27.まさしく究極の正義。利益などは欠片もなく、マイナスだらけの困難な状況の中、全てを犠牲に貫き通す。やはり正直者が馬鹿を見る社会にはしてはいけない。そして、正義を貫く事で不利益を被ることなどは絶対にあってはならないのだ。セルピコのような本当の英雄たちのよって、この世界は少しずつ良くなっていくのだと思う。知るべきである事実をこうして伝えてくれる映画もまた素晴らしい、と改めて実感した。 【紅蓮天国】さん 7点(2004-02-18 14:08:22) |
26.組織に腐敗はつきもの。そして、皆自分がかわいい。正義感が強いがために理想と現実のギャップと戦い、心身共に次第に追い詰められていく主人公。まわりはそれを自虐的と呼ぶ。女は正義感より安らぎ・安定を求める。カッコイイというより正直観ていてツライです。このような生き様を見せつけられて、自分にこういう生き方ができるのか?と悩んでしまいました。 私なら賄賂は貰わず、かと言って戦う勇気は無いし、見て見ぬ振りして一緒にいるのも嫌だし、おそらく逃亡すると思います。 |
25.正義を貫くことはとても大変ですね。日本の閣僚や警察も同じようなもんでしょう。はじめは正義感に満ちていても組織という枠の中で次第に悪事に染まってしまう。正義を前面に出してもプラスになることがないもんな。シドニー・ルメットは本当にセルピコ刑事のように生きろといいたいのであろうか。 【hrkzhr】さん 8点(2004-01-13 23:49:34) |
24.切なすぎる。すべてを捨ててまで守らなくてはならない正義って一体。。。私は人生においてくそ真面目になりすぎるな、という教訓をいただきました。 【バチケン】さん 8点(2003-12-31 20:52:58) |
23.今どきコレを観て「うぉー正義っていいゼ」と思う若者がどれだけいるのかちょっと自信はないのだが、やっぱりシドニー・ルメットとアル・パチーノだけのことはある。けっこう長い映画だったような気がするが、ビデオだとすぐに気が散ってしまう私がちゃんと最後まで真剣に観ることができたというだけでも、一見の価値はある映画。見返り抜きで真実を貫く男の姿というのは、結局どんな社会にあっても一つの憧れであって現実にはなかなか実行できないものなんだろうけど、それをやってしまう主人公のカッコ良さに、小市民たちは夢を託してしまうのだろう。いわゆるオトコの美学というやつですよね。「セブン」で熱血野郎の新米刑事に妻がセルピコと呼びかけるシーンがあるが、そういう真実一路なオトコの代名詞になるくらいの存在になるだけのことはある。アル・パチーノって決して器用な役者ではないと思うんだけど、持って生まれた物があまりにも大きかった。こういう存在感って、やっぱりこの時代のアメリカ映画には絶対必要なものだったと思います。 【anemone】さん 7点(2003-12-20 14:52:18) |
22.パチーノが若い!!って、あたりまかぁ。でもホントかっこイイ!! 【にゅうたいぷ】さん 7点(2003-12-03 15:28:42) |
21.昔、少年時代にテレビでやってたのを見ました。でもよく覚えてます。結構衝撃でした。今になって思うにこんな哀しい物語はないです。彼のような生き方が普通の人、少なくとも自分にはできるわけないからです。ま、する必要もまったくないですけどね。でも、こういう人もいたんだということが少しは心の支えになっています。「星は光りぬ」を聞くとこの映画を思い出して私の青臭い心はジーンとします。追記:ひねくれた私は我が身可愛さを超えた献身的な正義感には自分に酔う自己満足が伴うと思ってます。善悪の基準など定かでないこの世界でその自己満足って他人にとって危険です。例えば恋人からすればセルピコの正義は有害なだけです。正義とかいうものには愚かさや胡散臭さがつきまとっています。しかし、セルピコはとくに強い理由もきっかけもないのに何時からか狂っちゃってて、我が身可愛さとか、自己満足の正義感とか、もうどうでもよくなってるんですよね。彼の姿はとても哀しく痛ましい。しかし、この映画は、愚かで胡散臭い上に狂気に陥ってここまでしないと貫けない正義って何?と観客を怯えさせ、虚無に陥らせるでしょうか?。そんなことはないですよね。本作は凡人の青臭い心を不思議と励ます痛い映画だと思います。自分は正義と言わんばかりの大仰な正義論まがいのナルシーな偽善的自己満足レビューをしてしまった・・。恥ずかしながら、それだけ熱くさせられた記憶のある少年時代の思い出の一本です。映画の出来とか関係ないですね。 【しったか偽善者】さん 10点(2003-11-27 22:42:33) |
20.《ネタバレ》 私なら100%賄賂をもらうだろう。彼の生き方は正しい。しかし生きていく上では、また幸せを掴むためには、少々曲がった事でも、それをする事は決して悪い事ではない場合もあるという事を経験によって学んでいくのが大人になるということであるが、彼のように純粋(?)な人間というのはとても好きだ。逆にそういうことを分かりすぎている人間というのは人に好かれない(寄り付かれるのとは意味が違う)。100%とはいったが、彼のようなヤツが自分の周りにいたら私もひょっとしたら受け取らないかも知れない。彼は生き残りはしたが、あーいう運命を辿った。とまぁ、要するに色々考えさせられるいい映画ってことです。 【ブチャラティ】さん 7点(2003-11-27 21:20:02) |
19.真面目に不正に向き合い、自我を押し通した男の悲劇が描かれた秀作です。まだ若いアル・パチーノが正義感あふれる警官を熱演しています(ちょっと変わり者だけれどね(微笑))。飼い犬と一緒の時が唯一くつろげる時間というのも何か寂しいですね。今の日本のように、政治組織や社会風潮のおかしくなった世の中を、もう一度見つめ直すためにこの映画と向き合うのも好いかもしれませんね。 【オオカミ】さん 8点(2003-11-17 10:07:54) |
18.レンタル屋でふと、この作品を見つけました。ヒゲのアル・パチーノのジャケに惹かれて知らず知らずに借りてしまいました。正直、期待してなかったんだけどヤラれました。本当にいい映画でした。特にたくさんの敵を相手に孤独になりながらも戦うセルピコ(パチーノ)の姿に惚れました。僕も将来こういう偉い人間になりたいと思いました(←無理だろ!)。あと、こういう感じの社会的な映画はあんまし見ていなかったので、これからは見ておこうと思いました。 とにかくいろいろ面で考えさせられた「セル・ピコ」万歳!! 【ピルグリム】さん 7点(2003-11-12 19:32:11) |
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17.病室で泣くアル・パチーノの、あの演技が最高! 【パレロコ】さん 7点(2003-11-03 18:43:00) |
16.《ネタバレ》 自分の正義感を押さえられず、勝ち目の無い組織浄化の戦いにつきすすんでいって、恋人には次々と去られ、仲間に裏切られて重症を追い、最後に警察の腐敗を世間に暴露して改革は行われたけれども、結局セルピコ本人は警察をやめ、アメリカを去ることになる。なぜ全てを失ってまで潔癖さにこだわるのか。それは世渡り上手でこずるい人達には到底わからないだろう。なんか自分の人生とダブってしまって切ない。しかしアメリカを去ったセルピコは全く後悔しなかったのだろうか、愛する人と平凡だけど平和な家庭を築く道を選ばなかったことを。 【キムリン】さん 7点(2003-10-31 16:23:43) |
15.セルピコはちょっと無条件に潔癖すぎる気がしました。もう少し潔癖漢になるまでのエピソードを添えてもらうなり、潔癖と妥協の葛藤を描くなりすればストーリーに深みが出たんじゃないかなぁ。 とはいえ、追い詰められていく様と病室で泣き崩れるセルピコを表現しきったパチーノはやはりすごい。 【犬】さん 6点(2003-10-30 02:48:48) |
14.うーん、こういう社会派ドラマ、それも「闘う男」のドラマは好きなほうなんですけど、もう一つ感情移入できなかったんですよ。思うに主人公の汚職と闘う動機っていうのが「潔癖症的正義感」から来るもののように感じられてしまったからじゃないか、という気がします。これが弱者や虐げられている人々(例えば警察官へのワイロ代の為にこき使われる下っ端のチンピラとか)に対する同情の気持ちとかがあった、というのなら別ですが・・・。ま、モデルになった人がどういう人かはわかりませんが、この映画の主人公は一歩間違えると「アメリカの正義」とか言い出しちゃいそうな気がしたんですよね。いい映画だとは思うんですけど・・・。 【ぐるぐる】さん 7点(2003-10-29 21:55:20) |
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12.仲間との肩持ちの方が上で、内輪の不正なんてのに目をつぶっちゃうみたいなのは、別に警察じゃなくても、人が組織立てばどこでもそういうのがあると思うんだけど、だからこそこういうセルピコみたいなのが定期的に出てきて社会をよくしてくれればいいわけで、そりゃもちろんセルピコみたいな人はたいへんだと思うけど、それが本当に結果的によい方向になって、自分の努力が無駄にならなくて、社会がすこしでも改善されるのなら、僕もセルピコ側になりたいなぁ。 【あろえりーな】さん 6点(2003-07-17 00:26:23) |
11.追いつめられていくパチーノがやりきれないです。音楽がとても優しくて映像と不思議なバランスを作ってます。 【omut】さん 7点(2003-07-15 05:24:40) |
10.妥協せずあくまで正義を貫こうとすれば組織が迷惑を被り周囲の人間全てを敵に回すことになる。賄賂を黙って受け取れば、皆が幸せとなり波風が立つこともないが、自分の良心が許さない。アル・パチーノ演じるセルピコが選んだのは前者であった。麻薬捜査中に撃たれて運ばれた病院のベットで顔をふさいで咽ぶその姿を観ていて目頭が熱くなった。日本の警察にもセルピコはいるのだろうか。 |
★9.意外におもしろかった。パチーノが”マイケル”っぽくないこともない。 【83】さん 7点(2003-05-16 18:59:14) |
8.時代背景を考えれば、セルピコという人物像はとてもスリリングなものだ。同時代の幾多の映画が凡庸に感じられる昨今において、理由の無い正義感を押し付ける映画が続出する以降と比べて「何となく感じ取れる人間的な深み」をもった正義感を「とってつけた理由」無く演出・演技出来ている点が今作を名作として今もなお評価させている点だと思う。その点で冗談でも2枚目と言えないアル・パチーノを主人公に起用した点も大きいと思う。「真夜中のカウボーイ」「ドッグソルジャー」等と並んで、「負け続けの僕ら」を表現した素直にいい作品。 【トビキツネ】さん 8点(2003-04-13 22:29:19) |