3.《ネタバレ》 恐らく異教徒のスペクタル・ダンスシーンが、最大の見所の一つだと思うのだが、今見ると笑ってしまう。どう見てもブロードウェイ・ミュージカル風である。しかし主演女優のジーナ・ロロブリンダーさんはすんごいです。今時あれだけエロい女優が、果たしているだろうか。ソロモン王がハーレムの女たちを差し置いて入れ込むのも納得である。もう一つの見所は、クライマックスの戦闘シーンである。CGというか、アニメというか、イスラエル軍の鏡攻撃で、エジプト軍が谷底へと落ちていくシーンが、これでもかと言うくらい延々と続く。「タイタニック」並みの大虐殺である。神の怒りは恐ろしいのだ。当初はタイロン・パワー主演で撮影が進んでいたのだが、彼が心臓発作で急死したため、急遽ユル・ブリンナーが代打を務めた。ロングでは、タイロンの映ったショットが採用されているらしい。旧約聖書のエピソードを、一大スペクタクル・ラブストーリーに仕上げるセンスは見上げたものだ。