1.92年版のイメージが強いので、チャレンジャー教授とサマリー教授には少々違和感がありました。映像面では、92年版よりはかなり進化しています(CGはゲームムービーなみですが)。でも脚本は、92年版のほうがはるかに冒険感や人間関係の共感などの面でしっかりと、そして嫌味なく描かれていて良いと思います。98年版の本作は、まず未開の地に英語を喋り、メイクもし、スタイルも良い(スタイルは余計か^^;)文明人がわざとらしく居ること自体、「未開」の地じゃないじゃん!って言う話で、終始違和感を覚えていました。そして、原作のイメージを完全に壊している原因は他にもあり、それはあまりにもファンタジックにえがきすぎたということです。人食い花が登場したときはFF(ゲームの)かよ!と思ってしまいました。と言う風に、前作のロマン溢れる冒険劇ではなくかなり軽いノリのファンタジーになってしまっています。もっと突っ込めば、原住民が英語を習って英語を話してるところも違和感を覚えます。別に英語を習って話せてはいけないと言うのではなく、見れば分かると思いますが、どう考えても見た限りそういうシチュエーションではないので強引に感じます。さらに前作にも登場し、共感できた資産家嬢には本作ではまったく共感できないあまりか利己的すぎて、嫌悪感まで覚える始末。終わり方も終わりまでもっていくプロセスも強引で、冒険心のほとんどない作品でした。