46.《ネタバレ》 「わたしが女の子じゃなくても」と言われたら、「え?きみホントは男?」と思うものではないでしょうか。吸血鬼という答えは絶対出てこないと思うのですが。ここは率直に「わたしが人間の女の子じゃなくても」と言うべきでしょう。 「ホントは12歳どころか200歳の吸血鬼」という答えが前提の問いなのでしょうが、この前提にほとんど焦点を当てていないので、象徴的な台詞というより、ピントがズレた台詞という感じがしました。 それと、画面が暗いのがよくない。 せっかく冬で雪が降っているのに、雪すら灰色に汚れているような鬱屈したイメージしか伝わってこない。冬・雪という、ストーリーに重要な小道具を生かせておらず、惜しい。 ホラー色を出そうと頑張ってますが、ホラーじゃないし(全然こわくないもん)。ならば、少年がいじめを受け孤独だろうと、少女がバンパイアだろうと、それとは関係なく自然は美しい。そういう世界を描いた方が、映画の質は上がったのではないでしょうか。 少女バンパイアも、フツーの可愛い女の子が実はバンパイア、という意外性を狙ったのでしょうけど、それもなんだかなぁ…。 200歳も生きてきたバンパイアなら、それらしくミステリアスだったり現代とミスマッチな雰囲気だったりするのではないでしょうか。そして、そういった部分がストーリーの説得力を増し、作品を盛り上げるのではないでしょうか。 クロエで客を惹きたかったのでしょうが、可愛い女の子が裸足で雪の上を歩いていて、バンパイアに変身すると怖いのよ、とこれだけでは…。 無名でも、もっとミステリアスなタイプの女優を使った方がよかったと思います。 ラストも、少年を仲間にするでもなく、新しいシモベ扱い。少年が疲れた老人になったころにまた新しい少年のシモベを探すんでしょうね…としか思えず。 ホラーとしてもラブストーリーとしても、中途半端な作り方でした。残念。 【りりらっち】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-09-17 22:49:43) (良:2票) |
45.《ネタバレ》 映画館で、見逃してDVD鑑賞になりましたが期待にたがわずクロエグレースにノックアウトされました。やはり、感想がこんな入り方になりますねー!最近ではぴか一ではないでしょうか!恐ろしい内容とともに恐ろしい子がでてきたものです。今回は人間の12歳の男の子と恋に落ちる、ずーっと12歳の吸血鬼の女の子を演じているわけですが、その表情のすべてにある意味女を感じ、そのしぐさやたたずまいに大人をちらちらと感じるのは私だけでしょうか? また、その特別な境遇ゆえ、ある種もどかしさを感じつつ彼との淡い恋をせつなく燃え上がらせる少女の立ち振る舞いは、見てるこちらにもある種の感情同意を強制させる確かな演技力を見せています。二人に共通する孤独な環境もお互いを強く引き付ける要素でしょう。 確かに彼はとんでもない彼女を愛してしまったわけで、彼のこれからの人生は愛する者を守り、養い、敬い暮らしていくことになるのでしょう。ラストシーンで列車の中で箱に入った彼女にモールス信号で会話するシーンはこれからの二人の未来を考えさせるカットです。とにかくきつい内容を二人の演技と降り積もった真っ白な雪が和らげて、素晴らしいできにしていると思います。 まったく凄い子が出てくるもんだ。日本の子役がんばれよ!! 【としべい】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-01-23 16:59:59) (良:2票) |
44.《ネタバレ》 すいません、この映画の良さがわかりませんでした。 原作もオリジナル映画も観ていません。 この映画だけで女の子(というか吸血鬼)の視点だと次のような話だと思います。 ・最近、召使(一応恋人)の仕事(人を殺して血をとってくる)ぶりが悪いし、ジジイになってきたんで気力も薄れている。 ・新しく越してきた狩場で、召使に使えそうな少年を発見。モーションをかけてみる(いじめられていたり、両親の離婚などで使えそうだと判断する)。 ・召使は仕事に失敗し、自殺(みたいなもの)。 ・いくつかアクシデントはあったものの、うまく召使ゲット。新天地へ。めでたしめでたし。 ルービックキューブを簡単に解いたり、パズルが好きだという設定は、予想外の展開をうまく自分の望む方向へコントロールする能力の高さを表していると思います。 その能力を使い、恋人を希望する少年に肉体的なことはしないと約束させたり(おそらく前の召使にも少年時代に同様の約束をさせたのだろう)、町から去ったとみせかけて絶好のいじめのタイミングで少年を救出したりして、少年を魅了させたのでしょう。 まるでオレオレ詐欺の犯人と被害者のように、彼女と少年では経験も知能も情報もフェアではありません。でもオレオレ詐欺と同様に決断しているのはいつも被害者の少年の方です。 このサイトでの高評価をみると、自分の話の解釈に思い違いがあるのかもしれません。原作やオリジナル映画を見れば感想が変わるのかもしれませんが、この映画だけだとどうしても良さがわかりません。 【三流】さん [映画館(字幕)] 5点(2011-08-17 23:56:13) (良:1票)(笑:1票) |
43.《ネタバレ》 オリジナルは映画館で鑑賞済です。 まぁ、しょうがないんですが、オリジナルの方が良いです。 残念だったのは襲うシーンが急に安いC級ホラー感がでてしまうので ここはなんとかしてほしかったです。 とはいえ、この映画はクロエが魅力を引き上げていて その面では成功しているのですが どう見ても男の子には見えない為、例の設定が使えないんだろうなぁ。 とか思ってました。 オリジナルからひさしぶりに見たせいもありますが 新鮮な気持ちで見れたので、これはこれで面白かったです。 しかし、プールのシーンは誰か生き残りがいないように見えましたが プールに招いたのは誰だったのでしょうか。 実は誰かいたのでしょうか。 あと、じいさんの手口が雑すぎて良く明るみにならなかったぁって思ったり。 6点にクロエの魅力を加点して7点で オリジナルもそうですが、献血ルームを作れば良いのにねぇって思ったり。 【シネマレビュー管理人】さん [インターネット(字幕)] 7点(2019-02-25 16:20:55) (良:1票) |
42.《ネタバレ》 佳作。ホラーとしてそこそこの作品だと思うけれど、どこかで見た感じというか、クロエ・グレース・モレッツを見たいという以外に本作を見たくなるという理由があまりないように思う。【ネタバレ注意】不死、太陽が苦手など吸血鬼にありがちな設定を持ち込んだホラーだったが、リメイクだったのか。冒頭シーンの説明が(クライマックスではなく)中盤にあったのはよいと思う。そこを最後に引き延ばされていたら見るのをやめたところ。あと、イジメっ子が実は兄からイジメられていたという流れもよかった。最後はまあ、そうなるかという感じ。直接的な描写はありそうで、あまりなかった。あと邦題はかなり微妙。 【mohno】さん [インターネット(字幕)] 6点(2018-10-22 07:31:52) (良:1票) |
41.《ネタバレ》 冒頭から映像が奇麗で眼をひく。クラッシュシーンや踏切のシーンは強く印象に残った。CGは微妙なのと、刑事が一人で踏み込むことろと死体を地下室に隠しているのがマイナス。ちょっと残念。ラストは父親風の男と、少年が同じ道を歩むんだ~と感慨に浸った。 海外版の予告編は内容見せすぎ。絶対に先に見ない方がよい。 【まぁまぁ】さん [DVD(吹替)] 7点(2014-08-29 19:42:02) (良:1票) |
40.《ネタバレ》 クロエが良かったです。クロエを使った事で作品の質が向上した事は間違いないですね。まさにハマリ役でした。 冒頭で病院のTVにレーガン大統領の「アメリカは善の国」の演説が映ってたんで、オチとしてはこのアンチテーゼで、バンパイヤのクロエを守り抜くんだろうと思ったけど、そこは予想通りでした。 ただ、クロエの他に頼れる人がいない(できれば助けて欲しい)と言う微妙な表情がなかなか良かったので、彼女を殺すオチはないと確信してました。でも生きるためとはいえ、罪もない人たちを殺して血吸ってるからね。後味は決して良くはないです。 ストーリーの過程で起きる事件がいちいち大き過ぎて「これ大問題だろう?なんでこんなにあっさり過ぎて行くんだ?」と言う疑問が常につきまとってました。いくら何でも逃げ切れるわけないじゃん、と言う事だけど、それを上回る哀愁が感じられて、かろうじて良作になったと言うところです。 ただ、特撮だけはチープで残念でした。 【ぴのづか】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-03-30 22:19:05) (良:1票) |
39.《ネタバレ》 ヴァンパイア映画とは知らずに鑑賞。オリジナルも未見です。子役のクロエ・グレース・モレッツがほんと綺麗です。この頃が一番、魅力的じゃないかな。ストーリーも子供のヴァンパイアということで、キルスティンの「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」を思い出しましたね。なかなか重苦しい作品の中、主人公とのラブストーリーが展開されていき、見入ってしまいます。ただ、生き続ける苦悩はそれほど感じず、むしろじいさんが使い物にならなくなったので、少年の心を上手いこと奪い取ってしまったかのようにも感じる。ただ、作品的にはハッピーエンドという捉え方をしていますので、後味の悪さは幾分か緩和されています。なかなか完成度が高いので、見て損のない作品ですよ。 【マーク・ハント】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-03-29 17:13:55) (良:1票) |
38.《ネタバレ》 良く出来たリメイクだと思います。オリジナルの印象が強烈で、二人の関係描写には微妙な違いを感じました。まずはオーウェンの心情表現です。プールでの出来事も、アビーと一生を共にする覚悟の動機としてはちょっと足りない。両親の顔を見せない孤独感の演出などで補完しようとしていますが、オリジナルにはヴァンパイアとの共棲に自分の存在意義を確認するような積極性がありました。なので、本作の電車のシーンは「ちょっとした旅行」くらいに見えました。一方、オリジナルでは不透明だったヴァンパイアの心情ですが、アビーからは不安と他者への依存心が強く感じ取れました。象徴的なシーンが「招かれない家に入る」と何が起こるかを実演するシーン。全身から血を滴らせるヴァンパイアが雨に濡れた捨て猫のようでした。アビーの表情が憐れを誘います。クロエちゃんファンとして、過剰に共感している可能性はありますが…。オリジナルと並べると、厳粛な重々しさが薄れた分だけ取っ付き易くなった印象です。ハリウッドらしいということか。ちなみにオリジナルは9点評価。それにしてもクロエちゃん、血まみれが似合ますわ。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-06-13 00:43:47) (良:1票) |
37.丁寧なリメイクだと感じたが、ぼくエリに勝る部分もない。この映画ではクロエちゃんもそんなに魅力的に見えなかったし、映像美も勝ててないな。本家でもそうだけど、イジメが大掛かりで大っぴらすぎないか。あれじゃ捕まるぞ。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-05-09 22:39:10) (良:1票) |
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36.《ネタバレ》 ヴァンパイアの少女がね、普通のときは可愛らしい女の子なんだけど、変身すると化け物みたいな面になって、その変貌ぶりが恐ろしいですよね。特に、トンネルで男を襲うシーンは、CGなんだけど動きをわざと昔のストップモーションアニメみたいなカクカクした感じで表現してる。人によっては、そこに違和感を覚えたりもするかもしれないけど、あれはあれで非現実的な感じが出ていて怖い。オリジナルのほうは観てないので何とも言えないけど、ヴァンパイアっていうのは子供特有の感覚を具現化したものなんだろうなと思う。ひ弱な子が、いじめっ子に対する憎しみとか、自分自身へのコンプレックスとか、芽生えた恋心をうまく扱えない不甲斐なさとか、子供というのは世界が狭くて経験が浅いから、そういういろんな思いが凄くプリミティブに出てくる。そのグロテスクさの具現化としてあの女の子がいるんだろうなと。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-01-13 01:50:31) (良:1票) |
35.《ネタバレ》 オリジナルの『ぼくのエリ』には満点をつけている。今回のリメイクも非常に楽しみにしていたし、おおまかなラインはオリジナルにほぼ忠実に作られている。ヒロインが『キック・アス』のクロエ・モレッツということで、美少女度も高い。しかし…何故だろう、オリジナルを観た時に感じた、胸を締め付けられるような切なさが、本作には決定的に欠けているのだ。よって、究極のラブストーリーとして10点評価だったオリジナルに比べ、リメイク版はよく出来たジュブナイル・ホラーという観点で、7点までしかつけられない。 【フライボーイ】さん [DVD(吹替)] 7点(2012-01-09 22:34:52) (良:1票) |
34.《ネタバレ》 原作も「ぼくのエリ」も観た上での感想ですが、あたしは意外と悪くなかったと感じています。原作に近づけようとしているのだけど、「ぼくのエリ」の方は明らかに映画用に脚本が調整されているんだな、というのが分かりました。「ぼくのエリ」では、12歳という年齢の危うさを、この映画では二人の関係に愛情が強調する様に作られていて、同じ原作を明らかに違うアプローチで描いているので、これはこれでアリでは無いかと。特に原題である、「LET ME IN」という言葉を丁寧に織り込んでいる点は良かったのでは無いかと思います。 但し、不満も無い訳ではなくて、父親とアビーの関係性をあまりしっかり描かなかった事や、父親の性的嗜好などを設定から外してしまった事、物語の時系列を変える必要性があったのか?など、物語で意味がある部分がぼやけている感じが少々気になりました。役者は主役の二人がやっぱりこの映画の一番の魅力では無いかと思います。 【奥州亭三景】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-09-18 01:17:16) (良:1票) |
33.《ネタバレ》 実は全くの予備知識なしで鑑賞。リメイク版であることも知らずオリジナルも未見(それが吉だったようで) 当初はサスペンスものか悪魔系かと思いましたので意外性がありました。 アパートに引っ越してきた時、少女が男性の前を歩いているとこで、少女に支配権があると気づくべきでした。 全体的にもの悲しさが漂っていて、それが雪に閉ざされた世界とマッチしていました。 少女も少年も「誰にも必要とされていない」孤独を抱えている。 二人は共にあることで孤独から解放されるが、その未来は絶望的。 今、二人を結びつけているものは「恋と友情」かもしれないが、根っこは依存関係なので、いつか破綻する。 少女は少年が歳をとる事に、少年は少女が歳をとらない事に孤独を感じるようになっていくだろう。 しかし、他に行き場のない二人。絶望的な閉鎖感。 希望があるとすれば、少年がある程度大人になった時に、少女と同じになる可能性がある事でしょうか。かといって二人の孤独が癒されるのかは分かりませんが… ふと思ったのですが、少年の両親が画面に出ないのは、その両親の少年に対する「関心度」を表しているのかも。 【果月】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-08-27 14:21:29) (良:1票) |
32.《ネタバレ》 オリジナル未見という、ちょっと不勉強な状態で触れる事になりましたが、良い作品だったと思います。ホラー映画としての恐怖と、切ない淡い恋の物語とが、抑制されたタッチの中で程よくマッチしていて。決して悪趣味に走り過ぎず、少年が出会う事になる正義と悪、美と醜、愛と憎悪の価値観の相対的な揺らぎをじんわりと描いています。パナビジョンレンズが生み出す青い横線なレンズフレアを強調する70年代風な画面(舞台設定は80年代ですが)と、クラシカルなホラー音楽(美しくも物悲しいメロディとダンダン!と打ち付けるショッキングなサウンド)がマイケル・ジアッキノの作という事で『スーパーエイト』とイメージがかなり被っていて、エイブラムスファミリー、懐古主義に走りまくりという印象が無きにしもあらずですが、同時代に思い入れのある身としては素直に受け入れてしまう訳で。ただ、突如として発動するCG丸出しのメタモルフォーゼポイント、アレが「笑わせたいのか?」というくらいに雑にシャカシャカ動くシロモノで、あそこでいちいち興を削がれてしまったのが残念です。アレは現代に作られた映画としての烙印として存在しているとでも言うのでしょうか? あれらは別にカメラの視点を逸らしても良いくらいの映像だったと思うのですが。全編を貫く、中性的な二人の醸し出す退廃的な儚い美しさの中にあって、アレだけは特異過ぎてしまって。時代を意識してまで作品に求められた純化に濁りを与えてしまったのが時代性だったというのは皮肉な話ではあります。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-08-16 20:25:57) (良:1票) |
31.《ネタバレ》 原作は未読。映画版の「ぼくのエリ」は鑑賞済み。どうしても「ぼくのエリ」との比較になる。 「ぼくのエリ」は良くも悪くも荒削りな映画だった。CGや特殊効果はほとんど使わず、ただ役者の演技力だけで勝負していた。この作品は効果的にそれらの技術を使用することで、オリジナルに現実味を与え、観やすい作品に仕上がっている。さらに監督は、舞台をアメリカに移し、意欲的に当時の時代背景(共和党レーガン政権における二極思考の強まり)を作品に付加して、どちらかというとはっきりとした「テーマ」を持たなかった原作にバックボーンを与えようとしている。そのチャレンジ精神は評価したい。しかしながら、この作品が原作に比べて優れていたかというと私の答えはノーである。 私はこのお話の魅力は子供の人格が孕む不安定さや二面性にあると思う。その点についても、本作品は明確に意識しており、オーウェンは「弱虫!」ではなく「この女の子野郎め!」と言いながら、立ち木をナイフで傷つける。つまり、彼は自分をいじめるケニーたちに復讐したいと思いながらも、女の子のように見える自分自身をも傷つけているのである。この映画は、善悪二元論的な世界観が支配的である時代背景との対比で、自分を全面的に肯定することができない主人公の意識を浮き彫りにしようとしており、そのテーマ自体はオリジナルに対して分かりやすくなっている。 しかしながら、この作品はこのテーマをはっきりさせようという点に腐心しすぎたがために、子供の持つ魅力を映しそこねてしまっている。マクフィーとモレッツ、主役二人の演技力は確かであり、その堂々とした演技はこの作品のテーマをしっかり伝えられた上での演技だろうなと安心感を持って観ていられるものだ。だが、その代償として、オリジナル作品の二人がもつ儚さや頼りなさは損なわれた。そこにあった頼りなさは本人達が意図したものではなかったのかもしれないが、結果的に、オリジナルでは彼らの演技の頼りなさが役柄上の頼りなさと見事にシンクロしていたのである。その巧まざる一致が原作を傑作にしたと私は感じている。それゆえに、ハリウッド的に上手にまとめたこの作品も私は好きだが、やはりオリジナルには及ばないと感じるのである。 ところで、オーウェンが生きていれば、現在は40代。どこでどのように血液を確保しているのだろうか。観終わって、ふっとそんなことを考えた。 【枕流】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-08-07 13:47:30) (良:1票) |
30.《ネタバレ》 オリジナル未見。でもあらすじは読んだことがあります。 というか、あらすじを読んで、自分好みではないと判断。オリジナルの鑑賞は見送った経緯があります。 で、今作。リメイクとは知らずに見ちゃいました。途中でな~んかこのシナリオ、読んだことあるなーって思ったんですよねー。 まあそれはいいとして、雰囲気のある映画でした。 主演の二人、特にクロエ・グレース・モレッツが大変魅力的。 で、やっぱりストーリーが私好みではない。 そもそも凄い純愛な雰囲気醸し出してますが、アビー、あんた二股かけてますから。 正直ヴァンパイアが年老いた召使を廃棄して、新機種を手に入れただけのようにも見えます。 いじめっこたちがやられるラストはスカっとします。 でも善良な人や親切な人たちが結構犠牲になっちゃってるので、後味があんま良くありません。 感動的なシーンがあるわけでもない。メッセージ性があるわけでもない。エンターテイメント性も乏しい。 ホラーとしてもミステリーとしてもラブストーリーとしても中途半端で、何とも形容がしづらい映画ですね。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 5点(2021-04-13 12:52:29) |
29.《ネタバレ》 "リメイク"としては良く出来ている。物語を主役二人に絞り、枝葉のエピソードをごっそり削除した贅肉のない構成。オーウェンがアビーと運命を共にする理由づけも境遇もオリジナルより明確で納得できるものになっている。だからこそ"たどたどしさ"が失われてしまったことで、オリジナルを超えられなかった。主演二人は熱演だが、計算されているが故にたどたどしい素朴さがリメイクには感じられない。また、議論されている、エリの"ある設定"がアビーにはなかったことになっているが、この映画には余計で必要なかっただけだ。変更点が多いのだから、いっそのこと、スウェーデンの芯の冷える寒さが再現できないなら、夏場を舞台にして更に差別化しても良かっただろう。それでも、『ぼくのエリ』と『モールス』はそれぞれの欠点を補い合うような形で完成された、リリカルなダークファンタジーであることに異論はない。 |
28.まったく予備知識なく鑑賞。 (オリジナル版は未視聴、原作も未読。) 折を見て、オリジナル版も視聴したいと思っています。 グロい映像から始まるオープニングだったので、猟奇系かと思いきや、これは・・・まさに純愛物。 逆転してストーリーを追う展開になっているので、後から後から謎が解けていきます。 余談ですが、米タイトルが「Let Me In」となっている理由が映画を通じて明らかになるのですが、なぜああなるのか・・・私には読み取れませんでした。オリジナル版や原作には何か手がかりがあるのかな? 【めたもん】さん [インターネット(字幕)] 6点(2017-11-24 11:52:41) |
27.《ネタバレ》 なんかずっと「観たことあるようなシーンがあるなぁ」って思いながら見ていて、最後のほうでようやくあの作品のリメイクであることに気づきました。オリジナルのほうがやはり面白いと思いましたが、この作品も十分楽しめました。特にクロエさんはきれいですね。 【珈琲時間】さん [インターネット(字幕)] 7点(2017-07-28 12:31:24) |