3.《ネタバレ》 今泉脚本らしい、書店主と女子高生の微笑ましいやりとりでほのぼの進んでいくのかと思いきや、当然放り込まれる城定印の大人男女の激しい濡れ場。このなんともアンバランスな構成が妙にはまっている。そして、結婚直前のカップルが抱えていた問題の、まさかまさかの真相には大爆笑。とくに終盤、中島歩さんと向里祐香さんの情事の後の会話のなんともいえないユーモア。適度にエッチ(死語)でクスクス笑えて、少しほっこりする。いろいろ見れば「7点」くらいの映画ではあるのだけれども、そうであること自体を愛したくなる小品。世界も世間も重苦しい昨今だからこそ、この映画の軽さは自分にとっての「救い」でした。