★6.主人公は元IRAのテロリスト。 かつて自らが犯した罪に苦しみ続けている。 この物語は、彼がその罪をどう受け止め、贖おうとするのかを静かに描き出していく。
主人公の内面の葛藤が率直に表現されており、信仰とは何か、救いとはどのような形をとるのかという問いが深く心に響いてくる。 単なるドラマを超えて、宗教的・哲学的なテーマが繊細に扱われている点が、この映画の大きな魅力。
ミッキー・ロークの抑制の効いた存在感が素晴らしく彼の頂点ではないかと思う。 微妙な表情や仕草から、苦悩に満ちた複雑な感情が滲み出る。 ボブ・ホスキンス、アラン・ベイツ、サミ・デイヴィス、そして若きリーアム・ニーソンらもそれぞれの役に説得力を与え、この物語の世界観を支ええう。
ビル・コンティが手がける音楽は、主人公の心情や場面ごとの雰囲気を見事に引き立てていく。 映像美も控えめながらも効果的で、静けさと緊張感が画面全体に漂い、作品全体のトーンをさらに豊かにしている。
この映画は、決して派手なアクションやスリルを期待するタイプではなく、静かに展開される人間ドラマが、観終わった後にも心に深い余韻を残してくれる。 丁寧に作られたキャラクター描写や、繊細なテーマへのアプローチが、本作を単なる犯罪映画以上のものにしていると感じた。 原作も読んだが、先に読んでなくてよかったと思う。 映画を観たシーンが小説を見た時に挿絵のように甦りますます小説の中に入り込む自分を感じてしまった。 素晴らしいストーリーがこの世の社会の葛藤に中に飲み込まれていく人の運命の儚さを伝えてくれるのだ。
素敵だったミッキーロークの時代と共に忘れられない名作。 【そくらてつこ】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2025-03-21 18:27:24) ★《新規》★ |
5.墓場での暗殺行為に「場所もわきまえずに、この、腐れ外道が・・・(以下、罵詈雑言)」腸が煮えくり返る。ミッキー・ロークにしてもアラン・ベイツにしても人情は持ち合わせているのに遣る瀬無い思いが。神父とは対極のイメージのボブ・ホスキンスが一番興味深かったけれど今一つ中途半端なキャラクターであるのが歯痒い。リーアム・ニーソンが活かしきれていないのが更に歯痒い。 |
4.当時観たM・ロークものではこれがNO.1。終始寂しげなM・ロークの佇まいも良いけれど、彼の殺害の命を帯びた同僚2人の葛藤と哀愁が脇役ながらぐぐっと胸に迫るのでした。 【tottoko】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-12-22 15:32:12) |
3.レビューが少なく残念なのですが、いい作品だと思います。面白い原作を小品にうまくまとめた脚本が良いですね。原作を読んでいてもがっかりすることはないですし、未読でもすんなり楽しめると思います。ミッキー・ロークが熱演しています。「ロジャー・ラビット」で弾けていたボブ・ホスキンスですが、本作では抑えた渋い演技を見せてくれます。戦いに疑問を感じた戦士はいったいどこに辿り着けばよいのでしょうか。最後はちょっとせつないものがありました。 【ジャッカルの目】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-01-13 00:20:40) |
2.↓そうですか?公開当時見た印象ではミッキー・ロークの作品の中で一番好きでしたケド。ジャック・ヒギンズが原作ですが、小説の主人公はメチャかっこいいっすよ。 【黒猫クロマティ】さん 6点(2002-11-28 15:49:25) |
1.つまらん。男前二人が共演してるというのに、、、。 【あろえりーな】さん 3点(2002-08-19 21:41:12) |