ヒックとドラゴンのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ヒックとドラゴン

[ヒックトドラゴン]
How to Train Your Dragon
2010年上映時間:98分
平均点:7.88 / 10(Review 102人) (点数分布表示)
公開開始日(2010-08-07)
アドベンチャーファンタジーシリーズものファミリー小説の映画化CGアニメ3D映画
新規登録(2010-03-04)【マーク・ハント】さん
タイトル情報更新(2019-08-16)【Olias】さん
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監督ディーン・デュボア
クリス・サンダース
ジェイ・バルチェルヒック(ヒカップ)
ジェラルド・バトラーヒックの父 ストイック
アメリカ・フェレーラアスティ(アストリッド)
ジョナ・ヒルスノット(スノットロート)
T・J・ミラータフ
クリストファー・ミンツ=プラッセフィッシュ(フィッシュレッグス)
クリステン・ウィグ双子の妹 ラフ
デヴィッド・テナントバイキング スパイトロート
田中正彦ストイック(日本語吹き替え版)
寿美菜子アスティ(日本語吹き替え版)
岩崎ひろしゲップ(日本語吹き替え版)
最所美咲(日本語吹き替え版)
脚本ディーン・デュボア
クリス・サンダース
ウィリアム・デイヴィス[脚本]
音楽ジョン・パウエル
編曲ジョン・アシュトン・トーマス
主題歌ベッキー「エメラルド」(イメージソング)
製作ボニー・アーノルド
ダグ・デイヴィソン(製作補)
製作総指揮ティム・ジョンソン(監督)
ロイ・リー
制作ドリームワークス・アニメーション
配給パラマウント・ジャパン
編集メリアン・ブランドン
その他ロジャー・ディーキンス(ヴィジュアル・コンサルタント)
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102.《ネタバレ》 訳あって、2D字幕版を鑑賞。3D版を観られなかったことが残念と思えるぐらい、迫力ある映像に圧倒される。2D版でももちろん迫力はあるが、ドラゴンとともに大空を駆け巡るシーンや、ラストのスーパードラゴンとのバトルシーンなど、3D版ならばどうなっているのだろうかと考えてしまうほどだ。自己都合で2D版を鑑賞したにも関わらず、このようなことを言うのは変な話だが、3D版ならばもっと評価は高かったかもしれない。
全体的な流れは、ありがちなハリウッドアニメらしくもあるが、単純さを排されており、細部を上手く表現しているため、他のハリウッドアニメとは一線を画する作品に仕上がりとなっている。ラストの見習いバイキング達による救援活動にはアニメらしい単純さも見られるが、この辺りは大目に見てあげたい。
「敵との関係」「父親との関係」「仲間との関係」など、もちろんその他の作品でも描かれているが、他の作品とは異なるほど“深み”のある作品となっている。他のアニメ作品が勇者のバイキングならば、本作はヒックともいえる。勇者のバイキングが出来ないことを本作はやってのけた。ドラゴンや父親の気持ちを変えたように、本作を観た者の気持ちを変えてくれるだろう。
主人公も死なず、ドラゴンも死なずというありがちなエンディングだが、キャラクターを殺す以上にさらに効果的なエンディングをチョイスしている。傷ついた者同士が寄り添い、協力して歩もうとする姿は「共生」というまさに本作のテーマに合致したものである。どちらかが誰かをかばって死ぬよりも、本作のエンディングの方がより感動的ではないか。一人では飛ぶことができないドラゴンと、一人では走ることができない少年という、何かを無くした者同士が補い合い、マイナス同士が掛け合わさってプラスのチカラへと変えていく姿には希望を感じる。
ただ、ラストにペットがどうのこうのというセリフは余計か。ペットだと飼うもの、飼われるものという支配関係が生じるので、共生というテーマを考えるとあまり好ましくない表現ではないか。「ペット」という言葉に対するアメリカ人との感覚の違いかもしれないが、字幕では工夫しても良かっただろう。
また、個人的には、ヒックとドラゴンの関係を日常生活に置き換えてみても面白いとも思った。苦手としている誰かや、声を掛けにくい誰かにも、手を伸ばせば応えてくれるかもしれないと感じさせる。
六本木ソルジャーさん [映画館(字幕)] 7点(2010-08-12 22:17:15)(良:7票)
101.めちゃめちゃ良かった!最高によった!
とにかく良かったんだが、この良さを人に伝えるのは難しい。なぜなら斬新な点が特にない映画だからだ。
これは例えるなら、ボクシングの世界チャンピオンの強さの秘密は、大げさな必殺技があるわけではなく
ジャブが強い、そんな感じだ。

よくある王道ストーリーの3DCGアニメという事でなめてかかっていた事もあるが、これはCGアニメじゃないと出来なかった映画。
さすがスティッチを作り出した人だけあって、ドラゴンのトゥースが表情豊かでかわいい。もし、この映画がアバターのようなリアルCGの洋画だったら、
表情をデフォルメで表現できず、もっと何を考えているかわからないドラゴンになって感情移入できないだろうと思う。
映像も綺麗だし、無駄なシーンがなくテンポが良い。ドラゴンとの対立、和解、協力、調和という王道ストーリーが見やすく、
ヒックとトゥースとの友情、ヒックと父との親子愛などもまんまと感動で、欲しかった時に、欲しかったカタルシスを与えてくれる。

凄く良かった映画として、いろいろな人に勧めていこうかと思う。
六爺さん [映画館(吹替)] 9点(2010-08-09 12:54:34)(良:6票)
100.《ネタバレ》 卑怯だわぁ。あのドラゴン、まるでネコじゃん。ネコ好きのハートをがっちりキャッチ!みたいな。ヒロインはツンデレだし、クライマックスは怪獣映画だし、ビジュアルは良いし、3Dの効果とあいまって鳥肌が立つような飛翔感だし。色々と卑怯過ぎて降参。お話はオーソドックスな少年とモンスターとの出会いパターンですが、盛り上げ方が大変に上手いです。ドラゴンと共に大空に舞い上がる瞬間、ヒロインの心が転じる瞬間、そして絶体絶命の危機から反撃に転じる瞬間。待ってました!とばかりにバーッと盛り上がるキモチ良さ。その、魅せるCGっぷりは、ピクサー作品をも凌駕する至福の美しさに満ちております。一方で、主人公が最初にドラゴンを傷付けた、その報いのように同じ状態になって物語が閉じるのは、戦う事の痛みを描いていて、ちょっとビターな切ない余韻も残します。情感を持たせながら無駄なく組み上げられた見せ場の数々、一級のエンターテイメントを送り出してきたハリウッド産だからこそ到達できた、至高の娯楽アニメーションでした。【追記】この映画の虜になって回を重ねて結局57回。公開日にこのレビューを書いた時には、自分の中でここまで大きな存在になるとは思ってもいませんでした。映画オタク歴35年半にしてベストワン更新しました。
あにやん‍🌈さん [映画館(吹替)] 10点(2010-08-07 14:20:05)(良:3票)(笑:1票)
99.《ネタバレ》 素晴らしかった。人間とドラゴンの対立から和解へをスマートに描き切っています。何事も相手を打倒する事では無く、相手を知る事から始めるべきだという明確なメッセージは、人類の歴史に於ける普遍的なテーマです。だからこそ子ども向け映画でも真面目に感動できました。ただ私の様な少し穿った見方をする人間は、明らかに知的生命体であるドラゴンをペット呼ばわりする展開に若干の偽善的な部分を感じるかもしれません。ただ子ども向け映画ですし、そこまで目くじらを立てる必要も無いかな……と考えを改めました。映画的にも優れていて、第一にストーリーがとても基本に忠実な事。ダメでヘナヘナの主人公が、冒険を経て一人前のバイキングとなり父親を超える。これだけ単純なストーリーだから子どもも理解し易いでしょう。第二にキャラクターの表情やトゥースに乗っての飛翔シーン等、アニメーションの快楽に溢れていること。特に主人公ヒックの表情が非常に豊かで驚きました。また主人公と対照的に男勝りなアスティの不機嫌そうな表情がイチイチ可愛い。役者でも中々あれだけの表情の変化は出来ないでしょう。昨今のアニメーション技術は本当に凄い。第三に脚本の妙と言いますか、ドラゴンのクセや特徴を丁寧に最後のバトルで回収しているスマートさ。ですから、あれだけ強大な敵を倒せたことにも十分納得できる。そして最後にヒックが片足を失ってしまうというラスト。私はたとえ子ども向け映画でも、大変な困難に立ち向かったにも関わらず、何も失わずにハッピー幸せに暮らしましたっていう展開が大嫌いなので、この展開には心底感動しました。総括して素晴らしい出来の映画であることには、否定の余地が無いと思いました。是非とも劇場で鑑賞したかった。
民朗さん [DVD(字幕)] 8点(2011-07-10 18:25:08)(良:3票)
98.まいったなあ。
いや、評価が高いのは知ってたけど、これほどとは...
ラストのエピローグ以外、ストーリー的には、どうってことないはずなんだけど...
最初のうち、ドラゴンに乗って飛ぶところは「宮崎駿パクってるなあ」なんて斜めに見てたんだけど...
最後の30分は、もうアニメであることを忘れてた。
最後の15分は、泣いて泣いてなんだかわからなくなって見てた。
だから、もう1回最初から全部見た。
こんなこと初めて。
子供向けハリウッドアニメのはずなのになんでだろう?
自分は最近、観客層のターゲットを明らかに細く絞りこんだ邦画と邦画アニメをよく見て、それにそこそこ満足してたクチ。
だから、こんなことがあるなんて思いもよらなかった。
とにかく、子供向けアニメだろうと、ベタなストーリーだろうと、演出次第で何百本も映画を見てきた観客の感情をここまで揺さぶることができる。
この映画は、映画の奇跡として、あるいは劇場用アニメの教科書として、長く長く語り継がれるに違いない。
DVD鑑賞のくせに、自分は勝手にそう断言しちゃう。
まかださん [DVD(吹替)] 10点(2011-02-14 00:00:42)(良:3票)
97.いやもうすんごく良かったです。子どもに連れられて観た大人も間違いなく満足できるでしょう。
テーマは「共生」。このテーマ自体は多くの映画で描かれていたことなので特に目新しさは感じませんがキャラ造形、脚本、演出全てがものすごく堅実で嫌みな部分がない、王道なんです。その王道さがすごく心地いい。
さらに共生の道を選んだ後に何があるか、というところにも触れています。終盤で主人公とドラゴンが並んでいるシーンで、そのテーマの深さを感じさせます。
また主人公の成長物語としてもよくできています。主人公に対してのとある台詞が序盤とラストで全く違う意味になるのは文句なしに上手いし、何気ないシーンの伏線を使ってカタルシスに繋げています。
3Dの臨場感もすばらしい。水しぶきの描写、ジェットコースターに乗ったようなドラゴンの疾走、雲や灰の描写などなどなど・・3D版を是非ともお勧めします。
◆ここから野暮な話なんですが、この映画はその出来に反して宣伝方法がいまひとつ良くないと思います。ドラゴンの名前にあやかって某お笑い芸人を使っては安っぽさに拍車がかかるだけだと思うのだけど・・日本の興行収入が8位スタートで公開規模も小さめな作品ですが、どの場面を切り取っても褒めたりない完成度なので、もっと多くの人に観てほしい大推薦作です。
ヒナタカさん [映画館(吹替)] 9点(2010-08-16 18:04:25)(良:3票)
96.《ネタバレ》 「ブラボー!!」
終わった瞬間立ち上がって、そう叫んで拍手したかった。
そんな傑作。四の五の言わずに観ればいいじゃん!
ベタなストーリーの話は、下手な演出だと観てられないけど、上等な演出だとここまで気持ちよくなるのか!というお手本。
男の子だったら当然、ドラゴン退治をしたいはずだし、ドラゴンに乗りたいとか思わないわけがない。その両方を同時に満たし、なおかつ超爽快。
ドラゴンに乗っている時のスピード感と来たら、もう!
本作は、緻密なCGというより映像がひたすらダイナミックで大迫力なのが特長だ。

愉快な仲間たち、見た目はそうでもないのに立ち居振る舞いが魅力的すぎるヒロイン、
厳格で強い父親、様々なドラゴンに、強大凶悪なドラゴン・・・。と、全てのキャラクターがいきいきと動いている。
ストーリー運びも過不足ないし、クライマックスの盛り上がり感も半端ない。
ゾワゾワ来ます。ホント。ラストも素晴らしいし。
最後になかなか描けないような形で代償を描いたところも含め完璧に近い。
声を大にして「面白かった!!」と言いたい映画。
すべからさん [映画館(吹替)] 10点(2010-08-08 00:31:01)(良:3票)
95.《ネタバレ》 これぞエンターテイナー、もう感動の嵐でした。トゥースに乗るヒックの自由なスペクタクル感はいうまでもなく、二人が心を通わせるシーンのテンポの良さや、ドラゴンを次々手懐けていくヒックにびびりまくる他の仲間たちの滑稽さなど、どこを切り取っても退屈ではなく、僕なんかは、全篇、ずーっとなんか涙目でした。なんで涙が出るのかはわかりませんが。主役のヒックも良かったです。ひ弱そうに見えて、普通なら落ち込んでしまいそうなシーンでも、彼はどこか飄々としていてユーモアで表現します。そこが、危なっかしいシーンでも安心して見れるとゆーか、頼もしく感じるのです。あと、ドラゴンの種類が豊富で特徴的である点もおもしろいです。双子がダブル・ジップに乗るのもうまい伏線の回収でした。もちろん、衝撃のオチには驚かされますが、尾っぽの片羽を亡くしたトゥースと同じとゆう所が、単なる子供向けとゆう世界観を飛び越え、さらにプラスに描いていてある種、希望を感じさせます。一部に最後のペットとゆう発言問題がありますが、ここまで完璧なのになんかおかしいと思い調べたら、理解できました。あれは訳し方の問題なんですね。英語原文のニュアンスでは日本人が感じるドラゴンは単なるペットとゆう概念とは全然違うのです。簡単に言えば冒頭のセリフの害虫(ペスト)で韻を踏んだ言葉遊びであり、またペットとゆう語源が放つ概念自体も日本とアメリカの文化では大きく違います。もともと違う文化の言葉を日本語に訳すって作業自体が完全には不可能に近い話しなんですけど、ここは訳す人がそれをくみ取って直訳するのではなく、日本人に受け入れやすい表現に変えるべきでしたね。まーでも、これは違う種族とゆうより動物と人間の世界観と考える方が受けいれ易いかもしれません。それでも動物愛護団体とかは怒ってきそうですが。とにかく僕は最初から最後までテンション高めで楽しめました。このシリーズは2もあり、こちらも評価が高いみたいです。残念ながらDVDスルーとなってしまいましたが。そして彼らの活躍をもっと見たい方は1と2の間を描くテレビシリーズもDVDで出ていますので、是非ご鑑賞あれ。
なにわ君さん [DVD(字幕)] 10点(2015-07-18 16:13:11)(良:2票)
94.“ドラゴン”がメインで登場するファンタジー映画にあまり良作は無い。というのが、個人的な見解だったこともあり、この映画が劇場公開されていた際も、頻繁にTVCMは見ていた気がするが、完全にスルーしていた。
ドラゴンと少年が出会い、親交を深め、感動を紡ぎ出す……そういうストーリーが容易に想像でき、そこに目新しさなどあるわけがないと思った。

実際映し出されるストーリーの大筋は、あくまで王道的でベタだった。正直、斬新な展開などないのだけれど、そこには映画としての絶対的な“巧さ”が溢れている。
どこかで観たことがある物語であることは確かだが、その圧倒的な巧さが問答無用に感動を生み、観たことの無い物語に初めて触れたような錯覚さえ生んでいる。

落ちこぼれのバイキングの少年がドラゴンとの交流により、精神的に成長し、自分たちが進むべき道筋を見出していく。その様は表面的にはとても分かりやすく、世界中の子供たちが楽しめる物語を構築している。
ただ、それと同時に、時に非常に辛辣な現実描写もきっちりと備えている。

そもそも、一族の中で「不適合者」と烙印を押されている主人公は、リーダーの息子でありながらメインストリートとは明らかに区別されたポジションに追いやられている。
それは、どれほど意欲があろうとも最終的には能力に秀でたものが優遇されるという現実社会の「常識」を表していると思う。
また、決死の覚悟で臨んだ勇気ある行為においては、そのリスキーさに対してしっかりと「代償」が主人公に与えられる。
その「代償」は子供向けのアニメ映画としては驚くくらいに悲劇的なことだけれど、それを映画世界の基本設定とバイキングというキャラクター設定を生かして、ある意味英雄的活躍に対する「勲章」という側面を併せ持たせており、そういう部分も非常に巧いと思った。

とにもかくにも、少年とドラゴンが互いに信頼を築き、少年を背に乗せたドラゴンが空高く飛翔する様に身震いし、涙が溢れた時点で、この映画の価値は揺るがないと思った。

基本的には子供向けの映画であることは間違いないし、出来るだけ多くの子供たちに観てほしい映画だと思う。
そして、その子供たちが大人になって観ても隅から隅まで楽しめる映画であることも、また間違いない。
鉄腕麗人さん [ブルーレイ(吹替)] 8点(2012-02-16 23:57:08)(良:2票)
93.《ネタバレ》 バイキングに生まれるも体躯に恵まれず、だからこそ人一倍ドラゴン狩りに強い意欲を持つヒック。そんなヒックが偶然にもバイキング達から恐れられるNight Furyというドラゴンを捕まえるところから物語りは始まる。

はっきり言って序盤は気に入らなかったお子さまヒックですが、自分のせいで飛べなくしてしまったドラゴンを飛べるようにしたり、トゥースとの関わりを通じてドラゴン達への理解を深めていく姿にお子様の成長を感じ、とても良いドラマを見せてもらったという印象です。それでもやはり、ドラゴン頼りの勝利をヒックがさも自分の功績のように称えられて終わっていくんだろうなぁとか思ってたら、なんとヒックも片足を失う衝撃の展開!!これにはビックリするとともに、感動しました。これにより、ドラゴン頼りの勝利ではなく「二人の勝利」という形がより強く印象付けられ、作品と自分との一体感も一層高まりました。

で、あとはこういう物語にありがちな「強大な共通の敵」を倒せばメデタシメデタシなんですけども、それがトゥースと同じドラゴンというのが何とも言えない・・・。中盤でドラゴンは凶暴という誤解を解いたのは、標準サイズのドラゴンのためだけのフラグだったのか??大きいから悪いみたいな、、、ちょっとやり方が乱暴にも思える。もっとあからさまに悪いんだってやつを敵には持ってきて欲しかったかな。

しかしとても完成された映画だと思います。未知との友愛とか、冒険心を奮起してくれるところとか、そういう意味ではとてもワクワク出来て楽しめる映画でした。
TANTOさん [DVD(字幕)] 8点(2011-04-25 23:04:55)(良:2票)
92.《ネタバレ》 1回目に観た時はストーリーを追って終わってしまったが、たまたま2回目に観た時に、この作品のすごさを実感した。特にその映像クォリティーの高さには驚愕の一言だ。一日の時間帯による陰影の違いや、各キャラクターの表情、ドラゴンの創造性など、アニメーションはもはや役者による演技を超えたかと思わせるレベルに達している。吹き替えの声優もぴったりだったことも申し添えたい。ドラゴンを調教するところなどはアバターに既視感があるが、これも映画館で3Dで観なかったことを後悔させるレベルだった。また、ヒックとトゥースが少しづつ信頼を築くところを時間をかけて丁寧に描いたところも好感がもてる。「となりのトトロ」のように、観客も一緒になって未知の怪物と友達になっていく「子ども心」に同化させてしまう。何より、ドラゴンを最初は「害虫」と紹介していたのに最後は「ペット」として共生してしまうストーリーは、ご都合主義とはいえ、相手を知らないがゆえに恐れ、排除しがちな人間心理に対する一つのアンチテーゼを示しており、メッセージ性も非常に高い。本作といい「トイ・ストーリー3」といい、かつて「冒険活劇」として観客を楽しませた「映画」が再び蘇ったかのようで、素直にうれしかった。本作は2回以上鑑賞することをお勧めしたい。
田吾作さん [DVD(吹替)] 9点(2011-01-01 15:11:53)(良:2票)
91.急に予定が無くなったので、空いた時間に近所の劇場に足を運んだ。上映しているのは見た事あるものばかりで、この映画しか未見のものはなかった。アニメだし適当にボーっと鑑賞しようとしてたら、予想もしなかった。グイグイグイグイ引き込まれる。ドラゴン達の個性の書き分けに製作側の愛情を感じ、アバターにも引けを取らない迫力の映像に技術を見た。ドラゴンとの友情、父親との和解。至ってシンプルなストーリーではあるが、その感動は他の名作アニメと肩を並べるほど。鑑賞前にこの映画をナメてた自分が恥ずかしくなった。何と素直な映画なんだ。こういう出逢いがあるから映画はやめられない。
関白宣言さん [映画館(吹替)] 9点(2010-12-13 15:40:46)(良:2票)
90.ヒックとドラゴンねえ…タイトルからして子供向け映画?あーはいはい少年と傷ついたドラゴンの友情物語ね、ハイハイ。あんまり観る気しないなあまあ面白いといってもねえ洋画アニメで人とケモノの友情ものはもうお腹いっぱいだしさあ。

と思っていた2週間前の自分にナックルパンチを連打したい。冒頭からラストまでまったくだれる箇所がない。構成、演出、キャラ、音楽、内容とどこにも隙がない。字幕と吹替両方観たけど、吹替に全く遜色がないのも非情に好感がもてる。むしろ吹替のほうが好みなくらい。

この映画を知って大ハマリしてからというもの、周囲にとにかく一度観て欲しいと勧めているが反応はいまひとつ。仕方ない、自分だってそう思っていたのだから。ドラゴンハートとかさ…ドラゴンものに希望を抱いて観て失望した人たちの気持ちわかるから…。でもこの映画は本当によかったです。オススメです!としか言いようがないのです。とにかくそういい続けることしか出来ません。
どぶん子さん [映画館(吹替)] 10点(2010-09-27 12:26:20)(良:1票)(笑:1票)
89.あまり期待せずに観ましたが、間違いなく傑作です。ストーリーは直球ですが世代を問わず心に響くと思います。
この2010年夏、話題のアニメ映画は他にも何本かあり、そちらも観ていますが、私には「ヒックとドラゴン」がナンバー1でした。今年見た映画の中でもナンバー1かも。
エンターテイメント性もさることながら、鑑賞後の清清しさ、充足感、幸福感、ああ、もう一度観にいこうという気になります。
蛇足ですが、宣伝用ビジュアルですごく損をしていると思います。予備知識のない人があのビジュアルで観にいこうと思えるかどうかは疑問です。しかし、この質の高さならジワジワと口コミで広がっていくでしょう。
パトリシアさん [試写会(吹替)] 10点(2010-07-16 15:01:41)(良:2票)
88.《ネタバレ》  何者でもなかった自分が、何かをきっかけに特別な存在へと進化していく。こーゆー話大好きです。
 アニメとしての映像美はもう素晴らしいの一言。特にトゥース(ナイト・フューリー)に乗って大空を翔ける疾走感、浮遊感は最高の映像体験。
 また、ストーリーはわかりやすく面白く、テンポは速く、キャラクターも個性的。人間だけでなくドラゴンにも個性をしっかり持たせたのが良かったのかもしれません。
 敵対関係にある者同士が、少しずつ歩み寄り友情を育んでいくってのは、いつの時代でも良いもんです。映画、物語には不変の良さが確かに存在するようです。
 その姿を見たものは誰もいない。出会ったら逃げるしかない。伝説のドラゴン、ナイト・フューリー。それを最初に仕留めたのは、まさかの村の最弱キャラ。最強と最弱が心を通わせ、唯一無二のパートナーになっていく。そして最弱キャラは敵も味方もすべてを救う伝説の人物へと成長していく。なんとワクワクするストーリーなんでしょう。そう、王道です。ストーリーはまさに王道なのです。ですがこの作品が大ヒットしたってことは、今も昔も王道に勝るものは無いってことでしょう。
 『仲間達が手の平を返したようにあっという間にヒックを慕う』『ヒック以外の人間が簡単にドラゴンに乗れてしまう。』『父親の二転三転する態度の無理矢理感』細かい点を挙げれば気になる点は多々あるのですが、細かいところを気にさせない爽快なエンターテイメントストーリー。
たきたてさん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2021-01-31 22:26:21)(良:1票)
87.《ネタバレ》 とにかくドラゴンのナイト・フューリーがカッコよく、猫のように可愛らしい。それに尽きると思う。
かっこいいモンスターと友達になって共に戦うという男の子の夢を具現化したようなストーリー。
落ちこぼれの主人公が活躍で体制を変えるっていう展開も王道のヒーローもののようで爽快感がある。
音楽がまた最高にかっこいい。ヒロインも可愛い。子供むけ映画として完璧。
Nigさん [ブルーレイ(吹替)] 9点(2018-08-21 03:48:34)(良:1票)
86.《ネタバレ》 ヒックの事を必要以上に理解しない頑固で意地っ張りな父親が一瞬でヒックの理解者になってみたり、ライバル心を抱いてヒックにいらいらしてたヒロインのアスティが急激に理解者になってみたり、各登場人物の心の変動が、ありえないレベルで極端から極端に振れすぎて「君たちは大丈夫なのか?」と心配になるレベルですし、その他にもいろいろツッコミどころ満載なのですが、それらは短時間のアニメ映画の中でのわかりやすいデフォルメ演出という事であまり気にしなくてもいいかなと思います。

基本的には、短い時間の中でお約束をきちんとこなしたわかりやすいストーリー展開で魅せる傑作だと思います。

この映画、動物好きで実際にペットを飼ってるような人にはたまらんものがあるのではないでしょうか?
少なくとも動物好きでペットをいろいろ飼っている僕には本当に観てていたたまれないくらいたまらんものがあります。

とにかくトゥース=ナイト・フューリーがかわいくて愛しすぎて卑怯なレベル。
映画に出てくる動物は本当に卑怯です。
だがそこがいい!!
あばれて万歳さん [ブルーレイ(吹替)] 8点(2016-11-19 20:05:00)(良:1票)
85.《ネタバレ》 自分もこの島に行ってみたいなあ~と思うくらい魅力的な映画でした。ドラゴンと殺し合うのはやっぱり勘弁ですけどね。ファンタジーではあるけれど、現実の世界でも十分教訓になる物語だったと思います。キャラクターも皆魅力的で、特にマッチョな父親が息子を突き放しておきながら、辛そうな表情をみせる瞬間はハッとさせられました。脚本もよくできていて、映画ファンが嫌う説明セリフを、違和感なく受け止められるよう工夫されています。ヒックとトゥースが友情を深めていく過程を描きながら、ドラゴンの習性を学び、訓練でも活躍。そして空を飛ぶリハビリも進めていくという、一度の展開で二つも三つも意味が込められていて、なかなかよく出来てますね。飛翔シーンも理屈抜きで爽快感たっぷり。最後の悪役については、あくあで象徴として悪役であって、都合の悪いものをすべて押し付けたようなご都合キャラではないと思っています(「ラプンツェル」に登場する母親も、個人的には同じだと思ってます)。最後のペット発言には「ギョ」っとしましたけどね。この辺は続編のテーマになったりするのかな?今から楽しみです。
ゆうろうさん [ブルーレイ(吹替)] 8点(2013-07-24 11:03:14)(良:1票)
84.《ネタバレ》  ギアチェンジを駆使しながらヒックとトゥースが空を飛ぶシーンがあまりにカッコよくて爽快で笑ってしまった。ロープレ系のゲームに育まれた私としては、こういう現代の知識でしか知りえないようなテクノロジーを中世以前の世界観に忍ばせる描写が好きすぎてたまらない。映画全体を見渡してみると取り立てて「これが凄い!」というところはないけど、それは悪い意味ではなく、すべての要素が高レベルにまとまっているという印象で、こういう映画を見慣れている人にも安心して薦めることができると思う。
 そしてもう多くの人が指摘しているけど、ラストの展開がいい。あれくらいの年頃の少年にとって自分の体がああなってしまうのは大事だと思うけど、そんなことを気にした様子がヒックにないのは、同じ状況をバイキングの先生が、そして何よりトゥースと共に乗り越えてきた経験があるからだろう。トゥースの尾羽とヒックの脚が映るあの一瞬のシーンもまたいい。あれがあるからこそ「ペット」という表現を使われても、ヒックとトゥースが対等な関係にあることをすんなり理解することができた。描かれた秒数の何倍も多くのことをこちらに伝えてくる名シーンだったと思う。
池田屋DIYさん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2012-05-09 21:27:27)(良:1票)
83.《ネタバレ》 内容は完全に子供向けですが、沢山の要素が詰まっていて、大人の鑑賞に耐える珠玉の物語です。
①ヒックという異端児が自らの個性、得意分野を生かし、最初のドラゴン使いになる。
②ヒックという弱者が、巨大ドラゴン退治をして、父親越えをする。
③ヒックという虚弱児は偉大な父親からはひどく疎まれていたが、最終的にお互いに理解者となり、仲直りする。
④ヒックという心優しい若者は傷ついたドラゴンを殺すことができず、助けてあげることによりドラゴンと心の交流が始まる。
⑤ヒックという兵器発明家はドラゴンの片尾翼を奪うが、ヒックも最終的に方足を失い、互いに補いあう関係になる。
⑥ヒックとうバイキングはドラゴンを敵と思っていたが、ドラゴンと交流を深めることによりそうではないことを知り、遂には村人の意識も変える。
⑦ヒックという鍛冶手伝いは自分の仕事がいやだったが、ドラゴンのためのものづくりをする中で、自分の職業が好きになる。
⑧ヒックという少年は好きな少女からは軽蔑されていたが、ドラゴン操縦能力を見せることにより相思相愛になる。
⑨ヒックという村の笑われ者が、一夜にして英雄となるワン・ナイト・サクセス・ストーリー。
ベタになりがちな王道ストーリーですが、キャラや世界観を巧く演出することによって破綻の無い感動物語に仕立てています。
◆もっとも感動したのはアニメの技術の向上です。ドラゴンの造詣や背景描写も素晴らしですが、何より飛翔時の浮遊感や疾走感がよく表現されています。本当に目がくらむような爽快な感覚を味わいました。目線が次々変わり、画面がリズミカルに変化するので見ていて楽しいです。ジブリアニメが古くなりましたね。監督はジブリファンなので勉強したのでしょう。
◆問題なのは巨大ドラゴンへの対応。巨大すぎて飼いならすことは不可能だったのでしょうか?いきなり襲ってきて、船を焼却しましたからね。ミツバチの女王と喩えられていましたが、ドラゴン達にとっては悪の独裁者ですね。ドラゴン以外の造詣にすれば問題をスルーできたのですが。
◆原作ではドラゴンを飼いならすことができて一人前で、ヒックは初めてドラゴン語を話せすようになりますが、本作ではヒックだけが飼いならすことに成功するように変更。これが効いてますね。ヒックの成し遂げたことがより際立ちます。
よしのぶさん [DVD(字幕)] 9点(2011-09-16 01:39:47)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 102人
平均点数 7.88点
000.00%
110.98%
200.00%
300.00%
410.98%
543.92%
61110.78%
71615.69%
83231.37%
92524.51%
101211.76%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.80点 Review10人
2 ストーリー評価 8.58点 Review12人
3 鑑賞後の後味 9.08点 Review12人
4 音楽評価 8.30点 Review10人
5 感泣評価 8.81点 Review11人
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【アカデミー賞 情報】

2010年 83回
作曲賞(ドラマ)ジョン・パウエル候補(ノミネート) 
長編アニメーション賞 候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2010年 68回
アニメ映画賞 候補(ノミネート) 

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