マイケル・ジャクソン/THIS IS ITのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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マイケル・ジャクソン/THIS IS IT

[マイケルジャクソンディスイズイット]
THIS IS IT
2009年上映時間:111分
平均点:7.38 / 10(Review 104人) (点数分布表示)
公開開始日(2009-10-28)
ドキュメンタリー音楽もの
新規登録(2009-10-05)【マーク・ハント】さん
タイトル情報更新(2011-01-06)【S&S】さん
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監督ケニー・オルテガ
出演マイケル・ジャクソン
製作ケニー・オルテガ
配給ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
特殊メイクハワード・バーガー
録音ポール・マッシー[録音]
あらすじ
09年6月に急逝したKING OF POP マイケル・ジャクソンの幻のラストコンサート「THIS IS IT」のリハーサル・ドキュメンタリー・フィルム
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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【クチコミ・感想】

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104.《ネタバレ》 10年のブランクを経て、いきなりロンドン50公演宣言。昔ファンだった私もさすがに、とち狂ったかマイコー、いよいよ金策に出たかと、半ば呆れていたところの突然の訃報。それを受け最初に抱いたのは、驚きと同時に諦めの気持ちだった。しかし追悼を機にテレビで流れる過去のPV、そうあの完璧にかっこいいPVを見返すにつれ、昔ファンだった事を思い出しCDやカセットテープを引っ張り出し、映画も見なきゃと足を運んだ。 そのスクリーンには、妥協や失態など一切無い昔のままのマイコーが居たし、完璧なPVでは見られない素のマイコーが居た。まるで呼吸をするかのようにダンスし、鼻歌のように歌っていた。「リハーサル」での自然なパフォーマンスは既に完璧だった。キングオブポップは健在だった。だからこそとても悲しい気持ちになった。MJの一部として同じステージに立とうと世界中から集まった若いダンサー達、子供の頃からファンだったというシンガーやミュージシャン、MJのチャレンジに満ちたプロジェクトを形にしようと尽力するスタッフ達、そしてもちろん、多くのファンや我が子の期待に答えようとしたマイコー、同じ夢を抱いた大勢のプロフェッショナル達の無念さは計り知れない。ラインストーンで埋め尽くされたビリージーンの衣装、見たかった。地球を癒そうと大合唱するマイコーと観客達、見たかった。そしてこれからもまだまだ歌って踊れるマイコー、見たかった。マイケルジャクソン、キングオブポップ、神、レジェンド、天下無双、唯我独尊、そしてベストファーザー、安らかに。フォーエヴァー。

ちゃかさん [映画館(字幕)] 10点(2009-12-05 16:04:51)(良:6票)
103.《ネタバレ》 本作を観て、マスコミの垂れ流す風評が如何にいい加減なものなのか、先入観は持つべきでは無いと言う事を改めて思い知らされた。
正直な所、私はマイケルが久々のライブを演ると聞いた時、「ホントに出来るのか?」と疑問を持ったし、亡くなられた時も本作を観た後では失礼極まりない考えとしか思えないが、「土壇場で追い詰められたが故の自殺か?」と思った。
でも、本作を観てそんな思いは全て吹っ飛んでしまった。
齢50を迎えても衰えぬ彼の体のキレと歌唱力、そして周辺の人々をポジティブにインボルブする事の出来るカリスマ性・・・
映し出される映像の全てが、King of Popと呼ばれた彼の人となりを反映している様で、彼の奇行を面白おかしく騒ぎ立てるマスコミに踊らされていた自分が恥ずかしくなった。
もし、彼が亡くならなければ、今回の公演は間違い無く後世に語り継がれるものになっていただろう。
目を輝かせて彼と同じステージに立つ事を誇らしげに語るダンサー達、ミュージシャン達の無念さは察するに余り有る。
改めて彼の冥福を祈りたい。
たくわんさん [映画館(字幕)] 8点(2009-11-16 08:44:39)(良:4票)
102.あまりにも別次元の人なので、この映画を観てもマイケルのことを完璧に理解することはできませんね。でもそのかわり私は武道館クラスのコンサートで裏方の仕事をしてきましたので、バンドやコーラス、ダンサーの気持ちというものを普通の人以上にまさに手にとるように理解できます。マイケルのコンサートに参加できるという思いを語るだけで涙が出る気持ち、リハ中のマイケルに声援を送る気持ち、マイケルのキュー出しにばっちりタイミングが合った時の高揚感、そしてリハの合間の静けさや、それを和ませるちょっとしたジョーク…。
更に言うなら、本来味わうはずだったこの後の気持ちもよくわかります。それは、本番前日の静かな高揚感だったり、当日の慌ただしさだったり、本番直前に感じる使命感や、本番中の無我夢中な感じや、本番終了後の放心状態や…。
それらを味わうことの出来なかった周囲のスタッフの無念さがこの映画から洪水のように押し寄せてきて、むしろマイケルの死よりも胸が痛みました。この伝説になるべきだったコンサートが、直前で潰えたなんて。
そんな思いが観ている間次々と頭をよぎり、しかも大好きな曲が次々と歌われ、ちょっと長いとは感じましたが心を揺さぶれたという意味で良い映画だなって思いました。限られた時間と素材で、世界中の人々の期待に応えようとしたわけですから、映画自体の出来を批評することはちょっと控えたくなります。

ちなみに今までコンサートの仕事をしていて、ここまでアーティスト本人がリハ中に演出にかかわったりするのを見たことはありません。そういった意味で、やはり彼は超一流で、とりわけ今回のステージに並々ならぬ情熱を傾けていたのだと思います。
でも、他の一流のアーティストだって劇中のマイケルと同じくらい周囲のスタッフに気を遣ってますし、真摯にリハーサルをしていますよ。マイケルも確かにすごいけど、一流アーティストってみんなすごい人達です。

最後に。上映後にどこからともなくおきた拍手。映画館で映画を観るって素晴らしいなと感じた瞬間でした。
HAMEOさん [映画館(字幕)] 8点(2009-11-09 16:30:30)(良:3票)(笑:1票)
101.友達からDVDを借りて来ての観賞!マイケル・ジャクソンが凄いことは解るし、スーパースターであることも解る。ただ、残念ながらマイケル・ジャクソンの死によって多くの方に見られた作品であるように思えるのだ。もしも、まだマイケル・ジャクソンが生きていたら、そう思うと、何となく複雑な気持ちにさせられてしまう。そもそも、完全な形での完成品とは言えないライブ前の模様だけを映し出したドキュメンタリーというものであり、これをマイケル・ジャクソン自身が公開されることを望んでいたのか?という疑問、マイケル・ジャクソンの死という悲しい現実がここまで多くの方に見られたという皮肉、生きていたらここまでヒットしていたであろうか?色んな意味で疑問が残る。マイケル・ジャクソンの偉大さ、素晴らしさを語るという意味では確かに素晴らしいドキュメント映画かもしれない。それでも物足りないのは、マイケル・ジャクソンの偉大さはまだまだ他の部分であるのではないかと私は思えてならない。マイケル・ジャクソンが世に残した素晴らしい音楽、パフォーマンス、生の音楽やライブ映像こそが本当の意味でマイケル・ジャクソン自身が見せたかったのではないだろうか?少なくともこの作品だけでは本当のマイケル・ジャクソンの全てがファンでない人達に伝わるのか?ファン以外の人にもっともっとマイケル・ジャクソンの凄さを教えるのであれば、映像だけでなく、音を聞かせることでよりもっと多くの方にマイケル・ジャクソンの凄さが伝わるのではないだろうか?いずれにしてもこの作品が遺作でなかったら、そう思うとやりきれない。のマイケル・ジャクソン、そのリハーサル模様による熱気、そういうものは確かに伝わってきたけど、映画的な興奮、リハーサルだけでなく本物のライブ映画として観たかったし、そういう意味で評価しての点数です。
青観さん [DVD(字幕)] 6点(2010-05-03 22:43:29)(良:2票)
100.待望の映画大辞典、初レビューです。
しかもマイケルファン歴24年の私がこの映画を最初にレビュー出来る事を光栄に思います。
とにかく素のマイケルを世界中の人に公開してくれたケニー・オルテガに感謝です。
スーパースターから無実のスキャンダルによる転落人生を歩んだマイケルにとって非常に意義のある映画だと思うからです。
特にこの映画を見た10代から20代前半のスキャンダル時代しか知らない世代に真のマイケルの優しさを証明してくれた事により天国のマイケルはやはり世界中の人々の心の中に永遠のスーパースターとして君臨し続ける事でしょう。
しかし、何よりも驚かされたのは、私の心配などよそに、スキャンダルなどどこ吹く風、マイケル自身が音楽に対して、ライブに対して、はたまたリハーサルに対して真摯に全力で向かい合っていた事です。
彼がスーパースターたる所以は彼の、音楽を愛する、人類を愛する、地球を愛する想いが世界中の誰よりも強かった、という事に尽きるのです。
そんな彼と同じ時代を生きられた事、そしてこの映画に巡り合えた事は私にとって運が良かったとしか言い様がありません。
あえて映画の内容には触れませんでしたが、まだ見ていない方は、とにかく彼の生き様をその目に焼きつけて下さい。
初レビューで熱くなってしまいましたが、初見から一ヶ月たっても頭に常に彼の曲が流れています。
そんな私はきっと幸せなのでしょう。
そして私以外の多くの人々を幸せにしたマイケルはもっと幸せなのでしょう。









ありんこさん [映画館(字幕)] 10点(2009-12-20 05:04:50)(良:2票)
99.2時間あっという間にすぎてしまった。彼のような偉大なエンターテナーと同じ時代を生き、一瞬でも同じ月をみたことがあるかもしれないということが誇りに思える。まさしく King of Pop。すばらしい歌と踊りを、ありがとう、マイケル。
センブリーヌさん [映画館(字幕)] 8点(2009-11-07 00:27:22)(良:2票)
98.《ネタバレ》 結局、最後までフルボイスで唄ってしまった〝I Just Can't Stop Loving You~ 〟のメロディラインとボーカルはほとんどオリジナルに近いものだった。別のシーンで演奏スタッフの一人も言っていました マイケルから求められているものはオリジナル通りのメロディラインだと。そうですよね 私らが聴きたいのはレコードやCDで幾千となく聴いてきたメロディラインとボーカルですもんね 変に崩されたメロディラインは要らない しゃくれたボーカルなんて要らない そのへん聴き手側の気持ちをちゃんと判ってくれてたんですねマイケルは。今回のリハシーンで聴けた20数曲、きちんとオリジナルのメロディラインとボーカルに沿ったものでした。思い返せばツアー前、マイケルは言っていました 今回はみんなが聴きたい曲をやるんだと。聴きたい曲イコール、やはりオリジナルメロディに近いものであってほしいと思いますよね 形を崩さないヒット曲のオンパレードはやはり圧巻、叫びも依然健在、残念ながらツアーは幻となってしまいましたが、そんな意味でも本番前のこのリハーサルフィルムの存在意義と公開意義はとても大きなものであったかと思います。当時あのタイミングで劇場公開された事に今さらながら納得せざるを得なくなってしまった。 シマッタ スクリーンで観ておきたかった。今さら後悔。。。
その他、ジャクソン5の頃の楽曲がセレクションされていた事が少し意外でもありながら、また微笑ましくもあり、それがとても印象的でした。
3737さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-06-20 19:01:31)(良:1票)
97.マイケル・ジャクソン最後の姿、最後のダンスシーン。バック・ダンサー達が筋肉隆々なのに比べて、彼はなんて華奢なのか。あの細い線の身体。だからこそマイケルの動きは他のダンサー達より優雅さもオーラもある。もの凄い才能を目にしている、という恍惚感をもたらしてくれる。巨大な才能を同時代に目にすることができて幸せだったなあ、とも思う。自らの芸術に埋没してゆくかのような後半生の彼に、傷ついた小さな男の子が見えて仕方なかったものだった。米国のマスコミが「マイケルは緩やかに自殺した」と表現したのが妙に心に残る。ご冥福を祈ります。きっと夜空に輝く巨大な一等星であってくれるでしょう。
tottokoさん [映画館(字幕)] 8点(2013-05-08 23:56:56)(良:1票)
96.お亡くなりになったからといって急に感慨深くなるものでもなくて。 ポップスターはパフォーマンスやヴィジュアルやメッセージが要で音楽は二の次に感じるので興味が少ないです。
レインさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-07-27 01:00:03)(良:1票)
95. この作品のすごい点は、マイケルジャクソンという男のアイデンティティを、再び確立したことだと思う。
 彼のファンではない多くの人々は、いわゆるゴシップ的情報によって彼を「変人」「奇人」というレッテルでしか見ていなかった。むろん、自分もそうであった。
 しかし、フィルムの中に映し出された男は、まぎれもない歌手でありエンターテイナーであった。そしてそれこそが最も大切な事実だったということに気づかされた。この作品を鑑賞することで、「マイケル・ジャクソン」が本当は何者であったのかを、我々は知ったのだ。
 一方、熱心なファンには、「マイケルの本当のライブはこんなレベルじゃない」「中途半端な状態のものを見たくなかった」という感想を持つ人もいるようだ。それはおそらく正しいであろう。
 しかし、誤ったマイケル像を抱いていたファン以外の人々が、彼の本当の姿に目を向けたことを喜んでほしいと思う。
 一本の映画が、一人の男のアイデンティティを取り戻した。しかもそれは、さまざまな演出を加えたものではなく、彼の歌う姿=彼の本質をひたすら提示したフィルムであった。舞台を共にしていた、ケニー・オルテガの製作姿勢も素晴らしいと思う。
塚原新さん [映画館(字幕)] 10点(2010-01-09 12:23:12)(良:1票)
94.一度目はマイケルの歌とダンスを追うのに精一杯の集中した2時間、二度目はもっと細部まで落ちついて見ました。三度目はこの人がこのコンサートをする前に死んでしまったいう不思議さと悲しみを強く感じました。映画館で見る価値の大きい映画。
ものすごく緊張している相方との「I JUST CAN'T STOP LOVING YOU」と1曲まるまる撮った「BILLIE JEAN」がいい。ダンスもすばらしいし、声もかなり控えめに歌ってはいたけれど、昔と同じ。これだけ何度も見たくなったのだから満点です。
のまっとさん [映画館(字幕)] 10点(2009-11-29 22:02:32)(良:1票)
93.《ネタバレ》 先週、観て来ました。昨日、近くのシネコンは最終日だったんだけど、ネットで調べたら最終の2回は満席で予約不可でした。最近、こういう観られ方をした映画は記憶にない。有名な俳優が亡くなると、追悼番組として代表作がテレビに掛かることは間々あるけれど、ミュージシャンのMJの追悼が劇場でドキュメンタリーとして上映されること自体がとても異質なことだ。それは反対に、彼の存在の異質さを象徴している。ドライな見方をするなら、故人になっていなければこんなに感じ入ることは無かったと思う。追悼の意味を帯びた映像は特殊なパワーを持って観る者に浸潤する。でも、長期の沈黙を経たMJのパフォーマンスには、追悼という意味を抜きにしても刮目させられたのは事実だ。皆さんご指摘のように、その体のキレはとても50歳とは思えないし、日頃から鍛錬していなければあんな動きは出来ないだろう。昔から耳に馴染んだナンバーに、時間が経つことを忘れて聴き入った。マスコミが流すゴシップの真偽に興味は無いが、ミュージシャンとしての彼は真摯に自らの音楽と向き合っていたことを感じさせるには、充分な証拠映像だった。同時に、彼がゴシップネタにされる所以も垣間見えた気がする。スタッフが彼に対して、相当に気を遣っているのが分かった。誰も逆らえないカリスマ性を持ち合わせているが故に、反感を買うこともあったのだろう。リハーサルでもほとんどサングラスをしたままで素顔を見せず、発する言葉もどこが浮世離れした感がある。このドキュメンタリーフィルムからミュージシャンとしてのMJの素顔は見えたけど、人間としてのMJの素顔は見えなかった。彼はやはり食事もしなければトイレにも入らない別世界の人間という印象。そんなことも含めて、彼らしさなのだろう。自分の中では時間と共に風化しかけていたMJだったが、このフィルムによって劇的にエッジを効かせて記憶に刻み込まれた。観て良かったです。最後に、あのスタッフの創作のエネルギーに舞台が与えられなかったことがとても残念です。
アンドレ・タカシさん [映画館(字幕)] 8点(2009-11-28 01:38:18)(良:1票)
92.《ネタバレ》 映画制作というのは時間がかかるのが普通ですが、本作は映画らしくないタイムリーな作品である点がとにかく良いです。みんなが知りたいと思っている情報を、大スクリーンで伝えてくれる作品というのはもっとあっていいと思います。あまり例のない、特殊なジャンルの映画として10点にしました。
本物の音楽ライブの魅力を愛する人には、こういう作品はテンションが下がるのかもしれませんが、ライブに行ける人は限られています。もしMJが日本にコンサートしに来てくれても、私が観に行けたかどうか...また、コンサート形式だったらMJがみんなに伝えたかったことが果たして世界中のこれだけ多くの人に、深く伝わっただろうかと思いました。
地球破壊、環境破壊に関して、時間がない、とはよく言われていることです。あと4年以内に、とMJは言ってましたが、彼が最高の唄とダンスを何に捧げているかを感じとってもらうことがMJの望みなんじゃないかなと思います。MJの人柄、唄とダンス、そこに目が奪われますが、彼が伝えたかったメッセージの大きさを思うと、そのために犠牲になったんじゃないかという気さえしてしまいました。
hatomixさん [映画館(字幕)] 10点(2009-11-26 17:48:04)(良:1票)
91.KING OF POP  何度でも映画館で観たくなるんだから10点でしょ
naniwahitoさん [映画館(字幕)] 10点(2009-11-20 00:01:22)(良:1票)
90.《ネタバレ》 私は、MJが一番輝いていた時期は知りません。しかし、母が大ファンだったので、彼の音楽には昔から親しみがありましたし、近年の、彼を標的としたメディアからの過剰と言えるバッシングに悲しみを抱いていました。そんな中、最後のツアーをロンドンで行うと発表があり、最近では歌うパフォーマンスを全くしなくなった彼が本当にファンが納得するライブを行えるのかどうか、半信半疑でありました。また、黄金期に比べ、満足の行かないライブパフォーマンスをし、メディアの格好の"ネタ"になってしまうのではないかと、ハラハラしていました。そして、彼の突然の訃報。世界中のファンが彼を想い涙しました。もちろん私もそんな中の一人。悲しみの中、慌ただしくリハーサルの映像が映画化されるという話が。もちろん、観に行きました。見た感想…「あぁ、やっぱり彼はKING OF POPなんだ」私の中にあった、本当にまだ踊れるのか、本当にまだ歌えるのかという疑問を払拭してくれました。完璧主義だったMJにとっては、リハーサル映像をファンに見せてしまうのは不本意だったかもしれません。しかし、それを見たファンたちは、彼の偉大さを再確認できたし、愛にあふれた優しい心の持ち主である彼を、もっともっと好きになれたと思います。彼がこの世にいなくなってしまったことは本当に悲しい。しかし、この映像とともに、また、彼が残した数々の伝説とともに彼はいつまでも、生き続けると思います。個人的には、Jackson 5の歌もセットリストに組み込まれていたのがとても、感慨深かったです。
リノさん [映画館(字幕)] 10点(2009-11-12 10:44:23)(良:1票)
89.エンドクレジットをじっくり見るために、本編中の飲み物は控えることをお勧めします。マイケルジャクソンはとてもかっこよかったです。一番印象的だったのは、ギタリストの女の子がソロで演奏する所でマイケルが声をかける場面です。『もっと高いキーをだしてごらん』『ここが君の見せ場だよ』『君がいちばん輝く所だ』『僕は隣にいるよ』普通の人はこんな事言いませんよね。マイケルは多くの才能を持った人で、自分が輝くのと同時に、自分の才能を周囲の人に与えて、成長する手助けをしてきたんだろうなと思いました。リハーサルでの細部までのこだわりを見ていると、マイケルが多くを求めて、実際に手にしてきた理由が分かります。世間を騒がせた何度にも及ぶ整形手術すら、マイケル本人からしたら、自分で求めた納得のいくものだったのではないのかなぁと思います。この人のいる世界はいつも輝いていたでしょうね。ご冥福をお祈りします。
キュウリと蜂蜜さん [映画館(字幕)] 9点(2009-11-12 01:59:38)(良:1票)
88.《ネタバレ》 最初はバックダンサーへのインタビューから幕を開ける。笑顔が抑えられない者、涙を隠せない者、彼らの誰もがどれほど彼とのステージを夢見ていたかが、痛いほどよく分かる。「神」と同じ空間を共有することへの興奮や期待を語る彼らの言葉やしぐさはとても自然で違和感が無くて、まっすぐに僕の心に響いた。

往年の彼の名曲を一曲ずつ紹介していくことで、映画は進行する。ステージでの振り付けや巨大なバックスクリーン映し出される動画は全てが桁違いにファンタスティックだ。まさに惜しげも無い金の使い方で、マイケルのショウにかける意気込みの強さが、うかがわれる。

そして、最も驚かされるのはマイケル本人の動きだ。「smooth criminal」を観た時には思わず涙してしまった。なぜ、彼が死ななければならなかったのか。50歳と言う年齢を超越したダンスのキレは尋常ではない。そして、終盤の「billie jean」はムーンウォークこそ無かったものの、やはり演出の粋を集めた洗練の極みとも言える内容だった。この曲に限って言えば、マイケルの動きだけを追った映像で構成されているのも良かった。あの動きさえ見られれば、他の余計な映像など必要ない。

僕もこのコンサートがもし行われていたら、10万円出しても観たかったと思った。しかし、彼の死によってこの映画が公開されなければ、そうは思わなかっただろう。それだけの価値があると気づかなかっただろう。そして、皮肉なことにこの映画公開によってコンサートの観客の何十倍もの人が彼のステージを観ることになった。ある意味でマイケルは最期までショウを完遂したと言えるのかもしれない。

映画と呼ぶには抵抗があるが、最高にエンタテイメント性の高いメイキング映像と考えれば、一見の価値はある。そして、観るなら是非劇場の大画面で観たほうがよい。日本風の言い方をすれば、この映画を観て、皆が感動することが彼にとっての最高の供養なのかもしれないと思う。
枕流さん [映画館(字幕)] 7点(2009-11-09 23:28:21)(良:1票)
87.マイケルに長いこと心酔していた自分にとって、この作品を評価するのは難しい。
素晴らしいのはマイケルか作品としての映画なのかといわれれば、明らかにマイケルだから。
でも、そのマイケルジャクソンの真価が、もしかしたら
豪華仕様のステージを遠方から見るよりも
はるかに近距離から、はるかに本人に近い意味で見通せる。
そういう意味で、これは明らかに「あり」なドキュメンタリーです。
まるで優れた指揮者のように、場の空気を引き寄せ、指先一つ、少ない言葉の一つ一つで操り指示していくプロの演出家としてのマイケル。
これは初めて見る姿でした。
厳しさと柔らかさ、妥協を許さない姿勢と愛情が常に同居している。
そしてともに仕事するスタッフの尊敬と愛を一身に集めている。
歌とダンスが超一級なのは見れば明らかとしても
この稀有な存在感のすばらしさ。
淡々とした映像、ナレーションがほとんど入っていない、過去の栄光のダイジェストなど余計なものを混ぜ込まない、マイケル以外の余計なBGMが一切ない。
そういう「引き算の正解」が、この映画をありにしていると思います。
世界は彼に余計な仮面をかぶせ、スキャンダルのみを過剰に取り上げてこの天才のイメージを汚してきました。
彼はもう終わりだ、彼から得られるものはもう何もないと。
その罪の重さが、この作品を見ることによって浮き彫りになってきます。

より多くの人に見てほしい。
当たり前すぎるけれど、最後にはただそういうしかありません。
ありがとう、さようならマイケル。
あにさきすRさん [映画館(字幕)] 9点(2009-11-05 12:21:26)(良:1票)
86.《ネタバレ》 マイケル・ジャクソンのファンではないが、「見て良かった」「有意義な時間を過ごせた」と感じさせる作品になっている。上映後、六本木の映画館では拍手が巻き起こっていたので、皆同じ気持ちだったのだろう。ブランクもかなりあり、リハーサルでもあり、年齢的な衰えもあるはずなので、それほど大したパフォーマンスは期待できないと思っていたら、全盛期とそれほど変わらないような人間離れした動きをいきなり披露されて、度胆を抜かれた。基本的には7割ぐらいにセーブして“流す”ような感じであったが、それでも次元の違うパフォーマンスには圧倒される。『フルボイスで歌わせるな』『まだまだ仕上げるのは早い』と自分でセーブしているところにも、プロ魂を感じさせる。パフォーマンスだけで、基本的に他人任せなのかと思っていたが、細かい“音”にこだわり続けて、自分の“音の世界”を追求する彼の姿勢には驚かされる。
本作を見れば、メインボーカルであり、ダンサーであり、指揮者でもあるマイケル・ジャクソンの類まれな“才能”を感じられるはずだ。正直言って、個人的に彼を過大に評価していなかったが、彼が熱狂的に支持される理由が分かった気がする。間違いなく“本物”の天才だ。少々やっかいな指揮者である、その天才に合わせる方の才能も恐ろしく高い。ダンサー、コーラス、サブボーカル、ギター等の各楽器演奏者、本物のプロ集団との共演も必見だ。彼に振り回されるだけではなくて、きちんと彼に意見して、よりよい作品に向かおうとする関係者の熱意も感じられる。
それにしても、“音楽”の力というものは恐ろしい。20年近くの曲にも関わらず、色あせるどころか、よりヒカリを増している。幼いころに聴いていたときよりも、凄みやキレがあるとさえ感じさせる。リハーサルでこれほどなのだから、本番はどれほどのパフォーマンスを披露したのだろうか。これほどの完成度をみせられたら、これが実現しなかったことが悔やまれる。ここまで仕上げたにも関わらず、実現できなかった関係者の失意は相当なものがあったのだろう。
ただ、パフォーマンスには圧倒されたが、一本の映画としては工夫の余地はまだまだ残されているとは思う。彼のパフォーマンスさえしっかりと映っていれば、余計な工夫や小細工をする必要はないのかもしれない。彼の魅力が十分伝わっているので、やはり本作を評価をしないわけにはいかないだろう。
六本木ソルジャーさん [映画館(字幕)] 8点(2009-11-03 23:06:12)(良:1票)
85.即席で作られたにしては、よく出来ていると思います。画面を躍動するマイケルも既にこの世にはいないことを想うと、その事実だけでこの作品にも意義があると言えるでしょう。彼の叶わなかった夢のステージの断片として、この作品は優れたドキュメンタリーだと思えます。
リハーサルのみの映像ですが、僕らはマイケルが今でも一流のエンターテイナーであったことを、今までもずっとそう在り続けていたであろうことを改めて認識できたのではないでしょうか。だからこそ、'This Is It' は、彼の最後のコマーシャル作品として商業的にも成功してほしいし、彼にとってエンターテイナーとしての最後の証であってもいいのだと思います。細かい構成の云々よりも、死の直前にして、50歳にして、僕らを感動させるマイケル・ジャクソンの生き様を感じられたこと、それは彼の歌であり、ダンスであり、ステージングであり、彼の躍動であったことを、、僕は素直に称えたいと思います。
余談ですが、僕は『スリラー』ドンピシャのアラフォー世代ですけど、当時、スーパースターだったマイケル・ジャクソンのことを実はあまり好きではありませんでした。それはおそらく彼の姿が必要以上に煌びやかで、あまりにも作り込まれた「虚像」という印象が強かったからだと思います。しかし、スーパースターというのはそもそも作られるものですし、幻想です。それはまたマスイメージ故に簡単に覆るものです。ここ10年程の不遇の時代を経て、マイケル・ジャクソンという幻想はすっかり地に落ちたと思われました。しかし、彼は天才でした。彼の天才は、彼を取り巻くあらゆる負のイメージを超えて、彼を一流のエンターテイナーと誰もが認めるに十分なタレントだったのです。この作品はそのことをよく伝えます。それだけでもマイケルにとって大きな意義と価値のある作品なのだと僕は思います。そして、様々なことを抱え、乗り越え、失い、それでも昔と全く変わらない「愛と平和」を歌うマイケルのことを今では素直に尊敬します。ピース。
onomichiさん [映画館(字幕)] 8点(2009-11-01 22:25:16)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 104人
平均点数 7.38点
000.00%
121.92%
210.96%
310.96%
432.88%
587.69%
61514.42%
71514.42%
83331.73%
91110.58%
101514.42%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review10人
2 ストーリー評価 6.00点 Review13人
3 鑑賞後の後味 8.18点 Review16人
4 音楽評価 9.34点 Review23人
5 感泣評価 7.30点 Review13人
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