ブラインドネスのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ブラインドネス

[ブラインドネス]
Blindness
2008年カナダブラジル上映時間:121分
平均点:5.43 / 10(Review 74人) (点数分布表示)
公開開始日(2008-11-22)
ドラマサスペンスSFミステリーロマンス小説の映画化
新規登録(2008-07-14)【マーク・ハント】さん
タイトル情報更新(2022-12-12)【イニシャルK】さん
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監督フェルナンド・メイレレス
演出アリソン・リード〔スタント〕(スタント・コーディネーター)
キャストジュリアン・ムーア(女優)医者の妻
マーク・ラファロ(男優)医者
アリシー・ブラガ(女優)サングラスの娘
ダニー・グローヴァー(男優)黒い眼帯の老人
ガエル・ガルシア・ベルナル(男優)バーテンダー / 第三病棟の王
伊勢谷友介(男優)最初に失明した男
木村佳乃(女優)最初に失明した男の妻
サンドラ・オー(女優)厚生大臣
モーリー・チェイキン(男優)会計士
日野由利加医者の妻(日本語吹き替え版)
てらそままさき医者(日本語吹き替え版)
小松由佳サングラスの女(日本語吹き替え版)
伊勢谷友介最初に失明した男(日本語吹き替え版)
木村佳乃最初に失明した男の妻(日本語吹き替え版)
桐本琢也泥棒(日本語吹き替え版)
小林由美子少年(日本語吹き替え版)
撮影セザール・シャローン
製作ギャガ・コミュニケーションズ
製作総指揮サイモン・チャニング=ウィリアムズ
配給ギャガ・コミュニケーションズ
編集ダニエル・レゼンデ
あらすじ
それは、一人の男がある朝突然視力を失ったことから始まった。爆発的感染力をもって蔓延する失明の病。人々は戸惑いうろたえ、そして次第に本性を見せていく。ひとり視力を残した女性の目にするものとは…?
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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【クチコミ・感想】

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74.《ネタバレ》 目が見えなくなった人たちを隔離するのはいいとして、いくらなんでもずっと放ったらかしはありえないでしょう。
ただ、本当にあのような状況になったときに、人は一体どんな行動をとるのだろう?ちゃんとまとまって助け合っていけるのか?それとも、この状況でも悪い奴が出てきて、この映画のようになっちゃうのか・・・?と、ちょっと考えさせられました。

後半の収容所を出たあとの街の荒廃ぶりや、肉を求めて群がる人たちをみると、まるでゾンビ映画のようでした。

どうでもいいですが、シャワーシーンでジュリアン・ムーアさえオッパイ見せてるのに、なぜ木村佳乃は見せないのだ!

かすおさん [映画館(字幕)] 5点(2009-03-04 19:00:59)(良:3票)
73.《ネタバレ》 この映画はただ単純に「まわりにいる全ての人間から視力を奪ったらどうなるか」だけを見せる。その原因を追究もしないしそこに至る恐怖も描かない。あまりに非人道的な収容所(病気の研究も何もなされないし、防護服の介護者もいない)が現実離れしていてついていけない所もあるんだけど、これも「人間から視力を奪ったらどうなるか」を分りやすく見せるための道具立てにすぎない。この徹底振りがいい。「見えない」というより「見られない」世界の凄まじきこと。そんな中でメッセージめいたものが散見される。収容所内のキングを名乗る男の食糧配給のルールはまさしく資本主義を劣悪にしたものだ。奪取する者とされる者という構図をもって資本主義批判をしている。またこの男をイメージだけで黒人呼ばわりしながら黒人を白人と勘違いしている男の描写は、目で見て判断することがいかにいいかげんなものかを語っているようでもある。たまたま聴いたラジオでのこの映画の案内で「登場人物に名前が無い」とあったが(たしかに無かった)、名前には人種やら出生のなんやかやが込められている場合があるので、「見えない」=「本質を見る」という構図を作り上げるには名前は邪魔だったのだろう。まあ、このメッセージのためのドラマを限られた尺の中で見せるには強引に感じるところもあるんだけど。一人を除いて皆聴力を頼りにしているせいかやたら音がガチャガチャと目立っていた。ついつい私も劇中、目を閉じてみようとしてしまったが、映画で目をつぶるのはおかしいということに辛うじて気付いてやめた。それほど音が印象付けられていた。
R&Aさん [映画館(字幕)] 6点(2008-11-25 12:12:27)(良:3票)
72.《ネタバレ》 CMにだまされた感のある映画です。
全世界失明とか煽る割には舞台は隔離施設の
中だけで進行し、非常に小さな世界の話だったので
大作を期待していた自分にとっては肩すかしでした。
食料を仕切るグループとの内紛も主人公の目明きという
全員が物が見えないという状況の中での最強の武器を発揮せず、なすがまま・・・。
最終的には一矢を報いる訳だが、そこまでされるまで
行動を起こさないの腑に落ちない。
施設から解放されてからラストまでの流れは良い感じで、
何となくこの映画の言わんとするところは解らなくも無いですが、
如何せん前半部~隔離施設の下りがイライラさせられたので
評価しづらいです。
少なくとも娯楽作品では無い内容なので、そちらを期待されている方には
おすすめしません。
おなやさん [映画館(字幕)] 4点(2008-12-01 18:28:19)(良:2票)
71.《ネタバレ》 僕は声が出なくなったことがある。前の日には普通に出せていた声が、いくら出そうとしてもシャワシャワのかすれ音しか出せないのだ。もちろん2日くらい静かにしていれば、再び出せるようになった。普通に声が出せるって、なんて素晴らしいことだろう。そんなことを映画を観終わって思い出した。普通に物が見えて、普通に歩けて、普通に生活できるすばらしさ、それを日々感じれるなら、朝目が覚めて、会社や学校にいく間でさえ、小躍りして、この世は素晴らしいと震える感動でいっぱいになれる。この映画が、伝えたいことはそーゆうことだろうと思えた。ただし、あまりにも寓話的に描きすぎて、リアリティーが損なわれ、映画の世界に中々はいっていけず、その心境に達するのは、映画の後半になってからなのも事実である。最初は医療パニックものだと思って観たので、ありえない隔離施設や、途中のありえない展開に、こんな設定、現実にはないなとそればっかが気になっていた。つまり普通の医療パニック映画じゃなく、大人のおとぎ話みたいなものなので、現実的な映画を期待すると期待外れとゆーことになります。
なにわ君さん [DVD(字幕)] 5点(2015-06-22 01:29:05)(良:1票)
70.《ネタバレ》 みんな盲目になったからってパンツぐらい履こうぜ。
真尋さん [DVD(吹替)] 7点(2014-01-26 21:58:23)(笑:1票)
69.《ネタバレ》 せっかく面白い題材なのに、展開がことごとくイラつくほど不自然。
目が見えなくなった人々を押し込める収容所の有様や何も手が打てない政府の描写は、これいつの時代だよというぐらいリアリティが無い。
で、調べてみたら原作者は共産党員だそうだ。ああ、なるほどねと納得。
そんな偏った思想で書いた小説をそのまま映画化しちゃ、リアリティなんか出るわけないのだ。
へろへろさん [地上波(吹替)] 3点(2013-09-29 17:13:06)(良:1票)
68.「ゾンビ」「トゥモロー・ワールド」「ザ・ロード」等と同じく、重要なのは舞台であって設定に大した意味のないSF作品なので細かい点に文句を付けることは野暮ってやつなのですが、そうは分かっていても本作はディティールがちょっと甘すぎるような気がします。みなさんご指摘の通り、隔離施設内で唯一視力を持つジュリアン・ムーアの行動があまりに不自然。あの施設内で彼女は神に等しい能力を持っているのですから、第3病棟のチンピラごときに好き放題させるなんてことはありえません。また政府による感染者の扱いもあまりに雑で、食糧だけを定期的に与えて「あとは感染者同士で好きにやりなさい」なんて管理はあまりに非現実的です。この辺りをうまく処理できなかったために観客の心は離れてしまい、全体的な仕上がりは悪くないにも関わらず支持を得られない作品に終わってしまっています。
ザ・チャンバラさん [DVD(吹替)] 5点(2011-05-14 21:19:24)(良:1票)
67.《ネタバレ》 んーー なんとも… とんでもない映画をみちまったな という印象 人は「眼」が見えることによって 車に乗りキレイに着飾りある意味見栄を張って生きている 見えるからこそ人種や年齢や容姿や職業が気になる  しかし見えないことによって 全ての価値観は変わり 人種も容姿も年齢も社会的地位も関係なくなり 手の届く範囲のみ そう、触れるものだけが「見える」ものになる  だからこそ人間の本性がむき出しになり 暴走する なんともおぞましいシーンもありちょっとこれはとても人にすすめられないが 愚かな人間に警告を発するともとれる内容で(確かに宗教臭さが気になるが)重く・深い  しかし良く撮影したなぁと思う場面も多く色んな意味でスゴい・斬新な切り口の映画でアリマシタ
Kanameさん [CS・衛星(字幕)] 3点(2011-02-19 08:38:22)(良:1票)
66.《ネタバレ》 おもしろくありません。
悲惨な描写があるという理由だけではなくて、根本的に作り方がヘンなのだと思います。
すべてが作り物っぽいのです。
一所懸命リアルに見せようとしていながら、こんなにわざとらしくなってしまうのもめずらしい。
なにかなあ、〝理念先行〟型の作品だと思います。
それは、「ここで善き人と悪しき人を接触させよう」とか「見えない人々が街頭を彷徨っている情景を撮ろう」とか「収容所内で、悲惨さを最も効果的に見せられる情景を撮ろう」とか、そういうことです。もう、理屈が先にあって、それに合った場面をいちいち撮ってつなげていくという乾燥した製作風景が浮かぶわけです。
作り手の頭の中には、一番先に終末思想があって、「来るべきものが来た」という感覚を観客に味わわせたいわけで、〝終末〟の風景を効果的に見せることしか考えていないので、それぞれの登場人物は「日本人」とか「中流の白人」とか「プア・ホワイトで犯罪者」とか「無力な黒人」とか「狡猾なラテン系」とかいう記号でしかないです。
記号でしかない登場人物を右や左に動かしてみても、観客は誰にも感情移入できません。感情移入できないということは、ほかによほどの要素がなければ退屈であるということです。
圧倒的に「意味づけ」が足りません。たとえドキュメンタリーでももっとマシなものになるでしょう。
収容所内の悲惨なシーンについても、「さあ、ここはラストの感動に備えて〝悲惨さ〟をたっぷり味わってもらうところですよ」的なものしか感じられません。
この監督はあまりスケールの大きな話やSF・ファンタジーの類に向いていないのではないでしょうか。
日本語のセリフはネイティブの日本人が書いていると思われるので、その点については評価しますが、なんだか伊勢谷も木村も日本語のセリフが上ずっていておかしかったです。伊勢谷はとても下手ですが、平気でカレを使ったということは日本人の演技の下手さはわかりにくいもののようです。私は押尾学がこの役をとてもやりたかったのではと思いますね。今となってはどうでもいいことだが。
パブロン中毒さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-05-07 14:10:40)(良:1票)
65.《ネタバレ》 もう少しいい方向に作れなかったかなぁと思いますねー
原作を読んでいないので何とも言えませんが、失明した人たちの中で一人だけという状況を生かしてほしいです。
隔離施設はもう少し気密性をなんとかしないといくらなんでも危ないんじゃないかと…
施設内ではesにも似た印象でしたが、最後の後味の多少の良さで少しだけ評価アップです。
あと、サンドラ・オーがびっくりするくらい不細工でした。映画に関係ないですけど。
赤紫さん [DVD(字幕)] 4点(2010-01-05 13:58:44)(良:1票)
64.《ネタバレ》 不満はジュリアン・ムーアの扱いだ。彼女を除いた全員が視力を失っている世界である。反対に言うと、彼女一人だけが、他者にはない感覚器官を所有している世界である。それはもう超能力者と同義のはず。なのに彼女はその特異性をほとんど活かしていない。彼女一人に視力を残した意味が分からない。そこに突っ込んで行かないと、描くべきものが無いと思えるんだけどね…。ちなみに強制収容所のような隔離施設の出来事は、全員に視力があっても似たり寄ったりのことが起こったはずで、そんなものはテーマになりません。この映画に関しては突っ込みどころを増やしているだけです。盲目者に視力が戻る喜びを描いているとも思えない。バリアフリーの大切さを訴えている、と言われたら納得するかもね…。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(字幕)] 3点(2009-11-05 01:17:15)(良:1票)
63.《ネタバレ》 バニック・ホラーとしては設定に無理があって突っ込みどころ満載。そこに宗教的な意味を見いだせるなら、話の流れの荒唐無稽さにも納得できるのかも知れないが、そういうバックグラウンドを持たない自分には展開毎のクライマックスシーンで登場人物の行動に必然性が感じられずぶった切り感があった。集団レイプとそこに至る展開がひどすぎるので2度と見たくはないが、スーパーの地下倉庫のシーンで、観客にも失明を疑似体験させる演出には感心した。
lady wolfさん [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-11-02 21:37:33)(良:1票)
62.《ネタバレ》 設定そのものには色々と筋の通らないところがあるのだが、突然わけのわからない極限状況におかれたとき人がどうなってしまうのかという心理的な面は上手く描けていると思う。右も左も分からない不安定な世界だからこそ、日頃は社会性という名の被服に隠された肉欲、性欲、支配欲が丸裸になり、(各々の共通認識では)全員が盲人という等しく不自由な状態にあっても、何らかの条件で自然にカーストができあがる。おぞましいシーンの連続で非常に不愉快だが、このようなテーマであるからにはそのあたりの描写は避けて通れまい。そんなもんは観てるこっちも覚悟の上だ。ただ、どれほど苛酷な思いを味わっても、恵みの雨に打たれたとき、視力が回復したとき、傍にいる仲間との友情を確かめ合ったとき、人は笑っていられる。乗り越えていけるのだ。この、人間の精神の強さや美しさが大事なところなのだと思う。また銃と視力という、集団内で圧倒的に強い武器を持った二人の運命が、己の欲のために使うか、他人を助けるために使うのかによって、明暗分かれたのも良かった。性悪説も性善説もなく、人は王になるべきか聖母になるべきか、その都度選択するのだろう。非常に訓示的であり、理屈っぽさも感じるところだが、純粋に心に残る作品だった。ただ欲をいえば、もう少し目の見えない演技を徹底してほしかったかな…一番重要な設定のはずなのに、時々完全に忘れていることがあった。
よーちーさん [DVD(字幕)] 7点(2009-10-18 14:16:05)(良:1票)
61.《ネタバレ》 「盲目の国では、片目の男が王様」とかいいますが、むしろ超能力者。決してばれてはいけない。超能力者であるが故に、理不尽な迫害を受けていく「七瀬」(筒井康隆「七瀬ふたたび」)を思い出したりしてみてました。盲人だけが隔離された収容所で、原始的な社会が作られていくプロットはいいけど、初期段階での「協同」をもっと丁寧に描いた方が、後の「独裁」が活きてきたんじゃないでしょうか。皆さん同様、ワタシもやりすぎと思う集団レイプのシーンは削って、盲人の「戦争」もきちっと描いて欲しかった。「腕のたたない座頭市」同士の戦い(不謹慎?)。火事でうやむやは、もったいない。命からがら逃げ出した外の世界は、カタストロフィを向かえつつも、彼女以外にも残っていた「目の見える人たち」を中心にどうにか秩序ある生活が営まれており、主人公たちはそこに迎え入れられるというエンディングはいかがでしょうか?「恵みの雨」のシーンはよかったです。久しぶりに「B級テイスト(いい意味で)」満載の映画を観た感じですね。まあまあ、満足。
なたねさん [DVD(字幕)] 7点(2009-10-17 07:22:08)(良:1票)
60.《ネタバレ》 「彼女以外の人が目が見えなくなる。」という題材にかな~りひかれて鑑賞。期待してみた割には各役者、盲人の演技が演じきれていないような感じでがっくし・・・。特に終盤の旦那が服を取りにいくシーンとかなんで?となりました。また中盤の暴力描写がきつくて万人に受け入れられないと思います。女の人は嫌悪感を抱かざるをえない映画になるでしょう。もう少し目が見える嫁さんを上手くつかってほしかったなぁ。
とむさん [DVD(字幕)] 4点(2009-09-02 00:05:05)(良:1票)
59.《ネタバレ》 もう!ジュリアン・ムーアさっさと戦えよ!!何やってんだ!?
と、まぁこんな感じでイライラしながら観ていました。
いくら大勢の男性がいても、唯一視力がある人間なら、それはもうスーパーマンですよね。
それが、何故か相手の要求を呑みまくりで…しかも結局はハサミでグサリ。
なら、最初から戦えよ!!と本当にフラストレーションが溜まりました。
でも、物語としては、なかなか面白かったです。
最終的にも視力回復・ハッピーエンドで、めでたしめでたし。
かずまるさん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2009-07-23 12:52:06)(良:1票)
58.《ネタバレ》 シャマラン監督の「ハプニング」と同じような作品かと思ったら、中盤から「es -エス-」のような展開に・・・。(笑) あのまま終わってたら、絶対つまらない映画になったと思う。でも、脱出してからの後半が面白かった。荒れた街の様子がゾンビ映画を彷彿とさせます。最後の結末もよかった! すごく面白い映画なんだけど、女性の登場人物達が悲惨な目に合うシーンが脳裏に焼きついてしまい、ちょっと不快でした。^^;
たけたんさん [DVD(字幕)] 6点(2009-06-27 01:37:42)(良:1票)
57.《ネタバレ》 ただのパニック映画かと鑑賞を始めたところ、全然違っていて驚き。
内容が重すぎる為、見ていて辛くなるシーンが多かった。
「es」よりも「ミスト」に似ていると思う。
あちらは極限状態におかれた人間達が、モラルを保てる側と
宗教に翻弄される側に分かれた。
この作品は理性を保てる側と本能のみに走る側に分かれてしまう。
宗教に対する考えが希薄な日本人には、パニックに陥った時に
とる行動としてこちらの作品の方が、リアリティを感じるだろうと思う。
集団レイプのシーンはあまりにもおぞましく、吐き気がした。
これも男の本能か、と考えると恐ろしさで涙が出そうになる。
ここまで酷い描写だと、観た女性はまさにトラウマになるので、
もう少しぼやかした映像でも良かったのではないか。
それと第3病棟にはヒスパニック系男性が多く、
ヒスパニック=悪人のようなイメージが定着しているのは
ある意味恐ろしい。
日本人夫婦の会話には「日本人らしさ」が表れていたと思う。
ことなかれ主義を通そうとする小心者島国民族そのままの夫と、
世界で通じる価値観を持った妻。
棒読みレベルのセリフからでも「日本人夫の情けなさ」は十分
伝わってきた。(木村佳乃は良かったが、伊勢谷の演技力のなさは本来致命的)
人間がどこまで人間らしさを貫けるかを問うたこの作品、
よく出来た映画だと思う。
でもレイプシーンが酷すぎるので、もう二度と観ることは出来ない。
それとジュリアンの顔や体のシミの多さには心底驚き。
女優なんだからどんな内容の作品であれ、幾ら何でももう少しメイクで隠すべきだったのでは。





gyu_yanさん [DVD(字幕)] 8点(2009-05-22 12:04:58)(良:1票)
56.《ネタバレ》 盲目となった事で人間の本性が見えやすく…ってな事を描きたいのだろう。
そうなると「女を出せ~」も「通常視力妻が居るのに、なぜか浮気」も省けないらしい。
「列から離れただけで銃声・射殺・パニック」も無理が有り過ぎ。
そういう場面を撮りたかったんだろうけど、拡声器使って「戻れ!こら!」で用が足りる。
「辻褄合わないけど“極限状態の集団・人間心理”って事で、ま、いっか」な甘さが見え隠れ。
盲目集団の中で可視の彼女は、いわば「超人」。点字が読める程度の話じゃない。
あれじゃ、なぜか戦わないスーパーマン。「何やってんの?じれってー」というストレスが拭えない。
事前に「虫も殺せない気弱女」だと描写しておけば、なんとかなったか?。
しかし、そもそも演じてるのが「強い女ジュリアン」だから、それも無理。
他のコメントにあったが、3階にも「見える男」が必要だったかも?。
不満点を並べても、つまらない。「自分だったら、どう行動しただろう」と考える良い題材になった。
どんな映画にも言える事だが、ストーリーに助けられて、自分の思考が「見え」て来るのが面白い。
最後に、木村佳乃。頑張ってたけど、あそこでカメラに目が合っちゃなー。
じょるるさん [DVD(字幕)] 6点(2009-05-15 18:52:01)(良:1票)
55.《ネタバレ》 最初に想像していたのは世界規模で起こる病魔の原因と治療法を究明するパニック映画でした。
実際には大半が隔離された病棟での人間ドラマで、しかもその内容が重かったです。
この映画は目が見えない感染病が発生したら社会はあるいは世界はどうなるのか、
という事象を追っていくシミュレーション的な作品ではなく、
その特異な事態に遭遇したとき人は何を選択し、どう行動するのだろう、
ということを考えるバーチャル的な作品のような気がします。
目が見えないというのは相手の顔がわからないということであり、
この映画では名前ではなく職業(特徴)で人物があらわされていたりと、
インターネットの匿名性のようなものを感じさせます。
理性があれば、普通はレイプしようと考えません。
しかしお互いの顔が見えないとしたら、罪悪感が減少するかもしれません。
また銃などの力を手にしたら、欲望が暴走するかもしれません。
強制された場合に、自分の正義や尊厳をつらぬけるのか?
もしかしたら簡単に崩壊してしまうのではないか、などと考えたりします。
面と向かっては言えない(言わない)ことも、ネットの書き込みでは書いてしまうように、
匿名性により人間の醜悪な部分が垣間見えることもあります。
映画ではそのリアルとバーチャルの中間的な状況を描こうとしたのかと想像します。
冒頭の病人を隔離して丸投げというのはありえないかなと思ってましたが、
世界で流行したインフルエンザのニュースの中で、
評判(自己利益か?)を優先し診療拒否をしていた病院があったのを思い出し、
あながちフィクションですまないのかもと思わされました。
映かったーさん [DVD(吹替)] 6点(2009-05-14 20:11:54)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 74人
平均点数 5.43点
000.00%
100.00%
222.70%
31013.51%
41114.86%
51520.27%
61621.62%
71216.22%
845.41%
934.05%
1011.35%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.54点 Review11人
2 ストーリー評価 5.23点 Review13人
3 鑑賞後の後味 5.58点 Review12人
4 音楽評価 4.90点 Review10人
5 感泣評価 4.30点 Review10人
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