★20.《ネタバレ》 ラウレンティスが当時のソ連(モスフィルム)を口車に乗せて製作したトンデモ物量映画!とのコトで、だからでしょーケド片や、ウェリントン公爵が(ちょいイケメン過ぎるホドに)眉目秀麗な全盛期のクリストファー・プラマー…なのにも関わらず、片やのナポレオンのルックスのドイヒーなコト!(チビデブハゲの三重苦)まあ、イタリアはともかくソ連=ロシアがナポレオンをカッコ好く描くコトなど在り得ないだろう…とは言うモノの、案の定イギリスではヒットしたケド他では当たらず(当然)製作費も回収できなかった…とのコトです。まあソレも、共産主義国家の数少ない実際上の利点のひとつ…かとは思いますケドね⇒一たびやろうと決めたなら、経済的な妥当性を度外視してもやってのけるコトが可能という…芸術分野においては時として実に頼りになると言わざるを得ない(+原理主義的には芸術ってそう在るべきですよね、とも)。
しかし、私自身は正直、この様な映画が世に産み落とされ・そして今今に鑑賞可能であるコト自体には、唯々深く深く感謝するしかないのでありますね。予想はしてましたがやっぱ、シンプルにトンデモない!ですよね~万余のエキストラ(しかもプロの軍人)&数千頭の馬!っすか。確かに、全編通してもドラマにはなってなくて、前置き⇒そして「その日」一日の戦闘描写の通し、という構成だとしか言えませんケドも、だから前半が退屈…とは言え、「本編」に当たる後半と前半がピッタリ同じ尺なんだからギリセーフ…かとも思いますし、戦闘描写もごく史実に忠実で何処で何がポイントだったのかもチャンと分かりますし+その辺も含めて全部がリアルですし、でしかもラスト、一夜の(悪)夢が去った後…かの様にごく悲壮に終わってくのがまた素晴らしいじゃねーですか。”Next to a battle lost, the saddest thing is a battle won”(負け戦の次に悲惨なのは、勝ち戦である)実際のウェリントン公の言葉だそーですね。至言だと思います。
結論、そんなトコロも含めて、何故かバカっぽく終わっていった今般の『ナポレオン』よりは、終わり方の正しさも含めて(確かに)ちょっと上かな…と思うのですよね。そもそも、技術的な進歩を鑑みれば(実は比較するのがバカらしい位に)土台から「格」が違う映画だったかな…とすら思ったりもします。機会が在れば是非々々。 【Yuki2Invy】さん [DVD(字幕)] 7点(2023-12-13 00:43:47) |
19.この時代の歴史には詳しくないのだが、ちょっと歴史的なことがわかった。 それにしても、あんなださいナポレオンは見たくなかった。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-06-04 22:00:47) |
18.すいません大半を1・5倍速で見ました。それでもセリフはクリアに聞こえるし、字幕も追えます。 後半の壮大な戦闘シーンが売りのようですが、当方の不勉強のせいか戦況をまったく理解できず。「農家の一軒家を取った側がかつ」なんて言っていましたが、その理由は何? 歩兵と剣と騎馬隊と大砲と銃が入り乱れていましたが、当時の戦争の主力は何? 騎馬隊が方陣の銃部隊に思いっきり打ち倒される場面など、まるで「長篠の戦い」を見ているよう。ネイ元帥はおよそ250年前の信長に学ぶべきだったという解釈でよろしいでしょうか。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2019-06-15 10:30:53) |
17.《ネタバレ》 今だったらCG使って軍隊の人数を増やすのでしょうが、当時は全て揃えてたわけですからねぇ。 いや〜すげぇなぁと思いました。こういう物量がものすごい映画は、今後は作られることはないのだろうなぁ。 白いお馬さんたちが勇ましく駆ける軍隊列は映えますな。 どうやってタイミングよく馬を転ばせてるんだろう、どうやって寝かせたままにしてるんだろうと感心しました。 戦いの後の物悲しさもよく表現されてました。 【あろえりーな】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-02-12 19:26:51) |
16.フランス人の役ならフランス語でセリフをしゃべるべき、とは必ずしも思いませんけれども、本作の場合は、そういう言語でのコントラストを両軍につけてもよかったかなあ、と。あのボソボソとした冴えない独白がまったく効果を上げていなくって、だったらもう、せめて、ウェリントンが英語、ナポレオンがフランス語と、描き分けてくれたらもう少しサマになったのではないかと(もっとも、コルシカ島出身のナポレオンがフランス語で独り言を言うものやらどうなのやら、知りませんけどね)。 ま、そもそも、この作品に独白を導入したのは失敗だと思うし、ナポレオンという人物の描き方自体、あまりうまくいってるようには思われません。 しかし本作、何せ、売りは人海戦術。後半、これでもかと大量の人員を投入した、ウォータールーの戦いの描写が続きます。これもまあ、うまく撮れているかというと、むしろ「何を撮ってるのか自分でもわからなくなってるんじゃないの?」と思えてくるくらい、駆け巡る騎馬隊やら、戦場の空撮やらがあまり脈絡なく並べ立てられてます。この、制御しきれなくなって映画がカオスとなってしまっているのが、はからずも本作の独特の迫力に結びつき、魅力とすら結びついてしまっている、ってのが、これぞディノ・デ・ラウレンティス・マジックとでも言いますか。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-11-23 03:36:21) |
15.ナポレオンのキャスティングとそのキャラターを見る限りフランス映画でないのは頷けます。実写の壮大さだけは伝わってきますが、スケール優先の編集カットのせいかアバウト感の際立つ映画でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-04-30 21:53:14) |
14.確かに臨場感溢れる闘いは見応えがある。 それでも、現代において映画全体を全面的には評価し難しい。こういった分野としての価値があるということか。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-04-29 16:32:50) |
13.いくら大量のエキストラを動員して、大量の馬だの砲弾だのを投入しても、そのシーンを撮ることが目的になってしまっており、肝心のナポレオンの(あるいはこの対戦の)何を表現したかったのかが最後まで不明なため、見ていて少しも面白くないのです。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-03-28 01:23:33) |
12.《ネタバレ》 このディノ・デ・ラウレンティス製作、セルゲイ・ボンダルチュク監督による戦争超大作「ワーテルロー」は、1815年6月15日にベルギーのワーテルローにおいて、ナポレオン率いるフランス軍と、ウェリントン率いるイギリス軍との天下分け目の世紀の戦いを大スケールで活写した作品で、一説によるとこの戦いで両軍合わせて5万人以上の死者が出たと言われています。 構想に約9年、映画の完成までに2年を費やし、製作費が当時の費用で3,000万ドル(108億円)の巨費が投じられたといいます。この超大作にふさわしく、ナポレオンに「質屋」「夜の大捜査線」のメソッド演技を得意とする名優ロッド・スタイガー、ウェリントンに「サウンド・オブ・ミュージック」のトラップ大佐役で世界的に有名になったクリストファー・プラマー、ルイ18世に映画史上No.1の作品だと言われている「市民ケーン」の天才オーソン・ウェルズ、ピクトン将軍に「戦場にかける橋」「ベン・ハー」に出演しているイギリスの渋い名脇役のジャック・ホーキンスとそうそうたる面々が顔を揃えています。 やはり、この映画での最大の見せ場は、ワーテルローでの戦闘シーンのド迫力の凄まじさです。ナポレオンを主役にした映画は、それまでにも数多くありましたが、ワーテルローの戦いという局地戦に的を絞って徹底的に描いた映画は、この作品が初めてではないかと思います。この撮影にあたってウクライナの広大なジャガイモ畑を大がかりに整地し直して、ワーテルローの戦場シーンを作ったというから驚いてしまいます。 しかも、この戦闘シーンのために、当時のソ連軍が2万人、ユーゴスラビアの兵士8千人が大量にエキストラとして動員され、馬も1,500頭が準備されたと言われています。現代であれば、このようなスペクタクルシーンはCG処理でやってしまうところを、そういう技術もない時代にこれだけのスケールの人員、馬などを大量に投入できたというのは、大プロデューサー、ディノ・デ・ラウレンティスの力とソ連の協力があったからこそ、成し得たのではないかと思います。とにかく、CGとは違う、生のド迫力が楽しめるのです。 映画のストーリーとしては、クライマックスのワーテルローの戦いに収斂するまでの、ナポレオンが皇帝の地位の退位を決断し、一緒に戦った部下たちとの別れのシーン、幽閉地のエルバ島を脱出して、パリへと凱旋する過程でそのパリへの到着を阻もうとするネイ将軍を撃破するシーン、そして、ライバルのイギリス軍のウェリントン側が舞踏会でその情報を聞くシーンなどが時系列的に描かれていきます。 この映画を観終えて、まず思うのは、ナポレオンを演じたロッド・スタイガーの、メソッド演技に基づいた、ナポレオンというひとりの人間の心の内奥に迫る、奥深い演技には唸らされてしまいます。ひとりの人間の内面の喜怒哀楽の深層をその表情やしぐさ、立ち居振る舞いの一つ一つを通して鮮やかに演じていて、英雄としてではなく、人間ナポレオンの人間像を、実に見事に表現していたと思います。 そして、クライマックスのワーテルローの戦闘シーンは、ナポレオン側の作戦・戦術も、ウェリントン側の作戦・戦術もきちんと丁寧に説明されているので、この一大攻防戦をお互いの立場に立って、じっくりとハラハラ、ドキドキしながら楽しめました。おまけに、両軍の軍服もきちんと色分けされていたのも、良かったと思います。 この映画の中で、勝者のウェリントンが、確か「なぜ我々は殺し合わなければならぬのだろうか? なぜなのか? 敗戦の次にみじめなのは勝った者だ-----」というような意味の言葉を発したのが、戦争というものの虚しさや愚かさを表現していて、非常に印象に残りました。 【dreamer】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-07-30 12:07:57) |
11.2万人に及ぶソ連軍の協力があったればこその大迫力の合戦模様の中で、クリストファー・プラマーに釘付けで一挙手一頭足を惚れ惚れしながら眺めておりました。 |
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10.2016.11/06 鑑賞。エルバ島脱出カラワーテルロー敗戦、セントヘレナ島への送還までの物語。何と言っても戦場での迫力、特に人馬等などの数の多さにはビックリ、現在では費用が掛かりすぎ無理であろう。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-02-02 20:23:12) |
9.《ネタバレ》 アベル・ガンスの「ナポレオン」ほどじゃないが、かなり見応えのある大作。大作といっても、「戦争と平和」の200分超ではなく、2時間弱で締めてきた事に関心を覚える。オリジナルの200分を見ても悪くはないだろうが、ボンダルチュクの場合は上映時間が短い方がありがたい。 といっても、シュトロハイムの「グリード」が4時間でなく2時間弱しか残っていないように、この映画も「ワーテルロー」であって「ワーテルロー」ではないのだ。 ただ・・・ドラマの厚みと達成感はやはり「戦争と平和」の方があるだろう。それでも、ドラマはボンダルチュクらしく重厚すぎて退屈な部分もあるが、ナポレオンが復帰するドラマや雨の中で復讐の闘志を燃やすシーンなど、ふつふつと総てが決する“ワーテルロー”へのエネルギーと緊迫感を高めていく演出は中々。 戦闘シーンのスペクタクルは圧巻。大砲の轟音と共に時計から時計に繋げるショット、クローズアップがしばらく続き衝撃が中々コチラまで届いてこない徐々にコチラに迫ってくるスリル。早朝から夕方までの戦況の変化を刻々と描いていくシーンも緊張感を増して良い。 現地に居ればそれを肌で感じられるのだろうが、画面越しでもそのヒリヒリするものを感じられるのが凄い。 包囲陣形で押していく圧迫感、騎兵が一気に目の前になだれ込んでくる迫力とスペクタクル!・・・をいちいちスローにして落とす演出が無ければ良いのになあ。「戦争と平和」でも感じた事だが、どうして肝心なところで余計なものを挟むのだろうかこの監督は。それが無ければ文句のツケどころがないというのに。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-12-02 23:35:56) |
8.《ネタバレ》 ナポレオニック映画としては、いまだに本作を超える映画は製作されていないんじゃないでしょうか。監督がセルゲイ・ボンダルチュクでソ連陸軍全面協力とくりゃ、その映像のド迫力は想像をはるかに超えるもので、観ていただければ決して大げさな賛辞でないことはご理解いただけると思います。とくにネイ元帥率いる騎兵が方形陣を組む英国歩兵に突っ込んでゆく有名なシーンは、あまりの迫力に鳥肌が立った記憶があります。この映画を大スクリーンで観たのは、実に幸福な経験でした。登場人物では私はナポレオンよりウェリントンの方が好みで、クリストファー・プラマー、一世一代の当たり役です。なんでも、上映時間4時間のロシア語版が存在するそうですが、なんとかして観てみたいものです。 【S&S】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-01-13 00:04:46) |
7.世界史で習って興味を持ったのでずっと見たいなーと思ってて遂に見れました。フランスとイギリス両軍の互いのかけひきやぶつかり合うシーンはやはり迫力満点で予備知識0でも見入ってしまいました。 |
6.こりゃあすごい。往年のハリウッドも斯くやという大物量戦略で、ワーテルローの戦いを描いています。この戦闘場面は見ごたえがありますが、あまりに続くと飽きてきますし、バタバタ人が死んでいくと虚しくなってきますね。しかし、そんなさなかに突然「なぜ戦うんだ!」と叫ぶ兵士が出てくるというのも、なにかわざとらしくて白けてしまいます。実は、序盤のナポレオン失脚から復活までが、いちばん面白かったりします。ロッド・スタイガーの熱演が◎。それにしても、一般大衆って当時からたいして変わっていないんですねぇ。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-06-08 21:45:06) |
5.《ネタバレ》 史実に忠実な歴史大作はいいですね。充分楽しめました。 戦闘シーンもすごい迫力で、なおかつ史実通りで。 ただ、できたら手元に戦闘の解説書等を置いてみる方が楽しめると思います。 ウェリントンの娘の彼氏?が、娘に時計を贈るなんて完全な死亡フラグが立つ行為を行って、あれあれと思ってたら即座にウェリントンに注意されてたのにはちょっと笑いました。 【rhforever】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-03-29 11:14:24) |
4.《ネタバレ》 1970年に観たときは仰け反りました。映画というのはこんな凄いことが出来るのだと思い知らされました。でも製作者であるディノ・デ・ラウレンテスは小生と感覚が似てると思ったビデオでした、すいません。「砂の惑星」「ハンニバル・シリーズ」などなどです。ナポレオンは天才でしたが、少しの油断が、緻密なウエリントンに敗れたということだと思っています。でも英軍のスクエア陣は無敵ですね。「サハラに舞う羽根」でも組まれた陣形でした。 【亜酒藍】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2007-09-02 22:58:17) |
3.《ネタバレ》 ナポレオン時代晩年を描いた歴史大作。歴史に名高いワーテルローの戦いを忠実に再現していました。ソ連軍の協力を得て数万人の大エキストラを動員した戦闘シーンは必見です。 【獅子-平常心】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-08-17 22:34:58) |
2.この映画は封切り時に観たけれど、旧ソ連映画としては「戦争と平和」以上の出来の良いと思いました。エルバ島を脱出したナポレオンの一隊とそれを迎え撃ちに行ったネイ将軍との出会い以外はほとんど一日の出来事です。前夜の土砂降りの中を再起を決意しながら去るブリューヒャー将軍、仏軍に殺された父親の跡を継いだポーソンピー卿の軽騎兵部隊が深追いし過ぎて疲れたところを槍騎兵の逆襲で討ち死にのエピソード、方形陣で守る英歩兵を襲うネイ将軍の騎兵部隊(騎兵の量には圧倒されます)、夕刻が迫る中でやっと農園の堡塁を破る目途が立ち戦勝の報告を送り出した直後に現れるブリューヒャー軍の騎兵連隊での逆転劇、ナポレオンが脱出した後に降伏を拒否し直後に砲撃で全滅する近衛兵連隊など歴史的なシーンが丁寧に描かれています。教科書的な作りですが創作的ドラマを期待するのでなければ観て損はしない映画でしょう。 【たいほう】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-02-14 11:53:08) |
1.とにかく戦闘シーンが凄かった!贅沢にソ連軍2万名をエキストラとして使った両軍が激突するシーンのスケールのでかさには感動。あれは本当に戦っていたんとちゃうかなぁと思ってしまうほどでした。騎兵隊が突撃するときの馬の数にも度肝を抜かれました。ただドラマ部分がイマイチだったのが残念。 【ギニュー】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-02-14 00:19:02) |