10.個々のエピソードが全体の物語を形作るのではなく、それぞれが独立した何かを表してる様に感じた。また、通常「鬼」と訳される“ogre”を「魔王」とした邦題も良く解らない。魔界で「オウガ」は下っ端で、RPG等では言わばザコキャラです。この映画のジョン・マルコビッチもナチスというボスキャラに仕える小鬼に過ぎない。そして、彼が良かれと思ってさらって来た少年達も、いつの間にか小鬼へと変わっていた。この時初めて、彼は自分のしてきたことを知るのです。たぶん聖書に精通してないと、この寓意性が解らないんだと思う。従って、私にも良く解りませんでした、5点献上。 【sayzin】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-11-15 00:08:39) |
9.悪くはないんだけど、「魔王」と呼ばれるほどの出来事がそれほど描かれなかったような気がする。 【ディーゼル】さん 5点(2003-11-17 18:42:52) |
8.自己を常に押さえ、周りの流れに常に流される人生を送ってきた彼が自己主張をした時が最期の時だった。 【亜流派 十五郎】さん 5点(2003-07-22 13:54:56) |
7.原作の壮大かつ深遠な寓話性を、分かりやすいおとぎ話風に仕立て直したところに賛否が分かれそうだけど、ジョン・マルコヴィッチの神憑かり的演技だけでも見る価値あり。それにしても、フォルカ-・シュレンドルフ監督って、こんな、ただ要領良く作品をまとめるだけの凡庸なただの職人に成り果てたのね。あの『ブリキの太鼓』の鬼才ぶりはどこへ…。 【やましんの巻】さん 6点(2003-06-28 18:06:50) |
6.みどころは~マルコヴィッチの他であまり見たことのない新たな演技は必見~どちらかというと大人の方が滑稽に描かれ子どもや動物たちがスマートに描かれてる様子~主人公は空しいまでに運命に翻弄されてるようだけど他人事じゃないような気がします。 【丸子】さん 7点(2003-04-16 05:55:56) |
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5.ナチス政権下、奇妙に捻れたような境遇の中で流されていく主人公の顛末をわりと淡々と、しかしながら充分に印象的に描いていると思います。皮肉にもOrgreと呼ばれた人物が、その実、最も子供達の近くにいてあの最後の選択に至るまでの流れに、もの悲しくも力強いものを感じました。運命なんて、所詮は人が納得するために後付けされるレッテルですが、ラストシーンの画とナレーションに触れたとき、そういうものが本当はあるのかもしれないという不思議な気分を味わいました。淡々とした作品に抵抗が無ければオススメできる、実に良い佳作だと思います。 【ロバちゃん】さん 7点(2002-11-17 15:43:11) |
★4.歴史の運命に従っていたらいつしか魔王と呼ばれていたんですね。でも純粋に子供たちを愛していた。素晴らしい。 【Asann】さん 7点(2002-11-01 18:50:46) |
3.予告を見てあまりにも期待し過ぎていたため、ちょっと物足り無い感じ。原作は読んでないのですが、話の流れからしてかなり端折ってあるのではという印象を持ちました。それと、純粋であるが故にナチに利用される主人公が、マルコヴィッチでは知的に見えすぎてあまり感情移入できなかったのも残念。 【黒猫クロマティ】さん 6点(2002-06-07 15:11:17) |
2.ナチスの子供の発言に心を痛めたりして、改めて反戦の思いを再確認した。時代の描写も細かいしナイマンの音楽もいいけど、どうもマルコビッチ演じるアベルのキャラに感情移入ができず、ラストもちょっと宗教じみていて不可解だった。 【びでおや】さん 6点(2002-05-03 00:15:23) |
1.キリスト教の説話を下書きにしているようだが、それよりも「怪人赤マント」や「子取り鬼」を思い出してしまった。昔話や都市伝説に出てくる「人さらい」もアベルのように喜びと悲しみを半分ずつ背負って子供をさらっていたのだろうか。また、アベルが馬を駆って進む森が不気味で綺麗。山に行って感じるようなものを映画を見て感じるのは初めてだった。 【山岳蘭人】さん 7点(2001-10-13 16:46:31) |