25.ドキュメンタリーとしてのつくりは、平凡かそれ以下で、エンターテイメント性もあまり高くない。素材が足りなかったのか、ちょっと短すぎる気もした。 しかし、30年も活動し続けている売れそうで売れない50過ぎのバンドマンの生きる姿には心を打たれてしまう。夢を追うことの素晴らしさだけを表面的に描いた映画は数あれど、本作はそれがどれだけ大変で、人に心配をかけ、色んなものを犠牲にするかがともに描かれている。 そして、それでも諦めずまっすぐにつき進んでいくオヤジ達の姿はやはり美しい。 僕はメタルが好きじゃないからってのもあるかもしれないが、アンヴィルの音楽やライブは最後まで全くかっこいいとは思えないがらも、がんばってほしいなーと思うのでした。 【すべから】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-12-23 22:08:37) (良:1票) |
24.《ネタバレ》 まぁやっぱり、何事もうまくいった人たちと、うまくいかなかった人たちがいる訳で、何かどこかでその「線」があるのでしょうね。最後のまとめあたりはちょいと無理があるような?&個人的に、このカテゴリーの音楽に明るくないのであまりノレませんでしたが、成功を夢見る熱い男たちの想いは伝わってきました。ある意味、何十年も一緒のバンドでやってるってすごいことだよねホント。でも最後のCD発売中みたいなテロップはびっくりした~ちょっとやり過ぎかも(笑 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-11-10 02:13:24) |
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22.《ネタバレ》 ドキュメンタリーとして素直に見ることができなかった。きっと自分がメタルファンだからなのだろう。彼等のやっている音楽は決してメインストリートに出ないであろう事、ラストのラウパのステージにいるオーディエンスは彼等を待っていたわけではなく、次に出てくるバンドの場所取りをしている事・・・などなど、ドキュメンタリーとしては演出され過ぎていました。Metal on Metal!!アンヴィル頑張れ! 【Junker】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-07-05 16:06:10) |
21.夢を追っかけてる人に「現実を見ろ」と言う人はよくいますが、逆に夢を追ってる彼らのほうが、よっぽど「現実」に直面してると思うんですが(笑)。じゃあ、「現実」をみてるあなたたちはどういう人生を歩んでるんですかと聞きたい。たしかにそっちのほうが全うな生き方かもしれないけれど、それで彼らを否定する権利はあるんでしょうか。 【ゆうろう】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-08-21 01:47:06) |
20.《ネタバレ》 この映画、吹き替えで観ると滅茶苦茶面白いです。よくある海外ドキュメントのわざとらしい言い方で笑ってしまいます。 本作の内容ですが、私はダスティン・ホフマンと同じようにヘビメタは特に好きではないのですが、彼ら二人の情熱は十分伝わってきました。 迷惑をかけても助けてくれる家族たちの姿はリアルで、バンドが存続できるのも彼らのおかげなんだろうと思いました。 以前から日本は世界中で一番忠実なオーディエンスだと思います。 昔の海外アーティストが日本が第二の故郷というコメントは世界不況である今とても信憑性を感じます。 日本は本当に第二のマーケットと考える時代だと思います。 【クロエ】さん [地上波(吹替)] 7点(2013-02-17 01:28:21) |
19.《ネタバレ》 メタルにかける熱い男たちの魂の声を聞け! アンヴィルです。 この映画を見て熱い男の魂に触れました。 凄い感動です。 大きな話、人生の目標が見つかります。 オッサンどものメタル魂の熱さ、夢へ向かう情熱の真直ぐさに心打たれます。 ヘヴィメタルって(まるで絵に描いたような)男らしさの象徴なんです。 だからこの作品は、たぶん男らしいです。 男とは一生夢を追い求める生き物なのだ。そしてワイルドなのに繊細でもあるのだ。 ヘヴィ・メタルってのはどこか非現実的でファンタジーなところがあって、 そんな音楽を演奏しているのは北欧神話の神みたいにマッチョで超人的な存在だと思っていたら彼らの実に現実的でヒューマンなところが見えて面白かったです。実に人間らしい。 僕はとくにメタルとか結構たくさん聴いてましたから、この作品では神がかり的な大きなパワーを感じられた気がしました(全てのメタラーはまるでそこに向かってゆくのではないでしょうか。一つの大きな力に引き寄せられるかのように)。 たとえ無名なバンドであれ、それを長年続ければそこに「何か」が宿るはず。それはただ事ではなくなってくる。やがて真実味を帯びてくる。 その大きな力をもった「何か」が自ら命を持って一人歩きしたとき人々に感動を与えたり奇跡を起こしたりするのだと僕は思います。 実際に彼らのやってきたことは映像作品となり多くの人に感動を与えている。 こんな素晴らしく熱いパワーに触れたのは久しぶりです。 ラウドパークの映像、、、絶対みんなにアンヴィルって言わせてるだろ! アンヴィルが神話になったラウドパークにアンヴィルもっと来てくれ! 【ゴシックヘッド】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-10-26 22:37:20) |
18.「今日「アンヴィル!」だよ」「あ~(一応)見なくちゃ…」だったんだけど、よかった。 カナダのHMバンドで監督はイギリス人。 「ターミナル」の脚本を書いた人(共同)で、アメリカの感動作はたいてい苦手なのにアレは例外なのは不思議だったけれど、あまりオメデタくしないで最後も質素なのがイギリス的かもしれず、これもハタから見ればミジメかもしれない彼らを(どうなるかもわからずに)淡々と見守りつづける。 スティル・クレイジーなリップスとクールなロブの友情は、すでに兄弟か夫婦の境地。 最初と最後が日本なのは、この国のプロモーターがメタルフェスに彼らを招聘したからこそ、このドキュメンタリーも完成をみた証で、(「ランナウェイズ」同様)日本の特殊な位置も見える。 あの電話から後はムードがガラッと変わるけど、必要以上に引っぱらずにタイトにまとめており、もっと見ていたいと思えるサジ加減が好ましかったし、興奮冷めやらぬ渋谷の2人も幻想的に撮れていて、イイもの見たなって気がした。 この映画でふたたび注目され、音楽1本でやっていけるようになったと知り安堵するのは、かいがいしく働いて「これでライヴがやれるんだから俺は幸せ」とつぶやくリップスを見たからなんだろう。 笑顔がこんなにうれしく感じる映画もないと思えるのは、30年の情熱の重みかもしれない。 (ヘヴィメタじゃないけど、ツェッペリンの「祭典の日(奇跡のライヴ)」の上映(17-18)も見てネ♪) 【レイン】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-10-09 06:59:57) |
17.《ネタバレ》 私も青春時代を過ごした年代です。最初に映るスタジアムライブも我が町にきて、当時はまだ中学生だったので外から漏れる音を聴きに行って(BON JOVI目当て)楽しんだなぁ。アンヴィルがこんな事になっていたとはまったく知らなくてびっくりしましたが、この映画に出会って良かったです。特に客が全くいない他国のライブから日本のフェスに呼んでもらって「もしも俺たちの客はやっぱり5人くらいだったら・・・」と不安にかられながらも幕が開いて満員の会場を見た時の、彼らの嬉しそうな顔ったら!こっちまで嬉しくなってしまいました。頑張れアンヴィル!ラストのCDの宣伝もウケてしまったぞ。 【movie海馬】さん [地上波(字幕)] 6点(2012-10-08 21:46:33) |
16.ヘヴィメタやロックの良さがわからない人でも、 彼らの生き方を中心に描いたドキュメントなので、問題なく鑑賞できると思う。 ひたすら夢を追い続けるという彼らの姿勢に共感したい部分はもちろんあるんだけど、 実際にこれ、家族とかは大変だよね。彼らの姿はほとんど出てこなかったけど。 自分の好きな道を突き進むということは、犠牲にしなければならないことも多く、 決していいことばかりじゃないんだよね。本作を見た限りでは、自分に対しても、 また周りの人間に対しても、「根本的に甘えてるよな」というシーンが何度も見受けられた。 大人としての責任をしっかり果たし、もっとがむしゃらにストイックにがんばっていれば、 素直に共感できたんだろうけどね。子供までいる大の大人が自分の夢を追うばかりでは、 己のエゴを貫き通しているだけ、意地になっているだけ、という見方もできる。 でもこうやって映画にまでなったんだから、とりあえず夢の一つは叶えたといっても いいんじゃないの? 彼らを支えてきた家族や周りの人間、ファンの人たちには、 「良かったね」という言葉は送りたいよね。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 4点(2011-08-02 05:28:31) |
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15.《ネタバレ》 世界で一番へヴィ・メタルに対して敬意を持ち、その本質を理解しているのが日本人であることがとてもよく分かる作品。それにしても、自分がアンヴィルが大好きだから、とにかくその先々についていって撮影し、まとまったら作品として発表するというプリミティブな姿勢が良いではないの。アンヴィルの音楽姿勢自体に共通しています。構成はところどころチープながら、その底知れない愛情が作品を強く支えています。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-07-11 00:05:02) |
14.《ネタバレ》 傑作。 アンヴィルか。あの記録でしか知らない巨大ムーブメント。HMとHRの時代を生きたバンドのうちの一つか。あの時代の残り香を発掘するように、古代の貴重な遺跡や装飾品を探し出すように学校の仲間とCDを買いあさった日を思い出す。 あの時代がすでに過ぎ去っていたあのとき、あのバンドってどこ行っちゃんたんだろうね。なんて笑ってたわけだ。そのアンヴィルがさ、アンヴィルがですよ、アンヴィルがまだアンヴィルやってた! それを物語にせずに、キチッとドキュメンタリにしてきた。剛速球で。 興奮である。もうそりゃあ興奮である。この映画の狙い的にダンガリーディスのプロデュースでシーンに舞い戻す企画だったのかもしれないし、しっかりその効果で売れたのかもしれないが、この男たちの気持ちの持ちようは真っ正面、剛暴である。 この男たちの生き様に不覚にも頭上に拳を振り上げていたのだった。 【黒猫クック】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2011-06-05 23:58:06) |
13.「彼らは終わっている」・・・何て分かってないんだ!彼らは永遠になったんだ!へヴィメタはよく分からないけど、彼らの存在そのものがアートになっている。三島由紀夫が何かの本で「芸術とは統一である」と書いてあったけど、まさに彼らは人生を芸術している。リップスとロブの喧嘩は切ないけど、美しい。唇ふるわせて、怒っている。(俺も昔、工場で働いていた時、いい歳の独身の職人のおっちゃんに怒られた時、その人の唇もふるえていたっけ。職人の世界もアートだよね。)もう感情の表わし方が芸術だ。そして「お前を愛しているんだ!」こんな一直線な響き、そう誰にでも言えるもんじゃない。とある月刊誌で薦められていたから観たけど、観て良かった。 【トント】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-06-05 21:14:35) |
12.《ネタバレ》 シーンとして良かったのはラストだけ。ラストはけっこう感動したけれど、そこに至るまでが彼らの惨めさとその友情しか描いていないので、だからなんだよという気にさせる。メジャーで出さずにマネージャーもつけなかったから失敗したんだと言う割には自主販売してるし、なんだか彼らが成功できなかった理由が分かる気がします。その愚直さが逆に彼らのひたむきさを引き立てているようにも感じます。一度は成功したものの没落したメタルバンドという設定は面白いけれど、ドキュメンタリーとして何を記録したかったのかがいまいち分かりませんでした。あのクライマックスがある時点でなんだか最初から脚本があるかのようです。(これは他のレビュアーが指摘していることでもありますが。例えばケンカのシーン)他にも日本に来た途端に何だかプロモーションビデオのような演出のあざとさが見えてげんなりします。この脚本できちんと映画を作ったほうが面白いと思います。 そういえば私でレビュアーが13番目ですね。This is thirteen. 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-09-20 00:16:36) |
11.《ネタバレ》 あの華やかな80年代のHR/HMブームをリアルタイムで経験していた者にとっては、懐かしさを感じさせられるばかりでなく、「それなりに名を知られたバンドであっても・・・・・」という感じで人生の厳しさを痛感させられる映画でしたね。それだけに、夢を諦めずにロックし続けるアンヴィルのメンバーの姿には感銘を受けましたし、リアル「スパイナル・タップ 」のようなクライマックスには涙が出てきました(日本のメタルファン最高!) 【TM】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-08-13 14:43:41) |
10.語ると長くなるので省略するが、個人的にとても身近なバンドの物語で客観的に観られなかった。同じ業界に身を置いているが、音楽業界は今とても厳しい。アーティストはただでは音楽を作れない。YouTubeや違法DLで音楽を楽しんでる若者には、このままではいつか才能のあるアーティトや良質な楽曲が生まれなくなることを分かって欲しい。 【kaaaz】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-07-10 21:44:03) |
9.《ネタバレ》 当然ですが、METAL好きなら楽しめる要素が多いです。トミー・アルドリッジと嬉しそうに話をするリップスはすごく素敵です。このシーンが一番好きです。この映画はドキュメンタリーですが、そうでない部分もありますよ。観ていてわかります。それが悪いとは思いません。なぜならこの映画で彼らが注目され、良い生活ができるようになるのであれば。(・・・という視点で観てしまいます。)ただ、ANVILは実在するわけですから、こういう人たちもいるんだな、よくやってるな、偉いなと純粋に思えます。METAL好きでなくてもそう思えるのではないでしょうか(楽しめるかはわかりませんが)。 【大谷イレブン】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-05-05 20:36:05) |
8.夢をあきらめない。夢をあきらめられない。五十歳になっても、成功を夢見て、バンドを続けている。「続ける」ことのすごさ。たいがいの人がやめていく中、彼らは続けている、今も。 なぜだろう、観ていて涙が止まらなかった。この涙は何なんだろう。彼らへの哀れみ?羨ましさ?二人の友情に?音楽への情熱に?あきらめないことに?ラストのライブに? 申し訳ないが、正直に言うと、やっぱり、哀れみの気持ちが一番強い気がする。しかし同時に、心の底から彼らが羨ましくも思える。 リップスの目がなんとも美しかった。五十歳を超えたおじさんがあんなにキレイで切ない涙を流すなんて。 みんなにおすすめしたいドキュメンタリー映画です!!!!おすすめしないとなかなか観てもらえないタイプの映画ですよね。もったいない。 【kaneko】さん [映画館(字幕)] 9点(2010-02-08 17:44:16) |
7.《ネタバレ》 罵声を恐れず一言で言うなら『リットン調査団』のドキュメンタリーを音楽&アメリカ版にした感じ。 夢を諦めきれずにあがき続ける男たちのお話。仕事に行ってもほぼノーギャラ、で家計はバイト(?)で食いつないでいるオッサンと、映画を観ている時から『なんかリットン調査団っぽいな』と思いました。 でも本当に彼らで映画(もしくはドキュメンタリー)作っても詰らないだろうな。一度も大成してないし華ないし。 【ムラン】さん [映画館(吹替)] 7点(2010-01-02 13:07:45) |
6.《ネタバレ》 とにかくリップスとロブの芸歴二十年のお笑いコンビの様な、堅い絆で結ばれた友情がとても良い。ケンカして決別しかけるんですけど、お互いの不満点を吐露して仲直りする所とか、同じ男として結構泣けます。 が、しかしドキュメンタリーとしても、あれ程までにケンカや和解の場面にカメラがあって、それを一部始終撮っているという構造には少し違和感を感じてしまいます。全て見せてしまっているから、彼らがカメラの前で演技をしている様に、ちょっとだけ思ってしまうんですよね。そこが唯一の残念でした。 【民朗】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-12-20 10:36:10) |