★8.《ネタバレ》 少々古い話だが、いわゆるドイツの三大鬼畜監督(若しくは鬼畜四天王)の中でシュナースの手腕というのは群を抜いてスカタンで、彼の映画には率直なトコロ観る価値を持つモノが殆ど無いというのがほぼ常態だと言ってよい。後年、あまりの製作費の無さに血糊を使えず代りに粉を使用するなど、(色々な意味で)涙なくしては観れない程の有様に陥ってゆくが、中で唯一本作のみがそんなシュナースの作品として立派に観る価値を持つ作品に仕上がっていると言えるだろう。
何より、物量が段違いである。3分に一度は人体を破壊しなければならないルールでも在るかの如く、無暗矢鱈にグロ描写が挿入されまくってゆく。かつそれらには(似た様な描写も多いとはいえ)それなりにオリジナリティ有る描写も豊富で、そこそこ飽きずに観てゆくことが出来る。序盤の4人同時ギロチン斬首、腹だの顔面だののフック皮剥ぎ、果ては尻フックからの脊髄抜きなど、グロ的にはまずかなり見所の多い作品だと言うことが出来る。
このとおり、前半はひたすらグロ描写のオンパレードに終始し、もしこのノリで後半もつくっていたら恐らく失速したであろう所を、一転して悪ノリで突っ走ってゆくのが本作が成功している第2の要因である。ゾンビ・忍者カンフー・ランボー的なドンパチ・果てはジェイソンに空飛ぶギロチンと、使いたいモノをとりあえず全部入れてみました!(クオリティは、知りません!)な無責任なノリが、今作では非常に秀逸なテンポを生み出しており、この手のストーリーの無い映画としては異例なまでに、むしろ後半になるほど尻上りに面白さ自体は増していくのである。
個人的な結論を述べる。映画というのは、まずとにかく自分の好きなモノを撮るべきなのだ、と。ある種奇跡的な本作を観るにつけ、そうとしか言い様が無い感傷を私は抱くのである。 【Yuki2Invy】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2020-02-19 00:52:51) |
7.意外と評価が高いんだなぁ、安心した。俺だけじゃなかった。 【まんせる】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-12-02 21:56:33) |
6.残酷描写はかなりきてます。時にはチープに時にはお笑いに(全然笑えんけど)、もうグログロの連続。ただしそれ以外はヘロヘロです。特に演技はみんなヘロヘロ度全開。しかも声は多分ほとんどアフレコ(一人で声を変えてやってると思う)。これがさらにヘロヘロに拍車をかけます。アクションシーンも超スローテンポ。スローな上に、さらに意味なくスローモーションをかけてきます。ストーリーは、頭悪さ満点、単純だけど壊れてます。すみません。この映画を楽しむ度量はまだありませんでした。もっと精進したいと思います 【なにわ君】さん [ビデオ(字幕)] 0点(2005-06-14 21:22:10) (笑:1票) |
5.ほんともうこの監督何考えて構成考えてんだろなー。観てても、その場その場での思いついた事を無理やりくっつけたようなストーリーにしか思えないんだよな。失笑の連続でええかげんにせえよ~・・・と途中までの感想。後半からは、もう見事にハマリマシタ。誰が何で何がどうかなんてこの映画には全く必要無し。主人公だろうがボスだろうが弱い奴は黙って残虐に殺されとけやー!唯一伝えたい事はそこに尽きるでしょう。とはいっても、第4弾には期待しています。クドイ様だけどこの監督、何考えて映画作ってんのかな?製作はワンマンショーだしね。 【ホーラン℃】さん 4点(2004-09-30 01:00:30) |
4.ドイツもののスプラッター。忍者が出て来たり、カンフーやり始めたり、かなり無茶苦茶な展開ですけど、テンポも良く中々面白かったです。 【腸炎】さん 8点(2004-03-19 16:54:28) |
3.破綻したストーリー、スローモーなわりにはやたら残酷指数が高いカンフーシーンなど好きな人にはたまらないZ級ホラー。とにかく主人公(?)というかメインとなる登場人物がころころ変わるのが楽しい。なんか妙にあっさりとしてるのも魅力のひとつ。 【新井】さん 8点(2004-03-08 20:26:33) |
2.これは…キてます、かなりキてます。監督は確実に頭のネジが緩みまくったお方で、常人には思いつきもしない、思いついたとしても人格を疑われるので実行に移さないでおくようなことを平然とやってのける。途中でカンフーを出したくなったからといって主要登場人物を皆殺し。脚本が事実上リセットされてしまうという離れ業! しかもどうみても普通の玩具の怪獣を手で動かしているだけなのに、「怪物」と言い張るその強気ぶり! ていうか無意味な裸を出しておいて、モザイクかけるの忘れてるぞ。ゾンビとの戦いは、残酷の度が過ぎてもはや物理法則すら無視している。役者たちはすべて大根、やる気もない。たぶん現場で元気だったのは、監督だけだったのではないだろうか。超エネルギッシュなだけの、大バカ野郎……想像するだに恐ろしい。あらゆる意味でありえない映画である。配給会社はあきらかに適当なモノローグを付け足してブレア・ウィッチっぽく見せかけているが、これについては許そう。さじを投げるのも当たり前、叙情酌量で無罪だ。字幕もまったくやる気が感じられない。中国人に対して悪役たちがぶつける差別語がなぜかすべて中華料理に翻訳されているのには驚いた。「このチャーシューが!」とか「死ねラーメン野郎!」とか罵られても、中国人も怒るに怒れないと思う。 そして一番恐ろしいのは、原題に「Ⅲ」という文字が入っていること。すでに第三弾らしい。何を考えているんだドイツ人は?? このソーセージ野郎どもが! 【no one】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2004-02-28 06:56:16) |
1.明らかにブレア・ウィッチ・プロジェクトを意識しているパッケージと宣伝文句。【ジャージー・デビル・プロジェクト】の一件もあるので、またもや真祖の登場か?と思われるかもしれないが、そんなの全部真~っ赤なウソ!これはドイツ製のスプラッタ映画で、ブレア~の類でないことは映画が始まってものの“5秒”で解ります。ドイツと言えばその凄まじいまでの残虐描写。この作品も確かに例外ではないんだけれども、ここまで死に方を誇張して描かれると「人間の体って、本当にこんな風になるんかい?」と違う疑問が沸いてくるのですよ。実際、この系統に無縁の友人もそう言ってましたし。でも、そんな事よりもっと凄まじいのがこの映画の展開!冒頭、ブレア~を彷彿とさせるテロップと共に始まり、いきなり第三者の視点からの映像が始まります。「え??」という言葉を尻目に3人の男が漂流して謎の島に上陸するシーンが主人公のうちの1人のモノローグによって描かれます。そして上陸するや否やジェイソンマスクを被った軍団にあっさり捕まり、1人があっけなく処刑、残った二人、そして軍団の裏切り者の東洋系青年は“狩り”の獲物にされ、森へ逃亡。そこに現るはゾンビ軍団!そしてお次はニンジャ軍団!!ゾンビの登場シーンでロメロの【ゾンビ】のアレンジが流れたり、ここで東洋系青年の仲間2人が登場してそれからの闘いが明らかにギャグ(水平飛行してくるニンジャが垂直に掲げた刀に自分から突っ込んで真っ二つになるシーンは爆笑必須のシーン!)だったりと、このあたりからストーリーが破局してきます。そしてなんと、ここで冒頭の主人公と思われていた2人があっけなく殺されてしまう!あのモノローグは何?という疑問はさておき、物語はいよいよクライマックス。装弾数無視しての銃撃戦、無敵に思われた東洋系青年が雑魚にあっさりやられるというハプニングがありながら残った仲間がようやく黒幕を倒し、「やったぁ!勝ったぁ」と夕日に向かいハイタッチ!―完!!いやぁ今までこれほど展開がコロコロ変わる映画は見た事無いです。マジで。この映画のもたらす影響を考えるとゾッとする?こんな映画に影響される奴なんて居ないでしょう。この映画を手の込んだイタズラと判断?こんなものを本物と思い込む奴は明らかに馬鹿でしょう。いやぁ本当に、恐ろしすぎて、息もできない…×→面白すぎて、息もできない…○映画です。 |