★7.《ネタバレ》 まずタイトルがこんななのは、製作総指揮にサム・ライミが入っててブルース・キャンベルも一枚噛んでる、からでしょう。そして、再生してみるとド初っ端からとにかく画質が粗い(40年代のカラーフィルムかなんかを引っ張り出してきて使ってんのケ?とでも言うか)。なので、どっからどー見ても名作五・六番煎じくらいのパクリ低級ホラーにしか見えん、のですが…
が、そーして観始めると、今作は意外にも『死霊のはらわた』系とゆーよりは間違いなく別、ロメロ系統のコテコテ・ゾンビ映画なのですよ。そして特撮・特殊メイクなんかは意外にまずまず水準が高く、危惧されたホドに超チープ、というワケでもありません。そのうえ、まずはゾンビを治療する血清の話、そしてゾンビを信奉するカルト教団なんかも出て来て、お話の中身もそこそこ凝ってる…?とゆー様にも思えてくる。結果、中盤は率直になんか結構面白く観れてましたね。
しかし、終盤にかけては尻が窄んでいく、とゆーかそこまで観ていくと流石に気付くのですケド、これって色々とロメロ三部作(特に三作目『死霊のえじき』)のパクリ放題でしかないですよね。科学者がワラワラ出てくるのとか、意思のあるゾンビとか、ショック描写にしてもゾンビの集団に腹を素手で八つ裂きにされるのとかはまんま『死霊のえじき』で観たヤツですし、そもそも最終的に人間同士の争いで皆滅んでいく、つーのは二作目『ゾンビ』の丸パクリですし。これは要するに『死霊のはらわた』のパクリだと思って観始めたから逆にちょっと意外性があったケド、最初から『ゾンビ』のパクリだと思って観てたらほ~れ、やっぱりな!という作品でしかなかったのではないか、と思うのです(危ねえ危ねえ)。
結論、映画自体の出来は決してそこまで高くもない典型的な名作剽窃B級ホラーだと思います。が重ねて、特撮・特殊メイクなどはそこそこ観れなくもない出来なのと、この深謀遠慮な邦題マジックにある種の敬意を表しまして、1点プラスさせていただきますです。 【Yuki2Invy】さん [DVD(字幕)] 5点(2021-07-20 00:38:23) |
6.《ネタバレ》 ツッコミどころ超満載だが、この作品にはゾンビ愛がある!!ゾンビが好きで好きでモーたまらないよー、こんなシーンが撮りたいんだよー、こんなキャラを出したら絶対盛り上がるぞー、この役は俺がやるんだからなー、という思いが抑えきれなくて、細かいことは気にしない、いやいや大きいことも気づかないふりで、いわゆるイキオイで完成させたに違いないと思える作品である。ゾンビ討伐隊?の頭の悪さと緊張感のなさに唖然とするが、こういうお約束バ○がゾンビ映画には必要なので、まあいいか。。。星の数ほどあるバッタものゾンビ映画の中では、まあまあ怒りを抑えて冷静に観れる部類だと思う。 【リニア】さん [DVD(字幕)] 5点(2013-08-17 14:18:46) |
5.《ネタバレ》 名前だけ拝借したしょーもないパクり映画かな~と思ってたらどっこい、なんちゅー力の入れような特殊メイク(笑)結構グダってる脚本なのに力の入れるとこ間違ってますやん・・・。おまけにエンドクレジットがむちゃくちゃ長いので実際の上映時間って、70分ぐらいなんですよね。短すぎて展開速すぎて、ええっ!!!な感じでした。画質がちと荒い分低予算な感じがしますけど、雰囲気が結構面白いんでいい感じのゾンビ映画に仕上がってたかと思います。 |
4.《ネタバレ》 とても良いです。僕にとってのゾンビ映画の醍醐味は、日常と非日常、秩序と無秩序、本来ならば同じ空間に存在するはずのないものが、同じ空間に同時に存在する、そのぎりぎりのバランスを楽しむことにあります。 よってこの映画は、登場人物があほばっかりでも、映像が粗くても、平均点が低くても、全然OK、僕が欲しかったものを満たしてくれる映画です。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-04-07 03:15:24) |
3.もうどれがどれやら(笑)。全然、「死霊のはらわた」と無関係な内容。最大の不満はゾンビが走るところ。でも雰囲気は悪くない。それにしても撲滅隊の連中って不注意なやつが多いなあと思いました。 【FSS】さん 5点(2004-02-07 20:51:57) |
2.死霊が出てないじゃないか!!ゾンビの定義が変わってるじゃないか!!まあ「新」を頭に付けた以上内容もガラリと変えたかったのだろうが、サム・ライミ独特のずれたお笑い感覚は感じれたので良しとしよう。中学生時代、初めて見たスプラッタ・ホラーがこれだったので、それなりにビビっていたが、後に全ての死霊シリーズを見てしまうとやはり怖さは中の上といった所だろうか・・・言ってはいけない事かもしれないが、どうしてもJ・A・ロメロの「ゾンビ」に近いと感じてしまう・・まさかパク・・・ |
1.《ネタバレ》 題名に“新”とついてるが死霊のはらわたとは全く持って関係がない、いわゆるバッタもん続編。あえて関連性をあげるとすれば、製作総指揮がサム・ライミ、音響監督がブルース・キャンベル、そして劇中で「ゾンビ退治の参考になるぜぇ~」と死霊のはらわたのビデオを見ていることくらい。恐ろしいほど作りが安っぽい映画で、突然ゾンビで溢れかえったアメリカで、ゾンビ撲滅隊とゾンビ、そしてゾンビを神の使いとして崇める謎のカルト集団の三つ巴の戦闘が繰り広げられ、挙句人間とゾンビのハーフが誕生し、最後にはゾンビ撲滅隊ならぬ人間撲滅隊なるとんでもないモノが組織されるというぶっ飛んだ内容。しかし、こんな作品にもひとつ新しい…というか恐らくこの作品でしかお目にかかれない貴重…かどうかは判らないシーンがある。それは、冒頭、“ビデオショップでゾンビ映画を借りるゾンビ共”恐らくこのシーンのために存在しているような映画なんだろう。このシーンに4点献上。 |