15.主人公を軸に映画を描くという手法が80年前にあったとして、この映画の主人公はポチョムキンという戦艦と労働者階級の人々なのだろう。甲板上の銃殺未遂シーン、有名なオデッサの階段、最後の艦隊戦、大きく山が三つあるんだが、どのシーンにも無駄もなく不足もない的確な演出がほどこされている。挿入されるカットはどれも象徴的な意味を持たされていて、映画のみならずその後の映像、写真などの芸術分野に多大な影響を与えたことだろう。この映画が映画史に残る名作と言われ続けるのは、コロンブスの卵じゃないけど、エイゼンシュテインは、今は普通に使われている映像手法を最初に作った人だからなんでしょうね。映像も革命してます。 【ken】さん 9点(2003-06-16 05:41:37) |
★14.ロシア革命数年後のまだ熱い時に作られた作品。身分制度の下で鬱屈してたエネルギーを喜び溢れさせた感がします。1925年という古さはあまり感じませんね。やはりオデッサの階段は秀逸!当時の熱い思いが伝わってきます。このハイテンションの中で、ヒーローの死体役の人がしっかりとまばたきしてしまうのはとっても御愛嬌があってよろし! 【ユーフラテス】さん 6点(2003-06-15 15:10:08) |
13.これぞ、セルゲイ・エイゼンシュタイン!!一こま一こまの映像が至高の芸術に昇華され、プロパガンダ性すら忘れてしまいます。万人が観て、何かを感じ、何かを得るべき映画です。 【チャターBOX】さん [映画館(字幕)] 10点(2003-06-12 13:54:59) |
12.上官の横暴さもだけどウジ虫入りの食事を出されちゃあ、いくら何でも反乱したくなるよね。制圧のためにオデッサの市民まで銃撃され、有名な階段シーンがくる。惨殺された市民が倒れている長い階段を、赤ちゃんが入った乳母車が落ちていく。結局これがきっかけでロシア革命の第一歩だ始まった、という話。監督のエイゼンシュタインはこの時27才、「市民ケーン」の頃のO・ウェルズといい、若さが権力に立ち向かうという気概を感じる。 【キリコ】さん 7点(2003-05-26 11:29:34) |
11.凄い。ただただ凄い。作品としては70年以上も前のものなんですが、その迫力といい、テンポのいい編集といい、時代の流れを全く感じさせず、映画の何たるかがここにはあります。 【クリムゾン・キング】さん [DVD(字幕)] 9点(2003-05-25 03:58:01) |
10.せりふなどに、やはりプロパガンダ的なものもあり、辟易する場面もなくはないのですが、それを凌駕する映像の新鮮さがあります。やはり圧巻はオデッサの階段のシーンですが、その他にも、現代の映画に親しんでいる人でも、引き込まれてしまうシーンが数多くあります。まだ見ていない人は1時間程度ですので、ぜひ一度見てほしいものです。 【はるパパ】さん 10点(2003-03-22 11:59:18) |
9.淡々と進んでいく展開に、最初は退屈気味でしたが、少ししたらもうハラハラもの。うまいですね、ホント。階段シーンも冷徹な行進が足だけ見して、ホラー並みに怖かったです。その分、最後が明るく見えすぎてしまいましたが……。 |
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8.驚いた。今見てもこんなに面白く思える無声映画があるんですね。 【OR】さん 9点(2003-02-09 20:24:54) |
7.映画史に残る名作です。モンタージュ技法なんてよう思いついたわ・・ものすごいインパクトだった。後々の映画に新たな可能性までも見せてくれたと思います。でも流石に最近の若い人(自分もですが・・)が見たら少し退屈してしまうかもしれません。一応史実を元にしてますので、ストーリーも面白いのですが、現代映画には無い間が多くある意味新鮮です。 【恥部@研】さん 9点(2002-12-26 17:42:29) |
6.「オデッサの階段」のシーンの6分間は今の映画界にも強く生き残ってますね。 |
5.確かに迫力や技術は素晴らしかったけどしょせんはプロパガンタ映画。 【ながれもの】さん 4点(2002-06-09 19:11:50) |
4.戦艦ポチョムキンを超える映画なんて、出来るはずがない。戦艦ポチョムキンを超えるものが出来るのは、映画を超えるメディアの出来る時。「ブルータスよ、お前もか。」という一言が、「生きるべきか死ぬべきか」というセリフが、何千年・何百年の時間を超えて生き続けているように、人類がある限り、戦艦ポチョムキンの乳母車シーンは永遠不滅です。 【rein】さん 10点(2002-04-28 05:27:34) |
3.まったく関連のないふたつの映像を連続して並べることによって画面に意味を附加していく「モンタージュ技法」が確立された作品。(わかりやすく言うと、西洋館を映す画面の直前にカラスの映像をはさむと、館に不吉なニュアンスが加わる、というかんじ)。無声映画ながら今見てもその完成度には驚愕させられる。オデッサの階段のシーンは見る者の胸に迫る。それだけでも必見の傑作。 【ひかりごけ】さん 9点(2002-03-24 11:38:32) |
2.この映画で一番評価すべきは映像技術。女の泣き叫ぶ顔のアップが写ったあとに兵隊の行進のシーンなど、うまく映像が組み合わせられてる。最後も盛り上がって終わりの、娯楽作品。 【ジョン】さん 9点(2001-12-27 12:15:00) |
1.世界映画史上の最高傑作。第一次ロシア革命時の水兵反乱を描いたもの。艦長と将校たちの圧制に対し、ポチョムキン号の水兵たちは勇敢に立ち上がります。政府軍が市民を虐殺する『オデッサの階段シーン』は世界中の人々に強烈なインパクトを与えました。この場面に、帝政の暴虐に対するエイゼンシュテインの怒りが凝縮されています。1925年ソビエト映画。 【鐵假面の人】さん 10点(2001-04-18 20:34:21) |