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ノマドランド

[ノマドランド]
Nomadland
2020年上映時間:108分
平均点:7.07 / 10(Review 27人) (点数分布表示)
公開開始日(2021-03-26)
ドラマ実話もの小説の映画化ロードムービー
新規登録(2021-01-16)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2021-11-01)【イニシャルK】さん
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監督クロエ・ジャオ
キャストフランシス・マクドーマンド(女優)ファーン
デヴィッド・ストラザーン(男優)デイブ
塩田朋子(日本語吹き替え版)
原康義(日本語吹き替え版)
谷育子(日本語吹き替え版)
脚本クロエ・ジャオ
音楽ルドヴィコ・エイナウディ
製作フランシス・マクドーマンド
クロエ・ジャオ
配給ウォルト・ディズニー・ジャパン
編集クロエ・ジャオ
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12
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7.《ネタバレ》 合衆国では社会問題化しているのかもしれないノマドの生活を、ひたすら淡々と積み上げる映画で、それほど中心となるようなストーリーがあるわけでなく、なんとなく日本映画を見ているかのような感じがしました。
ノマドの存在を告発しているようでもなく、またその生活を否定しているわけでもなく、ではあるんですが、それでもひたすら寂しげなファーンの表情を見ていると、やっぱり肯定しているわけではないと感じてしまう。
社会とのつながりを喪失したアメリカ人たちの放浪を見ていて、昔読んだ「若き数学者のアメリカ」の一節を思い出した。アメリカ大陸の荒野は、ヨーロッパやアフリカからの移民の子孫たちにとって、故郷とはなりえないのかもしれない。
Northwoodさん [映画館(字幕)] 6点(2021-05-05 14:24:32)
6.《ネタバレ》  クロエ・ジャオ監督が中国系だからなのか、全体的に東洋的な無常観のような空気が漂っている印象を受けました。

 おそらく、ケン・ローチがこの作品のテーマを扱ったなら、弱者を冷淡に切り捨てるアメリカ社会の闇の部分や、大企業の弱者に寄り添う体を装った貧困ビジネスの偽善を徹底的に糾弾するような作品を作っていたと思います。しかし、クロエ・ジャオは、ただ、ノマドたちの姿をリアルに映し出すことにより、まず、「可哀想な弱者の彼らを何とかしなきゃ」というような観客の同情を拒絶します。それにより、アメリカ社会の問題だけでなく、人生いろいろな問題がある中でどう生きるべきかという問題提起にまで観客の心に問いかけてきます。この禅問答のような深みがおそらく西洋人には新鮮で、この作品がオスカーに選ばれた要因なのかなと思います。(ただ、東洋に生まれ育った者としては、そこまで新鮮ではなかったですが)

 フランシス・マクドーマンドの演技も素晴らしかったです。
TMさん [映画館(字幕)] 7点(2021-05-03 21:31:56)(良:1票)
5.《ネタバレ》 フランシス・マクドーマンドは「スリー・ビルボード」で見せた様な毒気は封印し、
出演されている実在のノマドの方々と私達観客を繋ぐ仲介役に徹している。
予想外に暖かい目線・視点で作られており、「厳しい現実を突きつけられるのか?」と言う鑑賞前の気構えは不要だった。
観ている我々に「幸せとは何か?」と問う作品であり、今現実に何か問題を抱えている時こそ観るべき作品。
たくわんさん [映画館(字幕)] 7点(2021-04-06 12:55:13)
4.《ネタバレ》 非常に社会的なテーマを扱いつつも、描かれるのはこの状況に対する批判・非難とか「抵抗」だとか言うよりは、あくまでそんな壊れかけた世界の中に残された崇高な人間性、であった。ネガティブな様でポジティブな、極めて優れた人間ドラマ・人間讃歌だったと思う。

この題材を取り扱いつつ、そういった「批判的な」描写をあくまで脇に置いた演出方針というのは、もしかすると逆に幾分の本作に対する批判的な見方というのを呼ぶのかも知れない。また、本作に登場する人間というのはほぼほぼが善良でモラルのある市民であるが、実際には悪意のある人間とその影響というものが決して無視のできない環境であることは間違いないのだし、それをも選択的に排除していることについても、やや現実離れした作品だ、という評価すら可能なのかも知れない。

ただやはり、全編を通して描かれる彼ら「ノマド」の人生観に感じられる清々しさが、とにかく晴れやかな印象として心に残る。作中でも言及される様に、これはアメリカの伝統としてのフロンティア・スピリットの価値観に通じる部分を多分に含む、という意味で、かの国においてはもはや普遍的な価値観でもあるのだろう。それはあの比較的「若い」国そのものが持つ「強さ」なのかも知れない、とも思う。人を腐らせる「安定」に安住することを善しとせず、常に流転・変化し続ける中に人としての成長・向上を見出してゆく、あくまで前向きなモチベーションなのだ、と。

多くを語らないフランシス・マクドーマンドは、佇まいそのものでその「ノマド」の賞賛すべき価値観を体現していた。その意味では、ひとつ次元の違う演技の仕事だった様にも感じられる。脱帽である。
Yuki2Invyさん [映画館(字幕)] 9点(2021-04-04 20:23:27)
3.《ネタバレ》 おウチはマイ・キャンピングカー、おシゴトは季節間の軽作業バイト。そんなホームレス…じゃなくてハウスレスなアタシ。旅先で同じ境遇の仲間と交流し、知恵を得て逞しく生きてゆく。お腹が痛めばバケツでぶ~りぶり、車中でカマすアタシ。人の暖かさと孤独感が入り交じる米アカデミー作品賞最有力作品。だけど、誠に申し訳ないんだけど…こじきのマネごとしてんじゃね~よ。
獅子-平常心さん [映画館(字幕)] 6点(2021-03-28 02:55:27)
2.《ネタバレ》 暗く厳しいロードムービー。一見、俗世間から解放され、自由で人生を謳歌しているように見えて、一歩間違えば保証もなく死亡リスクも高くなる。年金だけでは暮らせない高齢者なら尚更だろう。望んでノマドになったわけでもない。季節労働者として、雇用の調整弁として大企業から使い潰しにされる。我々の安価で便利な生活は彼らの犠牲によって成り立っているのだ。そして、働けなくなれば野垂れ死の運命が待っている。デイブのように家族の元へ帰ることが出来たら違った結末もあるかもしれない。それでも、ファーンを含めノマドたちは責任と誇りを最後の希望として日々を生きていく。自分の居場所は"ここ"しかないと。普段見ることのないアメリカの厳しい大自然を詩情あふれる映像で捉えた撮影に、人の小ささ、立ち向かう強かさを感じる。日本でも車中ホームレスを取り上げた特集が放送されており、アメリカだけの話ではない。格差の固定は人も社会も支配しやすくする。
Cinecdockeさん [映画館(字幕)] 7点(2021-03-27 10:57:02)
1.景色や小道具、映像の美しさは素晴らしかった。地味ながらも、DVDでは伝わらない、これは映画館で観るべき映画なのでしょう。
アメリカって地域ちがうと本当に違う国みたいだよなあー。2019年にアリゾナを車で旅したけど、あの地域の独特な雰囲気、わたしはすごく好き。
イケメンおじさんとのワニパークでのやりとり、おばあちゃんのツバメの昔話。
ここらへんは和んだし、素敵なシーンだった。
うーん、評価が難しいけど、単純に映画として面白いかと言われたら微妙なので6点。
ギニュー隊長★さん [映画館(字幕)] 6点(2021-03-26 23:13:39)
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【点数情報】

Review人数 27人
平均点数 7.07点
000.00%
100.00%
200.00%
313.70%
400.00%
513.70%
6725.93%
7933.33%
8518.52%
927.41%
1027.41%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人
chart

【アカデミー賞 情報】

2020年 93回
作品賞 受賞 
主演女優賞フランシス・マクドーマンド受賞 
監督賞クロエ・ジャオ受賞 
撮影賞 候補(ノミネート) 
脚色賞クロエ・ジャオ候補(ノミネート) 
編集賞クロエ・ジャオ候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2020年 78回
作品賞(ドラマ部門) 受賞 
主演女優賞(ドラマ部門)フランシス・マクドーマンド候補(ノミネート) 
監督賞クロエ・ジャオ受賞 
脚本賞クロエ・ジャオ候補(ノミネート) 

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