1.《ネタバレ》 この映画、カラーでありながらサイレントという超が付くほどのレア物だという噂だったのですが、自分が観たのは思いっきりモノクロでした。しかも、フィルムの状態もどちらかと言えば悪い方で、人物の細かな表情なども読み取り辛い時もあった程です。
他のレビューサイトを見ると、確かにカラーver.が実在しているようですね。一度お目にかかりたいものです。
さて本作品ですが、自分が期待していた主役ダグラス・フェアバンクスの快刀乱麻を断つが如くのシーンがほとんど出てこない。出てきたのは、最初の海賊の親分と剣で勝負するシーンのみで、後半の方になってオマケ程度に格闘シーンが出てくるだけ。人を殺めることで父親の復讐をするのはストーリー構成上確かに良くないですが、あれだけ多くの海賊がいただけに、少々物足りなさがありました。
この映画の見どころはそのような格闘シーンなどではなく、ダグラスが1人で船に乗り込んで瞬く間に船ごと陥落させてしまう手際の良さや、策を巡らして王女を救い出そうとする頭脳プレーにあるのだと思います。
それと、船の前後だけが高くなっていていかにもバランスの悪そうな昔の海賊船が見れたりするのも貴重な体験ですね。(ディズニーランドですらあんな船見れないって^^)