乾いた花のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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乾いた花

[カワイタハナ]
Pale Flower
1964年上映時間:96分
平均点:6.25 / 10(Review 8人) (点数分布表示)
ドラマモノクロ映画ヤクザ・マフィア小説の映画化
新規登録(2009-01-13)【にじばぶ】さん
タイトル情報更新(2023-06-22)【イニシャルK】さん
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監督篠田正浩
助監督山根成之
吉田剛【脚本】
キャスト池部良(男優)村木
加賀まりこ(女優)冴子
藤木孝(男優)
東野英治郎(男優)安岡
三上真一郎(男優)礼二
杉浦直樹(男優)相川
宮口精二(男優)船田
山茶花究(男優)今井
竹脇無我(男優)歌手
玉川伊佐男(男優)中盆
田中明夫(男優)恰福のいい客
佐々木功(男優)次郎
原知佐子(女優)古田新子
今井健太郎(男優)
末永功(男優)
水科慶子(女優)
原作石原慎太郎「乾いた花」
脚本篠田正浩
馬場当
音楽武満徹
撮影小杉正雄
製作白井昌夫
若槻繁
中島正幸(製作補)
文芸プロダクションにんじんくらぶ
配給松竹
美術戸田重昌
編集杉原よ志
録音西崎英雄
その他IMAGICA(現像)
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【クチコミ・感想】

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1
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8.《ネタバレ》 池部良が初めてヤクザ役を演じ、彼が東映任侠映画の常連になるきっかけともなった篠田正浩監督の映画。時代的には東映任侠映画がこれから全盛を迎えようかという時期の映画だが、クールでどこか日本映画ばなれした雰囲気やフィルムノワール的なカッコ良さがあり、どんよりとした白黒の映像も効果的で、独特の味わいを残す作風など完全に東映任侠映画とは一線を画した映画になっているが、そこがむしろ新鮮だったし、繰り返される賭場のシーンは東映作品よりも緊張感があり、見ごたえがじゅうぶん。主演の池部良のヤクザ役を見るのは二度目だったが、やはりカッコよく、青春映画などで見せる爽やかな演技とはまた違った魅力があり、この映画をきっかけに東映から「昭和残侠伝」のオファーがあったのもうなずける話。ヒロインの加賀まりこもこの頃は小悪魔的な可愛さがあり、「月曜日のユカ」でもそうなのだが、白黒だとそれがいっそう映える。一言のセリフもない薬物中毒の男 葉を演じる藤木孝の不気味さも印象的。東野英治郎と宮口精二演じる二人の親分がレストランでスープを飲んでいるシーンのユーモアはどことなく伊丹十三監督の「タンポポ」を先取りしたかのように見えなくもなかった。篠田監督の作品は苦手なものも多いが、本作はけっこう楽しめた映画だったように思う。それに、岩下志麻の出ない篠田作品を見たのは初めてだったのだが、それも新鮮に感じた。
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 7点(2014-05-29 17:24:24)(良:1票)
7.なんだか物凄くどんよりとした任侠映画で、その味わいは独特のものがあった。

池部良がニヒルなヤクザ役を演じているが、どうも違和感があった。
なぜなら、池部良と言えば、それまで爽やかな好青年役を演じることが多く、しかもそれが似合っていたからだ。
しかめっ面にドスのきいた話し方で、ヤクザ役を演じてみせているものの、内面に秘めた上品さというか、人間的優しさみたいなものが滲み出てしまっている気がした。
その後、ヤクザ役を演じることが多くなったらしいが、池部良にはずっと爽やかな役を演じて欲しかった。
歳を重ねると、それは無理な話かもしれないが、爽やかな池部良が好きな私にとっては、こういう役は合っていないと思えてならない。

加賀まりこだが、現在のおばさんイメージがあるので、本作のような謎めいた女性を演じられても、どうにも説得力がない。
池部良にしても、加賀まりこにしても、ミスキャストの感が否めない。

それでも、本作のどんよりとしたけだるい雰囲気は、観ていてその世界に引き込まれるだけのものがあり、それはそれで楽しむことができた。
にじばぶさん [ビデオ(邦画)] 6点(2009-08-17 10:24:52)(笑:1票)
6.《ネタバレ》 フランスのヌーベルバーグを彷彿とさせる映像はスタイリッシュでかっこいい。
池辺良は渋く決めており、加賀まりこはお人形さんみたいにかわいい。
ただそれだけで、内容はちっとも面白くない。
冴子は何者か、そんなことはどうでもいい・・、ちゃうやろ!(笑)
とれびやんさん [インターネット(邦画)] 5点(2020-05-22 01:14:37)
5.雰囲気は凄くいい感じだし、特に賭場の緊張感はかなりのものなのですが・・・結局、同じようなシーンの繰り返しで、緊張も緩んでしまいました。登場人物に変化がないので、出会った意味が見当たらないのです。
Oliasさん [CS・衛星(邦画)] 4点(2017-10-05 02:12:28)
4.《ネタバレ》 夜のシーンが多く、映像が綺麗でクールな雰囲気は悪くない。
「生きるって退屈ね」「人間てまともな方法では生きらんないのかしら」「人間の屑だよ、世間に一般に通用するものなんか何もありゃしない」とか池部も加賀も虚無的で金と暇を持て余した有閑階級みたいに見えたが、結局生活に逐われたり、何かに熱中していないと人間生きていられない、まともじゃないってことか。
加賀まりこは可愛いし、若々しい佐々木功や杉浦直樹も新鮮な印象だったが、もったりした進み方で加賀の正体も結局わからずじまいだし、イマイチすっきりしなかった。
クリプトポネさん [DVD(邦画)] 6点(2017-08-05 23:25:38)
3.《ネタバレ》 篠田正浩監督と言う人は不思議な人だ。何だか森田芳光監督と同じように当たりと外れがあまりにも激しい監督である様に思えてならない。今作はそんな中にあっては当たりである。まずあのギラギラした雰囲気、タイトルにもある乾いた空気、作品全体に漂う虚無感、これを見ると東映のプロデューサーが池部良を後に高倉健と共演した人気シリーズ「昭和残侠伝」への以来をお願いしたのも納得!十分過ぎる説得力を感じずにはいられないほど、とにかく池部良が凄い。恐ろしい。殺しの場面にしても何も言わずにただじっと構えて、どこか一点だけを見ている様な目つき、加賀まりこがヤク中にされ、殺された事を告げられても、看守から時間だと言われようが俺には関係ないのだと言わんばかりの表情からとにかく全てが乾ききってる。見終わった後の余韻、これが晩年、駄作ばかり撮ってた篠田正浩監督の作品なのか?と疑いたくなる程です。
青観さん [DVD(邦画)] 8点(2015-06-13 22:46:12)
2.これは「任侠映画」というより「ヤクザ映画」、いや、この冷めたかっこよさは、むしろ「フィルム・ノワール」。親分子分の内実を冷ややかに描いたところは、『仁義なき戦い』が1973年だから、それに先立つこと約10年。「実録もの」ではないが、そこは後に東京都知事になる作家の原作だけに、哲学的といってもいいような味わいを漂わす。それにつけても、池辺良のかっこよさと、加賀まりこの小悪魔ぶりといったらない。また、東野英治郎と宮口精二という名優による親分二人が、高級レストランでスープをともに下品に飲みながら、「マナーが違うぜ」と注意したりするシーンは傑作だった。それから、親分の歯医者通いシーンは、そうか、これが北野武『アウトレイジ』の元ネタのひとつなんだな、と気づく。
goroさん [DVD(邦画)] 9点(2012-03-07 02:40:44)
1.どこかフランスの犯罪映画を彷彿させるモノクロ画面がシブイ。しっかりとした黒を背景に賭場の灯りに映し出される顔にも陰影を残す。寡黙な主人公というのもフィルムノワールっぽい。これで音楽がジャズだったら。でも武満徹の音楽もかなりインパクトがあって良くも悪くも作風に大きく影響を及ぼしている。池部良の小林旭みたいな目張りが気になってしょうがなくて、刑務所から出てきたばかりでその眉毛はないぞと。モダンな作風ともミスマッチでかなり残念。加賀まりこはかわいかった。
R&Aさん [映画館(邦画)] 5点(2010-11-25 14:48:43)
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【点数情報】

Review人数 8人
平均点数 6.25点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4112.50%
5225.00%
6225.00%
7112.50%
8112.50%
9112.50%
1000.00%

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