宇宙戦争(1953)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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宇宙戦争(1953)

[ウチュウセンソウ]
The War of the Worlds
1953年上映時間:85分
平均点:5.89 / 10(Review 55人) (点数分布表示)
アクションサスペンスSFパニックもの小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-09-08)【イニシャルK】さん
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監督バイロン・ハスキン
キャストジーン・バリー(男優)クレイトン・フォレスター博士
アン・ロビンソン(女優)シルヴィア・ヴァン・ビュレン博士
レス・トレメイン(男優)マン将軍
ロバート・コーンスウェイト(男優)プライヤー博士
ヘンリー・ブランドン(男優)警官
ジャック・クラスチェン(男優)サルヴァトーレ
ジョージ・パル(男優)ラジオを聞く男(ノンクレジット)
セドリック・ハードウィックナレーター
広川太一郎(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
池田昌子[声](日本語吹き替え版【フジテレビ】)
久松保夫(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
村越伊知郎(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
中江真司ナレーター(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
羽佐間道夫(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
勝田久(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
松岡文雄(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
肝付兼太(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
加藤治(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
伊井篤史(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
藤本譲(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
藤城裕士(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
平林尚三ナレーター(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
小関一(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
緒方賢一(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
加藤正之(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
西村知道(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
鳳芳野(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
政宗一成(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
広瀬正志(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
幹本雄之(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
原作H・G・ウェルズ「宇宙戦争」(早川書房 他)
脚本バー・リンドン
音楽リース・スティーヴンス
撮影ジョージ・バーンズ(撮影)
製作ジョージ・パル
パラマウント・ピクチャーズ
製作総指揮セシル・B・デミル(ノンクレジット)
配給パラマウント・ピクチャーズ
特撮ゴードン・ジェニングス(視覚効果)
美術アルバート・ノザキ
ハル・ペレイラ
サム・カマー(セット装飾)
エミール・クーリ(セット装飾)
衣装イーディス・ヘッド
ヘアメイクウォーリー・ウェストモア(メイクアップ・アーティスト)
録音ローレン・L・ライダー
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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【クチコミ・感想】

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123
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55.この時代、この時期、なぜ『宇宙戦争』を映画化しなければならなかったのか。もちろん大戦が終わり、誰もが宇宙開発競争を予期していただろう。原作者H.G.ウェルズが46年に死んで、どんな片寄った脚色でも文句をつける奴もいなくなった。そして何よりも世界一有名なSF小説だ。そこでジョージ・パルはこの映画がタイムリーであり、新時代の幕開けに相応しい正統的なSFである事を、こんなナレーションに託して冒頭に飾った。
「二つの世界大戦は人類に多大な被害を与えて終わった。その間にも兵器は発展し続けている。やがて第三次世界大戦が起こるだろうが、その前に我々は宇宙との戦争に巻き込まれるだろう…」
映画を観ていて、一番イヤになる瞬間だ。ウェルズが描きたかったのは他民族を人と思わない精神が虐殺や戦争を生んだという、その原理だったのだ。パルは、やっとそういう精神世界が崩れて落ち着こうとしていた時代に、新たな仮想敵を探すのに躍起になっていた。ショービズに骨まで染まったそんな根性、くだらなくて涙が出る。
どうしてこの時期にウェルズ最後のSF『解放された世界』を映画化できなかったのか、問い詰めてみたい。あれは半世紀前の時点で世界大戦を予測し、核戦争を予測し、そこからプリサーゴ国際会議によって平和になる道を描いた「20世紀のシナリオ」だったのに。彼は国際連盟を提唱し実現させた。人権宣言書簡を書き、それがやがて世界人権宣言になった。SF作家をやめた後の彼は平和に至るまでの世界史を直接「書いて」いた。
戦後、パルの手で復活したウェルズは、ハリウッドで望まぬ「第二の人生」を歩き始める事になる。パルの視野がもう少し広ければ、その後の映画史は変わったかも知れないし、歴史だって違っていたかもしれない。新たな戦争ではなく、最終的な平和を謳うべきだったと思う。それが夢でも構わない。そもそも映画ってそういうもんじゃないのか?
エスねこさん [地上波(吹替)] 0点(2006-05-05 11:43:20)(良:3票)
54.《ネタバレ》 凄い映画だ。特撮でテクニカラーは今回が初めて。合成とか考えたらミニチュア撮影は固定も多いから重いテクニのカメラには都合がいいところ。
タコみたいな火星人の襲来という今では冗談としか思えないようなファンタジーも後々それ自体がカルチャー化することを考えると単なる失笑ポイントではなくなる。これは、発明だ
そういった原作・プロットを含めてこの映画は後世に大いなるフォロワーを生んだ。シリーズ化したゴジラはかなり本作の流れを踏襲しているし
未知なるものの襲来といったら、はじめはこの映画の模倣から入ってあとは流れでお願いします、といったような定石が出来あがっている
電子的なSEは味があり、パターンのような音色の懐かしさに感動する。スターウォーズのレーザーの視覚と独創的な効果音も本作のフォロワーと言ってしまって差し支えないだろう
最初の被害者三人がやられるシーンのあのビジュアル、なかなか面白い。ダイナミックな演出だ。
70年代に昔の映画としてテレビで見た際にはあまりに映像の出来が良いので、子供ながらに洋画のもつ無限とも思える可能性に、外国を羨ましく思った
たしかに、若い世代が観たら映像もお話もショボイと思うだろう。黎明期特撮のままならない制限を思えばこそ、生まれるアイデアと努力の結晶に感動できるといわれればそのとおりだ
同時に、CGで世界観を細部に至るまで作りこまねばならない現在の特撮の苦労にも目を向けていくべきだ
提供されるビジュアルよりも語られる事件が大きいと思われる場合、人はバランスが悪いと感じる。画がないのにセリフで状況説明という手法を嫌うのはその為だが
世界中が攻撃されて次々と陥落していく状況は描写していたら時間がどんどん長くなってしまうから、断片的な場面の挿入でうまく処理できればというところ
その挿入カットはやや、物足りなさがあった。アメリカ国内のことはよいが、世界中となるとやはり描写が足りなく感じた
しかし、あのある意味あっけないとも思われるオチは、ちょい見せ的で人格を感じさせない火星人のビジュアルとSFというジャンルを考えると
丁度良い落としどころで、スカっと終われる、ゲームに求めるような余計な粘りのない、良い切れ味であったと感じる
うまシネマさん [インターネット(字幕)] 7点(2019-10-03 12:11:18)(良:2票)
53.《ネタバレ》 哀しい。哀しすぎる。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・モロに描き割り丸出しの惑星郡、セットなのがバレバレの山の中・・・1953年という時代を考えるとそれが当時最先端なんだろうけども、画面全体を漂うトホホ感はぬぐえない。あのオーソン・ウェルズがアメリカ中をビビらせたラジオ番組と同じ内容とは思えないほど緊張感がない。序盤の方で街がまるごと1個消えたなんて言われても、それまでの画面上で死んだの3人だけだから、リアリティをもって伝わらない。せっかくの原作を、シナリオと演出がだめにしてしまっている気がします。それにしても巨大隕石が落ちてきたと言うのに、当時の人々はのんきなものである。土産物屋の話するかよ?!これもある意味時代がなせる技なんだろうが。全然話は変わるけど、かなり科学的(当時)とは思うんだけど、それでも神を否定することはできなかったんだなと、やはり無神論者を嫌うアメリカの物語なんだなとつくづく思いました。 ・・・そうそう。あまり抗菌グッズばっかり使っていると、×××のようになってしまうかもしれないよ・・・ わたし的にはすっごく微妙(途中でどうしても眠くなって、最後まで見れたのは3回目・・・)で、心境としては5点弱といったところですが、時代を考慮して6点とします。
合言葉は埜波と軍曹/埜波(のなみ)さん [DVD(字幕)] 6点(2005-09-13 22:43:24)(良:2票)
52.《ネタバレ》 昔から『ジョージパルの宇宙戦争』として、あの円盤の写真とともにお馴染みの本作。ちゃんと見るのは初めてだったのですが、いやぁ~色んな意味で【のどか】でした(笑)隕石が落ちてくるあたりの人々のノンキな言動。隕石が落ちた現場でチョロチョロ燃えてる火と消火作業。ダンスパーティも楽しそう(笑)。今まで使用したものよりも強力な核爆弾の使用を見物。ゴーグルで閃光を防げば大丈夫(マジかよ)。まぁ…時代ですね。【突如襲ってくる悪魔(的なモノ)と、それに対抗する神への信仰心】という隠し味も、この時代だなぁ、というカンジです。

ビックリしたのは、スピルバーグ版の『宇宙戦争』のいくつかのシーンが、本作の完コピだったコト。隠れている主人公に忍び寄るニョロニョロカメラとか、暴徒と化した群衆に車を奪われる場面とか。オープニングとエンディングをナレーション処理にするのも同じでしたよね。

てか、ジョージ・パルって監督じゃなかったんかい!それがいちばんビックリ!
幻覚@蛇プニョさん [インターネット(字幕)] 6点(2021-03-27 02:37:57)(良:1票)
51.《ネタバレ》 原作未読、初見。映像は1953年製にしては良く出来ていると思います。ストーリーも見応えありました。自分の世界が滅びそうだから他の世界を侵略する。問答無用で攻撃して破壊の限りを尽くす。今にも当てはまるもので結構な恐怖でありました。懸命に対抗する科学者達を襲う暴徒群衆も然りです。核攻撃も効かない(お粗末な描写に失笑)相手が滅んだのがウイルスというのに呆気にとられると共に最狂兵器はやはり生物化学兵器なのかと考えさせられました。
The Grey Heronさん [インターネット(字幕)] 6点(2020-08-03 14:20:45)(良:1票)
50.《ネタバレ》 スピルバーグのリメイク版を先に鑑賞したクチなのですが…まぁ50年という歳月で人類はどえらく進歩しましたなぁ。その進歩たるや今なら火星人が襲来しても大丈夫なんじゃないかと思えるほどです(火星人もどえらい進歩を遂げているわけですが;)。この特殊映像の雲泥の差ときたら!もし映像技術にも賞味期限なるものがあるとしたら偽造不可能なほどで、見えてはならぬ釣り糸が存在する宇宙船は現在見たらもう目が点です。でも本作はスピルバーグ版も受賞ならなかったアカデミー特殊効果ナンチャラをしっかり受賞しているわけで、当時としてはトップクラスの作品なのですよ。そんなわけで映像技術は致し方ないとしても、宇宙人が圧倒的パワーで侵略してきているというのに前半は良家のお子様のように人々が落ち着いていて緊張感の欠片も無い演出は退屈です(宇宙人の有無を言わさぬ攻撃性は凄いと思いますが)。ただ、暴徒に車が奪われるあたりからは圧巻。前半の不自然なまでの静から一気にパニックの動へ。やっぱりこうでなくっちゃね。それからスピルバーグ版に勝っているところが一つ、火星人が肩に手を置いて現れるシーンで一見ギャグっぽくもあるのですけど、これがなかなか怖い。
ミスター・グレイさん [DVD(字幕)] 6点(2007-12-21 18:05:23)(良:1票)
49.観客が見たいものを見せるといった見世物的なサービス精神にあふれていて楽しめる映画です。メタリックでいて有機的なメカのデザインが秀逸です。懲り過ぎずかといってシンプル過ぎない造形がなんともたまりません。透明なバリアーの表現もカッコいい。火星人のRGBアイも最高です。映画の中で出てくるのは局地戦で世界規模の侵略を感じさせるには少しショボいというのは否めませんが、それより神様がすぐ出てくるのが興ざめです。仕方ないといえば仕方ないのですが。一番気になるのはあんなに爆発の近くにいたらみんなあの後大変なことになると思うのですが。人類存亡の危機のはずなのに、時代が時代だけにどことなくのんびりしていて気張らずに見れるのは美点だと思います。
アホをどりさん [地上波(吹替)] 8点(2006-03-08 20:24:51)(良:1票)
48.《ネタバレ》 メッセージ性としては、リメイク版よりも遥かに強い。というか、1946年にはマーシャル・プランが打ち出され、米ソの核開発競争が加熱していくことを思えば、この作品、当時のアメリカで、どういう位置づけで、どういう評価だったのだろうか? 純粋に喝采を浴びた作品だったのだろうか? 熱戦で焼かれた人々の影など、原爆の脅威にしか見えないと思うのは、私が日本人だからだろうか? 確かに宇宙船や火星人の在り方など、今見ればショボイが、車の取り合いのシーンなども、人間は自分で自分の首を絞める=核開発競争の行き着く先を、痛烈に批判しているようだ。一部の人間が、どんなに救う手立てを考案しても、潰すのも同じ人間で、あの時こうしていればでは、もう遅い。もっと根源的なものを見据えないと、やがては人類も動物も植物も死に絶えると、最後の自然のシーンに込められているように思えたし、とても意味深い一作だと思う。
それにしても、本作では、最後、人々は教会に逃げ込み、助かったが、リメイク版では、先ず、その教会から破壊されていたのが興味深い。
由布さん [ビデオ(吹替)] 8点(2006-02-06 23:00:01)(良:1票)
47.アラなんて探せば、いつの時代のどんな映画にでもあって、そんなモノに目くじらたててもしょーがないのはわかってます。特にSFでリアリティーの欠如のない映画なんてこの世には存在しないっすよね。でも、性悪なんで、やっぱこの映画の目だったアラいいます。宇宙人と軍隊がドンパチしてる所に、ヒロインがいるのは不自然。しかも、その後、主人公と二人だけで、弾丸とか飛び交う中セスナにのって戦線離脱。どーしても主人公とヒロインをくっつけたいみたいですけど強引すぎます。で、飛行機墜落、でも二人は助かり、とある捨てられた民家へ。この時点になっても二人の服は汚れてないです。化粧もばっちり。そして宇宙人が襲ってくるんですが、うまく逃げ出し、次のシーンは、もう都会の研究施設に戻っていて、仲間をヒロインに紹介していました。テンポいいにも程があります。昔の映画だからしょーがい部分も多々あって、その後のSF映画への貢献度もわかります。でも最近観て、自分が普通に思ったおもしろさはこんなもんす。ごめーん。
なにわ君さん [DVD(字幕)] 3点(2005-11-24 11:33:46)(良:1票)
46.この作品を観ていて、僕はどうしても地球が侵略されているという危機感を感じる事が出来ませんでした。それは火星人がどんなに強力な兵器で人や街を破壊していても、地球人の神に縋る姿勢や、政府や軍の恐ろしくマイペースな対応やセリフに対し、僕はどうしてもリアリティを感じる事が出来ず、結局最初からダラダラと進むストーリーに危機感を抱く事が出来ないまま終って行きました。それでも、この時代にこれだけの映像を作り上げたという事は本当に素晴らしい事だと思うので、その点に敬意を表して7点をつけようと思いましたが、主演の女優の時より叫ぶあの甲高い声が死ぬほど耳障りで気分が悪かったので、6点が限界です。
ボビーさん [DVD(字幕)] 6点(2005-07-07 18:46:09)(良:1票)
45.映画に必要なのはCGだらけの映像じゃないんですね。映画製作への意気込みとアイデアなんですね。そんなことに気づかせてくれる貴重な一本。
アルテマ温泉さん 6点(2005-03-04 13:27:28)(良:1票)
44.《ネタバレ》 最初に火星人は地球人より高等な知能を持っているとしておきながら、
あのような結末にはがっかりだった。二回見たのだが、やっぱり同じ。
脚本やテンポもよくちゃちな特撮も愛嬌さえ感じられたのに、
ラストがどうしても好きになれないのはご都合主義だからか・・
教会の結末ならもうちょっと牧師を、博士が主役ならもうちょっと
火星人撃退の鍵を握る薬品?に時間をさくとか。
一番納得いかないのはやはり高等な生物である火星人が、
宇宙服も着ず(そのくらいのデータはあるだろう)無防備に
UFOからノコノコ出てきたこと。それ以前に大気によりウィルス
感染したのなら、バリヤ(防御)を解き攻撃に移る瞬間に、
地球人の攻撃が少しでもダメージとして残ったとかの説明がほしい。
これをスピルバーグが監督し映画にするようだが、
話を持ってきたのがトム・クルーズだから彼が主演だ。
両方(トムというオレヒーロー&宇宙人侵略映画)私は、
スピルバーグとは合わないだろうと思う。宇宙人は敵という映画なら、
ルーカスのほうが・・どちらにしてもこの映画を今見ると、
リメイクはしたほうがいいけど(武器とか)時代は変えてほしくはない。
今の時代に(火星に生物がいない説)火星人では合わないから。
いるかもしれないから、いるに違いないくらいに発展させるには、
この映画の時代にしなければ。もちろん車も町も何もかも。
変えるのは特撮の出来。そして逃げ惑う人々や崩壊する町は
最大に力を入れて。最初のエポックな隕石は捨てがたいので、
その周りの景色くらいは変えても良い。
ラストの教会ネタは今でも使われる神が天変地異を救うので、
それまでに科学的につじつまが合うような話にするなら、
もう最後はエンドオブデイズのように大げさに教会を出していい。
こうなると、スピルバーグ映画としては死んだはずの神父が、
実は死んでなかったとか、殺されたのではなくさらわれたという
設定のほうがよい。上手にリメイクすれば感動作になるかも。

あと同時期にアニメのマーズ(横山光輝原作)を見たので、
妙に感心した。話はまるで違うのだけど、どこか同じ匂いがした。
昭和のSF漫画家で宇宙戦争を見てない人はほとんどいないだろう。
アルメイダさん 5点(2004-07-08 05:23:00)(良:1票)
43.侵略SF映画の古典。そのUFO(当時はほとんどの呼称が“空飛ぶ円盤”でした)が、まるで重戦車が空中に浮かんで、ほとんど停止しているかのようなゆったりと動く様はいかにも不気味で、そして圧倒的な迫力をもって我々にせまって来ます。しかもその機体の頭から延びている触覚から発射される光線の破壊力のもの凄さ。これらと戦う軍隊や民間人といった図式は、後々、東宝映画「地球防衛軍」に代表されるように、映画や漫画等に多大な影響を与えました。最後、エイリアン(当時は宇宙人)が地球上の“ある物”に滅びてしまうという設定があっけなくて、もう一工夫ほしいところでしたが、全編に恐怖感と緊迫感たっぷりで見ごたえ十分です。SF映画ファンならずとも未見の方は是非!
ドラえもんさん 10点(2000-09-18 11:30:01)(良:1票)
42.二度の大戦の白黒フィルムを映した後に色彩豊かなオープニングクレジットが始まる、ここが一番盛り上がりますね。しかしいざ本編が始まるとやっぱり時代は感じさせられる作りで、SF映画の地位も低かった時代ですからあんまり予算もかけてなさそうです。序盤から当時の平和な日常の描写を見せられるわけですが、これが今ではあまり共感できるものではなく面白くもない。戦闘が始まると面白くなるかというとこれまた人間側は基本平和主義者で敵は非情、油断していると痛い目に会うぞというメッセージなんでしょうがかえって緊張感と現実味に欠ける描写です。終盤核攻撃が通用しなかった後の避難する群衆の描写は屋外での撮影を交えているので映像にリアリティがあり悪くないです、さすがにこの辺りになると絶望感も感じられます。全体的に誰が主人公で何がテーマなのかよくわからない構成です、科学や軍事ものかと思いきやなぜか創造主賛歌に帰着します。後のSF映画への影響はわかります、アメリカ以上に日本の東宝特撮映画への影響が甚大かもしれませんね。写真が映されるだけですが東京タワーの前にエッフェル塔がへし折られていたとは思わぬ発見でした(笑)。円盤と火星人のデザインは素晴らしいです、機械と生物が一体となったような姿はとてもこの時代のセンスとは思えません。
Сакурай Тосиоさん [インターネット(字幕)] 4点(2023-05-16 22:24:29)
41.《ネタバレ》 前半から中盤までは確かにすこしかったるいというか、緊張感があまり感じられないかなぁという感じなのですが、初めて火星人が主人公らの前に姿を現す演出がさりげなくホラーだったり、淡々と世界の崩壊を語られる演出が逆に無情さを強調していてリアリティがあったり、実際に街々が容赦ないくらい破壊され、暴徒と化す人々の様子など結構迫力あるなぁと思いました。特撮は確かにチープですが、最終的に勝利の鍵は人間の知恵ではなくて自然、というのも、現在(2022年)世界を覆っている状況を考えても説得力あるなぁと思いました。
クリムゾン・キングさん [インターネット(字幕)] 7点(2022-05-27 02:27:05)
40.リメイク版(2005)から先に観た。
冗談かと思えるオチにリメイク版で唖然としたが、
オリジナル版でもその印象は変わらなかった。

グダる後半に、脈絡のない突然のオチ。
特撮技術のチープさ、話の構成や展開も不安要素。
昨今の映画ほど洗練されておらず、年代相応の古めかしさ。

が、この古さゆえにリメイク版よりは許される気がする…。
愛野弾丸さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2021-04-10 21:55:01)
39.《ネタバレ》 H・G・ウェルズがこの原作を書いたのは1898年、それから55年後に映画化されても十分に通用するストーリーとプロットだということは驚くべきことですね。もちろん、さらに52年後にスピルバーグがさらに進化した映像を見せてくれましたが、その時には誕生から107年たっていたわけです。 冒頭に火星人が侵略先を太陽系の惑星から探して地球に決めるまでが説明されますが、まるで太陽系だけが全宇宙みたいな見方はいかにも19世紀的かとも思います。でもこの感覚は、この映画の製作当時も大して変わってなかったんじゃないでしょうか。スピルバーグ版ではきっちり再現されていましたが、本作では火星人の乗り物(というか兵器)であるトライポッドが角の生えた円盤に変わっています。でもこれが異様にカッコよいデザインで、その後のSF映画に多大なる影響を与えています。トライポッドこそ登場しませんでしたが火星人はなぜか“3”に拘る性質があるのが面白いです。3機一組で必ず行動する円盤、三角形描くような攻撃パターン、そして肉体的にも瞳孔が3つある、これは原作通りなのか製作者の意図なのか興味が湧くところです。 製作者は平和主義者だったウェルズの死後ということもあって、火星人を明らかにソ連のメタファーとして当時の冷戦状況を煽るような撮り方だなと感じます。原作が持っていたウェルズの思想的な考察はハリウッド映画人たちには理解すべくもなく、格好の好戦プロパガンダにされてしまったわけです。もっとも映画人たちは政府から命令されたり援助を受けて撮っているわけではなく、あくまでこういう単純な扇動が大衆に受けるからSF侵略ものを題材としてチョイスしていただけなのです。50年代のこういうハリウッドの風潮が、SF映画というジャンルの発展に多大なる悪影響を与えていたのは、残念なことです。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-09-30 22:51:10)
38.《ネタバレ》 皆さん派手に死の灰を浴びてますね。その後のことは想像したくないな。
TAKIさん [DVD(字幕)] 7点(2017-04-26 01:19:02)
37.《ネタバレ》 最初は小規模な事件だったのに、だんだん、だんだんと規模が大きくなるにつれて画面も派手になって行くので、オチは知っているのにその火星人の圧倒的な力に恐怖を感じてくる。主人公は科学者だ。どうにか自分の出来る事をやっていこうし、弱点を見つけようとするが大きなうねりに逆らえない様がなんともいえない。ラストの無機質なビームの音がけたたましく鳴り響き、ジワジワとこちらに迫ってくるのが分かる協会のシーンは絶望感しかない。怖い…。
スピルバーグ版より軍隊などが混乱している様が濃く描かれているので、こちらの方が更に人間の無力さがより際立っている気がしました。
それと特撮ですが、こちらはかなりいい味出しています。UFOのバリアもかなりバリアしていてカッコいいです。
あとやっぱり宇宙人には核兵器は通用しないのだ。
えすえふさん [DVD(字幕)] 5点(2015-06-12 15:14:20)
36.《ネタバレ》 正直スピルバーグ版には期待してませんでしたが、このオリジナル版は非常に期待していた。
リメイクされる作品=名作という式が自分の中で成り立っていたからだ。
そして観てみて分かったのですが、名作という程ではないようです。
特撮は素晴らしく、視覚的な部分では映画史に残る重要な位置づけの作品なのでしょうが、
アカデミー賞で特殊効果賞しか受賞できなかったのも頷けます(賞だけで凄いですが)。
視覚以外の点では凡作に見えてしまうかも。
リアリティはSFとしてはあったと思います。
例えば避難する場面は素晴らしかった。人々が避難した後の空虚な町並みも良かった。
そして、町で集団パニックになって、人々が奪い合ったり破壊したり、混乱してメチャクチャな感じが素晴らしかった。
集団ヒステリーといったものが見事に描かれてたと思う。
リメイクでもここら辺が生きていたと思う。

あと、街が火星人の機械に破壊される場面が面白かったです。「ピロピロピロ」だとか間抜けな音ではあるが、しかし不気味でもある。
、、、物語が勝手に終わってしまった印象を受ける。

なかなか面白い作品でしたが、僕はこの作品に「2001年宇宙の旅」や「ミクロの決死圏」のような超名作SF並の内容を期待してしまった為にちょっと残念でした。
もちろん、それは僕が勝手に期待を押し付けただけなんですけど。
(2009年の映画メモをもとに)
ゴシックヘッドさん [DVD(字幕)] 6点(2013-06-04 22:16:18)
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【点数情報】

Review人数 55人
平均点数 5.89点
011.82%
100.00%
200.00%
347.27%
4610.91%
51018.18%
61527.27%
7814.55%
8916.36%
900.00%
1023.64%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.75点 Review4人
2 ストーリー評価 5.50点 Review4人
3 鑑賞後の後味 5.00点 Review4人
4 音楽評価 6.00点 Review2人
5 感泣評価 5.00点 Review1人
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【アカデミー賞 情報】

1953年 26回
視覚効果賞 受賞(特殊効果賞 として)
編集賞 候補(ノミネート) 
録音賞ローレン・L・ライダー候補(ノミネート) 

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