27.《ネタバレ》 シュヴァンクマイエルが行くところまで行ってしまった自己満足映画…と言いたいところだが、 6人それぞれの突き抜けた性倒錯ぶりを傍から見るとやはり滑稽で最後まで目が離せない。 個人個々で始めたはずが次第に他の人にも影響を与え、 メタ的な意味で視聴者も巻き込んでいく意味で確かに『悦楽共犯者』だ。 本作にシンパシーを感じたのであれば、誰かの性癖も犯罪行為でなければ否定しないでおきたい。 気に入らないものを排斥するお気持ちクレーマーが憚る世界なのだから。 【Cinecdocke】さん [インターネット(字幕)] 8点(2022-07-05 23:25:50) |
★26.《ネタバレ》 奇想の変態6人が一点の曇りも無く我が道を征く話。あまりに奇天烈な行動に序盤は「何やってんのコイツら?」だが、中盤からは「何やってんのコイツらw」となる。稀代の珍作。 【Yuki2Invy】さん [インターネット(字幕)] 8点(2019-11-19 20:57:26) |
25.《ネタバレ》 ヤン・シュヴァンクマイエルの短編は難解なものが多いですが、長編は思いの外に理解し易い作品が多い気がします。この作品もそうで、簡単に言っちゃうと「みんなそれぞれが変態的趣向を持ってるんだよ!それは運命的なモノで逃れられないんだよ!」ってことですね。実にヤン的世界にピッタリの主題だったと思います。 「結局こいつ等一体何の倒錯者なんだ?」という興味に惹かれて最後まで一気に観てしまう不思議な映画です。 【民朗】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-12-30 16:01:08) |
24.BOWさんのおっしゃる通り。・・・というわけで、共犯者、出頭しました、ハイ。ちなみに、前科3犯です。 【すねこすり】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-09-18 22:24:59) |
23.《ネタバレ》 主ヴぁん九枚得る(直接変換したらこんなん出た)じゃなかった、シュヴァンクマイエルの作品は「アリス」に続いて2作目なのですが、まぁ~何と言うか、食べ物を不味く撮る天才だなと。頭の中を見てみたい。どんな環境に身を置き、どんなものにインスパイアされると、ああいう発想が生まれるんだろう?? さて、この映画はアレですよ。意識下にしろそうでないにしろ、人間誰でも行う心地良いと感じる行動を比喩的に表現した映画なんじゃないかというのが私の見解です。 例えて言うなら、映画を観てレビューをするという我々の行為は、それをしている自分たちにしてみれば楽しさを追求したり見聞を広めるとかストレスの解消だったりと、なんだかんだで好きでやっていることだと思いますが、一転、その行為を赤の他人が見ると、釘を打ち付けた棒を体じゅうに転がして悦に浸っているオッサンと何ら違いはないように見えているかもしれません。 ところで、「アリス」を観た時も思いましたが、パペットの動きが凄くスムーズで、カットが切り替わる前後に違和感がほとんど感じられず、非常に丁寧につないでいる印象を本作でも感じました。 画面の中の女子アナに夢中になっている時のロボットの手の動きなんかも、凄く丁寧でリアルに動かしているなと思ったら、男の後頭部をまさぐる時の手は・・・あれは本物ですね。 【もっつぁれら】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-09-11 13:47:48) |
【BOW】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-10-26 04:48:11) (良:1票) |
21.この作品の唯一傑出しているのはまぁ録音なのだが(後期ゴダールの定番録音技師)、それさえも出来事性に収斂されてしまっているように私には思える。カメラは全く持って消極的なのだが、その起因は絵画の特権的モチーフからの意識的脱却だろう。手や足や無機質に対するクロースアップは確かに絵画的構図やモチーフからの脱却を成し得るのだが、固執した結果、または安易に浅い被写界深度を選択した結果、映像が出来事性に支配されている。ここにおける音楽もそれ自体として魅力的なはずなのだが、エイゼンシュタインが歎くこともできないほど映像に、そして出来事性に隷属してしまっている。中にはいくつか素晴らしい照明や無機質を捉えたショットが見受けられたのだが、シュヴァンクマイエルのようなジャンル作家が、キアロスタミやエドワード・ヤンは言うに及ばず、シュミットほども無機質と共振できないとなるとこれは致命的であろう。全体として倫理観の欠如した作品と評するしかない。 【stroheim】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2008-02-07 14:05:45) |
20.《ネタバレ》 やみつきになりそうな感覚。最初あまりにも気持ち悪くて観るのやめようかと思ったけど、どんどん面白くなってきて・・・でもやっぱり最後まで気持ち悪かった。主人公の容貌が私の好きなERのグリーン先生に似ているので「マーク、やめてーーーー!」って何度も思った。 【りんす】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-12-22 00:17:21) |
19.誰にでも出所不明のわけのわからない快感ってありますね。それを抽出してくれました。アニメーションをプラスしてヤン監督独特の生々しい世界観を樹立。面白かったです。 【Vanilla】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-03-04 20:19:54) |
18.さまざまなフェチを持つ変態の人々を描いた作品です。 人間にはそれぞれ「フェチ」を感じる部分が違いますよね。気持ちいいと感じるものもまた人によってさまざまです。その瞬間は決して他人に見られたくないものだったり、自分が一人の 時間を持った時に、唯一安心して心を解放する瞬間でもあります。 ↑最初に「変態の人々」と書いてしまいましたが、おそらく、これに出ている人達は自分自身の事は変態だと思っていないでしょう。見ている側からすればありえない行為ばっかりですが、それをする事がその人の唯一の安らぎとなり、生きがいとなるなら全然いいですよね。人に迷惑をかけない?自慰行為なわけですから。たとえば私は仕事の後、こうして三ツ矢サイダーを飲みながらパソコンを打つのが唯一の楽しみなわけですが、もしかすると人によってはそれが変態に映って見えるかもしれないですよね。「パソの時はコーヒーだろ、三ツ矢サイダーっておかしいだろ!?」みたいな。 よーするに私も変態なのです。笑 【akoako】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-10-09 16:54:13) (笑:1票) |
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17.映像媒体でしか表現しえないものを極地の極致まで追及した作品ですね。ヤン監督の他作品もぜひ観てみたくなりました。 【K】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-07-02 21:09:30) |
16.うまくオチをつけすぎたような気がする。様々なフェチを見せる中で、鶏の被り物を淡々とつくる人の描写が一番面白かった。まるでシュヴァンクマイエル作品のメイキングを見せてもらっているようでした。それはそうと、この作品を見ている間、横で嫁さんがテレビに背中を向けてパソコンでなんかしてたんですけど、たまにチラッと見るんです。で、チラッと見たときに限って、おばさんがムチ打ってたり、おっさんが全裸で陶酔してたり、また別のおっさんが悶えながらモニターにチュ-してたりするもんだから、その度に冷た~い視線を感じるんです。感じるもんだからわざと聞こえるように「全然おもんないなー」とかつぶやくと、これまた冷たくぼそっと「しっかり見てるやん」と。そんな環境で見たせいもあってか、なかなか集中して見れなかったことが評価に多少の影響を与えた可能性を否定できません。作中の登場人物たちが人目を憚るように、この作品を見る側も一人こっそりと見たほうが良いようです。 【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-06-10 17:44:00) (笑:1票) |
15.《ネタバレ》 クスー!!てかんじ。めちゃめちゃおもしろい。ヤン作品は大好きですがこれには参った。あの鯉にすわせるアナウンサーの足元にカメラを向けたカメラマンがかわいかった。食べ物まずそう 【ガム】さん 10点(2005-01-23 10:11:01) |
14.お金もあんまりかかってなくて、台詞もなく淡々と進んでいく。なのに、すっごい面白い。他の方も書いていたが、台詞がないことにしばらく気付かないくらいに引き込まれます。ただただ変態の生活を描くだけで、むちゃくちゃ面白い作品に仕立て上げるだけの想像力がすばらしい。だって変態行為を考えろといわれても、普通こんなん思いつきませんよ?! あまりにも変態すぎてもはや変態の領域を超え、もはや何がなんだかわからない。とくに、鳥男は何をしたかったんだ? 変態もここまでくるとある意味才能です。天才的な変態たちの饗宴に圧倒されました。 【no one】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-01-19 19:39:52) |
13.気持ち悪かった…。映画を観ていて気持ち悪くなったのは久しぶり。たぶん映像ではなくて音で気持ち悪くなったんだろう。でも脚本はよく練られていて◎です。 |
12.ヤンの作品は映像もさることながら、音も素晴らしいですよね。今回も悪趣味ネタ満載!とても笑わさせてもらいました。でも、どんな人にも妙な趣味はあるものですよね。そう考えると、実は誰でも悦楽共犯者なのかもしれません。少なくともこんな作品に高得点をつけている皆さんと僕は、その共犯者の一味でしょう(笑)。 【あろえりーな】さん 7点(2004-09-10 01:29:53) |
11.シュヴァンクマイエル監督の作品を観たのは今回が初めてです、ていうかこれ以外レンタルで見つからない!個人的にはS・キューブリックの映画を思い出しました。目まぐるしいカット割に、象徴的なオブジェ。偏執的な登場人物と、そのカメラに対する異様な眼差し。そして交響曲やオペラを使った音楽。いわゆるまとな人間が出てこない映画のように思われますが、これってきっと表向きでは皆普通の人たちなんでしょうね。ただその裏側に焦点を当てているせいか変態に見えるだけで、誰でも彼らと似たようなことはしているはずです(これは少々度を越えていますが・・・)。そんなわけでこの映画を観ること自体が至上の悦楽、観終わった後には自分の欲望が解消されたような何とも形容しがたい気持ちになりました。これで僕も共犯者なのでしょうねぇ。 【かんたーた】さん 10点(2004-08-19 15:17:38) (良:1票) |
10.ヤンの長編初体験がこの『悦楽共犯者』。ビデオジャケットからして異様さは伝わりますが、、コノ作品、セリフは殆ど・・てか全くないんです。が、それすら気付かずに没頭。題名通りの変態連鎖は、否定するより根底には共感が芽生える。共犯者って観る側もなんね♪人間、少なからず秘めたる悦びを持ってて・・他人のを覗き見る楽しさ!!バカばっかり(笑)で、少し感じる安堵感。。コミカルな技法が敷居を低くしてくれてる。エゴの塊のようで、でも観る側に優しい作り手なんだわ。 【れこば】さん 9点(2004-08-13 17:34:33) |
【k】さん 8点(2004-01-23 18:20:47) |
8.私が「ヤン・シュヴァンクマイエル」の名前を知ったのはこの作品。雑誌で作中のワンカットの写真を観ただけでやばい位に心魅かれた。タイトルも私の心にクリーンヒットしてしまった。観れば分かるけれど、これ程適切なタイトルはない。大衆映画では絶対にお目にかかれない独自世界、“戦闘的シュールレアリスト”ヤン・シュヴァンクマイエルの描く深遠で哲学的な変態世界。好みは分かれるだろうけれど、他の何にも似ていないこの独自世界、1度観てみて損はないと思います。 【ひのと】さん 9点(2003-12-23 22:12:49) |