2.《ネタバレ》 NHKのドキュメンタリーを映画化したものだが、はたして映画と呼んでいいものだろうか?
中国の文化大革命の影響を日本人スタッフが撮影することに対して、地元や北京の人たちはどんな気持ちだったろう。
ゲストの大林宣彦監督が冒頭で「泣いて、笑って下さい」という言葉につられて最後まで観賞したが、結局笑えたのは、生みの父親のいい加減さだけであった。
27歳の娘を産んだ両親は今はそれぞれ違う家庭を築いていたが、最後まで会うことを拒絶した母を除いても、幸せに暮らしている人間が一人も登場しない。
否、唯一幸せなのは、たとえ、だらしない父でも、会う事が出来た主役の女性かもしれない。
2002年製作、北京五輪は、この人たちにどんな影響を与えたのだろう。
続編を観たい。