暗いところで待ち合わせのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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暗いところで待ち合わせ

[クライトコロデマチアワセ]
Waiting in the Dark
2006年上映時間:129分
平均点:6.36 / 10(Review 39人) (点数分布表示)
公開開始日(2006-11-25)
サスペンス犯罪ものロマンス小説の映画化
新規登録(2006-09-03)【ボビー】さん
タイトル情報更新(2017-07-20)【かっぱ堰】さん
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監督天願大介
キャスト田中麗奈(女優)本間ミチル
チェン・ボーリン(男優)大石アキヒロ
宮地真緒(女優)二葉カズエ
井川遥(女優)三島ハルミ
佐藤浩市(男優)松永トシオ
岸部一徳(男優)ミチルの父親
大塚良重(女優)ミチルの母親
佐野史郎(男優)印刷会社の上司
原史奈(女優)「メランザーネ」のウェイトレス
波岡一喜(男優)若木
入江若葉(女優)ミチルの伯母
津田寛治(男優)キャスター
森下能幸(男優)大石の同僚
斎藤歩(男優)
稲垣尚夫(男優)
弓削智久(男優)
原作乙一「暗いところで待ち合わせ」
脚本天願大介
音楽めいなCo.
撮影古谷巧
製作テレビ朝日
ジェネオンエンタテインメント
ファントム・フィルム
プロデューサー古賀俊輔
配給ファントム・フィルム
美術稲垣尚夫
編集阿部亙英
あらすじ
まだまだ不慣れな全盲ビギナーのミチル。頼みの綱の父さんが死んだ。これからは毎日家で一人ぼっち…のはずだったのだけれど、家の中に誰かがいるような気がするのだ…「日常」という平凡な物語空間を、トリッキーなアイデアでフェアリーテールへ、ミステリーへ、そしてヒューマンドラマへと読み替えつつ進行する、クロスオーバーな現代の偶話。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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【クチコミ・感想】

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12
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39.《ネタバレ》  ほとんど自己紹介だけで終わっちゃうような前半。退屈な部分が無かったと言えば嘘になりますが、とにかく淡々とした中にも心に訴えかけてくる静かな迫力があって見応え十分。
 父との生活。父との死別。父の葬儀。母を呼ぶミチル。目が見えなくなるまでの過程。こういったものを一つ一つ丁寧に見せてくれたおかげで、ミチルへの感情移入はばっちり。アキヒロも同様です。この丁寧さは邦画特有の良さと言えそうです。
 とは言え、こーゆースローテンポは、娯楽性に欠ける要因の一つになりかねません。
 そこで、時系列を操作し、ミチルと大石アキヒロが同居を始めるシーンを、アキヒロのエピソードの前に挿入することで、緊張感を持続し、中だるみを防いでいます。これはもう構成が上手いのでしょう。
 父とミチル。カズエとミチル。ハルミとミチル。アキヒロとミチル。ミチルという類稀なる魅力的なキャラクターが人と関わり合うことで次々と生まれるヒューマンドラマ。心温まるシーンやエピソードの数々。
 その一方で、不法侵入直後の、『気付かれるかどうか』という変なスリルを味わえる不思議なサスペンス。真犯人は誰かという火曜サスペンス劇場のようなミステリー。『なにか家にいるみたい。』『彼はどんな人でしたか。』に代表されるドキッとするセリフの数々。
 緊張感と感動を巧みに織り交ぜて、ラストは余韻を残すハッピーエンドで締めくくる。これはもう大変味わい深い映画でした。
 最後に田中麗奈。かわいい。盲目の演技が神業。
たきたてさん [DVD(邦画)] 8点(2018-03-23 04:16:16)(良:2票)
38.《ネタバレ》 これは、いい映画ですね。田中麗奈がほんとうにうまい。淡々としたトーンの中に、見事にサスペンスと感動の二本立てを入れ込んだ、名作です。登場人物の心の動きが、とても深く伝わってくる。説明的じゃないからこそ、伝わるものがあるということを、この映画は教えてくれます。ラストの辺りでミチルが「今日は、いい天気ですか?」と聞くところで、涙があふれました。終わり方もくどくなくてよい! あと、犯人の動機に一切触れないところもすばらしいと思いました。
コウモリさん [DVD(邦画)] 8点(2008-08-23 01:44:01)(良:2票)
37.《ネタバレ》 静かな映画。その設定とストーリーゆえ、派手な展開が無いのは当然ですが、演出もかなり抑えられています。例えばミチルが侵入者の存在を疑う重要な場面。食パンの枚数を確認します。それはもうさりげない。アキヒロの言い分が本当に正しいのか、ミチルはハルミに事件との関わり聞き出そうとします。「彼氏はどんな人だったんですか?」過去形で問うキラークエッション。疑惑の外堀を埋める決定打です。彼女の頭のスマートさがよく分かる。でも際立たせようとする演出はありません。流して観てしまう。一貫して平坦な画を重ねています。それは田中麗奈の撮り方にも表れている。表情が薄く、その美貌と魅力を封じ込めています。冴えない普通の女の子に見える。事件解決後、アキヒロの話を静かに聞く姿なんか仏様のよう。だからほんの少しの変化が劇的に思えます。湯上りの飾りない素の表情。ラスト彼と向かい合った時の横顔。彼女の素顔は、なんて素敵なのでしょう。気の持ち方で表情が変わる。生き方が変わる。抑制の効いた演出だからこそ、小さな変化に価値があることに気付かされます。「土鍋キャッチ」や「ホームに出現するハルミ」など印象的なシーンが心に刻まれるのも同じ理由です。共に暗い世界にいた2人。偶然の出会いを“待ち合わせ”に替えて、これから一緒に歩いて行こう。希望は薄明かり。厳しい人生が待っていることに変わりはありません。でも手を繋ぐ人がいるだけで、どんなに力強いことか。勇気がもらえることか。歩幅を併せてくれる人が隣にいることに感謝しなくては。「目が見えないのだからしょうがない」「外国人なので仕方が無い」もう言い訳は捨てていい。
目隠シストさん [DVD(邦画)] 8点(2007-12-14 18:17:55)(良:2票)
36.《ネタバレ》 男は、誰も信用せず、いじめられるきっかけを与えないようにと気配を消して働いている。女は、外に出ると人に迷惑かけるからと、世間に対して気配を消して暮らしている。その女の家に、男が気配を消して住みついてしまう。被害者意識と加害者意識の同居。人生持ちつ持たれつ、もっとこう気楽にいけないですか? と見てるこっちが言いたい気分になったところで入る外出シーンだから、けっこうグッと来てしまった。初めて男に食事を提供するシーンなども含め、気配を消しているスリルの場面より、気配を消すことをついに突破する場面でこの映画はいい。
なんのかんのさん [DVD(邦画)] 6点(2007-09-17 09:29:50)(良:2票)
35.《ネタバレ》 2006年の映画ですか、、。あの田中麗奈ちゃんが、なっちゃんの面影を残しつつ、すっかり大人っぽくなっておりました。ストーリーは火曜サスペンス調ですが、彼女のフォトジェニックな存在によって最後まで飽きることはなかった。 映画としては、主に「家」が舞台。しかし、全盲者が一人で暮らすことにより目が離せないドラマになるし、そこにアキヒロが潜むことによりサスペンスを生む。 もう一つの舞台として駅のホームがあり、時間、目線、構図をいくつか変えることにより、やはりたくさんのドラマがありました。このあたりこそ、映像化した意義があるのではないだろうか。 そして、公園で歩き出すラストは際立って美しく、実に後味の良い終わり方となっていた。 目の見えない女と闇を抱える男が、暗いところで待ち合わせ、そして二人は明るい未来へ・・・。 観終えてみて、うまい題名だと思った。
タケノコさん [インターネット(邦画)] 6点(2024-03-05 22:57:27)(良:1票)
34.完璧でしたね 田中麗奈さん。そして程よいスリル感。ストーリーとしてはまるで赤川次郎の小説を読んでいるかのような展開でしたね。繰り返しますが、主人公を勤めた 田中麗奈がよい。でも岸辺一徳の顔から田中麗奈のような子が生まれてくるのかという疑問点だって急浮上。
3737さん [DVD(邦画)] 8点(2012-11-25 20:50:09)(良:1票)
33.《ネタバレ》 交通事故で視力を失ったミチルは、最愛の父を亡くし、大きな家に1人で住んでいた。そこへ殺人事件の容疑者として警察に追われる男アキヒロが、身を隠すために忍び込み、2人の奇妙な共同生活が始まる…。静かな映画ですが、ほのぼのして感動します。アキヒロが危険になったミチルをさりげなく助けるシーンが良いです。終盤にちょっとした火曜サスペンス劇場になります。
nyarameroさん [DVD(字幕)] 7点(2012-04-24 14:48:59)(良:1票)
32.《ネタバレ》 原作が結構お気に入りだったので鑑賞。セリフがほとんどないという性質上、ふたりの無言の探り合い、微妙な心情の変化、一歩踏み出して次第にお互いを受け入れていく様を文字に代わって映像で表現するのは難しかっただろう。それでも、ふたり一緒にカレーを食べるシーン、ためらうミチルの手をとってアキヒロが外に連れ出すシーンではグッときた。また一ファンとしても、乙一によって非日常のドラマへと見事に昇華させられたありふれた日常の物語を、爽やかで綺麗だけど何処となく繊細な映像で味わうことができたのは嬉しい。多少の粗はあるし演技もくどいところがあるけれど、そこを大目に見て物語に浸る寛容さを持てればそれなりに楽しめる作品だと思う。
プライドだらけさん [DVD(邦画)] 5点(2011-09-21 00:36:10)(良:1票)
31.ストーリーは面白かった。田中麗奈のゆっくりとした静かな口調も良かった。作品全体を優しい雰囲気で被っている。でも、「他人がいることに気付かない」から「誰かがいるかもしれない」あたりはホラー色を入れたりしてサスペンスを盛り上げてほしかった。湯上りシーンがあるならもうちょっと色っぽくも危なっかしい場面も欲しい。「誰かがいることを確信する」ところまで来ると作品に備わっている優しいオーラが本領を発揮していてなかなかにいい感じなのだが、そこに行くまでで遊んでほしいというか・・実際いろいろ出来そうなある意味おいしい設定なんだし。さらに欲を言えば必死に気配を消す男の滑稽な様をもっとコミカルにして優しいオーラを損なわない程度の笑いも欲しかった。そういったものをあえて抑えているのかもしれないけど、もっとサービス精神に旺盛であってもいいと思う。
R&Aさん [DVD(邦画)] 5点(2008-11-27 14:04:25)(良:1票)
30.《ネタバレ》 原作を先に読んでいたので、映画にはがっかりするだろーなーと思ったのですが、これは予想以上のいい映画でした。(私の体験では面白い原作を読んだ後に映画を見て満足することはほとんど無い)
結構辛口コメントも多いですが、2時間強の時間をまったくだれずに楽しめました。
この映画で一番の発見は田中麗奈です。野暮ったい髪型の盲目の女性役が以外やはまっています。なっちゃんのイメージしかなかったのですが、いい俳優さんなんだなー(失礼)と関心しました。目が印象的な彼女が盲目の役をやったことが成功ですね。
ただ残念なのはもう一人の主人公の男性。原作では人間関係をうまく築けない日本人だったのが、中国人(ハーフだったか?)に変えられた事。これではアキヒロが職場でいじめられたりする事がどうしても人種差別的に見えてしまう。
そうではなくて孤独な状況にいる普通の日本人の男女が、特殊なシチュエーションの中で信頼関係(恋愛関係ではない!)を築くというのがメインなのに台無し。
同時期のこの2人で別の映画も撮られたようで、興行的な意味でもキャスティングなのか。
チェン・ボーリンは日本語を話すのが精一杯という感じで、故郷の母親に電話するシーンでの演技が本来の実力なのでしょう(このシーンでは母国語でしゃべっている)。とにかくどんな地味な役者でもいいから日本人にしてほしかった。いい映画だけに非常に残念。
ただし、映画のラストで二人が近づくシーンがあって、「あっ、もしかしてキスするかも・・・」と思ったのがキスしなかったのでほっとしました。映画でよくある、冒頭シーンで出会った男女が2,3時間しか一緒にいないのに映画ラストではもう恋愛関係になっていてキスシーンで終わるというのは興ざめです。ここは安直な恋愛映画に陥らず安心しました。
田中麗奈の魅力で+1点、キャスティングで-1点という感じです。
仏向さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-05-31 12:10:01)(良:1票)
29.《ネタバレ》  原作は未読ですが、なんとも脚本がしょぼい。いい年こいたイケメンのオッサンが中国人をいびるな(まぁ、いびりたくもなるような不愉快キャラだが)。ちょっといびられたくらいですぐに殺そうとするな。唐突に現れる考えられないほど凶悪な通行人の『邪魔なんだよ!』には、思わず失笑。突然の盲目探偵レナちゃんっぷりにも失笑。
 追われる男が中国人である必要性を感じませんでした。肝心なセリフもかたことだし。
 ただ、穏やかな雰囲気はよく、映像ものびやかです。そして、とても素敵なシーンが二つ(鍋とドア)あるんですが、両方とも予告で何度も見ていたので感動ゼロ。
クライマックスの田中麗奈の「うぐぁっ」というブサイクでリアルな苦しみ方は必見(ここだけホラー)。それはともかく田中麗奈は、こういう薄幸美少女の役はとても良い。胸がキュンキュンしました。
すべからさん [DVD(邦画)] 4点(2008-05-09 00:27:33)(笑:1票)
28.《ネタバレ》 作品の独特の世界観と見事にマッチした田中麗奈の演技に、すっかり魅了されました。台詞は多くなく、大げさな表現もほとんどない役ですがミチルの心情が切ないほど伝わってきます。
印象的だったのがミチルとアキヒロが一緒に食事をする場面。他人と関わることを怖がってた二人が、お互いの心が少し触れ合って嬉しそうにしている姿にほろりとしました。
Trunkさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-04-30 01:24:54)(良:1票)
27.《ネタバレ》 静かな映画だなー、と。
機械音や風景の中から生まれる音以外はほんとうに静か。
会話もおだやか。

「このまま進むのか?」と少しばかりか退屈さえ感じていたが
まさか残り30分で急展開を迎えるとは思わなかった。
「何故そこにいたのか」ということをはじめいろいろな「何故」の
理由が解き明かされてきて終わったので最後まで観てよかったです。

ただ、目が見えないなら匂いや
音(お腹も鳴るだろうし)で気づくだろうなー。
と個人的には感じた箇所がありました。
あとは「そんな受け入れ方アリ?」とも思ったが
鍋とかドアを開けたとことかが好きだったんで
全体通してよかった!

好きだったとこが気になる人は観てみてください。
ノリさん [DVD(邦画)] 7点(2008-01-25 15:48:01)(良:1票)
26.僕のおばあちゃんも目が見えなくて、おばあちゃんと一緒に外に出掛けると廻りの人たちがとても親切にしてくれました。
違う世界に迷い込んだのかと思うほど、本当に親切にしてもらえたので、僕はおばあちゃんと出掛けるのが好きだった。
おばあちゃんはゆっくりとしか歩けなかったので、信号が変わるまでに横断歩道を渡り切れないこともあったけど、一度だってクラクションで追い立てられることはなかった。
おばあちゃんと僕が渡り終えるまで、その場で停止して待っていてくれる。
日本という国には、そういう優しい一面もあるんだということを僕は知っています。
この作品に出てくるような障害者に対する酷い仕打ちが現実の話じゃないことを祈りたい。
作品自体の出来としては、息を潜めて隠れ続けるという部分に違和感を感じた。
目の不自由な人はびっくりするくらいに聴覚が発達しているので、たぶんあんなふうに隠れ続けることは無理だと思う。
あと、話をしている人の方を見ないとか、オルゴールに視線を合わせないというのも可笑しな演出で、音に対する敏感さが欠如しているように感じた。
それでも、物語終盤の展開には感心するしかなくて、フィクションとしてみるなら本当によく出来たシナリオだと思います。
流石にもう1人の目撃者には気が付かなくて、やられたなぁって感じでした。
あと、劇中に登場する喋る時計は僕もプレゼントしたことがあって、嬉しそうに何度もあの無機質な音声を聞いていたおばあちゃんの姿を思い出して、ちょっと泣きそうになりました。
もとやさん [DVD(邦画)] 8点(2007-10-09 14:13:50)(良:1票)
25.《ネタバレ》 良い映画です。なんといっても田中麗奈が良い。単に「目が見えない人を演ずる」だけでなく、ヒロインの心情が良く伝わって来ました。父親の葬儀の日に、窓から別れた母親に叫ぶシーンは秀逸でした。ただ、残念なのは相手役。チェン・ボーリンが言い悪いということではなく、そもそも中国人とのハーフいう設定でなくても良かったような気がします。セリフ回しが棒読みで、なかなか感情移入できませんでした。でも目の表情などはとても上手で、今後期待できる役者だと思います。いずれにしても田中麗奈の為の映画といっても過言ではありません。最近、邦画も頑張ってますね。
たこすけさん [DVD(邦画)] 7点(2007-07-22 13:56:51)(良:1票)
24.《ネタバレ》 僕はこの原作も脚本も読ませていただきました。さらに少し前学校で、天願監督に怒られてしまいました。まぁ、そんな事もあって、この映画、かなり気合入れて観にいきました。まず、初めの印象は演出がものすごく上手いという事です。奇妙な同棲の中で、すれ違い、ぶつかりそうになるそのギリギリが素晴らしいとしか言えないほどの緊張感となってそこに漂っていました。原作も脚本も読んでいましたから、オチは当然知っていましたが、それでも次どのような展開になるのか原作と脚本を読んだ事を忘れて夢中になって画面を見つめていました。冒頭では、二人を漠然と写し、次にミチル、その次にアキヒロ、そして最後はミチルとアキヒロを描く。その一貫した流れが本当に観るものを楽しませてくれました。無駄のない脚本は二人が徐々に近付いていく様子を巧妙に描いていました。本当に少しずつ少しずつ。どうやったらここまで繊細に描けるのか驚くばかりです。そして最後のミチルとアキヒロの向かい合っているショットは、キスしそうなくらい近い。それは二人の心の距離を演出しているような気がして、思わず興奮してしまいました。また、この作品は非常に台詞が少ないだけに、役者の演技が試されたような気がします。その点、田中麗奈さんの演技は完璧だったと思います。盲目の方がどのような動きをするのかはわかりませんが、やはり家の中であれば自由自在にまるで目が見えているように動けるのでしょう。そのリアルさに感動しました。さらに窓の外のホームに立つ母親に向かって「おかあさん」と叫ぶシーンは本当に素晴らしかった。彼女のイメージシーンも間に含めることで母親への思いをさらに強い物として描かれていました。アキヒロの役のチェン・ボーリンさんの動きも素晴らしかったです。黙っている時のちょっとした動きや作業の動き、あと目線の力強さなど本当に素晴らしいところが多かったです。僕は主人公の二人に原作と脚本を読んでいましたから、初めからしっかり感情移入して観る事ができ、ミチルの一人では生きて行けないという思いと、アキヒロの誰かに信じてもらえる事の喜びをヒシヒシと感じながら見ることができ、終始非常に楽しく観る事ができました。素晴らしい作品だったと思います。
ボビーさん [映画館(邦画)] 9点(2006-12-09 18:14:50)(良:1票)
23.《ネタバレ》 超オススメです。ストーリーが優れています。麗奈の演技も前評判どおり過去最高レベルと評価できます。久々に佳い作品に恵まれました。最後まで目が離せない展開。
「おかあさーーーん。」と叫ぶシーンはハナマルキをはるかに凌ぐ迫力。
 共演のチェン・ボーリンはなかなかどうしてうまい俳優です。日本語も上手だし、よい雰囲気を醸し出している。佐藤浩一も申し分のないワル役を好演している。そして、宮路真緒はごく自然な親友役を演じており、これもなかなかよかった。
 しかし街なかでの盲目者に対する仕打ちは厳しすぎで、やりすぎ。
 自分をも殺そうとした犯人を抱擁するラス前のシーンは麗奈の演技もすばらしく、最高の感動シーン。泣けてきました。
ボビーKさん [映画館(邦画)] 9点(2006-11-25 21:35:20)(良:1票)
22.《ネタバレ》 田中麗奈の演技が、とても良かったです。
本当に見えてないように感じました。
はじめから終わりまで、飽きる事なく楽しめました。
ただ、「暗いところで待ち合わせ」なんてシーンはなく、映画のタイトルは何だったのか。
恋愛映画かと思いましたが、恋愛要素は殆どなかった。原作は違うのかな〜。
ぽぽ☆ぽんた (^-^)vさん [DVD(邦画)] 6点(2015-04-27 09:52:03)
21.《ネタバレ》 乙一の原作は先に読んでいたが、映画より小説のほうが面白い。
中国人に変わった設定が少ししっくりこない。
一風変わったサスペンスなので、原作を読まずに観ていたらもっとインパクトがあったと思う。
ネタバレの状態だと、サスペンスの醍醐味であるハラハラドキドキ感がどうしてもなくなってしまう。

ただ、田中麗奈は少し臆病な全盲の少女を好演。
『がんばっていきまっしょい』がピークかと思っていたが、この作品はとても良かった。
孤独で閉じられた魂が寄り添ってほのかな温もりが生まれる。
リアリティには欠けるが、ファンタジー的な純愛物語。

事件の真相には拍子抜けする。
女が突然ホームによじ登って走り寄り、男をホームから突き落とすというのがありえない。
男のすぐそばにアキヒロがいたのに。
小説ではあいまいな描写のせいで気にならなかったが、映像でははっきりとした違和感を覚えた。
ミステリーとしては失敗作だが、純愛ものとしては成功している。
それも田中麗奈の存在があってのことで、ラストシーンがとても可憐だった。
飛鳥さん [DVD(邦画)] 6点(2013-01-05 00:21:04)
20.《ネタバレ》 原作を読んでからDVDで鑑賞。
原作と違ってる部分があると、どうしても必然性が気になります。
この映画の原作との大きな違いは主人公の男性がハーフであること。
なぜ監督はこうしたのか。
想像ですが、現場から逃げてしまったことの理由が弱いと感じたのではないでしょうか。ただ、そのおかげでラストシーンは陳腐な感じになったような気がします。
また原作にあったコップの破片、ストーブのメモリのシーンはあった方が良かったと思います。

映画としては悪くないですが、原作ではそれぞれの視点の地の文が要所要所でうまく効いているので、やはり小説の方が楽しめたと思います。
関係ないですが、主人公の中国男性が徳井のヨギータに見えてしまいました。
ひなりょんさん [DVD(邦画)] 7点(2012-09-08 20:33:22)
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【点数情報】

Review人数 39人
平均点数 6.36点
000.00%
100.00%
212.56%
312.56%
412.56%
5820.51%
6923.08%
7923.08%
8820.51%
925.13%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.83点 Review6人
2 ストーリー評価 6.50点 Review8人
3 鑑賞後の後味 6.85点 Review7人
4 音楽評価 6.50点 Review6人
5 感泣評価 6.00点 Review7人
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