★6.《ネタバレ》 ビゼーのオペラ版『カルメン』には(ソレこそ)親しみまくって居るのですケド、原作の小説の方には正直お付き合いがねーのでして、その上で(小説準拠の)今作を観てみるってーとマ~、かな~りジト~っと暗~いお話なのですよね……ただ、それ故にその深刻で深遠で不条理極まるって「人間の感情」のそのモノ自体は、より真に迫って我が心をも抉って来るとも思われたとゆーか、個人的には(オペラをあんだけ観てるってなら)コッチを観てみても全然好かったな…とは思えましたよ。中々に面白かったと思いましたのでこの評価としておきます。
で正直、中でナニが一番…とゆーなら、やっぱ主演のパス・ヴェガが筆頭な感じではあるのかとは思いますケドも、彼女のクオリティはフツーにやっぱ中々って以上だったかな、とは思いますよね。美人ですし、その上で(カルメンだ!てなら尚更に)非常に肝要なる「アバズレ」感+(間違い無く)アバズレで在りながらの魔性の魅力…とゆーのも十二分に醸せてたと思いますし、加えてナニより素晴らしい脱ぎっぷりの爆乳っぷり!てなモンで御座いまして。あと、流石著名なる名作小説…とゆーか、随所でお洒落な「地の語り」がイイ~雰囲気でしたよね。「女と猫は、呼んでも来ないが、呼んでも居ない時に限って来るものだ」とか、オーラスもまた「愛と苦しみこそが人生の支配者⇒貴方は、生れ変わってもまたこの人生を望みますか?」に対する主人公のシンプルな答え。ああ、このドロドロとした物語を、こんなシンプルな言葉とショットでこんなにアッサリと終わってゆく…な~んて、ナンとも洒落てんな~~~と思わざるには居られませんでした。もう一点加えるか悩んだ挙句、いったん変えずにおきます。 【Yuki2Invy】さん [DVD(字幕)] 6点(2024-06-29 00:28:35) |
5.地元スペインの映画だけあって、オペラやリタ・ヘイワースのカルメンよりも原作メリメの小説に近い。その分ドラマティックな派手さがなくなり、物語的だ。カルメンも自由奔放な女から男を惑わす悪女の傾向が強くなり、パズ・ヴェガの身体を張った演技が光る。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-06-11 19:29:25) |
4.キャバ嬢にのめりこんだ男の話みたいなもんで、傍から見れば馬鹿だねぇってな話。けれど最後の質問に対する男の答えには妙に共鳴してしまいます。女優さんが妖艶でこれぞカルメンという感じにはまっていて良いです。前半がかなり退屈なのが難点。 【MARK25】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-03-25 23:42:01) |
3.《ネタバレ》 悲しい結末でした。ちょっと後味が悪い。パズ・ヴェガが妖艶な魅力を出していて美しかったなー。 【ギニュー】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-02-04 23:47:54) |
2.ビゼーのカルメンではなく原作者のメリメのカルメン。オペラじゃないから、何のけれんもないし、スペクタクルもない。むしろ暗い。(お色気はあるけど。)確かにはるか昔に読んだ原作は、こんな感じだったような記憶がある。人類学的民俗学的風土的関心からスペインに切り込んでいくんだね。その範囲で、忠実に原作を再現している良作だと思う。 【いのうえ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-01-18 23:38:58) |
1.《ネタバレ》 情熱的だったわ。 何度もオペラや舞台の題材になってるとっても有名なこの話、実はアタシきちんとした内容を知らなかったのよね。 この映画でやっと通してわかったわ。 アタシはずっと、カルメンってもっとこう悪女な感じかと思ってたんだけど、どっちかっていうと動物的な、本能のままに行動する感じの人だったのね。 頭がいい感じでもないし、直感だけで生きてるっていうか。 でもタロットでピタリと言い当ててくとこなんか、やっぱり悪魔的な力がありそうで魅力よね。 ホセも、もっと男らしいゴツい感じの印象があったんだけど、けっこうヤサ男だったわね。 真面目で世間知らずだからこそ、カルメンみたいな危険な女にのめりこんで破滅しちゃうのかしら。 そんな全然違うタイプの二人が出会ってしまったのは、幸か不幸か…でもホセが最後に、もう一度やり直せるとしたらカルメンなしの平穏な生活を選ぶか、と聞かれて、やっぱりカルメンとの人生を選ぶ、と答えるあたり、恋愛って一筋縄じゃいかないのねーってしみじみ思っちゃったわ。 それにしてもカルメン役の女優さん、ものすんごく裸がキレイねー。 見とれちゃったわ。 ホホ。 【梅桃】さん [映画館(字幕)] 7点(2004-03-28 00:16:44) |