5.《ネタバレ》 ベット・ミドラー版は最初から成長した娘視点だったと思うので、いきなり若きステラの恋愛沙汰から始まる導入にびっくり。しかし手際よくその後を済ませ、いよいよ親子3人と周辺人物の絡み合いとなっていく。中盤では、モリソン家の(子供たちも含めた)奥床しい上品さの描写と、一方でクリスマスの場面の4者心理の静かな(エドはやっぱりうるさいが・・・)ぶつかり合いが秀逸。したがって、あの哀切に満ちたラストシーンにも、必然の流れでなだれ込むことになる。最初のところでスティーブンとヘレンの関係がよく分からなかったり、肝心のところで突然大事なメモが飛び出したりと、若干雑なところも目につきますが、その辺は枝葉ですね。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 7点(2024-08-29 00:40:11) |
★4.《ネタバレ》 個人的には決して「理不尽」な話だとは思いませんでしたが、それでも主人公ステラには大いに同情も出来る…てのも確かにそーだなと思いました。時代的なコトもあってその「イタい親」のイタさとゆーのはごくシンプル、かつある種表面的な(=本質的でない)コトにも感じられました、が、題材的には現代でも全然フツーに好く在る(=普遍的な)問題だとも思うのですし、むしろ現代の方がその面では比較的にも「ややこしい」問題になりがちだったりするカモな…と思ったりも。
まあでも、やはり個人的にはコレってごく表面的な(=本質的な意味での「瑕疵」ではない)コトだと思われるのですよね。それは取りも直さず、ローラがあれだけ愛溢れる素晴らしい女性に育ったコトだけ見ても尚更そー思われるとゆーか、その意味でも本作は実に美しい親子の愛の物語だったな…と思うのですよ。オーラス、涙を流しながらも何処か満ち足りた表情を垣間見せるステラは、私には本当に美しい女性・母親に見えました。シンプルな様で、実に優れたラストシーンだったな、と思いましたね。
バーバラ・スタンウィックは(上述どおり)諸々の演技も素晴らしかったと思いますが、根本的に非常に上品な雰囲気を纏っているという女優さんである様に思われて、なので(特に前半で)品の無い行動を執りつつも決して憎々しい…とまではならない絶妙なバランスが整っていて、その点でも優れた役作りだったな…と思いました。他、ローラ役のアン・シャーリーちゃんも中々好い演技だったのではないでしょーか(寝台車の中で二人が寄り添うシーンが私は一番泣けましたね)。 【Yuki2Invy】さん [DVD(字幕)] 8点(2022-06-04 00:48:12) |
3.《ネタバレ》 母と娘の美しい愛情、娘を想う母の姿が大きな感動を呼ぶ。バーバラ・スタンウィックの名演技、娘の結婚式を窓越しに見るシーンで見せる涙の美しさ、バーバラ・スタンウィックの出ている映画に駄作無し!この女優の出ている映画は全て観たい。 【青観】さん [DVD(字幕)] 9点(2016-12-14 20:51:48) |
2.リメークの'90版を先に見てからですが、スタンウィックのほうが上品な感じ、懐かしい「バークレー牧場」(’60代TV)の女主人も良かった。 【白い男】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-01-25 12:55:37) |
1.《ネタバレ》 もぅ~っ、男である自分が観ても、この切ない母娘愛ドラマは応えます。とにかく時の経過に沿ってステラや旦那への感情移入が見事に(そして自然に)揺さぶられていき、娘思いの常識人である旦那なんてラスト近くになると、でくの坊にしか見えなくなってくる。はたまたステラを演じるバーバラ・スタンウィック、毎度毎度彼女を賞賛していますが、素晴らしすぎ!うまく表現できませんが演技の切れ味が全然違う、往年の阪神の名サード三宅選手の守備は難しい打球処理を簡単なゴロに見せてしまうと称えられたそうですが、まさにそんな感じ。そしてラストの名場面、あの切なすぎるシーン、ただ泣き崩れるのでは無く、胸をはって笑顔を浮かべて歩き去るシーンで締めくくることで生まれるこの余韻。まさに名作。 【よし坊】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-02-13 00:09:40) |