそうだろうねえ同種ならねえと妙に納得してしまいました。 ヒール役のM・シャノンの常にキレかかってる目元の怖さといい、清々しさ成分の極めて少ない(まあこの監督の味ですが)ちょっとわたしにはキビシイ映画でした。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-05-02 12:43:40) |
58.《ネタバレ》 いやー、筋金入りのオタク監督がモンスター映画でオスカー作品賞と監督賞をゲットしたってことは、とりあえずめでたいことです(スピルバーグも、正真正銘のオタクですけどね)。正直言って作品賞獲るほどかな?とは思いましたが、このジャンルの今後の隆盛につながってくれればと期待します。 まず感じたのは、もちろん時代設定やプロットは全然違うけど驚くほど『パンズ・ラビリンス』と似たお話しだったなというところです。『パンズ』でサディスティックな悪役だったヴィダル大尉と対をなすのが“ハリウッドのヒロミ”ことマイケル・シャノン、その邪悪なパワーはシャノンがはるかに上回っていたと思います。『パンズ』のパンと本作の半魚人に至っては、スーツアクターは同じダグ・ジョーンズですからね。でも『パンズ』のような後味の悪さは本作にはなく、ある種の大人の童話として観れるんじゃないでしょうか。 キリスト教では「神は自分に似せて人間を創った」となっているそうですが、ラスト近くで銃撃で瀕死だった半魚人の復活を見てマイケル・シャノンが「お前は、神だったのか…」と呻きます。ここはけっこう含蓄のあるシーンで、人種の違いや障害の有無や異形の者であってもそれはすべて神の子なんだよ、というメッセージがあるような気がするんです。イライザの喉の傷が水中でエラに変化するところも、心に残るラストカットでした。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-09-07 21:14:28) (良:1票) |
57.《ネタバレ》 愛にも色んな形があって良いじゃない。っていうテーマの作品ですが、ちょっと違和感。犬や猫とかのペットとの愛は理解できる。それは、家族としての絆と言ってもいい形の愛。でも、今回描かれているのは、絆ではなく、異種間の恋愛感情としての愛。そんな人がいても別に良いとは思うが、やっぱりちょっと違う。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2020-05-24 22:35:09) |
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56.アカデミー賞作品賞受賞作とのことですが、どの辺が素晴らしいのかよく分かりませんでした。 「水の形=愛の形」ってことですが、人間の愛の形とその他の生物の愛の形は違うわけで、人間と半魚人の愛の形が同じというのがおかしいんじゃないだろうか?(実際、半魚人は猫を食い殺しているのですし) 更に言うと、アマゾンの奥地で捕らえられた半魚人が、塩水でないと弱るのか、理解できない。(淡水じゃないの?) 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 3点(2020-05-11 15:05:57) (良:1票) |
55.《ネタバレ》 とてもよくできていましたがちょっとトラウマになりそうなので、点数は低めです。水=愛のカタチ、なるほど!傷の形が鰓になるとは。声帯を直さなかったのは、話さなくても完美だったんですね。主演の女優さんがすごくぴったりでした。美しい 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-02-16 00:23:02) (良:1票) |
★54.ギレルモ・デル・トロ監督作品。第90回アカデミー作品賞受賞作品。 デルトロの大好きなモンスターと口の利けない女性との恋を描いたダークファンタジーの傑作。 本作についてデルトロはこのようにインタビューで述べている。Shape of water is shape of love. つまり本作のタイトルであるシェイプ・オブ・ウォーター(水の形)とは愛の形であるということだ。水という物質は様々な形状に柔軟に変化でき、至るところに存在する。それは愛にも当てはまる。デルトロは愛も地域や民族、宗教、言語、性別など様々な壁を越えて存在する普遍的なものではないかという可能性を本作を通じて、我々に提示したのではないだろうか。そのメッセージを”水”を象徴物として用いて素敵なおとぎ話に内包させ、愛が枯渇した現代社会に届けたのだ。その手腕は実にあっぱれだ。現代社会へのメッセージ性も強く込められているため、アカデミー賞を獲ったのも納得である。 その表現方法も秀逸であった。時代は1962年冷戦下のアメリカ。アメリカとソ連が対立し世界中を巻き込んだ混沌の時代である。そして浮き彫りになるマイノリティーと権力者の対立構造。声の出ないイライザや政府の研究の捕らえられた半魚人をはじめするマイノリティーと対照的に高級車を乗りこなす当時の理想の姿であった役人ストリックランド。時代背景と、とりわけこの対立構造が作品の根幹をなしている。話の中心はイライザと半魚人の恋だが、外見が違うからこそ半魚人の心に潜む愛情がより強調されるのだ。 俳優陣の演技や映像、音楽も抜群である。特にアレクサンドル・デスプラの音楽は幻想的な本作の質を高めていると感じた。度々出てくるエロ・グロシーンは賛否両論あると思うが、自分的にはあまり気にならなかった。
愛の可能性や多様性をデルトロ流の世界観に乗せて届けた一作。今まさにトランプ政権下のアメリカから圧力を受けているメキシコの生まれであるデルトロ自身もある種マイノリティーの1人であるというのはでき過ぎだろうか。 【whoopi】さん [映画館(字幕)] 10点(2019-09-17 02:01:27) (良:2票) |
53.《ネタバレ》 アプローチとしては「パンズ・ラビリンス」の再来を想起させますが、やや観念的な方向に向かっていたあの作品と比べ、こちらでは、サリー・ホーキンスという天才を存分に使いこなしたことによって、一段上の高みに登っていました。●映像的には、前半の施設内の無機質で無色で鬱屈した雰囲気の撮り方から後半の開放感へという流れが素晴らしい。また、あのラブシーンの美しさ(部屋に水を満たすという発想も込み)は、やはり賞賛されるべきではないでしょうか。何よりも優れているのは、迷いなく衣服を脱ぎ去る主人公が、その行動の一直線ぶりを同時に象徴しているということ。●最後、ストリックランドが桟橋で都合よく追いついてしまうのは、その辺のB級サスペンスっぽくて、このダーク・ラブロマンスに合っていない。せっかく(?)「神」に噛まれたという設定なんだから、そこからじわじわ全身が腐っていくとか、何かなかったのかな。 【Olias】さん [映画館(字幕)] 7点(2019-08-14 18:52:05) |
52.《ネタバレ》 エログロ趣味はべつに構わない。 しかしこの監督には人間を描く力量がない。底が浅く、幼稚。 どちらかというと実際現実の人生経験よりも机上で(このオタ監督がよく親しんだマンガやアニメ文化で)身につけたステレオタイプな上っ面シミュレーションオタ脳で人間キャラを描いている印象。 この監督当人にその自覚は無いのが非常にタチ悪いところ。 その調子こいた脳内シミュレーションの浅い一面的な視野レベルで性的マイノリティやハンディキャップ世界など現実の人間社会における多面的センシティブな命題(オタ監督の机上の絵空事経験値では力量の及ばない題材)に身の程わきまえず手を出してるので結局、作り出せるのはせいぜいあのようなありきたりでベタで薄っぺらな展開、場面の数々。 今どきこんな野暮ったい演出ドヤ顔で入れてくる??ってな稚拙な場面の数々をデリカシーなくブッコんできたりが恥ずかしげもなくできてしまう。ファンタジー脳だから。 「ほらココ、痛快でしょ」「ほらココ、感動でしょ」という感覚センスがことごとく幼稚で中学生のよう。 主人公のキャラとしての幼稚ではなく、この監督の人間としての幼稚さ・浅い人間描写力の限界が露呈している。 真剣演出であれユーモア狙いであれ「手話でF・U・C・K」だのするお寒いくだりをドヤァーと差し込んでくるセンスにはさすがに席を立ちたくなった。 【Lagerfeld】さん [映画館(字幕)] 1点(2019-05-19 11:10:45) |
51.《ネタバレ》 どうも爬虫類顔が受け付けなくて楽しめなかった。 それに対して恋愛感情を抱くのが共感できない。 あと敵側の家族が出てきてキャラの掘り下げやんのかと思ったら そんなに掘り下げない。 オチはベタだけど好きですね。 【Dry-man】さん [インターネット(邦画)] 6点(2019-04-15 23:26:02) |
50.《ネタバレ》 アカデミー賞の受賞式は、怪獣映画もここまできたかと感動したが、映画はそうでもなかった。ヒロインに感情移入できなかったし、半魚人も仮面ライダーに見えたもの。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 6点(2019-01-04 22:39:12) |
49.《ネタバレ》 マイノリティのための映画。基本、インドア派で友達の少ない私には、色々と感情移入できるところもありました。いや、素直に感動しました。エログロ系のどうかなと思うシーンもありましたが、単なるメロドラマにしないためには必要だったのかも。で、彼女には最初からエラがあったんですか?それとも彼が作ってあげたんですか?あと、私も頭触ってほしいです。 【木村一号】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2018-12-24 16:11:36) (笑:1票) |
48.《ネタバレ》 前半は非常に退屈、後半になるにつれて物語が引き締まってくるので最終的にはまあまあ満足感はありますね。鑑賞中これがアカデミー賞を受賞するほどの作品かと疑問に思いましたが、突然のミュージカルのシーンでああなるほどねって思いました。選考委員会はホントミュージカル好きね(笑) 【映画大好きっ子】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2018-11-22 01:17:17) |
47.《ネタバレ》 ものすごーく簡単に結論から言うと、大人版ETってとこですか。 いろんなマイノリティが、ひょんなことから協力しあうってところがいいな~。 アメリカ人だったら、きっともっと刺さるんだろうな。 逆に、ダンスのシーンにはさすがにちょっと引いた。映像としてキワモノすぎる。 ラストの方は、ちょっとベタベタだけど、物語としての収束としては納得。 「ああ、いい映画見たなあ」とは思える。音楽もいいね。 【まかだ】さん [DVD(吹替)] 7点(2018-11-19 22:17:11) |