【愛人/ラモス】さん 8点(2003-02-07 10:14:02) |
★11.考えされる映画でした。芸術って難しいよね。天才と狂人は紙一重て言うけど本当なんでしょう。凡人には理解できない世界で創造しているから素晴らしい作品が生みだされる。狂人だからこその世界。才能はあるんだけど中途半端な主人公。芸術オタクで世間常識は関係なかったんだけど、彼によって少し歪んだ自分、歩んできた人生が見えはじめてきた。ラストは母とピアニストとして歩んできた自分との決別なんでしょう。 【taka】さん 7点(2003-02-02 00:24:04) |
10.自分が惚れていた女の素顔は、とんでもない変態趣味の持ち主だと気づいた男。その途端、憧れの対象から蔑みの対象、単なる性欲処理の目的へと変貌する冷酷。男と女を生々しく描いているといえば確かにそうなのかもしれないが、映画という形で見せつけられると不快感しか残るものがなかった。男の筆者には、女の本当の姿というのはよく分からないのだが、でもこの映画が生身の女性を描いているという意見は受け容れ難い。こう書く筆者もまだまだ青いのかもしれない。 |
9.(ネタばれ有り)前半はエリカが人造人間みたいに無表情だし、ワルターの行動も唐突過ぎて説得力に欠けていたが、後半になってやっとおもしろくなった、という感じ。エリカの姿は自虐の極地で、痛々しすぎる。ワルターにあんな手紙を見せたのも、本当の自分を受け容れてほしかったからではなかろうか。相手の気を引くために、物置で体を投げ出すシーンは、悲惨で目も当てられなかった。ワルターが冷酷に見えたのは私だけだろうか。相手がおかしい、と気付いたら、優しく説得するとか、理解してあげるふりするとか、何か別の反応があってもいいような気がする。いったい何が目当てでエリカにつきまとっていたのか、イマイチわからなかった。トイレのシーンでは、エリカと同じくらい異常に見えた。ラストシーンは、自分をうまく表現できずに、思わず自分を傷つけてしまう女性の悲しみがよく表現されていたと思う。抑圧が強すぎて常軌を逸してしまったエリカと、エゴイスティックなワルターの組み合わせが、何とも気の滅入る物語だった。それにしてもエリカ役の人、老けたな。チミノ監督「天国の門」では、あんなに美人だったのに。マジメルは「王は踊る」でも、ホモセクシャルを罵倒する王様役だった。よっぽど無神経な正常人の役が似合っているんだろう。マジメルは大好きだが、あの役は大嫌いだ。もうちょっと出演する映画を選んでほしい。 【くに】さん 5点(2003-01-02 21:50:16) |
8.教え子を怪我させたのは、嫉妬からでしょうか。ラストが意味不明で理解できなかった。誰か、教えて欲しい。あのナイフでワルターを刺すのかと思ったが…。音楽物で楽器の演奏シーンがある場合、不自然な事が多くて興醒めする事が多いが、この作品は、上からピアノを弾いている画が良かったので6点を付けましょう。 【見太郎】さん 6点(2003-01-02 00:44:26) |
7.2001年のカンヌでグランプリ・主演男優・主演女優の3冠を獲った話題作と言うことで、さっそくビデオを借りてきて観ました。映画が始まって30分前後のところで、エロいシーンが出てきたので、思わず「げっ!!」って言ってしまいました(笑)。‘R-15指定’ってパッケージに書かれてたけど、もうこの時点で納得できましたね(笑)。でも、トイレで2人っきりになった時、「おっ!?」といい感じになって、その先はもう完璧でした。主人公のエリカは、歪んだ性格というよりは狂人と考えた方がいいかもしれません。恋愛表現が完全に下手ですし。でも、もう1人の彼に対しては、「よくこの女を受け入れるなあ」って感心しましたね。ただ、マイナス点も2つあります。1つは、なんでエリカがピアニストになれなかったのかが分からなかった点。これは時間を割いてもう少し詳しく説明してもよかった。もう1つは、どうして教え子の右手をケガさせたのか。左手の練習をするのなら、「今日から左手だけで練習しなさい」って言ってもよかったはずなんだけどなあ。 【ネクセル】さん 8点(2002-12-25 22:08:07) |
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6.初めの方はまだ良かったんですが、途中からほんとうにつまんなくて、ブノワ・マジメルが男前だったということしか記憶ないです。しかもなんで会ってすぐに愛しているなんてことになるんでしょうか・・。わたしには理解できない映画でした。ピアニストていうタイトルにもギモンです。 面白くなさすぎです。 【お抹茶プリン】さん 1点(2002-12-22 19:41:55) |
5.君はよくやった、ワルター!マジメルがかっこよかったのでこの点だが… コメディにしか思えない。狂ったおばさんの話。 【あいうえお】さん 5点(2002-12-10 19:21:37) |
4.ななさんは言った_これは”高尚なAV”だと。。全くの賛同の意を込めて、あえていいます。これは最も”下劣なAV”である、と。、、が、AVでブノワ・マジメルを拝めるとは、なんたる幸せ!しかも彼は緻密で完璧なマスターベーションを披露します。故に最高得点9を差し上げましょう。 |
3.ま、確かにどこまでが本気でどこまでが冗談か計りかねる映画ではあります。彼女の性的妄想は女性一般が持つ「ハーレクィン・ロマンス」的なモノではなく、まさしく男性のそれ。しかし当の男性から言わせて貰っても、SMビデオを見たからSMに走るとか、(必ず最後は女性が感じてしまう)レイプ・ビデオを見たからレイプしてしまう馬鹿は多くない(もちろん「おかず」としては好物ですよ)。性的妄想(=独りよがりな異性認識)と現実は違う。現実のSMは超高度な性的関係です。彼女も決して真性マゾではない。要するに、彼女は性的にもの凄く幼稚なのです(剃刀のシーンは自慰への幼稚な罪悪感からくる自虐趣味)。彼女の不幸は相手の青年も幼稚だったこと。巻頭に異常な母娘関係を見せられるので女性版ノーマン・ベイツとも感じられますが、最終的にはそうじゃない。そして彼女は、この一件から何も学ばないまま劇終を迎えます。男性諸氏に告ぐ、行き遅れのピアノ教師には近づかないように、6点献上。 【sayzin】さん 6点(2002-07-25 19:15:50) |
2.【なな】さんと同じく・・・いや誰が観たってやはりこれはナンセンス・コメディでしょう(笑)。もともと男女のチマチマした話には興味がない小生にとって、このような不器用というには余りにも極端で変質的な(決して普遍的でない)愛の形からは殆ど得るものが無い。ラストの彼女のとった行動などはまさに意味不明そのものだ。しかし良くも悪くもこれがカンヌ・グランプリ作品。もちろん評価する人もいるだろうし、つまらない作品だとは言わないけれど、やたら持ち上げてグランプリを与えてしまう傾向にあるカンヌ映画祭には異議を申し立てたい。 【ドラえもん】さん 6点(2002-03-10 15:58:07) |
1.要するにマゾでミドル・エイジのピアノ教授が若い男子学生相手にロストバージンする話し。高尚なAVという感じだった。見ごたえはあるし、人間観察もできるので満足はしたがテーマがなんとも・・。8点というのも、主人公の内面を書いた前半部分では10点をあげてもいいぐらいだが、後半の芸術的(?)な部分が私には全くのコメディにしか見えず、内容が緻密で陰気臭い人間ドラマにも関わらず笑えて仕方なかったからだ。看板の側に貼ってあった映画評論家の分析に上映終了後、客がたかっていたのが印象的だった。他の人もなんだかよくわからなかったんだろうなあ。【ネタばれ】主人公が執拗な母から監視と抑圧を受けながらも、精神のバランスをとるためにエロビデオ屋に行ったりするくだりなどは興味深く、さすがパルムドール受賞作だと思った。しかし後半で主人公の変態性が前面に出始めると、なんとも・・。私のようなマゾの気の無い、健全すぎるほど健全な人間にはコメディにしか見えない。「さあ、道具もあるのよ」とベッドの下からいそいそと縄やらストッキングを出す場面など、どうしても笑えて仕方無い。なおかつ直前になって何度も青年を拒むあたりも苦笑ものだ。とにかく私はワルターに同情しっぱなしで、こんな状態でほっとかれても困るだろうなあ、と。 【なな】さん 8点(2002-02-27 19:56:07) |