12.やばいよ~やばいよ~この映画!!(←出川哲郎風に)。この主人公扮する、松方弘樹は、暴れすぎです。いきなり初っ端から実の親父(西村晃)を殺そうとしています、しかもジープで頭を潰そうとします。怖すぎるっっっ!!でもね、こんなんじゃないよ、この男は、仲間に裏切られ瀕死の重傷を負いながらも不死鳥の如く甦りついでに自分の恋人の妹を食べちゃいます、まぁこの辺は私生活と変わりません。そこから始まる恐ろしいまでの傍若無人っぷりは凄まじいっす!世界を釣りに行くわけでもなく、ヤクザを釣りまくります(入れ食い状態っす松方兄ィ)。盃?仁義?知らねぇ~よそんなもん!!と啖呵を切った証とばかりに殺人、裏切り、爆殺などの非道の限りを尽くし復讐します。しかしながらこの映画の注目するべき所は、そこだけではありません。仁義なき戦いシリーズではほとんど見られなかった女性たちの皮肉な運命が少ししんみりとさせてくれて映画をより面白くしてくれます。男達の抗争に巻き込まれ「星影のワルツ」(だと思います)を胸に抱きながら東北一の女傑にのし上がる野川由美子、禁断の恋に身を焦がし罪を背負う高橋洋子、二人共美しくてちょっぴり切ないです。ヤクザの生き様を赤裸々に描いた「東映実録映画」最後の傑作との呼び声も高い映画です。 【一番星☆桃太郎】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-03-30 01:17:34) (良:1票) |
11.《ネタバレ》 冒頭の雪に埋めるシーンから笑えてハートフルコメディを観ているようだった。ハナ肇と遠藤太津朗が良かった。千葉真一は関西弁がアレなので山口組をやらせたらあかんと思う。エロシーンがカットされてたのが残念。 【なす】さん [インターネット(邦画)] 7点(2019-06-30 15:26:59) |
10.《ネタバレ》 深作欣二監督による東映実録ヤクザ映画の一本。このジャンルだと広島や九州が舞台というイメージが強いのだけど、本作はタイトルどおり北陸の雪国が舞台になっているのが新鮮。主人公の暴れ振りがとにかくすごく、演じる松方弘樹もノリノリで演じていて、実に楽しそうなのが印象的だった。(当初この役には菅原文太が予定されていたみたいなのだが、キャラ的には松方弘樹の方がハマっているように思う。文太でも見てみたかった気はするけど。)映画がはじまっていきなり冒頭から出てくる主人公が相手を雪に埋めてその周りをジープでぐるぐる旋回するというリンチ方法は雪国が舞台ならではという感じでとてもインパクトがあり衝撃的だ。この最初にやられる西村晃扮する主人公の父親の絶叫する姿などは異様にリアルで、もしかしてマジで埋めちゃってるのかと思ってしまうほど。でも、それ以外はそんなに勢いもなく、「仁義なき戦い」なんかに比べるとかなり平凡で中途半端な印象が残る。(面白い映画であることは確かなのだが。)それにネタとしては当時現在進行中の事件を扱っているあたりもネタ切れというかこの実録路線というジャンルの限界というものを感じされる部分もあり、公開中に主人公のモデルとなった人物が殺されてしまったなんてエピソードを聞くと本作が実録路線最末期の作品で、深作監督にとっても最後のヤクザ映画になったのも分からない話ではない。出演者に目をやっても松方弘樹以外で印象に残る役者が少なく、中でも深作監督の映画の顔とも言える千葉真一がそれほど印象に残らないのはちょっと残念な感じ。その中で主人公の小心者の叔父を演じるハナ肇がシリアスな役柄でありながらコメディ・リリーフとしても存在感を出していたのは良かった。予告では渡瀬恒彦が出ている(撮影中の事故で降板。伊吹吾郎が代役。)が、今年になって松方弘樹も渡瀬恒彦も亡くなってしまったのが惜しい。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 6点(2017-04-22 17:09:56) |
9.《ネタバレ》 松方弘樹の豪快な暴れっぷりは確かに見ものですけど、盃のことなどシーンが変わるとまるで正反対の言動になるなどこの人物の行動原理が意味不明なんです。たしかに生身の人間は矛盾に満ちた存在だし実話ベースなことも判りますが、これが笠原和夫が書いた脚本ならもっと上手に処理していたろうなと感じます。まあとにかくこの主人公、得意技が“生き埋め責め”というわけで、やることが無茶苦茶ですわ。どうやって撮ったのか想像してみると楽しいですが、あの西村晃はマジで埋められてるとしか思えません。少なくとも頭に降りかかる雪はどう見ても本物で、こんなベテラン俳優になんという仕打ちをすることやら(笑)。主人公の懲役を挟んだ数年にわたる物語なのにどのシーンも冬で雪景色というのは、プログラム・ピクチャーなんでまあしょうがないでしょう。ストーリー自体は簡潔というか殺伐とし過ぎてて、まるでワイドショーの再現フィルムのロング・バージョンみたいです。ラストも「えっ、こんな終わり方でいいの?」という感じで、これが東映実録ヤクザ映画の掉尾を飾るというか深作欣二最後のヤクザ映画かと思うと、ちと寂しいものがあります。 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2014-07-15 18:58:26) |
8.小心者の親分をハナ肇が好演。 松方弘樹・・・・やられたらやりかえすの元祖かな。 【KINKIN】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-12-20 21:09:18) |
7.《ネタバレ》 東映実録もの最終作! にしてはなんか地味な作品。 だからといって面白くないわけではない。 地方のヤクザという、広島や神戸とは違う独特なヤクザ文化を感じることがでる。 最後の終わり方があっけなかったという意見もあるけど未だ抗争中という実録ならではの終わり方が個人的には好き。 【CBパークビュー】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-08-16 13:58:18) |
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6.あちこちにアラがあることは否めません。なんで松方弘樹はあそこまでやられて死なないんだとか、千葉真一の位置づけが曖昧だとか、色々ツッコミどころはあります。でも本作については、ヤクザ映画では珍しい雪の世界の映像美と、松方弘樹をはじめとする各登場人物のカッコ良さだけでチャラ。特に印象的だったのは信ちゃん。最初はただのトロい少女だと思っていたのに、いつの間にか立派な極道の妻に。どうしても女性陣の存在感が弱く感じられる深作ヤクザ映画において、ピカイチの存在感を醸し出していたように思います。 【とかげ12号】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-09-15 09:18:02) |
【ジダン】さん [ビデオ(吹替)] 6点(2008-04-15 19:05:11) |
4.《ネタバレ》 松方弘樹の趣味が”生き埋め”で、最後惨たらしい終わり方だった印象が強い。厳しい環境の土地で、大組織から狙われる地方の意地が描かれている。ただ「仁義なき戦い」から組長・若頭のキャラは何ら変わらないし、裏切・襲撃も見慣れたパターンが多い。千葉真一との決戦を楽しみにしていたのだが・・、呆気ない所だけは実録であった。今回時代劇で良く見かける俳優が多い。今観るとチンピラの中に小林稔侍がいたりで驚かされる。相変わらずヤクザ相手の殺傷事件だと、驚くほど短い懲役である。 【まさサイトー】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-01-18 23:14:30) |
3.《ネタバレ》 北陸版「仁義なき戦い」。雪積もる北陸が舞台ということで閉鎖的な感じはうまく出てます。ただ実録路線も末期のころの作品だからかそれほど勢いは感じない。それに豪華キャスト作だけど、西村晃が金子信雄だったらもっとニヤニヤみれたかなと思う。 【バカ王子】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2006-06-03 23:50:47) |
2.冷え冷えとした冬の北陸の背景とパワフルでアツい主人公を演ずる松方との対比が印象的な作品。そう、松方のキャラだけが際立っていて、他の部分は深作作品にしては中途半端な感は否めないかも。ラストのブチュってやつは面白かったけど(詳しくは見てください) |
1.北陸の帝王と呼ばれた河内弘をモデルとした実録路線映画ですね。本来「新・仁義なき戦い」シリーズの第4弾として企画されたものだったらしいです。実話に沿った話ではあるものの「仁義~」ほどのパワフルさが伝わってこないのはやくざ映画に限界を感じていた深作監督の心境を表しているようにも思います(僕は)。深作さんの仕事は完全に雇われ監督にも思えちゃいます。そしてこれが深作最後のやくざ映画となりました。 ですが、僕としてこの映画はスキャンダル的に興味のある作品です。映画の公開直後に主人公(松方扮:河田)のモデルとなった河内組長が殺されてしまったのです。各登場人物の実在モデルと映画でのキャラクターを比較して事件の真相を探るのもいいかもしれません。山口組の二次団体・三次団体という複雑な組織構成の勉強にもなります(←そんなこと勉強しても意味ないか)。 ちなみにジャケット(DVDなど)に載っている渡瀬恒彦さんは映画に出てきませんので(撮影途中にケガをして降板)渡瀬恒彦さんのファンはDVDをジャケ買いしないように注意してください。 |