1.《ネタバレ》 ベルイマン監督作品としては、デビュー作に続く二作品目らしい。
日本で鑑賞可能なベルイマン作品としては最古のものだ。
元来、ベルイマン作品は画面の輝度が暗いものが多い。
本作は初期作品であるからして、特に暗く、観づらいのがネックだ。
話としてはロマンスあり法廷劇ありで、最後はハッピーエンドと、まるでアメリカ映画を観ているかの様。
およそ後年のベルイマン作品群からは想像もつかない内容だ。
とるにたらない作品であるが、かのベルイマンも初期の初期には、こういったストレートな映画、つまりは原理的な作品を撮っていたのだと知ることのできる貴重な作品である。