2.タイトルの「純」は名前だけではなく、純粋の純にひっかけていると思うのだが、
そういった描写がほとんど描かれていないので、主人公の人間性が伝わりづらい。
唯一それがはっきりわかるのは物語の後半で、
初めて彼が異常なほど純粋で潔癖な青年なのだということが理解できた。
青春映画ということで、主人公が大人に成長する過程を描きたかったのだと思うが、
鬱屈した彼の心情を痴漢行為で表現されても、ちょっと困惑してしまう。
終盤からラストにかけて、伝えたいことは何となくわかったけど、
やっぱり全体的にぼんやりしていて、ちょっとピンとこなかったかな。