4.《ネタバレ》 幹生と実生とマリンが暮らしてゆく狭苦しい社会の中において、一時の夢を見ていられる不思議世界のファンタジー。現実世界を見た時にあの兄弟に対してあんなにも献身的に接してくれようとする女性が存在するのかしないのか答えは期待薄ですが、なぜかあの兄弟から離れず親近者となってゆくマリンがマリア様みたく思えて感動す。
それにしても、男目線から見て小林且弥はシュッとしていてイイ男。見てて惚れ惚れいたします。だが人生、容姿の良し悪しなど関係ない。そんな彼が今後兄と共に生きて存在していく以上、ずっと兄の面倒を見ていかねばならぬという相当なハンデを背負い、先が見えないただ日々消化していくだけの悲壮感漂わせてゆく中、そこに何のバリアもなく踏み込んでゆくマリア様が約1名、ファンタジーで終わってしまうのならそれはそれで仕方のないことだが、そこまで否定的には見たくない。
小林且弥・内田慈・ウダタカキ
この3人本当に良い役者たちです。演技上手い。今後も彼ら彼女を特別視しながら追ってみたい。
しかし、DVD販売の表パッケージがアキバ系の安っぽい色モノ系のドラマをイメージさせてしまっていましてそこがひじょうに勿体ない。内容的には私らにだって考えさせられた事が大いにある重厚で真面目なドラマだったのだから、もっとその辺を強調した硬派なパッケージにすべきだったんじゃないかと思えます。