90.《ネタバレ》 日がな1日ぼーと暮らしている(ように見える)亀、水槽の中で自由を奪われて生きている亀は、主人公そのものであり、平凡な普通の人の象徴でもあります。“亀は意外と速く泳ぐ”は、文字どおり主人公の人命救助のエピソードを表していると同時に、私たち普通の人へ向けたメッセージでもあります。“あなたは自分が思っている以上にやれるんじゃないの?”これはラーメン屋のエピソードからも見てとれます。エンディングでクジャクを救うべく旅立つズズメ。センスのないシールを貼ったトラベルケースを引っ張る主人公の表情は晴れやかです。今の環境を抜け出してちょっとだけ冒険してみようか。“亀は意外と速く泳ぐ”んだから。平凡な毎日を送る人たちへの応援に感じました。(もちろん平凡であること、普通であることを否定している訳ではありません。コレ重要。)正直言うと、作品の空気を掴むのにとても手間取りました。しかし観終わってみるとこの作品を大好きな自分がいました。一旦、好きだと認識してしまうと、すべてのシーン、台詞が可笑しく、愛おしく思えてきます。観る度に愛情が深まっていくタイプの作品だと思いました。脇役が抜群に上手く、上野樹里の魅力が全開の脱力系ファンタジーコメディ。今よりもちょっとだけ楽しく、心豊かに生きていくためのヒントが本作にはあります。本当はもっと高い点数なのですが、この作品には敬意と愛を込めて“そこそこ”の点数を付けたいと思います。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 6点(2006-06-29 18:08:57) (良:6票) |
89.確かに! 以前から、上野樹里の顔はとっても平凡だと思っていました。でも、亀に似た愛嬌があって好きです。愛しい映画です。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2009-09-19 14:06:24) (良:1票) |
88.三木ワールド全開。私は大好きです。ゆるいんだか豪快なんだか分からない登場人物たちの、ふざけてんだか真剣なんだか分からない謎の行動。このツボにはまれる自分はきっと、かなり幸せなそこそこ人生を歩んでいるんだと思う。人を傷つける様子を字幕まで出して笑うことを強要するテレビのお笑い番組よりよっぽどリラックスして楽しめます。目隠シストさんのレビューを読んで深く共感し、タイトルに込められたメッセージをようやく理解し、この映画がさらに好きになりました。そこそこの人々のそこそこ人生に愛を込めて力一杯のエールを♪ 【lady wolf】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2009-07-29 08:20:07) (良:1票) |
87.三木聡のセンスはけっこう好きなのですが、あまり笑いという意味ではハマりませんでした。設定とか雰囲気はすごい好きなんだけど、小ネタで笑えないとどうしようもないです。 蒼井優をもっと出して欲しかったなぁ。見終わってから考えてみると、「平凡」な作品でした。まるで劇中のスパイみたいですね。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-07-03 18:46:43) (良:1票) |
86.人気、実力、アイドル性をかねそなえた当代若手トップ女優二人と、実力派強力脇役陣という稀有の豪華素材を使って、しょうもないネタの、「そこそこ」味の笑いを狙って作ったぜいたく?な絶妙のバランス感覚が面白かった。しかし脱力系といいながら、ここぞというところではかなりこだわりがあり、細部までかなり努力し、お金もかけてつくられている。(飛行機がかぶる斬新なエンドロール(安いけど)とか公園の秘密基地シーンとか)。ラーメンを知り尽くした達人が、一般受けする派手でわざとらしい味を排して、大ヒットなどして逆に困ったことにならないよう絶妙の「そこそこ」の味を狙ったみたいな。監督は伝説的テレビ番組を作ってきた構成作家。テレビの面白さは台本がないライブ感にあり、しかしテレビの偶然や事件は、実は念入りに仕組まれた台本が存在していたりする。長年テレビ界で台本が存在しないように面白く見せてきた達人にかかれば、最初から嘘っぱちが許される映画で面白く語ることなど簡単、というテレビマンの自負が、能力を隠して目立たなく生きるスパイに仮託して描かれているのではないか。さらに現実にはテレビ界こそが、かの国の工作機関が最重点で国民に全くその存在を感じ取られずに世論工作に暗躍している世界だ。精密に狙い、力も入っていてハイセンスなのだけれど、その狙いや努力の跡やセンスのよさを徹底して隠して微妙な笑いにつなげ、普通の生活の裏側にある意外な底知れなさも描いて見せたのだと思う。予告編の亀の動物虐待にマイナス一点 【マンフロント】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-04-04 15:46:32) (良:1票) |
85.《ネタバレ》 これは大好きな映画です。シュールな雰囲気が最高!気持の持ち方ひとつで人生が楽しくなる、というメッセージがさりげなく、説教臭さがないのもいいです。三崎で育ったことのある私としては、ロケ地の大部分を少年時代に見知っていたのがまた郷愁を誘いました。エンディングの歌もいいですね~ 【クレイバード】さん [DVD(邦画)] 10点(2008-02-23 07:32:42) (良:1票) |
84.シュールで不条理な雰囲気なのだけど、センスがない。 誰か他の人の模倣をしているという感じが終始鼻についた。 笑いもストーリーも中途半端で製作者の自己満足としか思えなかった。 90分しかないのだけどとても長く感じた1本だった。 【邦画好き】さん [DVD(邦画)] 1点(2008-01-20 13:40:24) (良:1票) |
83.特に前半はクスッと笑える部分が少しあったけれど、全体的にそれ以上笑えると言う事はなかった。登場人物は変人だらけで、映画の中身は彼等の小ネタ集という感じがした。内容としては、結局様々な疑問だらけな作りになっていて、それが悪いとは思わないけれども、ただそれだけの映画になってしまっていたように思えたのがダメだった。見ていて、もう少しで、もっと良い映画になりそうだと思うところが所々あって惜しい出来に思えた。ただ、この映画のように、平凡な日常に思える生活において、もしかしたら周囲に彼等のような非日常的な生活を送っている人がいるかもしれないと思うと面白いなと思った。 【スワローマン】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2007-11-01 20:05:14) (良:1票) |
82.《ネタバレ》 ずっとスズメがあの永久パーマのまんまであったなら、もっと笑えたのに。もっと笑いをひきずれちゃったのに。うん惜しいですな~ とは言っても、全編的に調度良い頃加減にウヒヒ笑いが散りばめてあって良い感じ。 しかし加藤先輩には優しく禿げしく接してあげてほしいな なにもあそこまで毛嫌いせんでもよかろうでしょうに 案外鬼であったなスズメてば(^^; 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-09-30 19:20:09) (笑:1票) |
81.これはなかなか面白かったです。上野さんは、スウィングガールズでもそうだったけどいい意味で、ずぼらな駄目女の役をやらせたら今、一番だと思います。しかしテロですか?いったい彼らは何をしたかったのか結局わかりませんでした。非常に楽しめた一本でした。 【たかちゃん】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2006-09-21 07:27:50) (良:1票) |
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80.普通の生活を送る事を謳うが、実際に普通に活きていると感じさせてくれるのは、いつものアナウンスをしているふせえりと美味いラーメン作れるのにもかかわらずそこそこのラーメンを作り続ける松重、この2人だけが一際輝いて見えた気がする。後の人間は普通に活きていない段階でまるで面白くない。 【亜流派 十五郎】さん [DVD(字幕)] 1点(2006-01-28 12:53:41) (良:1票) |
79.“普通”のことを“普通”にしようとすることを、これほどまでに可笑しく見せる映画が今まであっただろうか?ゆるくゆるく流れるこの映画の時間の“ゆるさ”は、その在り方の反面、どこまでも計算されつくされている。まるでそれは、「この世の中はどこまでいってもどこにでもユーモアに溢れている」ということを高らかに、いやこっそりと提唱しているようだ。 たまらなく可笑しく、どこまでもくだらない。でも、だからこそこの映画には、どうしようもない愛くるしさに溢れている。だからこそ、人間たちのあたたかさと切なさが染み渡ってくる。 そういう愛すべき映画だと思う。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-11-14 20:11:02) (良:1票) |
78.ゆるく切なくって感じで凄くいいです。 なんかこうミニシアター系だからやれる感じの映画 凄い続きを見たいところ。 主演はスウィングガールズの上野樹里。 いやー、はまり役でのほほんとしていい感じです。 周りを固める俳優陣もなかなかで、 特に要潤がチョイ役なんですけど良すぎです。 ゆるーく進行して、ラストはちょっと切なく爽快感たっぷりでした。 なんかこういう笑顔でいける映画ドンドン観たいですな 【ひで太郎】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-10-29 13:55:06) (良:1票) |
77.良くも悪くも小ネタ集合体って感じですね。 ちょこちょことギャグを小出しにして、それをクスクス笑う映画。 面白いネタも多数あるのだが、少しと感じるネタもありました。 合う人合わない人はあるでしょうね。 蒼井優のキャラはかなりのはまりっぷりでした。 【ふくちゃん】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-09-21 06:56:52) (良:1票) |
76.《ネタバレ》 ひたすらおもしろい。大爆笑よりクスクスわらいが好きな人には絶好の映画となるだろう。小ネタの切れで9点献上。特にラーメン屋さんの生き方にはしびれた。しかし、緊急事態が終わってからの何とも言えないさみしさをどうしたらいいのだろう。もしこの映画がポジティブに終わったのだとしたら、それはやっぱり500万円の作り出す妙な楽しさということになるのではなかろうか。そんなところが少し気になって10点にはならず。ちなみに、パーマネントってそもそも「ずっとかわらない」って意味だから、「永久パーマ」は意味がだぶってます。そこも妙におもろい。 【wunderlich】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-08-08 09:10:17) (良:1票) |
75.《ネタバレ》 最高でした 特に蒼井さんの拡声器持って「なんだぁ?その頭」のシーンが最高 衣装も最高 あと岩松さんとふせさんのコンビがすばらしい ハンターハンターでいう流々舞やってるし たぶん攻防力90くらいでやりあってるんだろうな それでいてしめのありがとうございましたを笑ってやるところも非常によい あと気になったのが都内単館上映なのにキャスト良すぎってとこ ラストのしめ方もとても良かったと思います のこぎりさんてなんだったんだろう ところで僕が観に行ったとき館内でCity Boysの映像の(めざしの時 エキストラを目撃しました ヒッヒッヒ 【ぺぷとりじ】さん [映画館(吹替)] 10点(2005-07-08 13:30:54) (笑:1票) |
74.いい意味で、マンガ的。 微妙な荒唐無稽さを、微妙に悪ノリして微妙に荒唐無稽に描き、爆笑ではなくクスクス笑いを引き起こします。それでいて少しスリルも盛り込んで、一体どこまでが本気なのやら。なんか、楽しい。 この上野樹里は、いつまでも眺めていられそう。 【鱗歌】さん [インターネット(邦画)] 7点(2022-01-31 22:43:23) |
73.なんともゆるーい脱力系コメディ。 好きだった『時効警察』と小ネタも含めて雰囲気やテイストがよく似ているなと思っていたら、同じ三木聡監督だった。 小ネタのセンスは嫌いじゃないけど真剣に見るにはとりとめがなさすぎて、カウチポテトで見るのがふさわしい。 【飛鳥】さん [DVD(邦画)] 4点(2015-04-09 21:21:47) |
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71.ロケ地、三浦のチープな雰囲気が映画とマッチしていてとてもヨカッタ |