86.《ネタバレ》 Dワシントンが悪役をやる映画であまり
面白かったものがなかったし、飛行機パニックと法廷物をごっちゃ
にした陳腐なのもかと思って、つまらなかったら途中で観るのをや
めようかと思って観始めたのだけど、最初の墜落シーンを見てから
引き込まれ最後まで観てしまいました。
機長がなぜああも酒とドラッグに溺れてしまっているのか、それを
事故まで会社は気が付かなかったのか、あそこまで寝不足と深酒状態
であんな神業的な不時着の判断と実際の操縦ができるのか、など多々疑問
はあるものの、ラストはほろりとするものがありなかなか良かったです。
最後に真実を語るまでちょっとあっけなかった気がするしもう少し委員会
で丁々発止のやり取りがあっても良かったとは思います。
飲酒を認めた機長の刑期はどうなったのでしょうか。事故の直接的な原因
は機体の問題だとはっきりしていたわけですし、シミュレーションで他の
10人のパイロットはいずれも墜落させてしまう結果になったことから、彼
によって多くの人命が救われたことは確かです。従ってむしろ飲酒により
気持ちが大きくなったことで本来なら挑戦しないアクロバティックな飛行
に挑戦して乗客を救ったことになれば刑期は大幅に減刑されるべきだとは
思います。恐らく助かった乗客から嘆願書が集まったかもしれません。
飲酒の啓もうを兼ねた映画のようですが、それだけ米社会でのアルコール
依存症問題が深刻だということでしょうか。