4.88人の死体を使って造られた人造人間ラザロ。しかしいくつかの死体の記憶が蘇り、って感じの、ゆーたらフランケンシュタイン系の映画やんねけど、演出がうまいんか、結構引き込まれてもーた。視点がラザロで描かれてるんが、まず感情移入しやすかった。そしていくつもの記憶が混在する感覚がなんとなく不気味でそれでいて悲しく観てる俺の不安感をあおるねん。さらに全編の三分の二がまっ白い実験室の中。マトリックスの白い部屋みたいな空間。そこでのラザロと博士の日々のやりとりを描いてるねんけど、これは、ちょっとキューブみたいな感じで、この映画が普通とちょっと違うニュアンスやってのがよくわかる。ただ後半の展開がすごく急でまるで早送りで観てる感じやったのが、テンポよく観れてまったく退屈にならずにいーねんけど、なんかあっけなすぎるとゆーか。お約束すぎるとゆーか。でもラザロの台詞にはちょっと泣いてもーたけど。